つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

浅ましき心の求めるところ

2015-08-16 | Weblog
人は常に何かを食べて過ごしている。
どこかへ行っても飲食に勤しみ、
美味しいものを食べるためにのみ生きているような感じがする。
最も、食べていなければ体を維持できず、食べることによって、
人生の半分は成長に値し、後の半分は衰退に属して身体の一生である。

しかしながら、肉食にあれば肉体は維持向上覇気を得るが、
精神は鈍りただやみくもに貪りに生きていく。
菜食が主たれば、肉体は落ち着き、精神が研ぎ澄まされて
善悪の導を知る。

身体は煩悩にあり、精神は寂静にあるも無知にして、
身体を媒体として寂静を得るものである。

菜食にして足るを知り、精神研ぎ澄まして心身一対となれば、
その身にして、飲食を離れて精神現象の身体を得る。
まさに不滅の身である。

食して生きるとは、煩悩に克つことである。
ただ美味しいものをあさり貪るだけでは、
その身、その心、病となるのみである。

心身ともに成長に値するのは、
足るを知り、貪りに与ることの無いように、
心の食事をすることである。
偏に、感謝の念をもって与ることである。
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