はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

「短歌研究 2011年1月号」詠草・うたう☆クラブ

2011年01月23日 15時43分31秒 | 日詠短歌

「詠草」

精神科を「心療内科」鬱病を「鬱症状」と友達に言う

感心をする削げ方よケータイの目玉おのれの頬に向けおり

苦笑してただ見つめ入る 白刃が我の頭を切り飛ばす様

緑みどり緑しか無い六月の里山公園 風なまぬるく (☆)

ぽんと投げ結局なにもなかったと歌に残して終わる本厄


「うたう☆クラブ」

朝靄の河原に濡れる黒馬の吐息はすべて朝もやとなる (☆)

霧雨を受けとめているアスファルトしゃーっしゃーっと車が過ぎる

三十一拍に自分を捏ねあげて放る あくまもとっくにしんだ
(放る=ひる)

冬の陽に窓と網戸は重なってナナホシテントウを閉じこめる

鳥に沿い鴉 谷に沿い谺 ジャングルジムに沿って雅と



『短歌研究』の「詠草」欄と「うたう☆クラブ」に、(ほぼ)毎月投稿しています。
備忘録の意味と、一応作歌活動もしてるんですよ、という報告として、このブログにも載せていくことにしました。
(☆)の付いたものが、採られた歌です。
一応、「詠草」の方を連作的に、「うたう☆クラブ」はランダムに、という分け方はしています。
あくまで「一応」ですが。
しかし、こうして改めて見ると、意味の分からない歌ばっかりだな、我ながら。
まあ、いつものことですが。