生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

心のリボン

2016-06-30 14:30:18 | 日々の暮らし
プールの帰り小さな図書館に寄りました。

24年前の新潟市立小学校、おばた ただお
校長先生の「心のリボン」のお話を読み感動しました。

運動会の閉会式の挨拶です。

子供たちの胸にはリボンがついていました。

一等は青、二等は黄色、三等は赤のリボンです。

一人三回競技に参加しましたので、多い子は三つのリボンをつけていました。
また、一つもつけていない子もいました。

それを見て急に覚えてきた挨拶をやめて言いました。

「リボンを三つ胸につけている人、手をあげなさい。
この人たちは大変がんばった人です。

その場所にしゃがみなさい。」

「次に、リボンを二つつけている人、手をあげなさい。
この人たちは、次にがんばった人たちです。
しゃがみなさい。」

このあたりで、父母の方々は心配そうになってきたそうです。

「次に、リボンを一つつけている人、手をあげなさい。
この人たちもがんばりました。
しゃがみなさい。」

立っているのは、父母が心配しているリボンのない子でした。

「いま残った人は、一生懸命やったけど、もうちょっとのところでリボンがもらえなかった人たちですね。

がんばったことを誉めて、校長先生が心のリボンをあげます。

さあ、投げますから空中で受け取って胸につけてください。」

と言ってリボンを投げるまねをしました。

立っている子たちは、
空中でそれを受けとるまねをして胸につけました。

父母の席からは拍手が起きました。

次の年、父兄から、うちの子は太っているので走るのが遅く、今までに一度もリボンをもらったことがなかった。
今年も心のリボンが欲しいと言ってます。
止めないでくださいと頼まれたそうです。

それから、毎年続いているそうです。

形のない、

目に見えない

「心のリボン」に

子供たちは救われたのです。


素敵なお話を見つけられ

感謝合掌




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あいまいさの魅力

2016-06-30 03:10:59 | 日々の暮らし
EU離脱のイギリス選挙の波紋が広まっています。

Yes,Noだけで決めてしまうから、こうした後悔がでるのだと思います。

Yes,No、どちらでもない。

の3通りあればどうだろうか。

どちらでもないが2割以上あったらドローになるみたいに。

判断がつきかねる人もいると思うから。

欧米人は白黒決めたがる。

あいまいさのある、

日本人的な解決もあるのではと感じました。


さて、日本の大学のレベルが落ちベストテンに入らない。

とのニュースを観た。

アジアではシンガポール大学が一番でした。

ランキング1位のアメリカの
「ハーバード大学の秘密」という本を読みました。

世界最高峰の地位を何十年も保ってきたのは、
「伝統」と「革新」の2つを共存させているからです。

学外から時代のトップを走る人を学長に招き、常に新鮮な風を吹き込むシステムになっている。

日本のように学内教授から多数決で選ぶような事はしない。

ロンドンオリンピックにハーバード大学の学生オリンピック選手が9人いた。

メダルは金が2人、
銀が1人、
銅が1人でした。
(東大の日本選手は0人)

また、学生は名著を読むことで幅広い教養を身につけている。

特に古典を多く学ぶそうです。

古典から品格を学ぶようです。

私も古典から人生の

智恵を沢山頂いています。

「迷ったら古典を読め」と

常に思っております。

そんなことを考えて、

休みだからと家にこもっていなで、散歩に出たり、

草取りをしました。

その時の思いを

万葉集から探してみました。

『隠(こも)りのみ

居(を)ればいぶせみ

慰(なぐさ)むと

出で立ち聞けば

来鳴くひぐらし』

こもってばかりいると、心もうっとおしいので心を慰めようと、外に出て立って聞くと、
飛び来て鳴く
ひぐらしよ。


『人言(ひとごと)は

夏野(なつの)の草の

繁(しげ)くとも

妹(いも)とわれとし

携(たづさ)はり寝ば』

人の噂は夏の野の草のように多くても、

あのいとしい子と
私と手をとりあって寝たならどうなってもよい。


古典は品があっていいな。


皆様の今日の佳き日に


合掌



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参拝

2016-06-29 02:37:06 | 日々の暮らし
昨日は都内一のパワースポット、
明治神宮に参拝に行きました。

ずっと雨だったのに、鳥居をくぐったら雨はピタリ止んでしまいました。

ちょっとすごいと思いませんか?

偶然でも嬉しかったです。



広くて長い参道を久し振りに歩きました。

ほとんどが外国人ばかりでした。

2年後の30年が100年記念のため、改修工事をしていました。

森林浴に癒され、沢山のパワーを頂きました。

近くの東郷神社も参拝して、勝利祈願(笑)してきました。


パワーを充電してきましたので、

皆様に恵みのパワーをお裾分けします。

神社は太陽や自然のあらゆるものを神としていますからすごいですね。

外国人がたのしそうに写真を撮っている姿見て嬉しく思いました。

原宿通りは外国のようでした。
原宿駅を拡張するようです。

渋谷駅や周辺も平地になり、大改築していましたよ。


オリンピックの影響でしょうね。


合掌
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飾らぬ女、おだてにのらぬ男

2016-06-28 00:42:27 | 日々の暮らし
昨晩の夜勤で、横浜鶴見にある禅寺、大本山総持寺の

檀家である利用者と

いろいろ話をしました。

夜勤にくるワーカー(介護士)が、

あらっぽい人もいれば、優しい人もいると

訴えられちゃった。

また、トイレか、

さっき行ったでしょ!

という人が夜勤だと、ついがまんしちゃうと。

気をつけないと。


総持寺で思い出したんだけど、節分の時に
5000人位が本堂に座り豆を頂きました。

なぜこんなに広いのか?

もしかして、お釈迦様が初めて法華経を説いた時、5000人がいたが、そんな話しは聞きたくないと大勢が退場して1200人が残った。

この人達が法華経の教えに感銘したことを聞いて、

再び帰ってくる事を考え、

本堂を広くするという話を聞いたことがありました。

総持寺もその為、あんなに広いのでしょうか?

さて、仏法とは

「どうすればみんなが

幸せになれるか」

という願いから出発しているといいます。

それは、この世は娑婆(しゃば)と呼び、

さまざまなことを忍ばなくてはならない忍辱(にんにく)の修行の場と言われています。

忍辱とは、どんな試練や仕打ちを受けても耐えて、心を動揺させないことです。

本当に悩みは尽きないものですね。

嫌なことは酒飲んで忘れて、逃げてばかりいた私ですが、

様々な悩み苦しみを乗り越えて来ました。

悪口を言われたり、殴られたり、蹴られたりしたこともありました。

カッとならず我慢できました。

しかし、忍辱の行で

一番難しい事は、

「おだてられても

有頂天にならないこと」

と教えています。

何でもうまく行ってる時(順風満帆の時)、

自分が試されるといいます。

権力や地位を持った時や有名人になった時などでしょうか。

井原西鶴が

「恐ろしきは、身を飾らぬ女、

おだてにのらぬ男」と

述べています。

肝に銘じたいと思います。

よう、日本一!

に心が動揺する

未熟者です。


合掌





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遊女の涙

2016-06-26 03:09:49 | 日々の暮らし
今日は良寛の話として伝えられている事を紹介します。

ある町に入り、遊郭(ゆうかく)の前を通り過ぎた。

その時、一人の遊女が良寛の袖を引き、泣き出した。

良寛は訳が分からなかったが黙って立ち続けた。

そして、声をかけました。
「何があったのか、どうして泣いているのか?」と。

彼女はその訳を話します。

「わたしは幼い頃に事情があって、生まれ故郷を離れ遊郭に暮らすようになったのです。

父母の姿がどのようであったか覚えていないけれど、お父さんお母さんを慕う気持ちが強くて、とても会いたいと思っていました。

昨夜父が会いに来てくれる夢をみました。

そして、今あなたを見て、お父さんに違いないと思ったのです。」

良寛は彼女の涙をそっとぬぐってあげ、その手を取って優しく話しかけた。

「今はたくさん泣いてもいい。
でもまた元気を出しなさい。
今までつらい事にも、たくさん耐えてきたね」

遊女は良寛の言葉に聞き入ります。

「仏様の教えは、このように説かれているのだよ。
今つらいことや耐えがたいことに耐えている人には、やがてその百倍も千倍もの良いものが与えられると。

仏様の真の教えというものは、つらい事に良く耐えて、その命を精一杯生き抜いた人を決して裏切ることはない。」

彼女の顔には、かすかなほほ笑みと安堵の色が浮かびました。

「元気でいれば、その内またきっと会えることだろう。
だから、つらい時にもくじけないように勇気を出して、生きていくんだよ」
そのあと、良寛は遊女とおはじきをして戯れていた。

それが、僧侶の身であるまじき事と非難を受けたが、
良寛は
「遊女もこの世を生きている人間、

自分もまったくそれと同じこの世を生きている人間である。」

と答えたという。

神様が二人を会わせたのでしょうね。

私も小学校低学年の頃、行っては行けないと言われていた通りを歩いていたら、

二階の窓から下を見ていた女性から声を掛けられた。

外に出てきた女性は僕を弟に似ていたので声をかけたと言ってました。

手を握り、お菓子をくれました。

ありがとう!
手を振って別れました。
可愛いお姉さんでした。

思い出してしまった。

みんなたくさん苦労して生きているのですね。

神様は見ています。

元気出して

生きて行きましょう!


「夢の世に

また夢むすび

草枕

寝覚めさびしく

物思うかな」
(良寛)

夢とも言えるこの世にあって、さらに夢を見ている旅寝。
その寝覚めのさびしさに思う。


良寛は若くして出家して、修行の旅、教えを求める行脚、教えを説く遊行(ゆぎょう)を繰り返していました。


つらいこと、悲しいこと一杯見たり聞いたりして来たのでしょうね。
生きる勇気が出ますように。


合掌






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