はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

一日一首

2012年02月01日 21時08分38秒 | 日詠短歌

2012/1/9(月)
   ドストエフスキー『悪霊』 なんというか、へんな小説。

 精液を軽視したヤツ、いただろう?「残酷だ!」って喚いてた奴さ
 (奴=の)


1/10(火)
   3ヶ月に1回、歯の定期検診。

 仰向けば言えない見えない聞くだけの宝探しの地図のようだね


1/11(水)
   今夜は一番の冷え込みだとか。

 燃えない木うかばない夢少女から買ったマッチを灯してもまだ


1/12(木)
   瓦Re:KEY HOLDER(陸前高田産)
   「瓦礫の一部を使用し、地元の方の手でひとつひとつ作られています」

 「〈忘れません〉ってまじかよふざけんな!」軋る瓦礫の現役の朱
 (朱=あか)


1/13(金)
   一日に1分ずつ、日は延びるのだとか。

 たまきはる白の一帯 群青と干柿色の空のあはひに
 (一帯=ひとおび)


1/14(土)
   元ゲートボール場でお年寄りたちが、重そうな鉄球を放っている。なんていうスポーツだろう?

 朝霜のローム層なる赤土にてとてと鳩のあしあとだらけ


1/15(日)
   子どもとは走り出す動物である、と定義したのは高校生の頃だったのだが。

 「人は死ぬ」生悟りする言の葉に「死ぬ奴もいる」冬木の木霊