つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

見て(触れて)覚える

2013-06-30 | Weblog
坊主(僧侶)と言え、いかにも高級な生地の衣をまとい、
弟子を多くはべらして経を読む。
経の意味が理解できて読んでいるのか否か、ただ読誦する。
朗々ひびきわたるのは独特の節回しを持った民謡のよう。
威厳漂うが、金剛力士像のように、ただ怖いというイメージの近寄り難きである。
忌み嫌うものが漂う。それは、断然という階級制意識から受けるものである。

高僧たるもの、格が上がるほど普通をまとい、
威厳を消し去るものである。普通にまぎれてある。
ただ清潔によく整えられたものであるとしての質素を身に着けている。
糞雑衣である。

速さは、
あまりにスピードがあがれば周りを巻き上げるが、さらに凄ければ影響さえ与えることなくたどり着く。
よく切れる刃物はスパッと切れるが、さらなるものは、切れたかどうかもわからずに切る。
本当にこれがすごいものかどうかわからないほど‘普通に返って’ある。

この世では達観すれば落ちていくだけである。
常に精進努力にあって達観することなくにある。

金ぴかの煌びやかな衣をまとった僧、見ただけで下世話なものである。
そのものの説くもの、擬きにあって真にあの世が暗夜である。
そう刺激される。
コメント
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