はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

「五首選会参加(見本を兼ねて)」

2012年12月01日 09時43分15秒 | イベント

  「五首選会参加(見本を兼ねて)」

 自選
 ですます じゃない五首


023:必
 「必ず」の書き順ひとつ知らないで生きてこられたあなたとならば

043:輝
 後出しが座右の銘の人生に今日もしずかな冬の輝跡を

059:貝
 砂浜にからす貝がら敷きつめて夏が夕日になるまで待てば

071:籠
 たとえば夏のわたしが好きなのは籠で魚を飼っている人

089:喪
 てのひらで背すじをすっとなであげて赤い喪服をまとう子どもが


今年のテーマは「ですます」調。丁寧語で短歌を作ってみよう、という試みでした。
が。
見直してみると、四分の一以上が、丁寧じゃありませんでした。
でもですね、よく読むと「ですます」の匂いが、どの歌にも漂って……こないか。
なので、(開き直って)丁寧語でない歌の中から、五首選んでみました。
相変わらず、意味の取れない歌が並んでいます。
これらを作ったとき、自分は何を考えていたのだろう―――?