東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

簡単な図形問題(2)

2017-09-21 12:44:20 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は簡単な図形問題を取り上げます。

問題は、
「下図のように、△ABCの外接円の弧AB、BC、CAの中点をそれぞれD、E、Fとし、弦AEと弦DFの交点をXとするとき、∠AXDの角度を求めなさい」


▲問題図

です。

3組の長さの等しい弧があるので、円周角の定理が活躍しそうです。そこで図1のように、AとD、AとFを直線で結ぶと、
弧AD=弧DB ⇒ ∠AFD=∠DAB   (1)
弧AF=弧FC ⇒ ∠ADF=∠FAC   (2)
弧BE=弧EC ⇒ ∠BAE=∠EAC   (3)
が成り立ちます。


▲図1.∠AFD=∠DAB、∠ADF=∠FAC、∠BAE=∠EACです

次に図2のように、弦DFと辺AB、ACとの交点をそれぞれY、Zとすると、
∠AYZ=∠DAY+∠ADY [三角形の外角=それと隣合わない内角の和]
    =∠DAB+∠ADF 
    =∠AFD+∠FAC  [(1)と(2)]
    =∠AFZ+∠FAZ
    =∠AZY       [三角形の外角=それと隣合わない内角の和] 
になり、△AYZは二等辺三角形です。

▲図2.∠AYZ=∠AZYで、△AYZは二等辺三角形です

さらに、(3)から
∠YAX=∠XAZ
なので、直線AXは∠YAZの二等分線になり、二等辺三角形の頂角の二等分線は底辺に垂直に交わるので、
∠AXY=90°
です。

したがって、∠AXD= 90° で、これが答えです。


中3生がこれから勉強する円周角の定理は、都立高校入試に頻出なので、しっかりマスターしましょう。