正さん日記

世の中思いにつれて

小保方氏が総ての論文撤回に同意、STAP細胞の研究白紙に

2014-06-04 16:06:05 | 社会

 STAP細胞は結局存在しなかったらしい。理研の小保方晴子・研究ユニットリーダーが英科学誌ネイチャーに寄稿した2種の論文の撤回に同意したことで、どうやら世間をあっと喜ばせ、がっくりと悲観させたSTAP細胞騒ぎも終焉を迎えたようだ。

 論文は、STAP細胞の作製方法などを示した1本目の主論文と、STAP細胞から作られた幹細胞の性質などを記述した2本目の論文から構成されている。先に2本目の論文については、小保方さんを含め、執筆者が取り下げに同意したが、今回、小保方さんは、1本目の主論文についても撤回を容認した。また、もう一人の責任著者である米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授も撤回の意向を示しているという。これで、STAP細胞の研究は白紙になる見通しだ。

 これでは、小保方さんが弁護士を伴って、理研などの科学者から捏造との指摘を受け、自身それを否定するために数百人の記者を集めて開いた記者会見で、涙をこらえながら「STAP細胞は200回以上発見した」と述べた言葉は何だったのか。

 なぜ、小保方さんは、科学者たちから捏造と総スカンを受けるような論文を、わざわざ権威ある世界の科学雑誌ネイチャーに寄稿したのか。

 若くて女性の小保方さんが、難病を治す可能性を秘めるSTAP細胞を発見したというニュースは、日本中から絶賛を受け、多くの難病患者や家族に一縷の希望を与えた。

 小保方さんが割烹着姿で研究に打ち込む画像を見て、「理系女」という言葉も生まれ、今後、小保方さんに次ぐ若い女性科学者の出現を期待する声とともに、、早くも小保方さんが最年少のノーベル医学賞候補に上がるとまでヒ-トアップした。

 しかし、そんな明るいニュースは直ぐ一転し、週刊誌などで、他の複数の科学者がSTAP細胞の存在を試みても、見出すことができないと大きく報道された。つまり、小保方さんの発見は虚偽との報道が続き、結局、理研が調査の結果、論文は捏造と断定した。

 その後、理研と小保方さんとのバトルが続いたが、結局、今回の論文撤回を小保方さんが同意したことで、STAP細胞は無かったことになり、この研究は白紙に戻された。

 主体者である小保方ユニットリーダー、その周辺の科学者、小保方さんにこの実験を任せ、ネイチャーへの論文寄稿に手をこまねいた理研幹部の責任は重大だ。

 論文撤回で、自ら捏造を認めた小保方さんの真意は何だったのか。今回の事件で、科学者に対する国民の信頼は大きく揺らぎ、世界からも信用を失った罪は大きい。

 「追記」 新聞報道では、小保方さんは論文撤回に同意したが、その真意はSTAP細胞が無かったことを認めたわけではなく、論文撤回を条件に、理研スタッフによる検証実験に参加することによって、再度、STAP細胞を確認し、真実だったことを世に示したいからとのことだ。「関連:6月3日

 

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