少しだけ呉旅行の思い出を・・・。
午前5時前には久居を出たはずが西宮名塩で渋滞、・・・渋滞は想定内だったがこの日は夏休み、さらに連休ともあり想定外の渋滞、高速道路の渋滞表示の距離が延びる伸びる。そんな流れで呉への到着は1時前。診療中の橋本ドクターに連絡すると会場のほうへ直行してくれとのこと。それを伝える橋本ドクターの声からは喜びがこぼれ出る。さて会場、呉港の築地町にある橋本ドクターと付き合いのある医薬品卸の会社・・・
こんな感じのところに『ふじわら』の大将、これまた午前4時に三重県を出発とのこと。京都で森下とサッチャン(ともに研究者)を回収してきた俺たちとは違い、すでに到着して準備に入っている。大将とは大晦日のウチの塾の飲み会以来、その時に忘れていった水筒を手渡す儀式からスタート。
「橋本君が、どうしてもオムライスを作ってくれって言うんでな、今年はこの時間からや。でも先生、今日の暑さは格別や、大変やな」と大将、すでに汗がしたたり落ちている。それでもまずは設営に汗するスタッフの食事が最優先ということで、ホルモンうどん・・・慌ててうどんを買って戻って来たスタッフ、申し訳なさそうに「安物のうどんですが・・・」 「心配せんでええ、どんなうどんでも俺の腕でうまいもんにしたる」 ピリリと唐辛子が効いた甘だれがうどんにからみつく・・・絶品である。
手伝うのは里恵(7期生)。『ふじわら』の大将から直々のリクエストだ。大将は極めつけのヘンコだが、里恵もまた同種なのか、この類の人物には異常に愛される傾向がある。三重中央の整形外科のゴッドハンドと言われるドクターもまたしかり。そして、橋本ドクターも・・・ごにょごにょごにょ。
そして夕方になり、今年の主役といっても過言ではない人物、去年開業したばかりの中西ドクター、明石から新幹線に乗って呉へ見参。
2年前の年の暮れ、12月30日に塾に来たときの中西ドクター、開業か否かで悩んでいた。疲弊する三重県の最前線のドクターたち、その事情は重々承知ながら当時の松阪中央病院の小児科の最前線に立つ中西ドクターの離脱は地元民としては悩ましいところだった。しかしウチの塾の講師をしていた頃とは一変、・・・中西君のやつれきった顔を見てしまっては何も言えなかった。そして去年の秋、西明石に「なかにしこどもクリニック」を開業、俺たちは花束持参で駆けつけた。さてこの日の中西君、「いや先生、今まで経営なんて考えたことなかったから毎日分からないことだらけですよ」 「心配せんでええよ、俺なんかでもなんとかやっている」
午後5時、まずは主催者の橋本ドクターの乾杯でスタート。
出し物には橋本ドクターが某保育園のPTA会長を務め培った、あるいは培われたノウハウで彩られて大盛況。子供たちが安心して楽しんでくれる空間を・・・そのスローガン、裏返せば大人たちが安心して飲める空間をと同義でもある。
中西ドクターは森下(8期生・研究者)を捕まえて、「オマエ、俺を覚えてるか」 「覚えてますよ」 「ほんとか、オマエは今何をやってるねん」 「研究を」 「研究? えらっそうに、オマエが何の研究しとんねん!」 さっきまで経営者然だった中西君、どうやら昔のノリが戻ってきたようだ。
そして橋本ドクターの弟(広島大学病院整形外科)も参戦、中西節がヒートアップしていく。
思えば呉旅行、あの頃の俺たちに戻る旅だ。30台後半だった俺、俺を助けてくれた決して優等生ではなかった医学部生の橋本ドクターや中西ドクターたち、そして俺たちの極め付けの思い出は『ふじわら』の大将が焼いてくれる焼鳥・・・あの頃の俺たちは毎晩のように津の場末にあった『ふじわら』で飲んだくれていた。生徒の成績が上がっては祝い酒、下がっては恨み酒。女にふられた仲間を笑い飛ばし、ふられては笑い飛ばされた。いつだって夜が明ける頃、俺たちは別れた。「あの頃って・・・今となっては考えられない時代でしたよね」と中西ドクター、ポツリとつぶやく。
その考えられなかった時代の残り香をかぐために俺は450kmを疾走する。そして『ふじわら』の大将もまた、橋本ドクターの要請に応じて1年に2度だけ、普段の衣を脱ぎ捨てて、あの頃の時代を身に纏ってあの頃と同様、絶品の焼鳥を焼いてくれる。これまた450kmを疾走してだ。
来年のゲストは・・・そりゃ、それまでには凱旋帰国の北野君(ニューヨーク在住)で決まりやろな。さらには、近くにいてもなかなか会えない田丸ドクター(三重大学病院)にも会いたねえ。
その夜の延長戦は『魚民』、橋本ドクター酩酊状態で何度もつぶやく・・・「橋本クリニックがある限り、この会は続けますから・・・本当に僕の道楽ともいえるイベントに遠くから来ていただいて、みんなに感謝してます」 いやいや、俺たちのほうこそホンマに感謝やで。・・・でもな橋本ドクター、お酒のほうは弱くなりはりましたな。 なにせ、『魚民』ではこのセリフばっかやったもん。
この稿、続く。
クリックのほう、ほんまに頼んます。
恩返しはまず最初に良い仕事をまとめあげること、これが私の生き方です。分かってちょうだい、橋本「大」先生!
そんだけ酔ってても、次の日眠い方が強くほとんど気持ち悪くならなかったんですよね
飲めなくなったんですね
(~_~;)
遠いところありがとうございました。
NYよりさん、来年は是非御参加ください
キャンセル料は10万円で(^-^)/
予約受け付けました!