生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

泣き虫窓

2022-02-28 04:10:08 | 日々の暮らし

若いときに書いた童話のひとつです。
プーチンのウクライナ侵攻を見て思い出しました。

『泣き虫 窓』
私は窓。われわれ窓の命は何百年と長い。
私は長い間、悲しいことばかり見てきた。
いつも涙で雲っているので、仲間から「泣き虫 窓」と呼ばれている。
それは、ここに住んでいた優しいおばあさんが病気で死んでしまったからだった。
いつも私を磨いてきれいにしてくれ、私にいろんな話しをたくさん聞かせてくれた尊敬するおばあさんだった。
それから、明かりのつかない暗い窓だった。
ある朝、私のそばに一羽の小鳥がやってきた。
それはそれは、とてもきれいな羽根をした小鳥だった
「チュッ!チュ!」
私に話しかけてきた。
「悲しそうな窓さん、元気だして。チュ!」
わたしはその可愛い小鳥に恋をしてしまった。
毎日毎日彼女がやって来るのが待ち通しかった。
冷たく厳しい雨が降っている時もやってきた。
「こんな時までこなくていいよ心配だから」
「だって泣き虫で淋しがりやさんだから休まずきたのよ」
しかし、その日はあまりにも冷たく厳しい雨の日だった。
彼女は疲れて目を閉じて眠ったまま下に落ちていった。
一日中、雨はやまなかった。
翌日晴れた朝、一人の女のこが動かない小鳥を見つけて、街路樹のそばに何かの種と一緒に埋めていた。
わたしはしばらく、曇った窓になってしまった。
 ある日、あの地面から大きなひまわりが咲いていた。
私のほうを向いて咲いていた。
私は少し元気になってきた。
それから、戦争がやってきた。
遠くから避難してきた家族がこの部屋に住むようになった。
一人の明るく陽気な女の子が私にほほを付けて外を毎日見ていました。
私はその温もりにドキドキしました。
しかし、そのこは、
「自由に外で遊びたいな」と言っていました。
暗い部屋でみんなでクリスマスケーキを食べていました。
とても幸せそうでした。
翌日、怖い兵隊がたくさんやってきて、みんなを連れて行きました。
少女は車に乗る前に、見上げて私に手を振ってくれました。
しかし、二度と帰ってきませんでした。
戦争が終わり、街に平和が戻ってきました。
また、クリスマスがやって来ました。
私はいまでも涙で曇った「泣き虫 窓」です。
戦争もいじめもない世の中になったら泣き虫を卒業します。
見上げてください、クリスマスの日に泣いている窓を見つけたら、それはわたしです。
ひまわりが窓の方に咲いていたらそこが私です。
みんな、いい子になって私のそばにきてください。
その時を楽しみにいつまでもまっています。
いい子のみんなへ!
泣き虫 窓より

(アンネの日記の彼女が生活していた部屋を見学した時の思い出に書きました。)

 

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大切な生き方

2022-02-27 01:56:35 | 日々の暮らし

・この世で一番幸せな 
 ことは
 愛する人といること
 です。
・この世で一番みじめ 
 なことは
 人をうらやむことで   
 です。
・この世で一番寂しい 
 ことは
 仕事がないことで  
 です。
・この世で一番尊いこ
 とは
 親孝行と人のために
 奉仕することです。
・この世で一番美しい
 ことは
 神の喜ぶことをする
 ことです。
・この世で一番悲しい
 ことは
 戦争を正当化するこ
 とです。
    (私)

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永訣の日

2022-02-26 03:47:03 | 日々の暮らし

愛犬も亡くし、母も亡くし、続けて兄も亡くし友達も亡くしお世話したお年寄りも亡くした日々。
心に淋しさが残り何か記憶に留めて置きたくて昔に書いた詩です。
同じ体験持つ人に捧げます。

【永訣の日】

『さようなら』って言わせて
木の葉は散っても木は生きている
木が枯れても
森は生きている
ひとつの命が
死んでも
必ず生まれ
変わるんだ 
春になると
木は新しい
木の葉をつけ
草やお花はパッと大地から芽を出す
このことが
ずっと ずっと
つづいていくんだもし死んで
いる人に
君の悲しい
気持ちを
話したら
君は
ほっとするかも
しれないよ
だってその人は
君の気持ちを
よくわかって
くれるから
大切な人は
僕達の
思い出の中で
ずっと ずっと
生きていくんだ
わすれないでね
ありがとう
さようならと
言わせて
  (ジム・ジョアン)

『忘れないよ』と言わせて
木は新しい
木の葉をつくり
森はあらたな
生き物を
育んだ
寒い冬が過ぎ
大地は草花を
いっぱい
開花させた
私たちの心は
悲しみを越え
懐かしさと
親しみが
増してきた
もう
さようならは
いわない
ずっと  ずっと
あなたのそばで
生きていくから
ありがとう
忘れないよ
と言わせて
       (私)

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心に刻む

2022-02-25 17:40:51 | 日々の暮らし

「イエスは、わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。
(聖書マタイ福音書)

自分のしたいことをするのは子ども。
自分のすべきことをするのが大人。
魚の欲しい人に魚をあげる事ではない。
魚の欲しい人に「魚の釣り方」を教えることだ。
自立を目指すそのことが大事だからと説いています。
まさしくプーチンは人々の自立を奪う子どもだ。
私達は心に刻もう!
The lord shepherds me.
人のために生きていこうと。

 

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月光の人

2022-02-25 02:30:28 | 日々の暮らし

法然上人(ほうねんしょうにん)の言葉。
「月影の
いたらぬ里は
そひなけれども
眺(なが)むる人の
心にぞ澄(す)む」
この和歌の意味は、阿弥陀仏の慈悲で救われるのは、厳しい修行をした僧侶とか財力のある人だけでなく、すべての人が、平等に救われるものだと説いています。
太陽はまぶしすぎますが、月の光はすべての人がゆったりと穏やかに眺められる。
そんな月の光のような
優しい心をもてば、いつもあなたは見守られている、と言うことでしょうか。
この言葉を貴方に贈ります。

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