つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

愚か者は恥を上塗る

2015-07-19 | Weblog
「たった2520億円、国が払えないのかねぇ」と言った森さん。
いやいや、日本国、それこそそんな金なんか払えるんですが、国民の批判があまりにも大きくなってきたので、
下がり気味の総理の支持率に危機感をもって、見直しに入ったとしただけで、少々の批判のままであれば、
そのまま決行したはず、金のあるなしなど、税金で食べている人たちには破産の危機感などない。
現にこの国の借金高を見ればわかることだが、どんなに負債があろうとも公務員にはボーナスも払われて、
総理の貰う額は羨ましい限り。それは一国の長であれば、当然であろう程のきつい仕事なのだから当たり前なのだろうが、
国は、借金漬けなのだから、無い袖は振れないものなのだが、無い袖を振って払っているのはおかしなものだ。
もらうものはしっかりもらって、金が無いから税金を上げよう。最も取りやすい国民から消費という理由に於いての税金で、
吸い上げようではないか。これは平等?というもっともらしい理由をつけて徴収すれば納得いくことだ。
嫌なら消費しなければよいのだから・・・と。平等の線引きも平等ではなく、営業努力の必要性も無い義務とする形で入ってくる税という金の量は
凄まじいものだから、その金を扱って生活をしている人達には、
金勘定がマヒしてしまうのだろう。だから、たった数千億と口に出てしまう。
まぁ、億、兆単位で扱う行政機関やら他金融関係のところは、往々にして金への感覚麻痺は否めないものである。

十円百円千円という僅かな金勘定の中で、懸命に働いても、月十万、二十万、無理強いして三十万の賃金、
あの税金、この税金ととられて、はたまた介護料だのと払っても、ろくな介護も受けられずに、おまけに、働いていながら
生活保護を受けている人よりも低い賃金という有り様は、どう考えても理不尽である社会。
子供を養えるほどの賃金も無く、結婚するほどの経済力も無く、人を道具として捉えるブラック企業などという言葉がまかり通り、
その悪徳に支えられての有名企業があるのも、何とも経営者の資質の最低さがうかがえる社会である。
自分さえよければ?が見て取れる社会かもしれない。
そんな一部の金の亡者の悪智恵が働く人達と、何にもしなくても入ってくる税の仕組みを作る人達の悪智恵とが合わさって、
世の中の常識が作られ回っている。いま、ピラミッド型にある人の階級は、悪智恵の働く者の仕組みであり、頂点の彼らは挙って
頭が良い。その一部の人達が、豊かさを続けていくためにある騙しのテクニックに導かれた社会、世界秩序である。

日本は、原爆を二発も落とされた国である。戦争を経験した人たちはほぼ死んでしまい、その悲惨さを語り継がれていても、
経験したことのない人たちがあふれてくれば、真実の恐ろしさも薄れてしまう。人は愚かでもある。
頭脳明晰にしても煩悩具足にして愚かに尽きる。

一人ひとりがいつか死ぬものである。その死ぬ際が悲惨ではなく、誰もが安らかでありますようにと願うことに、
同じであることを覚り、議論も無くなるものである。
コメント
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