「詠草」
精神科を「心療内科」鬱病を「鬱症状」と友達に言う
感心をする削げ方よケータイの目玉おのれの頬に向けおり
苦笑してただ見つめ入る 白刃が我の頭を切り飛ばす様
緑みどり緑しか無い六月の里山公園 風なまぬるく (☆)
ぽんと投げ結局なにもなかったと歌に残して終わる本厄
「うたう☆クラブ」
朝靄の河原に濡れる黒馬の吐息はすべて朝もやとなる (☆)
霧雨を受けとめているアスファルトしゃーっしゃーっと車が過ぎる
三十一拍に自分を捏ねあげて放る あくまもとっくにしんだ
(放る=ひる)
冬の陽に窓と網戸は重なってナナホシテントウを閉じこめる
鳥に沿い鴉 谷に沿い谺 ジャングルジムに沿って雅と
『短歌研究』の「詠草」欄と「うたう☆クラブ」に、(ほぼ)毎月投稿しています。
備忘録の意味と、一応作歌活動もしてるんですよ、という報告として、このブログにも載せていくことにしました。
(☆)の付いたものが、採られた歌です。
一応、「詠草」の方を連作的に、「うたう☆クラブ」はランダムに、という分け方はしています。
あくまで「一応」ですが。
しかし、こうして改めて見ると、意味の分からない歌ばっかりだな、我ながら。
まあ、いつものことですが。