快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

巨大地や大津波 その58

2015-05-26 19:25:27 | 地震 津波
 地震雲については私はどちらかと言えば推定肯定派です。
 先日、5月25日の2015年5月25日 埼玉県北部 M5.6 最大震度5弱  の地震に関しても、数日前、特に前々日や前日に地震雲に関するブログや投稿が多く、実は私自身もかなり地震雲と見ても悪くはないものを多く、しかも長時間に亘って見る事が出来ました。
 それでは私もブログに投稿すべきか?とも思いましたが、ブログ記事への記載は止めた方が良い、と見て見合わせました。
 理由は月齢が半月に近い事や、気圧状態など、大規模地震には即時に直結せず、寧ろ地殻のストレスから来る地震は次の満月前後に持ち越すのでないか?と躊躇したのと、もう一つ理由が有ります。
 それは以前のこのブログ記事にある通り、「地震雲が発生する岩盤の破壊直前のストレス状態は、空手などの武道で言う [寸止めが] 起こる事などがあるから、必ずしも地震雲が発生したからと言って、大きな地震が起きるとは限らない」という事です。
 今回も5/23、5/24あたりに特に多くの地震雲に関する投稿などがありましたが、それから1~2日経て今回のM5.6の地震が起きたわけです。
 つまり地震雲が発生して数十分後とかに地震が発生するわけではなく、1~2日の間にプレートや地殻の動きが変化する場合もあるわけで、その間ぬ寸止めが有り得るわけです。
 今回は、仮に思い切って地震雲から地震予測をする記事をブログに入れたとしても、きっと別のエリアを推定したりとかだったでしょうね。月齢から推定されるエリアとかに絞って推定者としての安全サイドに表現して。
 この月齢で、この内陸で、この深度での震源など、今もって地震雲と震源の相関は容易に推定してブログで危機を唱えるタイプでは有りません。全く推定できなくはないですが。
 今から30年ほど前から、若気の至りで情熱を傾けた地震雲に関する分析と経験的認識、特に相関性の難点は、これからも気が向けばブログでご紹介するかも知れません。

巨大地や大津波 その57

2015-05-25 19:47:26 | 地震 津波
 前回の記事で、「火山性ガスの濃度が380PPMから470PPMに上昇するのはツジツマが合わない、もし地中で目詰まりするのなら火山性ガス濃度は減るはず」、と疑問視しましたが、やはりどうも一時的に低下していた火山性ガス濃度がまた上昇したような報道がありました。

引用開始(一部抜粋)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150525/dms1505251203002-n1.htm
箱根山活発化の原因…ガス岩で「目詰まり」? 東海大分析

2015.05.25
箱根山(神奈川県箱根町)の活発な火山活動は、地下のマグマから発生するガスが一時的に周辺の岩にブロックされ、その後一気に解放されたことで起きた-。こうした分析結果を東海大の大場武教授(火山化学)らがまとめた。

 マグマ周辺の岩には通常、ガスが通り抜けできる穴があいているが、地下水などで運ばれた鉱物が大きく成長して穴をふさぐ「目詰まり」が起きたとみられる。

 大場教授は「蓄積されたガスが出尽くせば、火山性地震は終息するだろう。マグマに変化は起きておらず、マグマ噴火の可能性は低い」と話している。引き続き水蒸気噴火の恐れはあるという。

 大涌谷周辺から出る水蒸気には、マグマで発生するガスと、マグマの近くを通る地下水が熱せられてできる水蒸気が混ざっている。長期間にわたりこの水蒸気の成分を調べている大場教授によると、今年2月~4月24日にかけ、マグマから来るガスの比率が下がっていた。この比率は5月8日になって急上昇した。

 マグマを取り囲むようにガスを通さない岩の層が形成されたと考えられる。ガスが閉じ込められ内部の圧力が上昇、その後この層に穴があき、4月26日以降の火山性地震や激しい蒸気の噴出につながった可能性がある。

引用終了

 あの火山性地震は火山性ガスの高圧化による地中内での破壊振動だったのでしょうか。
 それと、「では通常は火山性ガスの濃度が何PPM、水蒸気に含まれる火山性ガスの比率がいくつで、現在はどうなのか?」
 そこは数値で公表してもらえれば、箱根観光客や心配に思う人にもわかりやすいとは思います。
 ところで、地面は今も盛り上がり続けているのでしょうか?
 火山性ガスの目詰まりが解消されつつあり、マグマからの熱供給がスムーズに行ってしまうと、今度は地下も水分も更に熱を持つ事にはならないのですか?
 それと、もう一つ、重要事項。
 火山性ガスの目詰まりは解消されつつあっても、では「地下水の流路の目詰まりは果たして全くないと言えるのか?」という話。
 「ボイラーの缶体で出口が塞がれ気味になれば、加熱用の燃焼室の高温ガスがスムーズに流れると、より缶体内部の水、蒸気は高圧、高温になり、やがて安全弁作動で水蒸気排出、あるいは安全弁が作動しないと缶体爆発になりやすい」と言う事です。
 どこかで水を抜けないのでしょうか。
 今後の地面の「盛り上がり」と「その広さ」には注目です。

巨大地や大津波 その56

2015-05-25 01:02:31 | 地震 津波
 箱根山の火山性活動がまた複雑怪奇。
 快気分析が怪奇分析になってしまうのか?と思いながら、またこの「3つのプレートのぶつかり合う複雑怪奇なエリア」について、いけないとは思いながらまた考えてしまう私でした。
 最初に、箱根の火山性ガスと思われる二酸化炭素が380PPMから470PPMに上がったという、この話から当然推定されるのは、「仮にマグマ活動が増大していないのなら、火山性ガスは通常と同じかそれ以上にスムーズの排出されている」という事。
 ところが大場教授はこう言っています。

引用開始(一部抜粋)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015052301001678.html

ガス、一時的に岩でブロック 箱根山活発化の原因か

2015年5月24日 02時00分

 箱根山(神奈川県箱根町)の活発な火山活動は、地下のマグマから発生するガスが一時的に周辺の岩にブロックされ、その後一気に解放されたことで起きたとする分析結果を東海大の大場武教授(火山化学)らが23日までにまとめた。

 マグマ周辺の岩には通常、ガスが通り抜けできる穴があいているが、地下水などで運ばれた鉱物が大きく成長して穴をふさぐ「目詰まり」が起きたとみられる。

 大場教授は「蓄積されたガスが出尽くせば、火山性地震は終息するだろう。マグマに変化は起きておらず、マグマ噴火の可能性は低い」と話している。引き続き水蒸気噴火の恐れはあるという。
(共同)

引用終了


 あれ? ガスの通り抜けが詰まっているなら、大気中の火山性ガスは減るのでは?
 それとも通常は470PPMとかの高い数値で、それがガスの詰まったときに380PPM程度に下がったのが、また元に戻ったのか?

 そして、一方ではこう有ります。

引用開始(一部抜粋)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000051019.html
 活発な火山活動が続く箱根山の大涌谷で、最大20cm程度の地面の盛り上がりが確認されました。また、浅間山でも火山性地震が増えていて、気象庁が23日、現地調査を行います。

 国土地理院によりますと、大涌谷周辺の半径100mではマグマによって熱くなった地下水の圧力で地面が最大20cm程度、隆起しています。地殻変動が継続しているとみられます。
 一方、群馬県と長野県にまたがる浅間山でも先月末以降、火山性地震が増え、マグマなどの動きを示す火山性微動も観測されています。噴火警戒レベルは「1」のままですが、気象庁は午前、上空から噴煙などの状況を調べるということです。

引用終了

 国土地理院は地面の盛り上がりを、地下水の膨張によるもの、としてます。

 一体、この地面の盛り上がりは、火山性ガスの滞留によるものか?地下水の膨張によるものか?

 仮に火山性ガスであるなら、密閉式燃焼室に入っている高温ガスが出入口が狭くなって、圧力が上昇している、という事になる。
 仮に高温の地下水なら、ボイラーの缶体内の高温水が、やはり排出箇所が狭くなって圧力が上昇している、という事になる。
 その地下水の温度が100℃以上なら、水蒸気爆発はありうるわけで、大場教授もそこは言っている。
 地下水が通常通りで、目詰まりがない、というなら火山性ガスが滞留している場合、地下水を逆に熱しにくい事もありうるから、地下水は温度が下がる事もある。
 ボイラーの缶体を熱する高温ガスが目詰まりで滞留しているのか?
 それなら地下水というボイラー内の水は温度低下するのでは?
 ボイラーの缶体内部の水が出口の目詰まりで滞留し、缶体内部圧力が上昇しているのか?
 両者は相反する場合もあるし、同時に起きる場合もある。
 エリアによってどちらかが優位、と言う事もある。
 何だか良くわからないが、地面の盛り上がりがなくなり、火山性地震もなくなれば、今よりは状態は良い、となるのかどうかはわかりません。

巨大地や大津波 その55

2015-05-22 08:01:10 | 地震 津波
 箱根山の火山性地震ですが、神奈川県温泉地学研究所のサイト
http://www.onken.odawara.kanagawa.jp/modules/mysection1/item.php?itemid=44
で見られる震源分布図では、数日前から4/1~5/19までを薄い紫色、それ以降を赤で表現するようになりました。
 これで見ると、いくらかの傾向はわかります。
 それは元々4/1からの地震が芦ノ湖んぽ湖底を囲むように発生しているような見え方がする、そして5/20からは特に芦ノ湖からより離れた所に場所に震源比率が移る傾向があるように見える、という事です。
 正確な位置はもっとデータ集計しないと断定できません。
 サイトの図では東西方向と南北方向での断面図しか載ってないからです。
 しかし各震源は北緯と東経と深さで既に出ていますから、いずれわかるはずです。
 要するに芦ノ湖の湖水による冷却作用で湖底や湖岸周辺の温度は周囲より低くなり、マグマの熱が伝わって来ても離れた場所(水平方向にしても垂直、つまり深さ方向にしても)に比べれば冷却作用で温度低下が大きい。
 それで水分の爆発的膨張などで起きる地震が発生するレベルまでは温度が上昇しない、そして芦ノ湖から遠ざかるように震源が最近移動しているのはマグマの熱が衰えてきたから、・・・と言いたい所ですが、それだけではないケースも想定しなければいけないのではないでしょうか?
 それはこれまでの当ブロウ記事で説明した通り、「温度勾配の急変で、地殻んおお皿化変形現象」が果たして起きるのかどうか?という事です。
 湖底近くの地下は温度がかなり低い、遠い所は高い。
 そして湖底から遠い所の温度勾配より大きい。
 だから温度勾配による各部分の熱膨張の違いによる歪は溜まりやすい。
 というわけで、必ずしも芦ノ湖の近くが地震発生しにくいとは限らないケースもあるわけでです。
 そうすると今度は、「どう言う手法で、熱膨張の変化による地殻の歪で発生する地震と、地中に水分の爆発的膨張で発生する地震を、見分けるか」 という事が必要になるわけです。
 それは「各地震の波形を分析すれば、ある程度は見分けられる」のかも知れません。
 芦ノ湖近くでは熱の勢いは衰えていて、地中の水分による地震と温度勾配による地震が仮に減っている、としても、芦ノ湖から離れた場所で逆に熱の勢いが増した事による地震は果たしてないのか?
 このあたりをはっきりさせるのは難しいのかも知れませんが、より実態を正確に把握するのには必要な事と思われます。

巨大地震や大津波 その54

2015-05-21 17:59:13 | 地震 津波
 箱根山の火山活動ですが、火山性地震に関してだけは今日は減少傾向のようです。
 ではそれで火山性活動が減少傾向なのかどうか?と言うのは私にはわかりません。
 地殻の温度が上昇していて、地下水が既に爆発的膨張と噴出で大気中に多くの割合が放出されてしまい、地盤がカラカラに干からびた状態になって、水の爆発的膨張が少なくなったから火山性地震が減ったのか? それとも地殻の温度自体が低下、或はマグマからの熱供給が減ったから水の爆発的膨張が少なくなったのか? ここの所を見極めないと、火山性活動の増減について逆の解釈をしてしまう恐れがあります。
 箱根の火山性ガス濃度が上昇しているとかで、その内容は二酸化炭素濃度で38が47に上昇しているとの事ですが、二酸化炭素の100%がマグマから出る火山性がすなのかは疑問? 二酸化硫黄や硫化水素ならわかるのですが。 
 確かに火山性ガスについては二酸化炭素は通常は構成要素のようですが、地殻の温度が上昇して表面の有機質の土などが低温燃焼したら確かに二酸化炭素は増えます。
 それはつまり地殻の水分が蒸発してしまい、土が焼けている、という事になるとすれば、マグマの活動は衰えていない、という事になりますが、実際の箱根に於ける二酸化炭素発生プロセスは、今の所、私は把握できていません。
 それと38とか47とかって、380PPMと470PPMのことでしょう。きっと。
 因みにビルなどの建物の空気環境基準の上限は1000PPM、つまり先程の表現では100です。
 噴火の危険性や火山性活動の状況は判断できませんが濃度の単位は明確に言っておいた方が良いと思います。
 どこで地下の亀裂が発生し、どう言う水蒸気爆発をするかの判断は、最終的には提供された情報をどう判断して、どう行動するか、特に火山関連の場合、そこを訪れる個人の自己責任だと思うからです。