正さん日記

世の中思いにつれて

FTA促進など前向き、中韓首脳は安倍氏の「歴史感」に疑念あらわ

2015-11-02 14:07:35 | 政治

 11月1日、韓国ソウルの青瓦台(大統領府)で約3年半ぶりに日中韓首脳会談が開催された。安倍晋三首相、中国の李克強首相、韓国の朴槿恵大統領が会談、日中韓自由貿易協定(FTA)交渉の加速化や北朝鮮非核化でも一致し、会談成果を共同宣言として発表。宣言には中韓両国の意向を踏まえ「歴史の直視」が明記された。

 また、日中韓首脳会談は来年、日本で開催することを決め、今後は定例化することを合意した。

 これに先立ち、韓国朴槿恵大統領は、中国の李克強首相と会談、レセプションでは李首相を準国賓的な扱いで厚遇した。

 今日2日には、安倍首相と朴大統領により日韓首脳会談が行われるが、安倍首相を歓迎する晩餐会などは予定されていない。

 日中韓3首脳会談と言っても、中韓は一体感があるが、日本の安倍首相は敬遠されている感じだ。日韓首脳会談にしても、朴大統領は、アメリカのオバマ大統領が日本との関係改善を求めていることに応えたもので、心の中では逃げたい気持ちがあるはずだ。

 安倍首相は、韓国政府の中国李首相に対する扱いに対し、自身がコケにされたと思い込み不快感を持っているとのことだ。

 しかし、韓国は日本国を冷遇したのではなく、歴史認識に隔たりのある安倍首相に親近感が持てず、それなりの扱いをしたのではなかろうか。安倍氏は、自身の信念で立ち振る舞っているのだから、冷遇を覚悟で中韓と接しているはずであり、ひがむような言動はおかしい。

 ただ、安倍首相イコール日本ではないので、中韓は日本と戦略的互恵関係とやらで付き合ってくれればよい。

 今回の首脳会談では、中国の李首相が「協力は、歴史をはじめとした敏感な問題を処理する土台の上に成り立つ」と主張し、歴史認識について安倍首相に善処を求めている。

 日韓首脳会談でも朴首相が、「協力の障害物をともに克服することを期待する」と述べ、歴史認識といわゆる従軍慰安婦問題などの懸案解決を求める予定だ。

 安部首相は「戦後70年談話」について説明し、日本の平和国家としての歩みは揺るぎないと強調。その上で「特定の過去にばかり焦点を当てる姿勢は生産的ではない」と述べ、中韓両国をけん制した。

 これでは、なかなか親近感を前提にした3国の付き合いはできず、やはり、真の3か国の友好関係は安倍首相がその座に居る限り容易にはできない。「関連:10月27日

 

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