生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

合掌の意味

2018-12-29 13:36:12 | 日々の暮らし
今日は「十戒と合掌」について再度話したいと思います。

人の心は鬼になったり、仏になったり揺れ動くものです。

それを、両手の指に表し合掌しています。

手のひらを上にしてください。

〈左手(凡人・迷いの世界)〉
①小指を地獄界(人を責め憎む)

②薬指を餓鬼界(欲求不満のかたまり)

③中指を畜生界(弱肉強食の世界)

④人差し指を修羅界(争い好きな世界)

⑤親指を人間界(苦しみや悩みの多い世界)

⑥右手の小指を有頂天(幸せいっぱいの有頂天になってしまう世界)

右手の小指までを、
迷いの世界で
『六道に迷う』と言われています。

この六道で迷っている人を救うのが六地蔵といいます。


〈右手小指以外を(悟りの世界)〉

⑦薬指を声聞界(しょうもんかい)。

説法の声を聞いて道理を悟ること。

⑧中指を縁覚界(えんがくかい)。

自然界の動きをみて、この世は縁によって生まれ、縁によって滅びるものと悟ること。

⑨人差し指を菩薩界。

大衆の苦しみや悩みを救い悟りの世界に引き入れ努力すること。

⑩親指を如来界(にょらいかい)。

すべての執着がなくなり、永遠の宇宙の心となること。


人の心は、この10界を絶えず出たり入ったりしています。

迷いの世界にいる左の手である凡人は、

悟りの世界に住む右の手である仏様に近づくために、

いつも心がけ手を合わせて

祈る姿を

合掌というのです。


「右ほとけ

左はわれと

合わす手の

中ぞゆかしき

南無大師(空海)」

今年1年皆様と共に

修行できたことに

感謝しています。

来年も


佳い年でありますように


合掌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

門松

2018-12-29 02:18:16 | 日々の暮らし
「門松(かどまつ)は
(めいど)の旅の一里塚めでたくもあり
めでたくもなし」
    (一休禅師)

正月になって門松を立てれば、また一つ年を取って、死に近づくのだということ。

お年寄りは門松にはこのような思いを抱いているのでしょうね。

合掌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする