生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

感動の泥かぶら

2018-07-06 05:08:58 | 日々の暮らし
2500年前にお釈迦さまが説いた法華経の解説を読んでいたら、

菩薩行のお話が出てきて、お芝居の「泥かぶら」を例にあげていました。

とても、感動するストーリーなので紹介します。


昭和27年の初演以来、
国内外で7000回以上も上演されている名作。

心洗われる美しい劇です。



昔、ある村に顔の醜い少女がいました。

孤児で、家もなく、
森の落葉の中にもぐり、橋の下に寝る。

色は真黒、髪はボウボウ。
着物はボロボロ、身体は泥だらけ。

少女は、その醜さゆえに、
「泥かぶら」と呼ばれていました。
 


子どもからは石を投げられ、
唾を吐きかけられ、
泥かぶらの心はますます荒み、
 
その顔はますます醜くなっていくばかりです。

「あたしはこれからどうしたらいいの…」
 
夕日を見ながら、悲しくなり考え込むのです。



ある日のことです。

泥かぶらがいつものように荒れ狂い、
「美しくなりたい!」と叫んでいるところへ
 
旅の老法師が通りかかりました。

「これこれ、泥かぶらよ。
 そんなにきれいになりたいと泣くのなら、
 その方法を教えてしんぜよう。」

「3つある。

まず1つは、自分の醜さを恥じないこと。
 
2つ目は、いつもにっこりと笑っていなさい。
 
そして3つ目は、人の身になって思うことじゃ」



泥かぶらは、激しく心を動かされます。
 
というのも、それらは、今までの自分と
まったく正反対の生き方だったからです。

「この3つを守れば村一番の美人になれる」

法師の言葉を信じた泥かぶらは、
その通りの生き方をしはじめます。

しかし、急に態度の変わった泥かぶら見て、
村人は不審に思うばかりか、
嘲笑し、中傷するのです。



ある時、事件が起こります。

事の発端は、村一番の美人で
一番お金持ちの庄屋の子、こずえでした。

彼女がどうしたことか、
「助けて」と叫んで、
泥かぶらのところに走って来たのです。

こずえは、日頃から泥かぶらを
嫌っていじめていた者の一人です。

何かわけがあるに違いありません。

果たして、こずえの後ろから、
父親の庄屋が鞭を持ってやって来ました。

庄屋は、命よりも大切にしていた
茶器を割られたことで、
怒り心頭に達していました。

「泥かぶらが、割ったんだ」
 
父親の怒りを逃れるために、こずえは、
日頃から評判の悪い泥かぶらに
罪を着せていたのです。



怒り狂ったような庄屋は、
娘の言うことを信じて疑いません。

泥かぶらを見つけると、
容赦なく鞭で打って、
折檻(せっかん)をし始めました。

泥かぶらは、すべてを悟り、
黙ってその鞭を受けました。

「人の身になって思うこと」

という法師のあの言葉を思い出し、
「助けて」と頼んだこずえの願いを
聞き入れたのです。

何度も何度も鞭で叩かれ、
ひどい言葉を浴びせられながらも、
泥かぶらはこずえを助けるために、
最後まで耐え忍びました。



「もうやめよう。

お坊様がおっしゃった3つの言葉、
 あんなことで私は良くなるとは思えない」

泥かぶらが全身ボロボロになって、
また丘の上の夕陽を見ながら泣いていた時でした。

後ろからそっとやってきた人がいます。

こずえでした。

「助けてくれてありがとう。
 本当に悪い事をした。
 これは私の宝物だから、
あんたに、もらってほしい」

そして、自分が一番大事にしていた
櫛(くし)を差し出したのです。



この時、泥かぶらは
自分が報いられたことを知りました。

生まれて初めての経験に、
泥かぶらは声をふるわせながら、
こずえに言います。

「その櫛はいらないから、
 その心だけでいいから・・・
 どうかこれからあたしと、仲良くして・・・」

こずえは泣きながらうなずきました。

そして、泥かぶらの頭の泥を払い、
櫛で髪の毛をすいてあげて
かたわらの花を挿してあげるのでした。



それからです。

泥かぶらの人生が好転していったのは・・・。

村人たちの泥かぶらへの評価が
どんどん良くなっていきます。

そうなればなおさら、
泥かぶらはお坊さんの3つの言葉を
さらに実践していきます。

喘息持ちの老人には
山奥に入って薬草を取って持ってきたり、
子供が泣いていたら慰めてやったり、
子守りをしてやったり、
人の嫌がることでもニコニコしながら
次から次にしていきます。

すると、心も穏やかになっていき、
あれほど醜かった表情が
消えてなくなっていきました。

村人のために労をいとわずに働く泥かぶらは、
次第に、村人にとって
かけがえのない存在になっていったのです。



ところが、そんなある日、
村に恐ろしい「人買い」がやってきました。

人買いは借金のかたに、
一人の娘を連れていこうとします。
 
泥かぶらと同じ年の親しい娘です。

「いやだ、いやだ」と
泣き叫ぶ娘の姿を見ていた泥かぶらは、
人買いの前に出て、
自分を身代わりにしてくれと頼みます。



こうして、売られていく泥かぶらと
人買いとの都への旅がはじまります。

そんな時でも泥かぶらは、
法師の3つの言葉を忘れませんでした。

・自分の顔を恥じない。

・どんな時にもにっこり笑う。

・常に相手の身になって考える。



ですから、旅の途中、
毎日毎日、何を見ても素晴らしい、
何を食べても美味しいと喜びます。
 
どんな人に会っても、
その人を楽しませようとします。

「売られて行くというのに、
 おまえはどうしてそんなに
明るくしていられるのだ」

不思議がる人買いに、泥かぶらは、
自分の心にある美しく、楽しい思い出だけを、
心から楽しそうに話して聞かせるのでした。

そんな泥かぶらの姿に人買いは、
激しく心を揺さぶられます。


 
親に捨てられ、
家もない娘が不幸でなかったはずはない。

それなのに、誰に対しても恨みごとを言わず、
むしろ村人たちに感謝さえしている。

そして、この自分に対しても、
楽しい話ばかりして喜ばせようとしてくれている。

それに引きかえ、それに引きかえ・・・

ああ、自分のこれまでの生き様はなんだったのか・・・。



月の美しい夜でした。

人買いは、泥かぶらに
置き手紙を残してそっと姿を消します。
 
手紙にはこんな言葉が書かれていました。

「私はなんてひどい仕事をしていたのだろう。
 
 お前のおかげで、
私の体の中にあった仏の心が目覚めた。

 ありがとう。

 仏のように美しい子よ」


泥かぶらはそのときはじめて、
法師が自分に示してくれた、
教えの意味を悟り、涙するのです。




・・・というお話。

これを菩薩行というと解説していました。

今日もよい教えに出会えたことに感謝

老人施設のお芝居の台本に使おうかなと思います。

合掌
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海外メディア称賛

2018-07-06 00:27:29 | 日々の暮らし
日本代表は2018 FIFAワールドカップ ロシアの決勝トーナメント1回戦でベルギー代表に2-3の逆転負けを喫した。史上初のベスト8進出は叶わなかったが、ベルギー戦の日本の戦いぶりは世界各国に大きなインパクトを与えた。海外メディア『sportskeeda』が4日、惜しくもベスト16で敗退した日本を称賛し、見習うべき3つのポイントを挙げた。

1.規律

 日本人は常に規則正しいことで知られている。今や共通の習慣となった家に入る前に靴を脱ぐという行為も日本から広まったものだ。それは、その代表チームと彼らのファンたちが参加したW杯でも変わらなかった。

 現代サッカーでは対戦相手を挑発するための非論理的行動や、審判から有利な判定を受けようとする行為をよく見かける。今ではそれらを戦術とするチームすら存在する。だが、日本は苦しい時間帯でも自分たちの価値観を忘れることはなかった。タックルに巻き込まれたことを審判にアピールしたとしても、それが限度を超えることはない。悪意のある演技で審判を欺こうとするようなこともしない。

 サポーターのことも忘れてはいけない。彼らは試合後、いつも自分たちがいた場所を片付けてからスタジアムをあとにする。それは、試合終了間際の失点でベルギーに敗れた後であっても変わらなかった。彼らは自分たちで使った場所を片付けたことを確認してからでないと決して帰らない。

2.勝つための戦い方

 日本は6月28日に行われたポーランドとのグループステージ第3戦で、リードされていたにもかかわらず、他会場の経過を考慮して試合終盤に消極的なパス回しを見せたことが批判されていた。しかし、ベルギー戦で見せた戦い方は全く違った。

 彼らはベルギーのどこを狙えばいいかを理解し、的確に弱点を突いていた。そして、原口元気のゴールで先制した後も、乾貴士の素晴らしいゴールで2点のリードを奪うことに成功した。

 その後、1点を返されてからわずか5分間で同点に追いつかれたが、延長戦やPK戦に持っていくことを望まず、最後まで勝利するために戦った。後半アディショナルタイムのコーナーキックの場面でも、ボールをキープするのではなく、あくまでもゴールを狙った。

 結果としてカウンターから決勝点を奪われたものの、この姿は称賛されるべきものだ。日本のファンが望んでいたのは、ボールをキープしてPK戦まで持ち込むことだったかもしれないが、彼らは得点を奪えると信じていた。アジアの誇りにかけて、世界で最も素晴らしいチームの一つであるベルギーに勝つことを目指した。

3.スポーツマンシップ

 人間というのは、いい時にどんな人かで判断されるのではなく、悪い時にどんな振る舞いをするかで判断されるべきだ。その点でいうと、ベルギー戦後の日本は最大限リスペクトされなければならない。

 試合終了間際にナセル・シャドリのゴールが決まった瞬間、日本チームの全員が大きなショックを受けた。だが、彼らは失望を抑え、敵チームを祝福し、ファンからのサポートに感謝した。我々の多くは、あのような苦しい瞬間の後には、食事をすることすら難しく感じる。しかし、日本はこれまでと変わらない振る舞いをした。試合後には、自分たちのドレッシングルームを綺麗に片付け、ロシア語で「ありがとう」という置き手紙まで置いていった。これらは本当に胸を打たれる行動だ。


ありがたい記事を紹介しました。

合掌































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