快気分析

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仕組みとアプローチ -  日本の少子化が止まらない原因を考える 日本人同士の壮絶な潰し合いを野放しにしている思想が怪しい

2024-04-14 13:26:07 | 少子化
 コンビニにはドミナント戦略と言うのが有りまして、例えばネットで「コンビニ ドミナント戦略」とかで検索すると多くの説明が閲覧できます。
 まあ要するにその地域に必要な密度のコンビニ以上の数のコンビニをある会社が出店させて、その会社のコンビニが他社に比べて圧倒するシェアとなるようにしてしまえば他社には競争で勝てる、と言うものです。
 これって確かにその会社は競争で勝って儲かるのですが、他社のコンビニは競争で負けて経営が悪化するだけでなく、同じ会社のコンビニのオーナーにしてみれば自分が出店した後にすぐそばにまた同じ会社系列のコンビニが出来てしまい、「地域の限られた客の食い合い」状態になるわけで、過剰な出店によるツケはコンビニオーナーやコンビニに雇われているアルバイトの時給などに影響するわけです。
 こうした「日本人同士の食い合い」と言う無駄な過当競争を野放しにしているわけですから、「無駄な競争で経済的にも精神的にも疲弊して」結婚や子作りどころではなくなり、人口は減っていくわけですね。
 「コンビニは今や社会インフラとして重要」などと言っておきながらその社会インフラを支えてる人達を窮地に追い詰めてるわけですから、その社会インフラが崩壊して人口も減って行く仕組みです。
 例えば1960年代頃とかは専売公社関連のタバコ販売とか塩の販売の専売制度では「ある程度距離や道のりとかが離れていないと店を作ってはいけない」と言うルールがあり、それでムダな競争が避けられて店を経営している国民が疲弊せず、人々が豊かになり人口が増え、多少不便なところでも発展したケースが多いのです。
 昨今では何かと言えば「規制はイケナイ、規制緩和、規制撤廃こそ美徳」なんていう怪しいロジックを展開して日本を悪しき方向に向かわせている輩が多いのですが、例えばノルウェー政府は漁獲の規制をものすごくシビアにする事で漁業資源が増えて、漁獲量、漁獲効率が高く、高収入の漁師や水産関係者が多いのが現実です。
 アメリカだって同様に漁獲規制はものすごいのですよ。
 分野にもよりますが良き規制を緩和、撤廃なんかすると競争による乱獲で水産物が激減、つまり魚の量が減るだけでなく、漁業関係者も過当競争によって疲弊し貧乏になって子作り子育てもろくにできずに人口が減って行くのですね。