快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

巨大地や大津波 その69

2015-07-23 18:12:41 | 地震 津波
 前回までの当ブログ記事で、ザハ・ハディド 氏が今後の新国立競技場に多少とも寄与する可能性について書きましたが、どうもその方向性もゼロではなさそうです。

引用開始(一部抜粋)
http://www.nikkansports.com/general/news/1510972.html
ザハ氏側、新国立関わりたい…政府に交渉申し入れ


 新国立競技場の計画案を白紙撤回された英建築家ザハ・ハディド氏の事務所が、政府に直接交渉を申し入れたことが21日、設計関係者への取材で分かった。デザインをゼロベースで見直す場合でも約2年間かけて行われた基本、実施設計を生かせるところは生かし、切迫する工期のリスク軽減などを提案する。

 設計関係者によると、ザハ・ハディド氏を含めた事務所の総意は、新国立のプロジェクトに最後まで関わりたい意向。現時点で違約金などを求める段階ではないという。サッカーW杯招致のため、常設で8万席などの条件が出ており、このままでは総工費は下がらず、白紙撤回があまり意味をなさないとの見方もある。今週中にも政府関係者と直接対話をしたい考えだ。

 また、ザハ事務所への白紙撤回の通知が簡易の書類1枚だった。安倍晋三首相が白紙撤回を表明した17日夜、契約を取りやめる旨の書類が添付されたメールが事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)から送付されたという。

引用終了

 と言う事で、ザハ・ハディド氏側もオリンピック競技場についての実績を作っておくのも悪くはないし、今度は耐震、耐食等の日本側の設計者のチェックがなされながら進められるので、有る程度の手間まではそれがたとえ以前のデザインとは別の支払が無に近くても、貢献度の面で参加する意味は出て来るものと思われます。
 森会長の立場も難しかったかも知れませんし、「クラウン(=日産スタジアム)に乗っていたらセンチュリー(=新国立)がやってきて“こっちのほうがいい”と言われて乗ったらパンクして、ラグビーだけまた降ろされた。初めから乗らなきゃよかった」と言うのは、その通りで、今後もラグビーはオリンピックとは別にして日産スタジアムか、収容人数でワールドカップで容認される規模であればで良いのではないかと思われます。
 ただ、森会長の「たった2500億円」に関しては、このブログでこれまで記事にして来た屋根の軽量化など、地震、特に地震頻発時の就寝時不安による国民の生存不安を解消するものと直結する事業と、この「たった2500億円」とをリンクさせられれば、有る意味「国民の味方」「元首相の名会長」かもしれないし、そのリンクができない公共事業、つまり一部の人や企業や利権者に利益が偏ってしまうなら「国民の敵」ともなるわけで、今の所はどちらなのか、或いは今後どうなるのかはわかりません。

巨大地や大津波 その68

2015-07-22 19:57:10 | 地震 津波
 新国立競技場ですが、デザインと設計は白紙撤回したので、もう一件落着と思いきや、白紙撤回しても59億円は契約済みとかで、これもどう言う目で見られるのか、少し批判がでるのかどうかわかりません。
 以前の記事で書きましたように、59億円の契約で支払われる側を、やはり今後の新設計のデザイン編集等に参加させ、それを込みでの「59億円の支払」とした方が、支払いをする方も、そしてされる方も「責任を果たす」と言う意味ではかえって良いのではないか、とも思えます。
 あれだけの長さのアーチをどうやって大地震などに耐えさせるのか?
 或いは火山灰の腐食に維持コストを膨大にせずにできるのか?
 更には、火山灰による酸性で地盤が酸化して地下での腐食や空洞化が起きるのをどう防ぐか?などは、技術を知る者なら有る程度は想定すべきものかもしれまないからです。
 ただ今回は、箱根山他、多数の火山が短期間内に集中噴火するという、通常では想定できない事が起きたので、2012年の時点でそこまで想定するのも多少は無理があったのかも知れません。
 一方では、ダウンバーストやモンスター台風などの暴風と大地震や長周期振動などを同時に受けた場合と言う既に想定されても当然な要因で、やはり相当の影響を受ける事は、ある程度考慮しなければいけないのかとは考えられる面もあります。
 責任については微妙なところであり、確かにだれもこれだけの火山噴火は想定していなかった面もありますが、一応、今後の設計やデザインにある程度無償でサービスするスタンスならまあ納得する人も多いかも知れません。 ・・・・・とは個人的な見方ですが。

巨大地や大津波 その67

2015-07-22 07:54:35 | 地震 津波
 前回の記事で「災害対策補助つきくじ」について書きましたが、これ、もしかすると確率で計算しても買い手にとっても、主催者にとっても美味しいくじになるかも知れません。
 通常、賭け事、つまり競馬、競輪、宝くじ、その他どれも売られた券の総額の何割かは主催者の経費や収益となり、買い手にとっては還元率は100%ではないのですが、瓦の「災害対策補助つきくじ」ならば、或いは還元率を100%かそれ以上にできるかも知れません。
 何故なら、それまで例えば5万円の費用を出して処分していた瓦を、タダで引き取り、1万円の再利用費をかけて敷石とかにして、建材費を1万円節約すれば、ここで5万円まるまる残り、その5万円から「災害対策補助つきくじ」を1万円で購入した人達へ還元しての支払いするのに仮に、2万円とすれば差し引きで3万円は新国立競技場の建設費等に充てる事ができるわけです。
 「災害対策補助つきくじ」購入者は多く買えば買うほど儲かるわけですから、売れるのは当然。
・・・まあそこまで現実にはうまく行くとは限らないかも知れませんが、少なくともそれまで費用を払って廃棄処分していた「マイナス価値」のものを、「それよりは価値のあるもの」に変えるわけだから、その分は「災害対策補助つきくじ」の主催者にも購入者にもメリットを持たせられるわけです。
 それともう一つ、くじに当たった人への支払いは、通常のお金でなく、オリンピック記念硬貨とか、記念切手や記念バッジとかTシャツとかも選択できるようにすると良いかも知れません。
 但しその枠は新国立競技場建設に限られてしまいます。
 この点については、他の同様な用途への適用にも枠を広げても良いかも知れません。
 それと還元率が100%以上とかの良いくじならば、当然、旧建築基準の重量屋根の所有者が優先して購入できて、耐震化への資金にできるようにすべきでしょう。

巨大地や大津波 その66

2015-07-21 21:37:40 | 地震 津波
 新国立競技場については、計画を白紙に戻し、今年秋までに新たな整備計画を作る方向のようなので、一応デザインについて耐震、耐火山灰などは新しいデザインが出て来るまでは様子見です。
 ただ地震や津波、或いはブログタイトルには有りませんが、火山災害と言うもののリスクが高くなっている状況では、何かそうした事への対策を組み込めないのか?と考える所があります。
 新しい競技場を造るついでに災害対策も効果が出るようなもの。
 少し考えた所では、こんなのがあります。
 耐震基準改正前までに建った住宅で、重たい瓦を使ったものが、結構残ってますが、この瓦の重さって、相当なもののようです。
 屋根の広さや瓦の種類にもよりますが、普通の50~100㎡の屋根で大体、2.5t~6t位でしょうか。
 車2台~5台が屋根、特に2階の屋根に載っているわけで、これを軽量化するとかなりの耐震性が出るようです。
 それと耐震性だけでなく、仮に半壊や全壊した場合に下敷きになった人が助かる確率は、屋根や床、或いは壁が軽いもの程、高いようで、「半壊や全壊するかどうか」と言う点だけでなく、「仮に半壊や全壊した場合に下敷きになった人が助かる確率がどうなのか?」と言う事も大事なのです。
 確か、戦国時代に山内一豊が天正大地震で娘よねを長浜城の倒壊で亡くしましたが、その他に重たい瓦の城に住む武士が多く亡くなった一方、藁葺き屋根の農家の農民は特に津波でもない限り、犠牲者は少なかったと考えられる、と言うのと同じ見方です。
 そこで耐震補助政策として屋根の軽量化に伴い、撤去した瓦を何とか新国立競技場や周辺で使えないのか?と言うのを考えます。
 瓦は瓦塀として使われた事もあるし、現在では砕いて庭の敷石などにも使えるようです。
 他にも有効な用途はあるのかも知れません。
 通常では瓦は廃棄処分費として費用がかかるケースが多いので、そこをうまく建材や庭用などの材料に使って、相乗効果を望むという所です。
 その辺の所を、まず瓦処分費をゼロにするのと、次に新国立競技場の建材費を安くするのと、更には、耐震リフォーム補助を国がバックアップするのと、結果それで命が助かる人がいるのとを考えると、まあ「単純なくじ」よりは「災害対策補助つきくじ」として販売すれば、買い手殺到? かどうかはわかりませんが、こう言うシステム化をする手もアリ、だと見ています。
 今後の新国立競技場はなるべく建設費を安く、かつ機能は一定以上を持たせる方向のようなので、くじまでする必要はないのかも知れませんが、単に金集めするのではない、出資者が「出費対リターン」で十分に得をする内容のものであれば、買い手も多いでしょうし、別にそうしてお金を集めるのは「税金のムダ使い」でも何でもないわけで、今後もいろいろ考えてみます。

巨大地や大津波 その65

2015-07-21 12:01:12 | 地震 津波
 新国立競技場のデザイン問題は、前回、前々回の記事の趣旨の路線かどうかはわかりませんが、どうも一段落したようです。

引用開始(一部抜粋)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASH7L66XTH7LUHBI01R.html

2020年東京五輪・パラリンピックの主会場、新国立競技場の建設計画が見直しになった問題で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は18日、英国セントアンドルーズで「IOCの関心は競技場のデザインではなく、機能的な競技場が準備されるかだ。見直しで最新鋭の競技場が妥当な金額で造られることになると思う」と述べ、見直しに理解を示した。
 バッハ会長が主導して昨年末にまとめた中長期の五輪改革プラン「アジェンダ2020」では、五輪のコスト削減や既存施設の利用を掲げる。バッハ会長は、横浜国際総合競技場など別施設の利用を否定した上で「新国立競技場を造ることは日本政府が決めたこと。この見直しによるコストカットは、アジェンダ2020に合致する」と話した。

引用終了

 これでザハ・ハディド氏のデザインも特に厳守しない裏付けが更にできたわけで、違約金の話もそう問題はなさそうです。
 前回の記事では、「同じデザインの競技場かコンサートホールを別の小規模なものとして造るのもどうか」、との考えを書きましたが、これに限らなくても良さそうな案も出て来る事になります。
 それは 「耐震や火山噴火の火山灰により耐えられるもので、かつ安価なものを、耐震や防食の専門家などが設計し、それをベースにザハ・ハディド氏が若干のデザイン編集をする。
それを更に耐震や防食の専門家が再チェックをかけたりする、と言う事を行ない、ザハ・ハディド氏のデザイン思想と摺りあわせて決める。」 と言うものです。
 あくまで本人ではないのでよくはわかりませんが、再デザインの手数料については、あくまで編集サポート程度だし、日本の地震や火山リスクの想定外の増加を説明すれば、ザハ・ハディド氏も追加料金は殆ど請求しないのではないか?とも期待はできます。
 これだと違約金問題も無くなる事になるでしょう。