正さん日記

世の中思いにつれて

民進党は、新党合流よりも党内固めが最善の道

2017-09-03 10:30:16 | 娯楽

 民進党の代表に選ばれた前原誠司氏は、幹事長に山尾志桜里氏、代表代行の1人に代表選挙で争った枝野幸男氏、選挙対策委員長に長妻昭氏、国会対策委員長に松野頼久氏を起用するようだ。

 この陣容を見ると、一応党内のバランスを重視する挙党体制を取った形だ。代表選挙では、最も議論が分かれる共産党を含めた野党共闘に折り合いをつけ何とか党内一致の体制を作ろうとする意思は感じる。

 とは言っても、小池百合子東京都知事のブレーンである前自民党の若狭勝衆議院議員らが立ち上げようとしている新党と連携する意思は捨てていないことは確かだ。

 しかし、若狭氏は民進党丸ごととの合流は否定しているので、若し、若狭新党と組む場合は個別の合流になり民進党から離脱する議員がどれ位になるのか、その人数によっては民進党の分裂に繋がる可能性がある。

 ただ、果たして若狭新党はどれくらいの規模になり、二大政党に発展していく可能性があるかと言えば、恐らく無理のような気がする。

 その理由は、女親分の小池氏の人気は風任せであり、選挙を進めていく組織がある分けではない。しかも、小池人気はその政策の矛盾が徐々に出始め、殊に国政選挙で一時のような神風を吹かせる勢いはならない気がする。

 元大阪府知事の橋下徹氏が神風に乗って一時国政に一定の足場を築いた維新の会が、選挙を重ねるごとに衰退していった例をみても、組織の無い個人の人気に依拠する政党が、自民党と対峙できる政党になるのは所詮無理な話だ。

 そう考えると、民進党は名前を変えたが、一度は政権を担った政党であり、自民党と比べ組織力は弱いが、曲がりなりにも地方組織は持っている。また、いろいろ問題があるにしても連合がバックアップするだろう。

 憲法改正、消費税増税などでも党内意見は分かれるが、こと野党共闘については、イデオロギーが一致しなければなどと難しいことに固執するのを止めて、反安倍、反自公を旗印にして、政権交代を掲げ一致して選挙戦を戦えば、必ず好結果を得ることができるのではなかろうか。

 民進党内の保守勢力に共産党アレルギーがあることは分かるが、今はそんなことを言っている場合ではなく、その共産党も昔のような革命を起こすような政党では無くなっているのではなかろうか。

 いずれにしても、民進党は今の組織を大事にして、党内で小異を捨てて大同につくことが大切だ。新しいものが必ずしも良いとは言えない。「関連:9月2日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする