東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

1次関数とグラフの問題

2017-09-08 12:32:07 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

昨日、中2の塾生がやっていた1次関数とグラフの問題を取り上げます。

問題は、
「下の図の直線 l は、関数 y=-x+8 のグラフで、A、Bはそれぞれ直線 l とx軸、y軸との交点である。x軸上に点C(-6,0)を、線分AB上に点Pをとり、線分CPとy軸との交点をQとする。△BPQの面積と△COQの面積が等しくなるとき、点Pの座標を求めなさい。」


▲問題図

です。

図1のように、問題図に与えられた条件を書き入れましょう。


▲図1.与えられた条件を書き入れました

図1に示したように、点Pの座標を(p,-p+8)とおいたり、または、点Qの座標を(0,q)とおいたりして、△BPQと△COQの面積を p または q で表し、2つの三角形の面積が等しいことから p または q の方程式を作る方針でもOKですが、ここでは次のように進めるのが簡単でしょう。

図2のように、
(△OABの面積)=(四角形OAPQの面積)+(△BPQの面積)
(△APCの面積)=(四角形OAPQの面積)+(△COQの面積)
で、条件から、
(△BPQの面積)=(△COQの面積)
なので、
(△OABの面積)=(△APCの面積)   (★)
が成り立ちます。


▲図2.△OABと△APCの面積が等しくなります

このとき、
(線分OAの長さ)=(線分OBの長さ)=8
なので、
(△OABの面積)=8×8×1/2=32
です。

一方、点Pからx軸に下ろした垂線の足をH、線分PHの長さを h とすると、
(線分CAの長さ)=6+8=14
なので、
(△APCの面積)=14×h×1/2=7h
です。

そして、(★) から、
7h=32
h=32/7になります。

こので、hは点Pのy座標で、点Pが直線 l 上にあることから、
32/7=-x+8
x=24/7
です。

したがって、点Pの座標は (24/7,32/7) で、これが答えです。


興味のある人は、点Pを(p,-p+8)とおいたり、点Qを(0,q)とおいたりして計算してみてください。