生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

人間の旬

2024-07-21 00:10:25 | 日々の暮らし
深夜ラジオからゴンドラの唄が流れてきました。 「いのち短し 恋せよ乙女 あかき唇 あせぬ間に 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日は ないものを」 思い出した言葉に
「人間には旬というものが必ずあって、これを逃すわけにはいかない。
逃さない努力をしなくてはならない。 恋する乙女だけでなくすべての人間に旬がある。私はこの歌が大好きです。」    
(伊東四朗)
ラジオに投稿した65歳の女性が85歳で亡くなった母への感謝の言葉に感銘しました。 5人の子供がいる家に再婚で来てくれた母。 大きくなって母に聞いた。 初恋の人が外交官になってしまい結婚を諦めここに来た。 お客が来なかった旅館が母の力で繁盛した。 母への感謝の手紙にスタッフが選曲したのがゴンドラの唄でした。
人間の旬いい言葉です。
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お布施

2024-07-19 00:32:49 | 日々の暮らし
なんでも欲しいものが手に入れば、幸福で悔いのない人生を送れると思っていませんか。 太閤秀吉は、大阪城内に黄金の茶室を造り、天下の名器、財宝を集め、美女をはべらせ 威勢を張っていましたが、聚楽第(じゅらくだい)の湯殿や便所にまで、隠し堀を引いて舟を浮かべ、いつ襲われても脱出できるようにしていたという。
辞世は『露(つゆ)とおち露と消えにし我が身かな難波(なにわ)のことも夢のまた夢』。
少年時代は裸でどこにも寝転んで自由気ままに過ごしていた、それを考えると人間の生きる目的はほかにあると述べているようです。 なんでも夢を叶えても、いつか崩壊するという不安があったのでしょう。
仏教は人生は、ただ一瞬の稲光り、朝露のようにはかないものである。
楽しみといっても夢幻でしかない。 この世の別れとなれば、妻子も財宝もなにひとつあてになるものはない。 独りでこの世を去らね ばならぬからである。 と説いています。
人は夢を追い、夢に酔うことを幸福と信じてしまいがちです。
真の幸福とは何か考えてみるのもいいの ではと思いました。
良寛が竹林で拾った欠けたお椀を幸せそうにお粥を入れて使っていた。 幸せとは心の中にある。 そう感じてならないのです。 私は布の切れ端さえも 捨てれない古い人間です。
それでお守り袋や物入れ袋を作ったりしています。 布切れが生き返った気がします。
これが元祖お布施(布の切れ端を頂く)です。
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清少納言と夜這い星

2024-07-17 04:57:15 | 日々の暮らし
読みかけの枕草子を読み出した。
清少納言は何が好きなのかな?
「私の好きなもの」
・降るものでは雪と霰(あられ)。
板葺(いたぶ)き屋根に音たてて降るのが魅力的。
・雨では時雨(しぐれ)に心ひかれる。
・お日さまは夕日がよい。
山の彼方(かなた)にすっかり沈んでしまったあとも、残光が空一面を赤く彩って金色の横雲が薄くたなびき、稜線(りょうせん)がくっきりと黒く見えるひとときに勝るものはない。
・月は有明のほっそりとした姿で、東の山ぎわにかかるのが一段と哀れ深い。
・星は牡牛座にある昴(すばる)星が好き。
天の川の彦星。
明けの明星、宵の明星の金星も鮮麗である。
名前が面白いのは、
夜這(よばい)い星と呼ばれる流星が好きだが、不吉な尾をひかなければなおよい。
・食べ物は削り氷(ひ)に
あまづら(つたの樹液)が好き。
かき氷に砂糖水をかけ
たようなもので平安時代、日本人で最初にかき氷を食べた人として記録されている。
清少納言は感受性が豊かだなと思いました。
流星の事を夜這い星と言うのですね。
突然現れるからでしょうか。
あなたのことかも(笑)
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今日を生きる

2024-07-16 04:01:18 | 日々の暮らし
平和な時でもどこかで
悲しい事がある。
生きていれば
いつかは死ぬ。
だから今日を
生きればいい。
小さな想い出と
心にしみる言葉を
携えて。
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甘酒

2024-07-14 04:39:09 | 日々の暮らし
「あま酒の
 地獄もちかし
 箱根山」
   (蕪村)

箱根の大涌谷•小涌谷をかつては大地獄小地獄と呼んだ。
茶店で地獄の釜のようにふつふつとたぎっている甘酒も、もうすぐいただける。
甘酒の季語は夏。
昔、熱い甘酒は暑気払いの飲み物だった。
甘酒で暑い夏を乗り切ろう。
リンゴジュースもね。
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