森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ポーの一族「春の夢」第4話

2017-04-01 23:11:54 | 漫画・マンガ・まんが

先日、T-SITE、つまり蔦屋書店に行ったので、そこで買い求めようとしたら、扱っていないんだって。

まあ、立ち読み座り読みに寛大であるそこのコンセプトで言ったら、それは分からないわけではないが、本屋で漫画が買えないとはと驚きました。と言うわけで、またも密林サイト様のお世話になって、遅れて読みました。

エドガーは姿は少年でも、完全なる大人。しかも色っぽいー。

背景的には、連合軍がノルマンディーに上陸しました。パリでは三色旗がエッフェル塔のてっぺんにかけられたとファルカが教えてくれました。

タイトルの「春の夢」の意味が胸に迫ってくる回でした。

<以下、あらすじではないのですがネタバレしています。>

 

月刊flowers(フラワーズ) 2017年 05 月号 [雑誌]
小学館
小学館

 

ずっと命を長らえている一族であり、既に人間とは言わないのかも知れませんが、それでも人と同じような苦しみから逃れられないのかも知れません。

寂しさや衰えていく恐怖は、その逃れられないもの。

 

自分をファルカと呼んでくれる子供を求めて、アランの気持ちの傍に近づくファルカ。言葉巧みにエドガーと引き離そうとします。でもエドガーはファルカの気持ちを見抜き

「あんたはちゃんと子供の面倒を見られないのさ。わがままを許して不用心を招くんだ。」と厳しく言うのでした。

なんだか教育論のようだなと思いました。

甘くわがままをきいてあげることだけが大切にする事ではないのですよね。

「二度と呼ぶな。」「二度と来るな。」と別れてしまったファルカでしたが、やはり彼とこのままと言う事はないですね。

だけど私的には少々嫌な予感もするのですが。

 

クロエはその容貌には全く似合わない服を着て、かわいらしく髪を飾っていました。まるで少女のような装いでした。それは若返りたいと言う願望の現れだったのかも知れません。エドガーからの気を得て若返ったら、きっと似合う服になっていたのでしょう。

だけれどその欲の為に身を滅ぼしてしまいました。

大老ポーは結構厳しいです。

地下の柩の中で、クロエは死にもしないでずっと長い後悔と懺悔の時間が続くのみでしょうか。

 

エドガーが

「・・・・生きて・・・・たんですね。」と言うと、大老ポーも

「おまえもな」と言います。

ふたりの因縁と、その後のエドガーの生きてきた道を思うと、凄く感慨深いシーンでした。

 

寂しさの恐怖は、エドガーにもあると思います。ただ今はアランがいるから、エドガーは幸せですね、きっと。

 

ブランカのおじダンが死んで、だけど・・・・と言うところで次回のお楽しみです。

 

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静かに想いを込めてー「べっぴんさん」

2017-04-01 16:30:14 | テレビ・ラジオ

朝ドラも最終回を迎えたので、一応感想を書いておきたいと思います。

※         ※        ※

とうとう朝ドラが、私にとってたんなる朝の時計代わりになってしまいました。

「あっ、7時半か。」って言う感じ。

惰性と習慣と言うのは兄弟のようなもので、とうとう最終回までその時間になるとテレビから「べっぴんさん」の音楽が流れてきていました。

この朝ドラ、主に夫殿が見ていました。

入院生活の時に、かなり朝ドラの「あさが来た」に励まされていたようで、それから朝ドラを見ることが彼の習慣になったみたいです。

今回も丁寧に先の1週間のあらすじを私に教えてくださると言う、余計なお世話付きでしたが、bsではこのドラマの前に「ごちそうさん」の再放送があったので、どちらかと言うとそちらの方を楽しんで、続けて放送されていたこちらは、やはり私と同じで習慣化の結果だったかもしれません。

 

だけど今朝の最終回は、なかなか良くて感動もしました。

たぶん麻田さんの声を聞いたからかもしれません。

結局は、この麻田さんの言葉が、このドラマのテーマだったのだと思うのです。

「想いを込めて物を作る。」、いつもセリフは正確ではありませんが、そのような事だったと思います。

 

私、この「べっぴんさん」は途中まで本当に好きだったんですよ。

 

モノ作りだけではなく、人にも出来事にも丁寧にゆっくりと向き合う姿が素敵で好感が持てました。

最初の頃のエピソードも、心に残るような素敵なものが多かったです。

 

靴づくりをそっと隠れて見続けてしまうすみれ。

帰りの遅くなったすみれを送って行ったことで、五十八さんからお門違いの怒りを買ってしまった麻田さんを、必死で助けようとしたすみれ。その意外な行動にすみれに初恋の想いを抱いた紀夫。良い流れではないですか。

言葉足らずで良い出会いではなかったすみれと明美の出会いなども好きでした。

戦後、帰らぬ夫を待ちながら、すみれが生活の為に手作りの物を売る始めた流れも好きでした。

そんな彼女を、栄輔さんがそっと支えると言う静かな展開も好きでした。もちろん夫の紀夫が帰って来るまでの期間限定とはいえ、だからこそ切ない物語を綴ることが出来たと思います。

さくらに引き留められて、けっきょくは泊まることになってしまった栄輔がすみれと縁側にいた時に、寝ぼけて起きてきたさくらが「おとうしゃん」と呼びかけた時の、ハッとした栄輔が本当に切なくて、そのシーンが一番好きかも知れません。

今年の桜を一緒にいっぱい見ようなと約束したけれど、紀夫が帰って来て彼はお役御免になってしまいました。

 

後に栄輔はすみれに
「あなたは本当に人の心が分からない人だ。」と言う事を言うのですが、私も本当にそう思います。

鈍感である事は時には残酷。

 

それでも仕事に萌えていた姉のゆりさんが、子供が出来るとその考えを変えて行ったり、その前には町のボスと向かい合ったりと、本当に面白かったですね。

 

が、どうして、・・・・。

そこのお話が好きだった方がいたら申し訳ないのですが、子供のエピになった途端に拷問レベルでつまらなくなってしまったんですよね。そこのトンネルを抜けたら面白くなるんだと信じて見続けてしまいましたが、とうとう気持ち的にも(お話もね)復活しませんでした。

 

でも最終回に龍一も結婚が決まるし、それも親と同じで歳の差がある結婚と言うのも良かったです。

明美さんも結婚できて良かったし、だけどこの人たちには子供の数が少なくて、みんなでひとりの子供をかわいがると言う感じだなと思いました。だからなんだと言うのではありませんが、もっとワイワイとしていても良かったような気がしました。

なんか・・なんかな・・・

なんか今の少子化日本を見ているようで辛くなりました。

 

だけど「静かだな、ゆっくりだな」と言う雰囲気を最後まで醸し出していたのは、良かったかもしれません。

 

しかしこのドラマの最終回も、「とと姉ちゃん」の全力疾走以上に爆弾を仕込みましたね。

 

喜代さんの「特別な時」に食べる小豆が出てきました。

あの小豆、戦時中のものじゃなかったかしら。

「むりじゃねっ!?」ってテレビに向かって呟いた方多数と、私推理しましたがいかがだったでしょうか。

 

 

コメント (4)
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