大関魁皇が、名古屋場所4日目で、豪栄道を下し通算勝ち数1045勝を上げ、歴代トップの元横綱千代の富士に並び、5日目、旭天鵬を得意の左差しで下して、遂に1046勝となり、新記録を達成した。
魁皇は1988年春場所が初土俵、同期の曙、貴花田(後に貴乃花)、若花田(後に若乃花)、和歌乃山、力櫻、琴乃峰などと花の六三組と称された。この中で現役力士はもちろん魁皇がただ1人だ。
魁皇の1位記録は、最多勝の他、幕内出場1434回、幕内勝ち星876勝、幕内在位106場所、大関在位:65場所(歴代1位タイ) と輝かしいものがある。通算成績は1046勝695敗158休(名古屋魔所6日まで) と他の追随を許さない。
魁皇は怪力無双の豪快相撲と人柄の良さで、どの場所でも人気は抜群、特に福岡出身のためもあって、九州場所では人気を独り占めにしている。
千代の富士の記録を抜いたと言っても、横綱と大関では、現役を続けられる条件が異なり、勝ち数だけで単純に優劣はつけられないが、長い間、前人未到と言われてきた記録を破ったことには変わりなく、今度は、魁皇の記録が前人未到の記録として残った。
5月の技量審査場所で9勝を上げ、今場所の前半に記録更新を掛けていたが、初日から3連敗、常に引退と隣り合わせにいる魁皇にとっては、記録更新までの2勝は多分薄氷を踏む思いで達成したものと思う。今場所の成績も、6日まで2勝4敗、へたをすると記録達成を花道に引退する可能性もある。
そうなると、大関、横綱陣に日本人力士がいなくなり、そのためにも、魁皇と同郷で、今場所大関に挑戦している関脇琴奨菊の場所後昇進が待たれる。「関連:7月10日」
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