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【cinema / DVD】2019年5月鑑賞まとめ

2019-06-11 23:45:36 | cinema / DVD

🎬【cinema / DVD】2019年5月鑑賞まとめ🎬

 

鑑賞レビューを書く時間がないDVDやTVで鑑賞した映画の記録を残しておきたいってことで、レビュー投稿している映画サイトcocoの投稿をもとに残しておく企画。

 

ということで感想をドゥゾ♪(っ'ω')っ))



#83.『アベンジャーズ/エンドゲーム』@TOHOシネマズ錦糸町(2019年5月1日鑑賞)

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』時々落ちかけたけど、3時間あっという間。

見てないシリーズもあるので、分からない部分もあったけど楽しめた。

犠牲もあるので爽快!とはいかないけど、着地点としてよかった。

最後を映画館で見届けてよかった😊


『アベンジャーズ/エンドゲーム』スタンリー出ててうれしい😭



#84.『オーシャンズ8』@WOWOW(2019年5月2日鑑賞)

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『オーシャンズ8』メットガラが舞台だったり、

対象も宝石だったりと女性ならでわで華やか✨

キャストも豪華で本人役で出演するセレブも多数と、見ていて楽しい。

でも、なんとなくパンチが足りない気がしなくもない。

ケイトブランシェット素敵😍



#85.『赤毛のアン グリーンゲイブルズへの道』@WOWOW(2019年5月2日鑑賞)

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『赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道』テレビシリーズの再編成版。

アンがグリーンゲイブルズに引き取られるまでなので、続きが見たくなる。

とても丁寧に描き込まれていて、風景などは絵画のよう。

子供たちにはこういう作品を見て欲しい!


#86.『友罪』@WOWOW(2019年5月6日鑑賞)

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『友罪』原作どおりかもしれないけど盛り込み過ぎな気がする。

山内の問いかけが重要なのは分かるが比重が大きく、

美代子も不幸過ぎてそちらに引っ張られてしまう。

同じテーマなら『BOY A』の方が真っ向勝負。

瑛太はじめ役者は良い。


#87.『マクベス』@WOWOW(2019年5月6日鑑賞)

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『マクベス』原作未読。

ザックリこんな話という理解で見たので、どの程度忠実なのか分からないけど、

映像がとても好きだった。

全体的に暗い雰囲気で、荒野っぽい自然も良かった。

キャストも良かったと思うけれど、なんとなく物足りなさも感じる。


#88.『ボストン・ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』@WOWOW

(2019年5月7日鑑賞)

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『ボストン ストロング〜ダメな僕だから英雄になれた〜』

サブタイトルが全てを表している感じ。

辛い時人はヒーローを求める。

でもヒーローにされてしまった側も辛い。

考えさせられた。

キャストは皆良かった。ジェイクギレンホールがスゴイ!


#89.『否定と肯定』@WOWOW(2019年5月8日鑑賞)

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『否定と肯定』実話ってビックリ😲

本当にないと信じているのか洗脳しようとしているのか?

訴えられた側に立証責任があることに驚くけど、それを逆手に取った弁護が見どころ。

役者たちの演技がスゴイ!

特にトムウィルキンソンが素晴らしい👏


#90.『ゴッホ ~最期の手紙~』@WOWOW(2019年5月9日鑑賞)

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『ゴッホ~最期の手紙~』ゴッホ最期の手紙をイヤイヤながら届けることになったのに、

次第にその死の真相解明にのめり込んでいく過程を、

ゴッホタッチのアニメで見せるのおもしろかった。

役者の顔でありつつゴッホの絵みたいだった。

話は普通😌


#91.『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』@WOWOW(2019年5月10日鑑賞)

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『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』行き場がなくモーテルで暮らす母娘。

母娘をどう捉えるか。

おそらく酷い家庭環境で育っただろう母。負の連鎖。

でも同情だけでは向き合えない。

ラストのアレが逆に切ない。

ウィレムデフォーが良い👍🏻


#92.『火垂るの墓』@WOWOW(2019年5月12日鑑賞)

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『火垂るの墓 (1988)』悲しい話。

でも、おばさんはいい人とは言い切れないが、食事はさせてるし布団で寝かせてもいる。

そこで辛抱できなかったことが最大の悲劇かも。

節子の無邪気な明るさが悲しい😢

当時5歳の白石綾乃がスゴイ👏


#93.『しあわせの絵の具 愛を描く人モード・ルイス』@WOWOW(2019年5月15日鑑賞)

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『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

社会から疎外された2人が、不器用に愛を育む。

その中でモードは絵の才能を開花させていく。

人気画家になっても自分たちらしい質素な生活を貫く2人が素敵。

映像が美しく、主演2人が素晴らしい👏



#94.『コレット』@TOHOシネマズシャンテ(2019年5月18日鑑賞)

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『コレット』名前のみで良く知らなかった。

結婚前から書いてたのかと思ったら、キッカケは夫を支えるためで、共同作業でもあった。

でも、バランスが崩れそれだけでは済まなくなった。

その心の動きをキーラナイトレイが見事に表現していた。


『コレット』クロディーヌシリーズが社会現象になる感じはおもしろかったし、

新婚当初は地味な田舎娘だったのに、流行を作り出す存在となり、

ついには前衛的な感じになるのも興味深かった🧐

しかし夫公認の恋人とかビックリ😳

映像がキレイだった。


#95.『ホテル・ニューハンプシャー』@WOWOW(2019年5月19日鑑賞)

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 『ホテル・ニューハンプシャー』有名な作品なので期待値上がり過ぎたかな😅

思っていたのと違ってビックリ😲

原作もこんな感じなのかな?

重くも出来る内容をコミカル演出するのは狙いだとして、

ハマる時もあるけど今作は自分には合わなかった。


#96.『ウィンド・リバー』@WOWOW(2019年5月20日鑑賞)

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 『ウインド・リバー』サスペンスだと思って見たらズッシリ重い作品だった。

謎は解けるけれどスッキリ解決しないし、根本的な問題が残るネイティブアメリカンの現実が辛い。

でも、そこを伝えることに意味があるのでしょう。

ジェレミーレナー良かった。


#97.『女は二度決断する』@WOWOW(2019年5月21日鑑賞)

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 『女は二度決断する』スッキリしないラストは予想していたけど、まさかの展開でビックリ😳

たしかに主人公は品行方正とは言えないけど、あんな結果になるとわ。

毎回思うが弁護士って勝てば何でもいいのかね?

ダイアンクルーガーがスゴイ!


#98.『モリーズ・ゲーム』@WOWOW(2019年5月23日鑑賞)

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 『モリーズ・ゲーム』これ実話ってスゴイ😳

カードゲームはサッパリ分からないけど、見せ方に工夫があって楽しめた✨

寝る間も惜しんでガンガン突き進むヒロインは、ジェシカチャステインのハマり役!

絶対的存在の父親ケビンコスナーも良かった。


#99.『ガーディアン 偽りの守護天使』@WOWOW(2019年5月26日鑑賞)

Twitter投稿

『ガーディアン 偽りの守護天使』WOWOWジャパンプレミア。

フィンランド、デンマーク、クロアチア製作だけど

セリフ英語なのは主要な役でジョシュルーカス出てるから?

実話ベースで洗脳とか催眠術とか面白いけど、主人公に魅力がなく乗り切れず😣

嫁大活躍!

サラソウリエとジョシュルーカス良かった


#100.『ブリムストーン』@WOWOW(2019年5月27日鑑賞)

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『ブリムストーン』長尺で辛いことしかないのに一気に見てしまう。

ベースにはキリスト教があるのだろうし、

女性蔑視や知識不足からの偏見なども描きたいのだろうが、牧師が異常過ぎてホラー😱

ガイピアース、ダコタファニングが良かった😌 

 

#101.『ローサは密告された』@WOWOW(2019年5月30日鑑賞)

coco投稿

 『ローサは密告された』ドキュメンタリーかと思うくらいリアル。

家族を養うためにしたことが、子どもたちを苦しめることに😢

因果応報と言うには警察がひど過ぎる😣

まぁ、そこが描きたいのでしょう。

ラストのローサの表情がいい。

絶望的な孤独感。



といことで、5月は19本鑑賞。普通かな。劇場鑑賞は2本で5月も試写会はなし😢 試写会全然当たらないわ~💦 しかし5月も終わって6月も中旬ですよ💦 これじゃあっという間に年末になっちゃう💦💦 

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【tv】100分de名著「平家物語」(第4回)

2019-06-11 00:29:51 | tv

【tv】100分de名著「平家物語」(第3回)

死者が語るもの

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。5月は「平家物語」(Wikipedia)で、講師は能楽師の安田登氏。今回はその第2回。第1回の記事はコチラ。第2回の記事はコチラ。第3回の記事はコチラ

 

平家が滅亡していく。一ノ谷の戦い(Wikipedia)、屋島の戦い(Wikipedia)、壇ノ浦の戦い(Wikipedia)が行われ名場面がある。例えば源義経(Wikipedia)の鵯越。逆落とし。那須与一(Wikipedia)の扇の的などが語られるが、今回は敗者の最期を見ていきたい。


平敦盛の最期に注目

 

平敦盛(Wikipedia)は平清盛(Wikipedia)の弟平経盛(Wikipedia)の三男。一ノ谷の戦いで熊谷次郎直実(Wikipedia)に討たれる。一ノ谷は堅固な場所だった。前に海が広がり、牛尾は山があり絶対大丈夫だと思っていたら、義経が上から落ちて来た。これで兵士が敗走してしまい、海には助け舟という船があって、ここに敦盛も馬を走らせ海を泳ぐが、そこに現れたのが源氏の武将熊谷次郎直実。

 

朗読意訳:葦毛の馬に金覆輪の鞍を置いて乗った武者一騎が、沖の船を目がけて海に乗り入れ泳がせているのを熊谷が「大将とお見受けします。卑怯にも敵に後ろを見せるのですね。戻りなさい。」というと戻って来た。

 

戻って来た武将をなんなく組み伏せた熊谷次郎直実。武将の顔を見ると薄化粧をした若く美しい少年だった。直実は自分の息子小二郎を思い出してしまう。

 

朗読意訳:小二郎が軽いけがを負っても辛いのに、この殿の父が我が子が討たれたと聞いてどれほど嘆くだろう。助けたい。

 

直実は武将を助けようと名をたずねるが彼は名乗らない。自分を討てば手柄になるから首を取れと言うばかり。そうしているうちに源氏の兵が大勢コチラに向かってくるのが見えた。

 

朗読意訳:助けたいと思うけれど味方の軍勢がいるから逃げられないだろう。他の者の手にかけられるより自分が手に掛けて死後供養しようと言うと、さっさと首を取れと言った。熊谷は迷うけれどそうしてばかりもいられないので泣く泣く首を斬った。(巻第九 敦盛最期)

 

この若武者が平敦盛であることを知った直実は間もなく出家して敦盛を弔った。

 

伊集院光氏:いいシーン。当時の死の価値観が伝わる。助け舟に乗ろうとしている姿を罵倒された。そんなことを言われて生きるよりはということ。その後の2人の心の複雑な・・・


平敦盛のシーンは有名だよね。結果、討たれてしまうけれど、ズッコケぶりが続いていた平家の男たちの中ではしっかりした若者な気がする。美少年であるというのも悲劇を倍増している。とはいえ、戦に薄化粧して行くのは当時の習わしなのかしら? これも貴族化を表現しているのかな?


第1回の時、重盛が儒教(Wikipedia)の考え方を入れたという話をしたが、実はこの場面もそうである。儒教には「忠」と「恕」という考え方がある。両方とも心がついている。


=一度決めたことはする。 ⇨熊谷としては平家を討つ

=相手と一体化する気持ち


この少し前に直実の息子がケガをしている。その時自分はとても苦しかった。もし自分がこの子を討ったら彼のお父さんはどう思うのだろう。直実は敦盛というより敦盛の父親に恕の心を持った。実は儒教の祖である孔子が「忠」と「恕」どちらも最も大切にした言葉。ただ、葛藤した場合孔子は「恕」の方が大切だと言っている。


伊集院光氏:そう考えるととてもおもしろいのは、最初討ちたいのは「忠」で、まだ子供じゃないか親はどう思うんだで「恕」の方に寄って、その後の複雑な感じは酷い殺され方をするよりはと彼自身に「恕」の心を持つようになる。その絡み合いがいい。


たしかに熊谷次郎直実の心の動きはとても共感できる。親になったことのない自分でもよく分かるのだから、子供がいる人はより共感できるのではないか。この辺りも読み継がれる理由なのかな😌


『平家物語』には解決しない問題が多いが、世の中はたいていがそうである。だからこそ現代の私たちにも大きな魅力となり伝わっているのではないか。


平家の運命を大きく変えたのが当時ならでわの「忠」の考え方。「返り忠」という言葉がある。返り忠=裏切り。『平家物語』の中にはよく出て来て、あまり悪いこととは扱われない。そんなに悪いことではなかった? 

 

「返り忠」が壇ノ浦で起きる。平家は豪華な唐船と質素な兵船を用意。当然、唐船に安徳天皇(Wikipedia)と三種の神器(Wikipedia)が乗っているだろうという裏をかき、兵船に乗せて源氏が唐船を狙っている隙にやっつけようと考えた。ここに「返り忠」が出てしまう。阿波民部重能(Wikipedia)。重能の子供は源氏に人質にされていた。それを知った清盛の四男平知盛(Wikipedia)は、清盛の三男平宗盛(Wikipedia)に重能が「返り忠」しそうだと言う。あろうことか宗盛は重能に直接「返り忠」するのかと聞いてしまう。当然しませんと言う。知盛は刀に手をかけて宗盛を見てGOサインを待つが、宗盛は全く気付かない。結局、重能によって作戦がバレて平家一門と安徳天皇が身投げをすることに。

 

もう宗盛にはガッカリ😞 この重能に直接聞いてしまうと言われた時の伊集院光氏と安部アナウンサーの失笑ぶりが😅 まぁキャラ設定時にデフォルメされた部分はあるのかなとは思うけれど、そういう要素があったことは間違いないんでしょうね。それに対して知盛はちょっと素敵✨

 

もはやこれまで平知盛から敗戦を聞かされた清盛の妻二位殿(Wikipedia)は覚悟を決めてまだ八歳の孫安徳天皇を抱えて船べりに立った。安徳天皇は問いかける。

 

朗読意訳:驚いたご様子で「尼ぜ、私をどちらに連れて行こうというのだ」と仰せられたので、「この国は悲しい嫌な所ですから、極楽浄土へお連れ申し上げます」と泣きながら申し上げると、幼帝は山鳩色の御衣に角髪(みずら)をお結いになって、涙を流されながら小さな手を合わせ、東を伏し拝み、伊勢神宮にお暇を申され、西に向かってお念仏を唱えられたので、二位殿は直にお抱きして「波の下にも都がございます」と申し上げ、深い深い海底にお入りになる(巻第十一 先帝身投)

 

次々と身を投げる平家の武将たち。一方、平宗盛は死ぬ覚悟が出来ず、見かねた部下たちから海に突き落とされてもついつい泳いでしまう。結局、息子と共に源氏に捕えられてしまう。こうした様々な平家の終わりを見届けたのが平知盛。「見るべき程の事は見つ」と知盛は鎧を二重に着て乳母子と手を取り合い海に飛び込んだ。海を覆わんばかりの平家の赤旗。壇ノ浦の戦いでついに平家は滅亡した。

 

 伊集院光氏:唯一救いは二位殿がお念仏を唱えさせたし、安徳天皇は驕りもしていない人だから、そこだけはほんの些細な救い。

 

平敦盛の死と共に安徳天皇の悲劇は、読者にとって一番胸打つシーンだと思う。政治の犠牲になった幼い帝が、自分の運命を受け入れお念仏を唱えられるシーンは、メモ取りながら見ていても涙が出た😭

 

安部みちこアナウンサー:平宗盛のことはどう思いますか?


伊集院光氏:宗盛は人間らしいと言えば人間らしい。つい泳いでしまうんですか?😅 安徳天皇の悲しさと、いろんな性(さが)を描くにあたり、間抜けであることも演出として入っていると思う。

 

能と狂言で組。深刻な能と?(聞き取れず😢)な狂言。狂言のような宗盛。

 

死ぬ覚悟が出来ずに見かねた部下に海に落とされたにも関わらず泳いでしまうってコメディだよね?😅 実際、宗盛は源氏に捕えられて首をはねられたそうなので史実に基づいているのだろうけれど、悲劇ばかりでは辛いので緩急つけたという部分もあるのかも🤔

 

"見るべき程の事は見つ"(巻第十一 内侍所都入)

 

いろんな人が海へ飛び込んでいって、それを見ながら船端に立っている。知盛の頭の中にはこれまでの平家の歴史が渦巻いていたのでは? 全ては見た。

 

 伊集院光氏:全部平家が終わったというところまで見てよしということ。

 

今なら許されるだろうと自害する。

 

一方、知盛のカッコよさ! 前述の「返り忠」の件もそうだけれど、二位殿に最期を告げに行ったのも知盛で、これは安徳天皇にご立派な最期をという思いからだと思うし、自分の最期にしても平家の最期を見届けて逝くという。平宗盛でなくこの人が長であればもう少し違う方向に行ったかもしれないのに😢 その辺りが諸行無常ということなのかしらね。

 

何故平家の最期を克明に語るのか?

 

死を克明に語ることは、最も大きな死者への鎮魂。今でもお通夜で亡くなった人のことをよく語る。それにつながるもの。死者の記憶が自分たちの中に残る。

 

【建礼門院と後白河法皇】

 

平家滅亡後も少し物語は続く。『平家物語』は全十二巻だが「灌頂巻」というのがあり、その主役は建礼門院徳子(Wikipedia)。清盛の娘で安徳天皇の母。安徳天皇が入水し、徳子も身を投げるが源氏に助けられてしまう。大原の寂光院(京都大原 寂光院)に隠居し平家一門を弔う生活をする。

 

生き残った建礼門院は京都大原の寂光院で息子の安徳天皇や平家の人々を弔う毎日を過ごす。そんな徳子のもとをある日後白河法皇(Wikipedia)が訪れる。

 

何故、後白河法皇は建礼門院を訪ねた?

 

後白河法皇はいろんなことをしたが、結局は院政復活にならなかった。長く続いた貴族の時代から武士の時代へ変わってしまった。そのやるせなさをもって建礼門院のもとに行ったのでは?

 

 伊集院光氏:先週からずっと後白河法皇はどうなる?ってことが気になっていた。黒幕みたいな人。全部あなたの命令で、あなたに翻弄されたんですよ!ってことだけど、後白河法皇が時代のようなものに翻弄されている。

 

ホントこれ! 平家の滅亡には驕りがあったことは間違いないけれど、後白河法皇の暗躍のせいでもあったわけだよね。後白河法皇としては自分の保身だけではなく、貴族の世を守りたいという思いもあったのかもしれないけど、それにしたって暗躍し過ぎ😫 とはいえ、後白河法皇にしてもキャラがデフォルメされてる部分もあるのかしらね?🤔


建礼門院に話を聞いて欲しいのか?

 

そのつもりはない。話を聞くことにより聞いてもらってしまっている。後白河法皇がある質問をする。建礼門院は、六道(天道、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道)全てを経験したと語る。平家の栄華から滅亡まで全て見たという話をする。

 

能の話とは旅人がある場所に行くと誰かと出会う。実はこの人が幽霊で質問をする。するといろんな話をする。幽霊が本体を現わして、もっといろんな話をしてちょっと安心して帰っていくのが能のストーリー。大事なのは質問すること。質問することを「とふ」と言う。「とふ」=問う。質問に答えるのでカウンセリングのようだと言われる。カウンセリングとの大きな違いは旅人が自らその場所に行く。訪も「とふ」と言う。訪問して「とふ」、質問して「とふ」、そして語り出すと弔いになる。弔う「とふ」という。

 

「灌頂巻」は後白河法皇による平家の鎮魂の物語であり、鎮魂したはずの後白河法皇が最も鎮魂されている。

 

伊集院光氏:平家の生きざまと死にざまを全て書いた。その中に私はいましたと彼女に言わせる。まぁ鎮魂ですね。全部に対する鎮魂。

 

この後白河院の訪問というのは本当にあったのかしら? 寂光院に行ったことある(記事はコチラ)けどよく分からない。ここは創作なのかな? 創作だとすると説明どおり鎮魂の意味を込めて描かれているのでしょうかね😌

 

そして建礼門院の命が尽きる。

 

朗読意訳:こうして年月を過ごしているうちに女院は病気にかかられたので、中央の阿弥陀如来の手に掛けた五色の糸をお持ちになって、お念仏を唱えられた。大納言佐局(Wikipedia)と阿波内侍(阿波内侍(あわのないじ)とは-コトバンク)は女院の左右に付き添って今が最期と声も惜しまず泣き叫んだ。お念仏の声が次第に弱ったところ、西に紫の雲がたなびいて、すばらしい香りが室内に満ち、音楽が空で聞こえる。寿命は限りがあるので、建久二年二月の中旬にご生涯が終わりになった(灌頂巻 女院死去)

 

伊集院光氏:ちゃんとお念仏を唱えて亡くなっているんですね。

 

『往生要集』(Wikipedia)の中の臨終行儀。亡くなる人がいた場合、阿弥陀様の手から五色の糸を伸ばして手に握らせて、お念仏を唱えて亡くなるという行儀がある。最後に紫雲が漂ったのは極楽往生できましたというしるし。

 

紫の雲がたなびいて、すばらしい香りが室内に満ち、音楽が空で聞こえというのは如来来迎(Wikipedia)を表しているのかな? 平安時代には阿弥陀信仰(阿弥陀信仰(あみだしんこう)とは-コトバンク)が流行ったんだよね。亡くなる時には阿弥陀様が西方浄土から迎えに来て下さるのだけど、その際二十五菩薩を従えて音楽を奏でながら来て下さるんだよね🤔

 

その他補足として阿波内侍は怨霊で有名な崇徳天皇(Wikipedia)に寵愛された女官だったそうで、この方が大原女(Wikipedia)のモデルと言われているのだそう。そういえば寂光院でそんな表示見たような気がする。寂光院が当時と同じ規模なのか分からないのだけど、こじんまりとしたお寺だった。大原って今でも京都駅付近から40~50分くらいかかる場所で、三千院(天台宗 京都大原三千院)とか有名なお寺があるけれど、寂光院の辺りはそんなに開けているわけでもない。敗者の身内とはいえ中宮となり女院である人が、こんな場所にいらしたのかと思うと感慨深いものがある😢

 

最初に"祇園精舎の鐘の声"とあったが、最終章「女院死去」の冒頭"さる程に寂光院の鐘の声、けふも暮れぬとうち知られ"とあり鐘の声が対になっている。

 

伊集院光氏:スゲー! これはスゴイ完成度。諸行無常の響きがあるんだと教わった。その諸行無常がずーっと書かれて、最後の最後に亡くなった日の鐘の描写。それをシンクロさせるんですね?

 

たしかにこれはスゴイ! 第1回の説明では作者は不明で、琵琶法師に語り継がれて付け足されて作られたのではないかとのことだった。でも、冒頭と終わりをシンクロさせているのであれば、これは明確な意図を感じる。たしかに付け足された部分はあると思うけど、やっぱり大元は誰かが考えたのじゃないかな🤔

 

名作である理由は?

 

あの時代だけの物語じゃなくて、普遍的な物語だと思う。どんな人も驕ってダメになっていく。そして常に死者が現れる。この死者の思いを聞くことは今も大事。

 

伊集院光氏:オールマイティな書。ビジネス文書でもあり、教育書でもあり、ドラマとしてもおもしろい。

 

日本語に「思い出」という言葉があるが、思い出というおは思い出すとは違う。思いが出てしまうのが思い出。『平家物語』を読みことにより平家の武将たちが体に入って来てある時ふっと出る。「思い出」の物語が『平家物語』。そのために必要なのが声を出して読むこと。

 

イヤ、ホントにおもしろかった! いわゆる有名な鵯越とか那須与一の部分とかエンターテインメント的な部分は省いてもこのおもしろさ。現代語訳があるのであれば読んでみたいと思う(・∀・)ウン!!

 

100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50 Eテレ

100分de名著

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【Googleのロゴ】女子ワールドカップ2019 Day-4

2019-06-10 00:43:57 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



女子ワールドカップ2019 Day-4


毎日変わるのかと思ったら沈黙して急にキタ😅


大会4日目の対戦は


日本

VS

アルゼンチン



カナダ

VS

カメルーン


検索画面のロゴは変わらずコレ


いよいよ日本登場!

アルゼンチンは女子も強いのかな?


ガンバレなでしこジャパン⚽

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【tv】100分de名著「平家物語」(第3回)

2019-06-10 00:30:57 | tv

【tv】100分de名著「平家物語」(第3回)

衰亡の方程式

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。5月は「平家物語」(Wikipedia)で、講師は能楽師の安田登氏。今回はその第2回。第1回の記事はコチラ。第2回の記事はコチラ

 

「運命」というキーワード。『平家物語』までは「運命」という言葉をあまり使ってこなかった。『文選』という中国南北朝時代に編纂された詩文集は「運」「命」「時」をキーワードとしている。

 

運=大きな流れ

命=個人個人が持っている良いことや悪いこと

時=その時その時で捕まえる力

 

いい運を持っていてもその時に捕まえられないと大した人にはなれない。中国では「運」は変えられないもの。『平家物語』では「運」を下げる要素があり、それが悪行であり驕り。平家を滅ぼす側の「運」の衰退も描いているのが面白い。その代表が木曽義仲(Wikipedia)。

 

木曽義仲(源義仲)

・信濃国の武将

・源頼朝の従兄弟

・1180年以仁王(Wikipedia)が出した平家追討の令旨を受けて挙兵

 

倶利伽羅峠の戦い(Wikipedia)。平家の運命の分かれ道となった

 

(巻第七 倶利伽羅落)都に向かって進軍する源義仲(木曽義仲)を迎え撃つ平家軍大将は清盛の孫平維盛(Wikipedia)。維盛は富士川の戦い(Wikipedia)で水鳥に驚いて逃げてしまぅた汚名返上したい。両軍が出会ったのは北陸の倶利伽羅峠。維盛軍七万騎に対し義仲軍は三万騎。数で不利な義仲はある計略を巡らせる。

 

兵を小出しにしながら時間を稼ぎ日暮れを待った義仲は、密かに兵を平家軍の後ろに回していた。暗闇が迫る中背後の義仲軍が一斉に鬨の声を上げる。背後にいるとは思わなかった平家は四方から響く声にパニックになる。七万騎の軍の内生き残ったのはわずか二千。義仲は平家に大打撃を与えた。

 

伊集院光氏:闇の力を持っていたから平家は強かった。でも孫の代の維盛は闇の中で水鳥にビビり、やりたい放題やられてしまう。


四方が闇に囲まれ、声だけでなく箙(えびら 矢を入れる箱)を叩いて音を出している。四万といえば東京ドームくらいの人数。これは怖い。


このシーン!中学?高校?で習った!全体的に忘れちゃったけど、"箙叩いて"っていう文言覚えてる! "鐙踏ん張り立ち上がり"とか。そして、たしかに暗闇で数万人に囲まれてワーワー言われたら怖いわ😱


「待つ」ことで「時」をとらえた。時のつくり「寺」には「しっかりつかまえる」という意味がある。「待つ」のぎょうにんべんは「道」という意味。道にピッタリついて待つ。義仲は流れていく「時」を「待つ」ことで捉まえて戦いに勝つことが出来た。


伊集院光氏:一方で声盛は慌てていただけで時間を消費していた。


維盛は平家の「命」がスゴイが、義仲の「命」は大したことない。そこに「時」を掴んだ義仲の強さがある。

 

1183年、倶利伽羅峠の戦い。平家義仲を恐れて都落ち。本来都落ちは安徳天皇(Wikipedia)、三種の神器(Wikipedia)、後白河法皇(Wikipedia)を連れて行かないと意味がない。後白河法皇はそれを避けるために鞍馬山に隠れてしまう。平家は安徳天皇と三種の神器のみ連れて西へ下る。源義仲は後白河法皇を連れて京都へ入る。上ると始まるのが驕り。

 

朗読意訳:『平家物語』の中で義仲は立ち居振る舞いが武骨で、言葉遣いも野卑で甚だしい。2歳から30歳まで信濃の国の木曽という山里に住んでいたのだから礼儀など知るはずもないという主旨のことを書かれいる。

※塩高和之氏の琵琶演奏にのせて安田登氏が朗読され、現代訳が表示されたけど全文書くの大変だったので意訳とします😌

 

義仲は都流の客のもてなし方も知らなければ、牛車の乗り方も礼儀もわきまえていなかった。さらに源氏の兵たちによる略奪が都で横行。人々が平家の世の方がまだましだったとささやくようになる。たまりかねた法皇は乱暴を鎮めるよう義仲に使者を送る。ところが義仲は使者である壱岐判官知康(Wikipedia)のあだ名に興味を持つ。鼓の名手だったので鼓判官と呼ばれていたのに対し、人から打たれたいからかと言ってしまう。この無礼な態度のため、知康は後白河院に義仲はバカ者だと報告。ついに後白河院は義仲追討へと動く。しかし義仲軍は武士や僧兵と戦いこれに勝利。ついには法皇を幽閉してしまう。(巻第八 法住寺合戦)

 

天皇になろうか? 法皇になろうか? 悪行の最も悪いのは天皇に代わること。戦いは時はつかめたが政治は時をつかめなかった。

 

安部みちこアナウンサー:同情するのは山里で育っているので都での振る舞いは知らないわけだから・・・


"うたれたうたか"という方言を使っている。『平家物語』の作者もちょっと意地悪な気持ちがある。


伊集院光氏:都会育ちではないという部分をちゃんと入れている。


どこか憎めない。粗野ではあるあ素朴な人。


まぁ確かに田舎武士だったのが時流にのって急に大出世してしまったわけだから、礼儀作法を知らないというのはかわいそうといえばそうなのだけど、でもやっぱり地位にあった振る舞いというのはあるからねぇ😅


義仲と対照的に描かれているのは源頼朝。方言も使わないし、礼儀作法もしっかりしていると書かれている。後白河法皇が「義仲を討て」と院宣(院の命令)を頼朝に与える。これを聞き義仲の軍勢は離反していく。


義仲は源頼朝が派遣した六万の軍勢に追われる。かつては大軍勢を率いた義仲も今では味方は二千騎足らず。それも次々と討たれたちまち七騎に。その時、向こうからやって来たのは同じ乳母の乳を飲んで育った乳母子今井四郎兼平(Wikipedia)だった。


朗読意訳:たがいに気づくと手を取り合って、六波羅で死ぬべきだったがお前の行方が気がかりで生き延びたと義仲が言えば、自分も勢田で死ぬべきであったが貴方様の行方が気になり生き延びましたと今井。(巻第九 木曽最期)


義仲と兼平は死ぬときは一緒と誓いあった仲。義仲には愛妾巴御前もいた。武芸の達人でここまで義仲を守って来た巴。なのに義仲は最期の時に女がいては体面が悪いと逃げるように言う。巴はしかたなく去る。とうとう兼平と二人きり。兼平は義仲に立派な最期を遂げさせようと、自分が敵を引き付ける間に松原の奥で自害するように言う。兼平の強い思いを受け松原に向かう義仲。しかし、凍った田に馬が足をとられたところで矢を撃たれ、ついに首を取られてしまう。義仲の討ち死にを知った兼平は戦いをやめた。今は誰も庇う者はいない。東国の殿方、日本一の剛の者が自害する手本だと言って太刀を口に含んで馬から落ち、貫かれるように死んでしまった。


伊集院光氏:馬が滑って撃たれて死ぬって😫 自決させてくれない?


清盛を思い出す。悪行、驕り高ぶりの最たる人は念仏も唱えさせてもらえない。


伊集院光氏:それに対して今井は壮絶。


あの死に方だと今井も極楽には行けない。一緒に地獄へ行こうぜという感じ。乳母子=乳母の子が今井。絆が強い。


このシーンも習った覚えがある! これは悪行をした人はこういう死に方しかできないし、地獄落ち決定であるということを表していたのね?😲 しかし今井は主君思いでいい人なのに地獄落ち決定なのか😢 そこも含めて今井と義仲の絆であり、悲劇であるということなのでしょうけれど。


伊集院光氏:巴を去らせたのは愛なのか?


多分、愛だと思う。


伊集院光氏:愛する女性は生き延びて欲しいって言ってるんですね!


安部みちこアナウンサー:今井のことを見ると愛ではないと思っていた。


イヤこれは愛でしょう! もちろん体面が悪いという部分もあるし、愛する女性をかっこよく逃がすオレっていう気持ちもあると思うけど、これは愛でしょう。それが分かったから巴も納得して去ったのでしょう。


男と女への愛は違う。

 

伊集院光氏:男と女では生きろ!なのに、男と男ではかっこよく死ねと言っている。

 

女は子供を作るから自分の記憶を残しておきたい。一緒に死んでいくのが男。

 

伊集院光氏:おごった人だったけど、今井にこんなに愛されている。

 

今井だけでなく残った七騎全てに愛されている。

 

伊集院光氏:そういう人でも驕ってしまえば、「時」をつかめなければ、みじめな死に方になりますよということ。

 

自分たちも直ぐに驕るしダメになる。当時の武将たち(聞き手、読み手)も共感したのではないか? こういう人だからこそ人々は義仲に共感する。


木曽義仲は突然やって来たヒーローとして登場して、場違いな場所に来てしまったため粗野な振る舞いをしてしまい、さらに驕って天皇になろうとしてしまう。読み手(聞き手?)としては義仲に対する嫌悪感が広がるけれど、この最期にはやっぱり同情というか憐れみを感じるのじゃないかな? そして後の世の武将たちは身につまされる部分があったかもしれない。

 

一方、義経には滅びの兆し・・・

 

源義経(1159-1189)(Wikipedia)

・源頼朝の異母弟

・義仲の追討で功績

・一ノ谷の戦い(Wikipedia)、屋島の戦い(Wikipedia)、壇ノ浦の戦い(Wikipedia)で平家を破る大活躍

 

義経はかっこいいが『平家物語』の中ではいろんな言動が滅びの種になる。

 

『平家物語』では源義経と源氏の武将梶原景時(Wikipedia)の確執がたびたび描かれる。はじまりは屋島の戦の時。景時は源氏が海での戦いに不慣れなため、通常は船尾にしかない櫓を船の先にも付け、どちらにも船を動かせるようにしようと提案。しかし義経は最初から逃げる気でいてどうすると取り合わない。

 

朗読意訳:よい大将軍というのは駆けるところは駆けて、引くところは引いて、身の安全を保って敵を滅ぼすものだ。一方にばかり偏して変えないのを猪武者といってよいことではない。(巻十一 逆櫓)

 

義経を無謀な猪武者と言わんばかりの景時。周囲に緊張が走る。その翌月、壇ノ浦の戦いでのこと。先陣を希望する景時に対して義経は全く譲らない。

 

朗読意訳:梶原は先陣を希望しかねて「生まれつきこの殿は武士の主にはなれない人だ」とつぶやく。判官はこれを聞き「日本一のバカ者だな」と言って太刀の柄に手をかけた。そのことがあってから景時は判官を恨み始め、とうとう讒言して判官を滅ぼした(巻第十一 鶏合 壇浦合戦)

 

景時はこの遺恨によって頼朝に義経の勝手な行動を報告。後に頼朝が義経を討つきっかけとなった。

 

義経は武士としてはスゴイがボスにはなれない人

 

伊集院光氏:すごく分かる。謙遜もあると思うがイチロー選手が監督にはなれないと記者会見で言ったように、名選手名監督にあらずみたいなこと。管理職はダメだった時のことも考える必要がある。俺が俺がの人はイヤ。

 

義経はスタンドプレーの人。自分が力がある。対して梶原は皆の命を守りたい。これが後に大きな問題になる。


たしかに義経は戦略に長けていて戦をするには優秀なのだと思うけれど、ボスになる人物なのではないとは思う。梶原景時の言い分はもっともで、義経の精神論みたいなものは現代の感覚からするとダメだろうと思うけれど、だからといって告げ口しちゃうっていうのもスゴイね😅 イヤ、現代ならば異動とか配置換えとかあるかもだけど、普通に考えれば注意がいくくらいだと思うけど、この時代では命にかかわることだからね。その上で告げ口しちゃうって言うのはなかなかスゴイなと。まぁ、当時の人の生死観も今とは違うと思うけれども。


源頼朝との違いは?

 

頼朝は景時寄り。現在、武士は貴族を守る存在だが、頼朝は武士を中心とした社会を作りたいと思っている。頼朝は「組織」が大事。義経は戦いが大事。この2つの違いが時代とともに分裂を始める。

 

伊集院光氏:後の武将も読んだし、現代の経営者も読むと上に立つ人というものが分かる?

 

上に立つ人というのは下にいた時にも実力があった。部下がやっていると口を出したくなるが、ボスはそれをしてはいけないということを今の時代にも教えている。


源頼朝にはボスになる素養があったということなのかな。ある分野に秀でていても全体的なビジョンを描けないと上には立てないということか。まぁそれはそうだよね。ビジョンの無い人に人はついて行かないし、怖くてついて行けないもの😅


木曽義仲とか源義経とかビッグネーム出て来てますます面白くなってきた! 次回は最終回。既にメモ取りながら視聴しているので記事頑張る!

 

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【tv】100分de名著「平家物語」(第2回)

2019-06-09 01:21:53 | tv

【tv】100分de名著「平家物語」(第2回)

驕れる者久しからず

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。5月は「平家物語」(Wikipedia)で、講師は能楽師の安田登氏。今回はその第2回。第1回の記事はコチラ

 

伊集院光氏:驕れる者ということで、芸能界を思いドキドキした。それだけ現代にも通じる話だと思う。


平家に対する不満が募り鹿ケ谷の陰謀(Wikipedia)となったが、この2年後に清盛の長男平重盛(Wikipedia)が亡くなってしまう。後白河法皇(Wikipedia)は重盛の領地を勝手に没収してしまう。これに怒った清盛は出兵し、後白河院を幽閉してしまう。これが1179年の治承三年の政変(Wikipedia)。当時は院政なので後白河院が政治を行っていたが、これに代わり清盛が政治を執るようになる。

 

伊集院光氏:完全なクーデター。

 

周りはもちろんおもしろくない。以仁王(Wikipedia)が謀反を起こす。1180年以仁王挙兵。

 

以仁王とは後白河法皇の第三皇子。藤原孝成の娘成子の息子。後白河法皇と清盛の妻時子(二位殿)(Wikipedia)の妹滋子(健春門院)(Wikipedia)との間に生まれたのが第七皇子高倉天皇(Wikipedia)で、高倉天皇と清盛と時子の娘徳子(建礼門院)(Wikipedia)との間に生まれたのが安徳天皇(Wikipedia)。

 

以仁王が初めて平家を追悼せよという令旨(命令文書)を出す。以仁王をそそのかしたのは源頼政(Wikipedia)。頼政はこの時点では平家側の人間。

 

伊集院光氏:とても不思議


後白河院はホントに暗躍するよね😅 

 

後白河法皇の三男以仁王に平家打倒命令を出すようそそのかしたのは清盛も信頼を寄せていた源頼政。70過ぎの老人。何故、頼政は平家に背こうと思ったのか? 頼政の嫡男源仲綱(Wikipedia)は1頭の名馬を所有していた。その評判を聞きつけた清盛の三男平宗盛(Wikipedia)は、馬を見ようと仲綱に使者を送るが仲綱はなかなか見せようとしない。にくたらしく思った宗盛は日に七度、八度と執拗に催促。ようやく仲綱が馬を届けると、宗盛は馬に仲綱と名付け、「仲綱に鞍を置いて引き出せ」「仲綱に乗れ」「仲綱を打て」「仲綱を殴れ」と辱めた。この息子への仕打ちに憤慨した頼政は平家を見限り、以仁王に平家打倒を持ちかけた。

 

伊集院光氏:わりとくだらない理由😅 後に大きな戦になることを考えると、とても小さいことに感じる。

 

大きな戦いだけでなく、最終的に平家が滅亡するきっかけとなる出来事。

 

伊集院光氏:終わりの始まりはこんな小さなこと?

 

「平家物語」には小さなことが大きなことを引き起こすということがよく出て来る。

 

伊集院光氏:本当にあったことなのか?

 

よく分かっていない。完全にキャラ化。新しいキャラ平宗盛。宗盛は三男だったが次男が早死にしたため、重盛亡き後平家を背負う立場になった。その人物がこんな人ですよというキャラづけ。

 

伊集院光氏:しょうもないトラブルメーカーだということを、ここでキャラ立てておく。

 

宗盛及び平家一門のおごりが提示される。


うーん💦 これは残念過ぎるキャラが出てきちゃったね😅 前回フィクションであるとの説明があったから、実際の平宗盛がこんな人だったのかは不明。そういう要素があったからデフォルメされたのか、実際とは全く関係なくキャラ付けされてしまったのか。後者だったらかわいそう😅

 

以仁王の反乱は直ぐに平家の知ることとなり、以仁王方は宇治の平等院に立てこもった。

 

宇治川を挟んで平等院(世界遺産|平等院)に以仁王と平家が対峙し「橋合戦」という戦いになる。この文章がカッコイイ

 

宇治川を挟んで対峙する平家軍と以仁王方。中央の橋板が外されているので平家軍は橋を渡れない。ここに以仁王の但馬という僧兵が橋に進み出る。

 

朗読意訳:平家が放つ矢を薙刀で切って落とす(巻第四 橋合戦) 

※塩高和之氏の琵琶演奏にのせて安田登氏が朗読され、現代訳が表示されたけど全文書くの大変だったので意訳とします😌

 

"平家方にはこれを見て"七言になっててカッコイイ。リズムがいい。

 

伊集院光氏:"あがる矢をばついくぐり さがる矢をばをどりごえ"の部分はスローモーションに感じる。わー飛んだという感じ。

 

文章の中に「こんな風に読め」というのが内在している。声に出して読むことが大事。


確かに伊集院光氏の言う通り、スローモーション的な映像が浮かんでくる。後の武将が好んで読んだということだけど、実際の合戦を知っている武将たちが読んだら(聞いたら?)、本当にわくわくしたんじゃないだろうか。

 

但馬は以仁王方なので平家は劣勢となっていたが、ここに東国の武将足利忠綱という人物が登場する。宇治川の流れは早いけど、利根川の方が早いから簡単だと言う。

 

足利忠綱の的確な指示で馬と兵士は川を渡ることに成功。平家は反乱を制圧した。

 

伊集院光氏:馬の大群が渡る時にはこういう方法がある。

 

能の「頼政」にも引用されている良いところ。

 

"手綱をくれてあゆませよ はづまばかいくッておよがせよ" リズムが良いだけでなく、これを聞いた後の武将たちが兵をどう扱うか、指揮官としての戦術論にもなっている。

 

先ず強い馬を川上に置く、川の流れが止まり緩やかになったところに弱い馬を置く。適材適所に置けということ。"馬の足のおよぼうほどは 手綱をくれてあゆませよ"馬の足がついている時は手綱をゆるめて自由に歩かせなさい。"はずまかいくッておよがせよ"ヤバくなってきたらちゃんとコントロールしてあげなさい。"さがらう者は弓のはずにとりつかせよ"落ちて行ってしまう者がいたら、弓につかまらせてあげなさいという指揮論。

 

伊集院光氏:草野球の監督をしているが、ありとあらゆる指揮官に当てはまる。

 

リズムがあるのでなんとなく覚えてしまう。


作者不明で琵琶法師が語り継いで物語ができていったんじゃないかとのことだったけど、合戦のこととか全く知らないでこんな作戦思いつくかね? 

 

1180年福原遷都。反平家勢力が大きくなってきた。うるさい寺社が多く京都・奈良から離れたかった。海へ行き日宋貿易(Wikipedia)を再開し、お金を蓄えたかった。清盛の実感として息子たちが貴族化しているので、海の近くに行き自然の力を浴びて平家の「闇の力」を取り戻したかったのではないか。

 

1180年源頼朝挙兵。小さな戦いはいくつかあるが全面対決となったのは「富士川の戦い」(Wikipedia) 重盛の嫡男平維盛(Wikipedia)登場! 実際戦いですらなかった?

 

平家軍大将は重盛の長男平維盛。維盛は戦う前に関東の武士をよく知る斉藤実盛(Wikipedia)に彼らの実力のほどを聞いた。実盛が彼らの弓の強さ、戦いぶりの激しさを語ると、平家の兵たちはすっかり怯えてしまう。いよいよ明日富士川で戦いが始まるという日の夜、戦場となる地域の人々が山や海に逃れ煮炊きする火があちこちで燃えていた。それを見た平家は源氏はものすごい大軍だと思い込んだ。水鳥が飛び立つ音が源氏が攻めて来た音だと思い込んだ平家の兵たちはパニックになり我先にと逃げ始めた。あまりに慌てたので弓を持つ者は矢を忘れ、矢を持つ者は弓を忘れる。人の馬に乗って自分の馬は人に取られる。つないだままの馬に乗り杭の周りをぐるぐる回る者もいたというありさま。翌日、源氏が戦場に来るとそこはもぬけの殻。戦わずして平家は逃げてしまった。

 

伊集院光氏:ずっこけましたね~😅 こんなシーンあるのね? つないだまま馬に乗ってぐるぐるぐるぐる

 

ここで思い出したいのが最初の回に呼んだ殿上の闇討ち。清盛の父平忠盛は闇を利用した。今回は闇を利用されて負けてしまった。闇の力が完全にチェンジした。「闇」の力を失った平家と得た源氏の構図が現れる。

 

ダメな人をリーダーにしてはいけないという教訓。

 

伊集院光氏:初代社長は成り上がった人だから社長の子ではないので、お金持ちの家で育っていない。でも、2代目はお金持ちの家で育っているし社長の子。3代目となるともうそれしか知らない。となると、同族経営の陥りがちなこと? ブレーキ役の不在。


この当時の戦って夜が明けると合図して戦い始めて、日が暮れると止めて翌日また戦うという感じだったんだっけ? 戦の常識を変えたのが義経だったと聞いたことがあるような? 戦場となる土地に住んでいる者たちがあらかじめ逃げていたというのは興味深かった。自主的に逃げたのか、戦場にするからと退去させられたのかどっちなんだろう?🤔

 

でも、維盛はすごいイケメンだったらしい! 物語だけでなく実際の貴族の日記を読むと、光源氏と見まごうどのイケメン。すばらしい貴族ではある。

 

安部みちこアナウンサー:そこから受ける教訓は見た目に騙されるな


伊集院光氏:そのかわいそうさを含めて人気なのでは?


維盛イケメン説は聞いたことあった! 「源氏物語」の中で若き日の光源氏が頭の中将と"青海波"を舞うシーンがあるのだけど、平維盛も"青海波"を舞う姿が本当に美しく今源氏と呼ばれたのだとか。でも、イケメンでもこんなにズッコケてしまってはね~😣💦


その後、平家に歯向かう寺社勢力である東大寺(華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ)、興福寺(法相宗大本山 興福寺)との武力衝突が起こる。この時起きたのが1180年南都(奈良)焼討。


実際はうっかり大火事を起こしてしまった。暗かったので火をつけたところ、燃え広がり東大寺大仏も焼けてしまった。


 南都焼討(Wikipedia)って、まさかの失火が原因なの? もう平家ついてなさすぎるわ! やることなすことダメだもの。そりゃ滅亡するわ😫

 

1180年木曽義仲 九州・四国の源氏挙兵の知らせ。1181年平清盛死去。この死の描写がスゴイ

 

清盛は異常な熱に苦しむ。おつきの人も部屋に入るだけで暑くてたまらないほど。水を掛けても焼け石に水のごとく当たった水は燃え上がり、炎と黒煙が立ち上る。清盛の妻二位殿が見た夢には炎に包まれた地獄の車が現れ、東大寺の廬舎那仏を焼いた罪で閻魔大王により地獄に落とすことが決まったと告げた。二位殿は清盛に遺言を求める。清盛は苦し気に言う。

 

朗読意訳:朝廷を平らげて太政大臣にもなったし、栄華も極めたので思い残すことはないが、ただ源頼朝のことは許せない。自分が死んだら墓前に頼朝の首を供えろ。

 

自分が死んだ後、お堂を建てたり塔を建てたりするな。直ぐ討手を遣わして頼朝の首をはねろ。そして自分の墓の前にかけろ。これこそが供養だ。だがこの遺言は罪深い。

 

伊集院光氏:罪深いの意味は?

 

往生要集(985年:恵心僧都源信が極楽往生についての仏典などの文章をあつめた仏教書)(Wikipedia)の中に悪行の人が亡くなる時に体から熱が出てのたうち回って死ぬと書いてある。清盛の死に方は「往生要集」の死に方。どんな悪行を犯した人でも往生できる方法が1つだけある。念仏を唱えること。そうすれば悪行の人も成仏できる。清盛はそれをせずに頼朝の首だと言っているので罪深けれで地獄行き決定!

 

伊集院光氏:何故そこまで壮絶なのか?

 

悪行はよくないという教え。でも何故かかっこよくないか?

 

伊集院光氏:正義の味方の敵でもかっこいいヤツっている。『スター・ウォーズ』のダースベーダーのような。野望に飲み込まれる人生。清盛は悲しいっちゃ悲しい。

 

時代が貴族の時代から武士の時代へ変わる。そういう時にはこういう闇の人は必要。仏教的価値観を超えた人。もはや人間でなく時代とか時のような存在。


平清盛は本当に苦しんで亡くなったらしい? 症状からすると癌だったのではないかということだったような気が🤔 この高熱が出ちゃう描写のことも知ってたので、癌に苦しんだ様子を大げさに表したのかなと思っていたら「往生要集」からだったのね😲 清盛像についてもフィクションとしてのキャラ付けがされているのだと思うので、どこまで真実なのか分からないけど、物語としてはたとえ地獄に落ちたとしても源頼朝を許せないくらい強い執着があったということにしたいのかなと思うし、それが悪行であるということを言いたいということなのでしょうかね😌


ボンヤリした知識にいろいろ説明がついていくのがおもしろい✨ 最終回まで頑張ってメモ取りながら全て見たので、頑張って記事書く! ちゃんと残しておきたい。

 

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【Googleのロゴ】女子ワールドカップ2019 Day-1

2019-06-07 23:29:32 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



女子ワールドカップ2019 Day-1


そうか! 女子サッカーワールドカップは今年なのね?

一応、毎度のWikipediaから引用しておきますと・・・


FIFA女子ワールドカップ2019

FIFA Women's World Cup 2019

Coupe du Monde Féminine de la FIFA 2019)は、

2019年6月7日から7月7日にかけてフランスで開催される予定の女子サッカーの国際大会である

FIFA女子ワールドカップの第8回大会である。


とのことで・・・


組み合わせ抽選は2018年12月8日

パリのコンサートホール「ラ・セーヌ・ミュージカル」で行われた。

方式は以下の通り。

 

①ポット分け(4つのポットに6チームずつ)は、

2018年12月7日発表のFIFA女子ランキングに基づき行う。

②各グループには各ポットから1チームずつが入る。

③ヨーロッパ(UEFA)以外の地域連盟のチームは、

同一グループに同一の地域連盟のチームが入ることはない。

ヨーロッパ(UEFA)のチームは、同一グループに1チームか2チームが入る。


ということで、日本はポット2のグループDとのこと。


このロゴ Day-1となってるから、毎日続くのかな?

結構大変だな😅


検索画面のロゴはこんな感じ


日本の初戦は6月10日18:00から!


がんばれ!なでしこジャパン⚽

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【news】宇野昌磨選手 練習拠点変更

2019-06-05 00:24:01 | news

【news】宇野昌磨選手 練習拠点変更

 

 

2019年6月3日、宇野昌磨選手が5歳から所属したグランプリ東海を離れることを自身の公式サイトで発表。以前、チラリと話題になったことがあったので、えーーーーー!😲という感じではなかったのだけど、やっぱりビックリした。

 

平昌オリンピックの前に樋口美穂子コーチの振り付けが世界で通用するということを証明したいと語っていたし、女子を育てることでは定評のある山田満知子コーチが男子のトップ選手も育てることができることも証明したいと語っていたそうなので、満知子先生と美穂子先生に対する昌磨の思いは相当強かったと思う。

 

遊びに来ていたスケートリンクで、浅田真央ちゃんにフィギュアスケートにおいでと誘われ、真央ちゃんと同じことがしたいとフィギュアスケートを選んだ。満知子先生はこの頃の昌磨を見て品があるから育ててみたいと思われたのだそう。愛される選手になりなさいと生徒たちを育ててきた満知子先生。本当に見る目があるんだな😌そしてやっぱり真央ちゃんもスゴイ!

 

マスコミの中には昨季の昌磨を低迷したとか、シルバーコレクターなどと呼んだりしているけれど、主要大会にフル出場してメダルが取れなかったのは世界選手権のみ。GPSや四大陸選手権では優勝もしている。この成績で低迷というならどうすれば? 全て優勝しなきゃダメなわけですか? 失礼な(*`д´) 

 

もちろんアスリートなのだから勝ちたいと思っていたとは思うけれど、それよりも自分の納得いく演技をと思っていたのだと思う。その気持ちは変わっていないと思うけれど、その上で勝ちたいと臨んだのが今年3月の世界選手権だったのだと思う。でも、結果は4位。昌磨は次の段階に進む時期だと思ったのだと思う。「前と言っていることが違う時は成長だと思ってください」と語っていたという昌磨。ここは成長の時なんだね!

 

今後のことは決まっていないということだけど、本当のところはどうなんだろう? クリケットは絶対ないと思うし、エテリコーチのところでは?と言ってる人もいるけど、エテリは女子のイメージ強いし。アルトゥニアンコーチもいいと思うけど、ネイサンがいるからな~💦 昌磨とネイサンは仲がいいけど、トップ同士が同じコーチっていうのは難しそう。個人的にはタラソワ先生がいいと思うけど、もう外国人は見ないということだし。うーん悩ましい💦

 

満知子先生と美穂子先生と3人のキスクラが見れなくなるのはさびしいけど、お2人も背中を押してくれたということだし、昌磨は間違ったことは絶対しないから、きっと正しい道を進んで行くと信じてる! 昌磨の新しい挑戦期待してます!! 頑張れ!!

 

宇野昌磨公式サイト

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【Googleのロゴ】LGBTプライド 50周年を祝して

2019-06-04 23:13:21 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 

 

LGBTプライド50周年を祝して


すみません💦 LGBTプライドとは何でしょうか?

毎度のWikipediaによりますと・・・


ゲイ・プライド英語gay pride)は

レズビアンゲイバイセクシャルトランスジェンダーLGBT)の人々が

自己の性的指向性自認に誇りを持つべきとする概念を表す言葉である。

LGBTプライド英語LGBT pride)とも呼ばれる。


とのことで、最初はゲイプライドとして始まったとうことなのかな?

言葉の概念としては・・・


この言葉には、人々の性的指向や性自認に誇りを持つ必要性、多様性は特別なものであるという考え、

性的指向や性自認は生まれつきのもので意図的に変えられるものではないもの、

という3つの考えと結びつきがある。

LGBTプライド」やそれらの省略形である「プライド」は、

様々なLGBTコミュニティに属する全ての個人を包括した表現として広がりつつある。


この言葉における「プライド」(pride)は「羞恥」(shame)と対比する意味を持っている。

羞恥という言葉は歴史を通じてLGBTの人々への支配や抑圧のために使われてきた。

「プライド」は総じて個人の自己評価やコミュニティーの肯定を表している。


なるほど!

歴史としては・・・


現代の「プライド」ムーブメントは1969年に発生した

ニューヨークのゲイバーにて警官の捜査に対して居合わせたゲイの人々は反撃を行った事件

ストーンウォールの反乱」の後に始まったとされる。

暴力的な出来事ではあったが、

この事件は今日知られているなかでサブカルチャー・コミュニティが

集団で自己の尊厳を訴えた運動初期における大きな出来事となった。

ストーンウォールの反乱を毎年記念して行われるパレードは、

ます全国的な草の根の運動から始まり、

今日では世界中の国々でLGBTプライドの祝典が行われている。

プライド・ムーブメントはやがてロビー活動、有権者登録、

LGBTコミュニティの意義に関する啓発などのLGBTの社会運動を引き起こした。

LGBTプライドの支持者はLGBTの人々の権利の平等や様々な恩恵のための活動をおこなっている。


そんな事件があったのね😢

この文章の後、古代からの歴史が紹介されているけれど長くなるので割愛😌


ロゴは10年ごとのスライドになっている

▶をクリック


検索画面のロゴはこんな感じ


50周年おめでとうごさいます!


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【cinema】『グリーンブック』

2019-06-03 23:54:55 | cinema

2019.03.20 『グリーンブック』鑑賞@TOHOシネマズ日本橋

 

これは見たいと思ってた! 試写会応募したけどハズレ😢 アカデミー賞作品賞受賞したことだし、ちょっと遅れを取ったけれど見に行ってきた~

 

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「高級クラブの用心棒トニー・リップは、クラブの改装工事で2ヶ月間失業してしまう。そんな中、紹介された仕事は黒人ピアニストのマネージャー兼運転手として、8週間のツアーに同行するというもの。2人は黒人のための宿泊ガイドグリーンブック片手に人種差別の厳しい南部を旅するが・・・」という感じの話でこれは実話ベース。これはとっても良かった! 1960年代が舞台なので今より全然人種差別が厳しい時代。もちろん人種差別もテーマではあるのだけど、おじさん2人のバディものとして描いているため、時に笑いながら見れて、そしてじんわりと利いてくる。これは素晴らしかった。

 

ファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー監督作品。ピーター・ファレリー監督といえば『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』などが有名だけどどちらも未見で、なぜかラジー賞を受賞した『ムービー43』(感想はコチラ)だけ見ているという。

 

作品について毎度のWikipeidaから引用。『グリーンブック』(Green Book)は、ジャマイカ系アメリカ人のクラシック及びジャズピアニストであるドン"ドクター"シャーリーと、シャーリーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人の警備員トニー・ヴァレロンガによって1962年に実際に行われた、アメリカ最南部を回るコンサートツアーにインスパイアされた2018年のアメリカの伝記コメディ映画。監督はピーター・ファレリー。主演はヴィゴ・モーテンセン。共演はマハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニら。第91回アカデミー賞では作品賞など三部門で受賞した。

 

本作は、シャーリーとヴァレロンガに対するインタビューや、劇中にも登場したヴァレロンガの妻宛ての手紙に基づき、監督のファレルや、ヴァレロンガの息子であるニック・ヴァレロンガによって製作された。 題名は、ヴィクター・H・グリーンによって書かれたアフリカ系アメリカ人旅行者のための20世紀半ばのガイドブック「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」にちなんで付けられている。

 

本作は、2018年9月11日にトロント国際映画祭で世界初公開され、ピープルズチョイス賞を受賞した。2か月後の2018年11月16日、ユニバーサル・ピクチャーズからアメリカ合衆国で劇場公開され、世界中での興行収入は2億4200万ドル以上である。アカデミー賞の最優秀作品賞、脚本賞および助演俳優賞(アリ)を受賞し、主演男優賞(モーテンセン)および編集賞にもノミネートされた。本作は批評家から大方肯定的なレビューを受け、2人の俳優のパフォーマンスは賞賛されているが、映画内での歴史的な描写の不正確さと、いわゆる典型的な「白人の救世主」の描写について批判を集めている側面もある。

 

2017年5月、ヴィゴ・モーテンセンが出演するための交渉が始まった。監督はピーター・ファレリー、脚本はトニー・リップの息子、ファレリー、ニック・バレロンガ、ブライアン・ヘインズ・クリーが務めている。同年11月30日、モーテンセンの出演が正式に決定し、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ、イクバル・セバがキャストに加わった。同週に正式に製作が開始した。2018年1月、セバスティアン・マニスカルコがキャストに加わった。 スコア作曲家のクリス・ボウワーズは、アリに基本的なピアノ技能を指導した。また、演奏する手のクローズアップが要求されるシーンでは、アリの代役としてピアノを演奏した。

 

本作は批評家からおおむね称賛を受けている。Rotten Tomatoesでは映画批評家が79%の支持評価を下し、また平均評価は10点中7.28点となった。MetacriticのMetascoreは52人の批評家により、100点中69点となった。第91回アカデミー賞の作品賞では同じく有力候補として注目を集めていた『ROMA/ローマ』と並んでノミネートされ、結果、本作が受賞した。 批判の背景には、主人公であるトニー・リップの役柄が「黒人を差別から救う救済者」として誇張された伝統的すぎるキャラクターだったこと、また、シャーリーの遺族から「この映画が伝説のピアニストと家族の関係について観客に誤解を与えるような解釈をしている」との抗議も受けていたことがあるのでないかと指摘されている。とのこと😌

 

映画は高級クラブから始まる。主人公のトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)はフロア係兼用心棒として働いているらしい。客同士のもめごとがあれば、暴力でこれを制するというやり方は、現代では通用しないと思うけれど、1962年当時は当たり前だったのかな? 粗野ではあるけれど、マフィア(?)の大物が大切にしている帽子をわざと隠し、自身の手柄にでっち上げて取り入るなど悪知恵も働く様子。しかし、勤め先のコパカバーナが改装工事のため2ヶ月間仕事がなくなってしまう。トニーの雇用形態が不明なのだけど、店を開けないとなるとその間無給なのね? なかなかキビシイ😱

 

リップというのは通称名で、本名はヴァレロンガというイタリア系移民。妻のドロレス(リンダ・カーデリーニ)と2人の子供との4人暮らし。子どもたちが幼いこともあるけど、同じ部屋で4人で寝ているような状態で、決して裕福ではない感じ。でも妻は美人で明るく、親戚や友人の多い陽気なイタリア人家庭という印象。水道工事に来た黒人作業員2人に分け隔てない態度で接し、コップで水を進めるドロレス。一方、トニーは彼らが使ったコップを捨ててしまう。ゴミ箱にコップが捨てられていることに気づいたドロレスは、やれやれという感じでそれを拾い元に戻す。ドロレスには全く人種差別はなく、トニーにはあるということ。そういうのをさりげなく見せるの上手い。

 

トニーは大食い競争などで小銭を稼いで来るものの、仕事がなければ生活できず困った状況に。そんな中、ドクター・シャーリーという人物が運転手を探しているという情報が入る。早速、面接に向かうとそこはカーネギーホール。依頼人はなんとカーネギーホールの上に住んでいるのだった。インド人執事?に導かれて部屋に入ると、まるでどこかの王室かのような内装。現れたのはこれまたエジプトの王族のようないでたちの黒人男性が現れる。やや気取った動作でこれまた玉座のような椅子に座る。この登場はインパクトがあった。マハーシャラ・アリの立ち居振る舞いが素晴らしい

 

ドクターというから白人の医者だと思い込んでいたトニーは驚きを隠せない。ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は8週間の南部へのコンサートツアーを計画しており、そのツアーに同行するマネージャー兼運転手として雇いたい。荷物の運搬や雑用などもやって欲しいとのこと。用心棒としてのプライドか、人種差別もあってかそんな雑用などやる気はないと断ってしまう。いくらお金のためとはいえ、この申し出はなかなか条件が厳しい。とくに人種差別の激しい時代になかなか受ける人はいないかも?🤔

 

しかし翌朝、ドクターから電話がかかって来る。ドクターはドロレスに変わって欲しいとのこと。そして、8週間トニーが不在でも大丈夫かと尋ねる。要するに面接の結果は合格ということ。雑用係の部分についてはドクターが譲歩したんだっけ? とにかく2人はツアーに出ることになる。出てくれないと困るんだけどね😅

 

出発の朝ドクターの所属のレコード会社の人から時間厳守の注意を受ける。時間を守れなければ給料を払わないというのはなかなかキビシイ。イヤ、もちろん時間厳守はプロだから当然だけど、車移動の場合はどんなアクシデントがあるか分からないからね。とはいえ、ドクターの荷物をトランクに積み込むのをインド人執事に押し付けるなどトニーもちゃっかりしている。ちょこちょここういうトニーの粗野だけど憎めないところを見せつつ笑いをとるのが上手い。

 

レコード会社の社員はまたトニーに1冊の本を手渡す。グリーンブックと呼ばれるそれは、黒人用のガイドブック。と言えば聞こえがいいけど、要するに当時は黒人が泊まれるホテルが限られていたということ。成功をおさめ優雅な暮らしをしているドクター・シャーリーですら、どのホテルにも泊まれるというわけではないということ。人種差別問題を描いた映画は何本も見ているので、ホワイトオンリーについてはいろいろ見たつもりだけど、このガイドブックのことは知らなかった。

 

ツアーには他に2名のバンドマンマンが同行。1人はドイツ人で1人はユダヤ人だったかな? 2人とも白人ではあるけれど、基本的にドクター・シャーリーを尊敬している様子。この2人は別の車で行動するため、基本道中はトニーとドクター・シャーリーのみ。

 

ドクター・シャーリーはトニーの服装がコンサート会場である上流階級の家などにそぐわないと考え、服をあつらえようとしたり、本名であるヴァレロンガは発音しにくいので簡略化した呼び方にしようと提案するけれど、型にはめられることを嫌い、プライドもあるトニーとしてはこれを断る。その服装では会場内に入れないと言われるけれど、他の運転手たちと同様に外で待っているから構わないと言う。以前、英会話教室に通っていたことがあって、それぞれあだ名をつけましょう的なことになった。自分の英語名は忘れてしまったし、この場合はお遊び的な要素もあるので、特に何も思わなかったけれど、例え発音が難しいからといって人に名前を変えろというのは失礼な気がする。アメリカでヒットした「上を向いて歩こう」を"SUKIYAKI"というタイトルにされたことは、差別とまでは言わないけれどバカにされたような気がしている。文化も違うし、あくまで個人的な感想😌

 

そんなわけでトニーは屋敷内でのコンサート会場には入れなかった。しかし、外に漏れてきたドクター・シャーリーのピアノの音に魅了されてしまう。粗野な態度でおしゃべりでドクター・シャーリーをうんざりさせていたトニーだけれど、美しいものを美しいと感じる素直な心があるということ。とはいえ、コンサートが終わるころには、他の運転手たちと賭け事をしていたりするのだけど😅

 

えーと。見てから一ヶ月以上経ってしまって、ちょっと記憶があいまいになってきた。記憶に残っているエピソードを書いていくけど順番が入れ違っているかも?💦

 

今作で一番重要なのはやっぱり2人のおじさんの友情。おじさんが友達になるにはそれなりの相互理解が必要になる。上品でいつもきちんとしているドクター・シャーリーと、粗野でおしゃべり好きなトニーの珍道中は最初はぎくしゃくしているけれど、主にトニーが黒人差別の現実を知って憤りを感じ、少なくともドクター・シャーリーは差別されるべき人ではないと考えたことが大きかったのかなと思う。一方で、屈託がなく本能のままに突き進むけれど、実は繊細な優しさも持ち合わせているトニーが、ドクター・シャーリーの殻を破っていったということもあると思う。トニーは全く意識していないと思うけれど。

 

まだ2人の間に信頼関係が気付けていない頃、休憩で立ち寄った店で地面に落ちていた石のキーホルダー的なものをトニーがカゴに戻さずポケットに入れてしまったことがあった。たまたまそれをバンド仲間が見ていて、ドクター・シャーリーに言ったらしい。ドクター・シャーリーはトニーに店に返してくるように言う。その上で自分がトニーに買ってあげようと申し出る。トニーはそれを断り戻しに行く。これ戻したように見えたけれど、後にトニーの部屋で見かけたような? このエピソードはトニーのチャッカリさとドクター・シャーリーの正しさを示すために入れたのかな? 実話ベースだから、各エピソードなども本当にあったことのようだけれど、これも本当にあったのかな?

 

トニーはドロレスから手紙を書いて欲しい言われており、食事の時などに彼なりに必死に書いている。おそらくあまり学がないであろうトニーだけど、不器用ながら率直な手紙でそれはそれで好感がもてた。でも、ドクター・シャーリーはせっかくラブレターを書くのだから、もう少し詩的にした方がいいと手紙の内容を口述してくれる。トニーはそれを書き記しドロレスに送る。ドロレスは喜び、親戚や仲間たちの間でも話題になる。この手紙の共同作業は結構信頼関係ができてからだったと思うけれど、思い出したので入れておく。この手紙のエピソードはラストにニヤリな展開が待っている。

 

えーと。スタンウェイのピアノが用意されておらず、係の男性にトニーが文句を言ったのは結構早めだったよね? 契約書にコンサートにはスタンウェイのピアノを用意することと書かれているので、主催者はもちろんトニーとしてもそれを守らなければならない。でも、用意されていたピアノはスタンウェイではなく、粗末なものだった。舞台の準備をしていた男性にトニーが契約と違うと声をかけると、男性は面倒くさそうにピアノなんてどれも同じだろうと言う。この男性にも黒人差別的な気持ちはあると思うけれど、それよりは芸術など興味がないというような、粗野な人物に思えた。とはいえ、バカにした態度であることに変わりはなく、とにーは激怒しピアノを用意させる。こういう人もいるよね。でも、プロとしてあり得ないこと! 例え今回限りの雇われ仕事であっても、仕事は仕事だからね。

 

前述したとおりドクター・シャーリーは黒人なので、泊まれるホテルが限られている。例え高級ホテルがコンサート会場であっても、そのホテルに泊まることはできない。後に白人運転手と黒人の主人という構図を複雑な表情で見つめる黒人労働者たちのシーンが入る。これは後のドクター・シャーリーのセリフの伏線でもあるのだけど、どうやらドクター・シャーリーは黒人たちの中でも異端者なようで、気品があり紳士然としたドクター・シャーリーは黒人ホテルになじめない様子。中庭で1人お酒を飲んでいたけれど、そのうちどこかへ出かけてしまう。

 

その後、トニーのもとにバンド仲間から連絡が入る。ドクター・シャーリーがバーで白人たちに絡まれているとのこと。黒人が来る場所ではないと4~5人の男たちがドクター・シャーリーを殴っていた。トニーは止めに入るけれど彼らは激高してやめる気配がない。トニーはピストルを持っていることを匂わせる。明らかに怯えているものの、引くに引けない白人たち。すると店主が割って入り、トニーたちに店から出ていくように言う。どう見ても白人たちの方がおかしいわけだけれど、この当時は黒人しか入れない店が存在していたわけで、この店がそうだったかは別として、白人たちにとっては黒人を追い出すことが正義なんだよね。差別とは感じていない。そうい無自覚の差別が一番たちが悪い😫

 

ある日、トニーの勧めでスーツを作ろうと洋品店に入るも、そこの店主にもドクター・シャーリーに売る服はないという主旨のことを、丁寧な口調で言われてしまう場面がある。相手の態度が無礼であろうが、丁寧であろうが黒人に対する扱いは同じということ。暴力的なシーンは視覚的にも辛いけれど、こういう差別がじわじわとみている側にも効いてくる。

 

別の夜、豪邸のコンサートは大盛況。観客も拍手喝采だし、主人は大喜び。ドクター・シャーリーに対して感謝を述べてとても良い雰囲気。この人ならば差別しないではないかという気すらする。そんな思いがドクター・シャーリーの中にもあったのかもしれない。トイレを使いたいと申し出る。すると主人は庭の小屋を指さし、あちらですと普通に答える。この家の黒人使用人たち専用のトイレ。イヤ、普通のトイレを使いたいと言うと、それは無理だと答える。にこやかで高圧的な態度ではないけれど、当然いい気分ではない。ならばホテルに戻って用を足すしかなく、戻って来るのに20分以上かかると言うと、待ちますと答える。この主人の中にも差別意識があることは間違いないけれど、招待客の手前ということもあるのかなという気もする。たった1人の勇気が多くの意識を変えることもあるけれど、その勇気を持つことは難しい🤔

 

えーと、ある夜警察からトニーが呼び出されたのはどの順番だったかな? たしかYMCAの施設とかそんな感じだったように思うけれど、ドクター・シャーリーは裸で、裸の青年と一緒に捕まっていた。ドクター・シャーリーは拒否するけれど、トニーは賄賂を払い釈放してもらう。ハッキリと語られてはいないけれど、要するにドクター・シャーリーはゲイということだよね。この時代は同性愛も違法だったんだっけ? アメリカは州によって法律が違ったりするので正確なところは分からないけれど、とにかくこの時代に黒人でLGBTというのはかなり大変だったのではないかと思う。

 

さらに辛い話が続く。ある夜車を走らせているとパトカーが追ってきて止まるように指示する。どうやら夜間に黒人が外出するのは法律で禁じられているらしい。これは何故? トニーは道を間違えてしまって時間がかかってしまったと言うけれど、それが反抗的と受け取られたのか2人は連行されてしまう。トニーの態度が悪く逮捕されたのに、どうして自分まで牢に入れられるのかと抗議するドクター・シャーリー。ここはちょっと笑える感じ。でも、そんな彼に差別的な態度を取る警官。若い相棒はそこまで差別的ではないけれど、この少し年長の警官は本当に嫌な感じ😠

 

ドクター・シャーリーは電話をかけさせてくれるよう頼むけど、差別的な警官は拒否。でも、若い警官がそれはまずいと言う。弁護士の同席を求める権利があるとかそういうことだよね? ドクター・シャーリーは手帳をめくり1本電話を掛ける。そして電話を代わってくれるように署長に言う。横柄な態度で電話に出たのに、急に態度を変える署長。まるで浅見光彦シリーズのような豹変ぶりだけど、この電話の相手がすごかった! なんとロバート・ケネディ😲 どうやらこれも本当にあった話だったらしい? 改めてドクター・シャーリーの大物ぶりが分かる。

 

無事、釈放された2人。ドクター・シャーリーと同じホテルにトニーが泊まったのはこの夜だったかな? 2人並んで粗末なベッドで寝る。具体的にどんな話をしてたか忘れてしまったけれど、この夜で2人の距離がぐっと縮まったことは間違いない。ロードムービーにありがちな展開ではあるけれど、やっぱりこういう過程を経て人は心を許し打ち解けていくものかもしれない。

 

最後の公演地は豪華なホテルでのディナーショー。白人のマネージャーはやり過ぎな感じがするくらい丁寧な態度でドクター・シャーリーを歓迎する。でも、案内した控室は厨房内の物置。後にそれを知ったトニーがマネージャーに抗議するけどドクター・シャーリーはそれを止める。トニーは一緒に食事をしようと誘うと、自分は入れないと断る。でも、トニーたちが食事をしていると、タキシードに身を包んだドクター・シャーリーが現れる。

 

しかし、マネージャーは彼を止める。黒人は入れないというのだった。毅然とした態度で自分もここで食事をすると主張するドクター・シャーリー。もちろんトニーも加勢するけれど、ドクター・シャーリーが今回はあまりに強硬なので宥めようする。それくらい意志が固かった。結局、レストランで食事をすることはできなかったのだけど、それならば演奏はしないと言い、慌てるマネージャーを置いて去ってしまう。マネージャー氏には災難だけど、これまでの差別の数々にとうとう堪忍袋の緒が切れたのでしょうかね。契約があるから正しいこととは言えないかもしれないけれど、見ている側としても胸のすく思い😀

 

2人は黒人が集まる店に行き、そこのカウンターで飲み始める。ここでの2人の会話には何か素敵な言葉があったかもしれないけれど忘れてしまった😣 その店にはちょっとしたステージがあって、ピアノも置いてあった。ドクター・シャーリーはそこで演奏をする。これはタキシード着てたので、職業を聞かれて店の人に弾いてみろと言われてた気がする。ドクター・シャーリーがピアノを弾き始めると、人々は彼の演奏に引き付けられ、ギターなどの楽器を演奏し始める人も現れて、セッションとなる。

 

この演奏は見ている側もとっても楽しかったけど、とりわけドクター・シャーリーにとって楽しく幸せなひと時となった。白人社会からも黒人社会からもはみ出した存在と感じていたけれど、受け入れられたという思い。高いと思っていたハードルは、そんなに高くはなかった。もしかしたら自ら異端者になっていってしまった部分はあるかもしれない。自分には黒人音楽が理解できないとか、それが理解できない自分は受け入れてもらえないとか、そういう思い込みがあったのかも。このシーンは見ている側も楽しかった。

 

ドクター・シャーリーが無防備に大金を持っていることを見せてしまったため、車のそばに3人組の男たちが待ち伏せしていた。トニーは銃を取り出して空へ向けて発砲。3人組は逃げて行った。バーでドクター・シャーリーが絡まれた際に、銃は持っていないと言っていたのに実は持っていたというオチ。トニーのチャッカリした感じがおもしろい。と、同時にやっぱりアメリカって銃社会なのだなと思ったりする。まぁ、トニー自身はマフィアというわけではないようだけれど、かなり近いところにいるのかなと思ったりもする。

 

さて、全日程を終えたドクター・シャーリーとトニーは岐路につくことになる。本来ならば1泊して翌日立つ計画だったけれど、トニーがクリスマスを家族で過ごしたいと希望しため、そのまま帰ることに。暗い道を走っていると、後ろからパトカーが。またか黒人だからという理由で止められるのかとうんざりする2人。ところが現れた警官は、タイヤがパンクしていることを知らせてくれて、タイヤの交換まで付き添ってくれた挙句、さらに途中まで先導してくれた。もちろん、ドクター・シャーリーが乗っていることも承知の上で、まったく自然な対応だった。2人はことさらに感動したり過剰反応してはいなかったけれど、きっと"普通"の対応に感動していたはず。


今作で描かれていた差別は、例えば『デトロイト』などで見た暴力的な描写は少なかったし、白人の依頼主もマネージャー氏も差別はしているものの、一応丁寧な態度をとってはいた。だけどやっぱり理不尽は理不尽。見ている側としてもストレスがたまっていたようで、この警官の"普通"の対応に感動して泣いてしまった😭 よいシーンは他にもたくさんあったのだけど、泣いてしまったのはここだけで自分でもビックリしたけど、もしかしたらそれが狙いなのかもしれない。

 

さて、夜道を必死で走るトニーだけど、疲れが限界に達してしまう。すると、なんと代わりにドクター・シャーリーが運転をする。運転できるんだね。ここで重要なのは主従が変わったということではなくて、ドクター・シャーリーが友人としてトニーを助けたいと思ったということ。執事以外に友人がいなかったドクター・シャーリーにとって、はじめこそ人種差別を持っていたトニーが、旅を通してドクター・シャーリー=黒人に対する理不尽な出来事に接し、さらにドクター・シャーリーと友情が芽生えたことにより、偏見をなくしていく過程を見ていると、未来にほんの少しでも希望が持てたのかもしれない。そして単純にトニーに友情を感じたのでしょう。

 

車は雪が積もったニューヨークに到着する。ドクター・シャーリーがトニーを起こすと、彼はドクター・シャーリーに家に寄っていくように誘う。ドクター・シャーリーは遠慮して帰っていく。この時は2人握手してたかな? トニーが帰宅すると家には親戚などが集まっており、トニーを温かくやや乱暴に迎える。シェイクスピア(だったかな?)が帰ってきたと言ってたの笑った。トニーが詩的な手紙を送っていたからだよね。食事中、誰かが黒人に対して失礼な発言をすると、トニーが嗜めるシーンがある。ここでも、トニーの偏見がなくなったことを表している。差別は偏見が生み出しているのであって、それを捨て去ることは誰でもできるというメッセージなのだと思う。

 

しばらくするとドアベルが鳴る。トニーがドアを開けるとドクター・シャーリーが立っていた。ニッコリ笑ってハグするトニー。そして、優しく迎え入れる。ドロレスがドクター・シャーリーをハグして「手紙をありがとう」と言うシーンで映画は終わる。

 

この終わり方はとっても素敵だった。途中ドロレスが嬉しそうに詩的な手紙を皆に見せているシーンがあったけれど、彼女は本当は誰が書いていたのかちゃんと分かっていたということ。それはドロレスがトニーという人物のことをよく理解しているからでもあるし、ドクター・シャーリーに対して全く偏見がないことを表している。少しコミカルでありながら、しっかり意図を伝える脚本と演出が素晴らしい!

 

エンドロールでトニーはその後クラブに戻ったこと、ドクター・シャーリーとの友情はドクター・シャーリーが亡くなるまで続いたことが知らされる。エンドロールでだったか、何かの記事でだったか忘れたけど、トニーはドクター・シャーリーの死後数ヶ月で亡くなったのじゃなかったかな? 偶然かもしれないけれど、なんだか2人の絆を感じるエピソード。トニーは映画に出演したことがあったんだっけ? たしか映画に関わる仕事をしていたはず。その影響かな? 息子さんのニック・ヴァレロンガはプロデューサーになったということだよね? 今作のプロデュースを担当しているけれど、息子さんの視線が入っているからか、粗野だけど優しいトニーが魅力的。

 

2人芝居の部分が多いけれど、キャストはみな良かった。ドロレスのリンダ・カーデリーニが良かった。しっかり者で手綱をしっかりつかんでいるのに女性らしさを失わず、かわいらしい。男くさい映画に華を添えていた。ドクター・シャーリーのマハーシャラ・アリが素晴らしい! この役でアカデミー賞助演男優賞を受賞したのも納得の演技。品があって知的で優雅。でも、それは傷つかないためのバリアでもある。黒人からも白人からも疎外された孤独をまとって痛々しい。トニーに少しずつ心を開いていく過程もしっかり伝わってきた。いつも上手いけど、これはさすがの演技

 

そして、なんと言ってもトニーのヴィゴ・モーテンセンがスゴイ! 役作りのために体重増やしたりしたそうだけれど、そういう外的アプローチはもちろん、がさつで品がないけれど憎めない人物を好演。トニーは悪い人ではないけど、品行方正というわけでもない。結構チャッカリしてる部分もあったりする。でも、根本的な部分で曲がったことはしない。そのさじ加減が絶妙。例えばフライドチキンにはしゃぐ姿などがかわいく、それがトニーを魅力的な人物にしている。素晴らしい

 

とにかくおじさん2人の旅がおもしろい。何気ない会話で違いを見せつつ、友情を育む過程を自然に描いている。2人の道中は差別にあったりと辛いことも多いけれど、例えばケンタッキーでケンタッキーフライドチキンを食べてる!とトニーがはしゃいだり、嫌がるドクター・シャーリーに無理やりそれを食べさせて意外にも気に入ったり、調子にのったトニーが骨を窓から投げ捨てた直後、車を止めて拾わされたりとコミカルなシーンを入れつつ見せる。コミカルシーンもわざとらしさやあざとさがなく楽しめた。感動シーンもあるけど、全体的におしつけがましくない。でも、しっかり心に響いてくる。

 

ニューヨークの風景や、トニーたちが暮らす界隈の感じ、ドクター・シャーリーの豪華な部屋や、南部の豪邸、そして南部の景色など映像も良かった。これ自分的年間ベスト10入り確実。しかもかなり上位じゃないかな? 現時点では1位。

 

公開から3ヶ月、見てからも2ヶ月以上経ってしまったけど、まだ上映している映画館あるみたい! 派手なアクションや特殊な視覚効果があるわけではないけど、これは是非映画館で見て欲しい作品。マハーシャラ・アリ好きな方是非! ヴィゴ・モーテンセン好きな方必見! 見て!!

 

『グリーンブック』公式サイト

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【tv】100分de名著「平家物語」(第1回)

2019-06-03 00:22:57 | tv

【tv】100分de名著「平家物語」(第1回)

光と闇の物語

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。5月は「平家物語」(Wikipedia)で、講師は能楽師の安田登氏。冒頭があまりにも有名だけど、実は中身はよく知らない。なのでとっても楽しみ😃

 

能で最も取り上げられる古典は「平家物語」。亡くなった、負けた人たちの魂を鎮める物語。世阿弥(Wikipedia)は「平家の物語のままに書くべし」と語ったのだそう。完成度が高い。

 

【基本情報】

構成:12巻+灌頂巻

成立:鎌倉時代(1240年ごろには成立か)

作者:不詳

内容:平家の衰退と滅亡を語る。史実を基にしたフィクション

 

「徒然草」(Wikipedia)には信濃前司行長(Wikipedia)が「平家物語」を作り、生仏(Wikipedia)という盲目の僧に語らせたという話が載っているが、1人の作品ではなく盲目の琵琶法師によって語り伝えられたのではないか。

 

特に武士に愛好された。武田信玄(Wikipedia)、上杉謙信(Wikipedia)、徳川家康(Wikipedia)など。武士以外では松尾芭蕉(Wikipedia)も愛読者。

 

「平家物語」はフィクション。史実そのものではない。ディテールは変え、登場人物もキャラクター化されている。

 

伊集院光氏:ラジオのパーソナリティーは本当にあったことを盛って話す。そういうことなのではないか?


声に出して読む。耳から聞くことは大切。


 フィクションなのね?😲 実話ベースだけど脚色しましたよってこと? まぁ、いわゆる歴史小説も実話ベースのフィクションとも言えるか。

 

祇園精舎の鐘の音は諸行無常の響きをたてる。釈迦入滅の時に白色に転じたという沙羅双樹の花の色は盛者必衰の道理を表している。驕り高ぶった人も末永く驕りにふけることはできない。ただ春の夜の夢のように儚いものである。勇猛な者もついには滅びてしまう。まったく風の前の塵と同じである。ごく最近では平清盛公と申した人の驕り高ぶり横暴な有様を聴くに、想像も言葉も及ばないことである。


冒頭部分の朗読は安田登氏で、原文のままを琵琶の演奏にのせて行ったけれど、後から現代語訳がついたのでそちらを引用しておく😌


「平家物語」は栄華を誇った平家一族の滅亡への道を描く。


祇園精舎、諸行無常、沙羅双樹、盛者必衰と"さ行"と"ざ行"が繰り返される。思わず覚えてしまう。諸行無常には仏教的価値観がベースであるという意味がある。"おごれる人も久しからず"は最も重要なキーワードで、基板になっている言葉。どんな奢った人、栄華を得た人も遠からず滅んでしまう。


【平氏家系図】

桓武天皇 - 高見王 - 高望王 - (中略) - 忠盛 - 清盛


平忠盛(Wikipedia)は備前の国司時代に、①海賊の平定、②日宋貿易で利益もたらす、③得長寿院に三十三間堂千一体の仏像を寄進。これらの功績により、鳥羽上皇(Wikipedia)により昇殿が許される。本来、武士は内裏に入ることは許されなかった。貴族はおもしろくない💦

 

平忠盛の異例の出世を妬んだ貴族たちは、夜宮中で行われる儀式に紛れて忠盛を襲おうと目論むが、忠盛はこの企てに気づいている。宮中に参内する前から大きな腰刀を用意し、束帯の下にだらしなく無造作に差し、火のほの暗い方に向かっておもむろにこの刀を抜いて、耳際の髪に引きあてたのが氷の刃のように見えた。人々はじっと目をすましてこれを見守った。

 

この大胆な振る舞いに怖気づいた貴族たちは襲撃を取り止めた。後日、貴族は殿中のしきたりを破り刀を持ち込んだと忠盛を批難すると、忠盛は鳥羽上皇にその時の刀を調べて欲しいと申し出る。それは木刀に銀箔を巻いた模造品だった。宮中のしきたりを守った用意の確かさに上皇は感心。忠盛の評価は一層上がった。

 

束帯は今でいうモーニングのような完全正装。そこに鞘巻きをしどけなげに無造作に差していたのはカッコイイ😍 さらにそれを鬢にあてるのは仁侠映画の世界。

 

"諸人目をすましけり"とあるが、「見られる」存在から「見せる」存在へ変化している

 

伊集院光氏:自分たちがびびって襲えないとなると、刀を持って来ちゃダメなんじゃないのと言ってくる。それも計算している。


たしかにこのシークエンスはカッコイイ! 特に刀を抜いて鬢にあてるシーンは目に浮かぶよう✨


貴族:光

武士:闇


「用意」という言葉が何度も出て来る。武士は用意する。意という字は音に心と書く。音は神の訪れを表す言葉。意は聞こえない神の言葉を聞く力を持っている。音+門=闇。見えないものを見る。


伊集院光氏:気配を感じたり、勘が働く。


貴族は重要な記録を日記に書く。貴族は日記を参照する。過去を参照して光から考えるのが貴族。何もない闇から直感から何かを考えるのが武士。


力関係は、貴族>武士。武士は忌避されている存在。


【平清盛を取り巻く状況】

①天皇家:寄進や婚姻(妻の妹と後白河院)で関係を強化

②貴族:婚姻で関係を強化

③寺社勢力:寄進で関係を強化

 

①~③はそれぞれあまり仲良くない。間に入る人がいると都合がいい。清盛も自分がいると都合がいいだろうという態度。しかし清盛がありえない出世を遂げ、太政大臣(現代の総理大臣的な位)になるときしみが生じる。

 

それまでの歴代の太政大臣は貴族(主に藤原北家)が任命されていた。貴族はストレスが溜まっていく。一方清盛はいい気になる。驕りが出てくる。よく「悪行」が出て来るが、「おごり」が最大の悪行である。

 

いよいよ清盛登場! 

 

平家の最大の悪行は、清盛の孫平資盛が起こしたある事件がきっかけとなる。仲間と鷹狩りに行った帰り、資盛は往来で摂政藤原基房一行と出会う。摂政は幼い天皇に代わり政治を行う最高権力者。出会った場合は馬から降りるのが決まり。しかし資盛たちはそのまま脇を馬で駆け抜けようとしてしまう。それに怒った基房一行は資盛らを馬から落とし辱めを与えた。これに清盛は激怒。平家の子供になんたること! 摂政に仕返ししてやる!

 

しかし、資盛の父で清盛の長男平重盛は冷静に言った。重盛の子供とあろうものが乗り物から降りないことが不作法。摂政殿にお詫びしたいと思う。それでも腹がおさまらない清盛は、後日侍たちに基房一行を待ち伏せさせ、従者たちを襲い髷を切ってしまう乱暴をはたらく。それを聞いた重盛は清盛に悪行を働かせた資盛を激しく咎めた。

 

対照的なキャラ。清盛(Wikipedia)と重盛(Wikipedia)。

 

伊集院光氏:もともとたたき上げが作った会社の二代目的な存在だから、ボンボンが調子に乗ってしまっている。

 

平清盛:激情、悪行、平家滅亡の原因

平重盛:冷静、儒教的、組織の持続性

 

儒教(Wikipedia)の教え「忠」と「孝」。孝には訓読みがない。日本にはない考え方。子や孫が親に何かをする考えがない。忠については摂政は天皇家につながる存在だから無礼はいけないという考え。

 

資盛(Wikipedia)がやったことは清盛の名を下げる「不孝」の行為。清盛としては自分が作ったのだから勝手にしていいと思っている。重盛はこれから組織としてサスティナビリティーが大切だと考えている。

 

平清盛の時点では、平家が上り詰めている段階だから、激情型の方が向いていたのかもしれないけれど、組織を存続しようとすると、冷静な重盛のような人物が必要になってくる。そういう意味ではとってもいい流れだったし、清盛も重盛の言うことなら聞く耳を持ったということは、重盛の言うことが間違っていないという思いもあったのかも。しかし資盛これはダメでしょう😣

 

平家は清盛の太政大臣をはじめ、朝廷の重要ポストをのきなみ独占する我が世の春を謳歌。それを妬んだ大納言藤原成親ら貴族が京都の鹿ケ谷の山荘で密かに平家打倒の計画を話し合う。そこには清盛と関係が近いはずの後白河法皇も参加。これを知った清盛は激怒。成親を捕らえ後白河法皇を幽閉しようとする。しかし、ここでも重盛は涙ながらに訴える。自分は法皇に背く逆臣にも、清盛に背く不孝者にもなれない。法皇に兵を向けるなら自分の首をはねて欲しい。重盛の命懸けの訴えに清盛はなんとか思いとどまる。

 

伊集院光氏:重盛頑張った!

 

清盛からしても激怒は当たり前。保元の乱(Wikipedia)、平治の乱(Wikipedia)で後白河院(Wikipedia)に味方したのが清盛。清盛がいなければ今の後白河法皇はいない。

 

伊集院光氏:利用するだけしといてじゃまになったらなんだ!ということ?

 

藤原成親(Wikipedia)は平治の乱で敗北した藤原信頼についていた。殺されてもおかしくなかったが、重盛との婚姻関係があるため助かっていた。まさか2人が裏切るとは思っていなかったのでは?

 

この、鹿ケ谷での密談のことを鹿ケ谷の陰謀(Wikipedia)と言うらしい。イヤ、頭では重盛が正しいことは分かるけど、これは清盛が怒るもの仕方がないよ! 激情型の自分としては、重盛にちょっとイライラするわ😡 後白河法皇ってホントにあっちに着いたり、こっちに着いたりでいつも争いの種になったりして印象が良くないわ😣

 

"おごれるものは久しからず" おごりは平家のように感じるが、最初の次点では貴族のおごり。武士など冗談ではないと思っている。それがおごり。それがだんだん武士がおごってくる。「人の心の習い」直ぐ飽き足らなくなる。「ありがたい」が「当たり前」になり、「当たり前」が「もっと」になる。そして問題が起こる構図が「平家物語」には常に流れている。

 

伊集院光氏:あらゆることがそうだと思う!

 

安部みちこアナウンサー:家庭なんて特に!


それを「人の心の習い」と言っている。


なるほど! この構図はとっても分かりやすいし、伊集院光氏と安部アナウンサーの言葉でより身近に感じられた。平家という特別な存在が驕り高ぶって滅亡した壮大な話だけど、根底には誰もが陥る「人の心の習い」が潜んでいるということなのね😌 

 

続きがとっても気になる!


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