まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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『結婚披露宴 新チェーホフ・ユモレスカ2』反省がいかされず…

2016-08-23 12:40:13 | ロシアの作家

1882年~1887年 チェーホフ

『新チェーホフ・ユモレスカ1』に続き読んでみました。
つくづく作品が多いなぁ、と改めて思っているところです。

1同様、主に『破片』『ペテルブルク新聞』『目ざまし時計』という三紙に
掲載された作品が抜粋されています。

三紙の特徴はよくわかりませんが、私なりに、ざっっっくりと傾向をわけてみると

『破片』に掲載されたものが一番わかりやすく、役人根性や貴族根性を皮肉って
笑い話にしているような気がします。
私はあまり好きなラインではないんですけどね。

『ペテルブルク新聞』は、悲喜こもごもの人間模様みたいなものを描いているのかな?
少し可笑しかったり、哀しかったりするのですが、ちょっとだけ社会問題なんかにも
言及しているあたり、新聞の読者を意識してのことでしょうか?

『目ざまし時計』は、けっこう哀しい、The 短編って感じのお話しが多いと思います。
私が好きなのは『目ざまし時計』から抜粋したものが多い気がします。

では、好きだったお話しを…

『七万五千/1887年』
妻のブレスレットを質に入れた金を、カルタでスッてしまったワシーリー・イワーヌイチ。
金が借りれず家に戻ると、妻が、隠し持っていた宝くじ七万五千ルーブルが当たったと言う。

これで辛い境遇続きだったワシーリーの妻の前途もようようかと思ったら…
ひどい仕打ちに継ぐひどい仕打ち… こんな旦那ならいらないんじゃない?

『大問題/1887年』
手形で詐欺をはたらいたサーシャの件で、おじたち三人が親族会議を開いている。
母方の伯父だけが、裁判沙汰にはしないようにとサーシャを庇う。

人間てこんなものよね… と思わされる、真理をついたラストです。
目が覚めたのはサーシャでなく伯父さんだったかもね…

『クリスマスの夜/1883年』
夫たちの乗ったそりが戻らないので、荒れ狂う浜辺に降りてみた若妻ナターリア。
心配する者たちが浜辺に集まる中、氷が砕ける音が鳴り響く。

最初は夫婦愛のいい話かと思っていたら、どんでん返しで悪女の物語! と思いきや
もう一回返しがあります。
いちばんドラマティックなお話しに思えました。

チェーホフ・ユモレスカは、今までにもいくつか発売されてますよね。
それで、前にも思ったんだけど、2冊続けて読むと…飽きるね…
あれほど、間をあけて読もうと反省したのに忘れてた。

面白かったんですよ!
でも、もっと時間をあけていたら、もっと面白かったと思います。
私のミスです。

チェーホフがまだまだ読み足りない方、Iと IIあわせてどうぞ!
読んでみたいなという方は下の画像をクリックしてね

  

ひとことK-POPコーナー


い、ま、さ、ら、ですが… オニュとイジナの밤과 별의 노래(Starry Night)
もう何十回見たかわからんが、曲も二人の声もいいし、MVも可愛いし… まだまだ見続けるわ!!
SMTOWNでは歌わなかったですね… やっぱり… でもちょっと期待したけど…
K-POPが苦手だっていう方もぜひ!





やれやれ、そんなにいうなら聞いてあげようか…という方は上の画像をクリックしてね

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