東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

practice (the) piano のはなし

2017-09-23 11:06:35 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中2の塾生がやっていた学校の英語プリントに、 practice piano とあったので、 piano の前の the の有無について少し調べてみました。

まず、Google Ngram Viewer で比較してみると、
practice piano : practice the piano1:2
で、practice the piano の用例が多いものの、無冠詞の用例もそれなりに使われています。

ウィズダム英和辞典practice を引いてみると、
practice the piano (ピアノを練習する)[practice playing the piano より普通]」
とあるだけで、無冠詞の用例の記載はなく、 オックスフォード現代英英辞典 には、
She diligently practised her piano every day.
(彼女はこつこつと毎日ピアノを練習した)
という practise her piano という例文を見つけることができます。

同じような構成の言葉( 動詞+(the)+楽器 )である play the pianothe の有無について、 ウィズダム英和辞典 には、
play の後に続く楽器の前に置かれる the は時に省略されるが、その傾向は《主に米》、特に演奏者やその関係者に強く見られる。また、文脈によって、 a、 one’s、 this などが用いられることがある」
とあり、さらに 現代英語語法辞典 には、
「『ピアノを弾く』という意の場合、通例、 piano の前には楽器の種類を表す総称指示の定冠詞を用いる。一方、特に米国語法で、あるいは奏者がプロやセミプロの場合、ときに定冠詞ではなく、不定冠詞の使用や無冠詞が可能である」
と記してあり、 practice (the) piano も同じような話といったところなのでしょう。

ちなみに、 Google Ngram Viewer では、
play piano : play the piano = 1:7
でした。