「高校野球１００年」鳥羽高主将が宣誓、王さんが始球式＝夏の甲子園大会が開幕

　

　昨日６日、第９７回全国高校野球選手権大会が甲子園球場で開幕した。今年の大会は１９１５年に前身の全国中等学校優勝野球大会が始まってから１００周年の節目に当たり、開会式では、全国の代表校４７校の選手行進の先頭に、第１回大会に出場した１０校を継承する高校の野球部員が「高校野球１００年」の横断幕を持ち当時の復刻ユニホーム姿で行進した。

　１００年経った夏の高校野球は、戦争によって１９４２年から４５年までの４年間行われなかったため今年で９７回目の開催となった。

　選手宣誓では、第１回大会を制した京都二中の流れをくむ鳥羽（京都）の梅谷成悟主将（３年）が、「この１００年、日本は激動と困難を乗り越えて、今日の平和を成し遂げました。次の１００年を担う者として、８月６日の意味を深く胸に刻み、躍動することを誓います」と述べた。今回の選手宣誓は例年のような抽選ではなく、指名でにより鳥羽高の梅谷主将が務めたが、落ち着いたみごとな宣誓だった。

　また、鹿児島実と北海（南北海道）の開幕試合に先立ち、王貞治・ソフトバンク球団会長が始球式を行い、スローボールながらストライクゾーンへ好球を投じ観衆の拍手を受けた。

　今回の大会は、選抜で初優勝した福井の敦賀気比高校が春夏連覇に挑戦するほか、東海大相模、早稲田実業、智弁和歌山、静岡高校が５強に上げられている。（朝日）「関連：２０１４年８月２５日」