森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

真田丸49回「前夜」

2016-12-13 15:52:05 | ドラマ (大河)

さすが最終回一歩前、見所がたくさんありずっと物語の中に引き込まれていました

もう最後かと思うと、細かい事も気になったりもしました。(細かい事が気になるのは、何もカレの専売特許じゃないのよねん。)

大阪に向かうと言う信之に二人の妻、稲とこうが並んで話すシーンは、二人の仲が良好で尚且つ一人は侍女と言う立場だからで、なんだか二人の妻と夫のシーンが当たり前のように見えちゃっているけれど、本当は摩訶不思議な世界感だなあと感じました。これはドラマだからと言うのもあるけれど、「家を守る」と言う事が一番大事な時代的発想ゆえに、夫と二人の妻が御一緒すると言うシーンも、ごく当たり前のように見る事が出来てしまうのかもしれません・・と書けばかなり正当な感じだけれど、これは単なる三谷マジックのような気もするのですね。また二人の妻がそれぞれに夫を想い支えて、尚且つ仲が良い。さりげない男の願望を堂々と説得力も持って見る事が出来るのは、夫が信之だからなのかも知れません。

 

少々横道にそれますが、昨日、たまたまネットのサイトで「地獄でなぜ悪い」と言う映画を見ました。
どなた様にもお勧めできると言う映画ではありません。なぜなら、首が飛び手は千切れ床は血の海と言うシーンが半分で成り立っているような映画だからです。だけどこの映画は、70回ベネチア映画祭では7分間のスタンディングオベーションを送られた作品で、なぜか私も最後には心に熱い想いが伝わってきたのでした。園子温監督の作品はいつもそんな感じで、かなり好きなんですよ。

かなり評価の高い映画ですが、例えばリアリティをどれだけドラマや映画に投影する事が出来るかで映画を評価する傾向がある人には、まったく受け付けられない映画ではないかと思います。

日常を描きながらも、創作である物語・ドラマ・映画にはリアルとは別の世界観があるのだと突き放して見る力を養わなければ、かなりの作品の前で立ち尽くすことになってしまうのだと思います。

 

逆に、そんな事は心情的には本当にない事だと思いながらも、その作者が作り上げた世界観を受容し楽しむところにそれらを楽しむ醍醐味があるのかもしれません。・・・・などと言う事を思いながら、信之、稲、こうのシーンを見ていたのでした。

 

見所がたくさんあったと言いながら、最初のシーンでこのように長々と書いてどうするんだと言う所ですが、あちらこちらのシーンでいろいろな事を思って見ていました。

ですが、いくら何でも皆は書ききれず、読んでくださる方も皆無と言う事にもなりそうなので、少々簡単に書いていく事にします。

松はいつでも明るくてスーパーポジティブ。信之に幸村への土産を持たせながら
「いつかまた三人で昔話でもしてお茶などを頂きましょう。」と言う松に、信之は「おばば様に似てきた。」と言います。
「えっ?なんですって?」とおばば様のマネをする松。

なんだかチョピッと悲しくなったシーンです。

どんな時にも、もしかしたら大丈夫かも知れないと思わせてくれるような明るさって大事だなあと思いました。悲しくなったのは、その先の未来を知っているからだと思います。

 

少々と言いながら、それでも長かったので・・・。

 

さらば、又兵衛ー。

感謝の言葉を聞いた又兵衛は、「そんな事は二度というな。そう言う事を言うと、どちらかが死ぬ。」と自らフラグを立ててしまいました。そして退場。

 

ホラー映画に出てくるような預言者茶々ー。

塙団右衛門の亡骸の前で、「みなも近いうちにこの横に並ぶのであろう。」のような不吉な事を言い、士気が下がるときりにたしなめられながら(その場から)退場。

 

やっぱり間者はー。

「ほら~! やっぱし。あのおじさんが怪しいと思ってたんだよね。」と、なんだかスッキリなさった方は多かったのではないかと思います。(わたくしも。)

 

信之と幸村の再会ー。

「今生の別れなどではない。酒は今は飲まぬ。」と言う兄。ちょっと切なくて悲しかったです。

叔父の 信尹が、そっと幸村の頬を触り「好きに生きよ。」と言ったシーンはぐっときました。

 

「黙れ、小童 !!」-。

思わず、凄いな三谷さんと思わず思ってしまいました。最初からこのシーンで使いたくてあのセリフがあったとか・・・・ってそれはないか。でももしそう言われたら、私はそうなのかと信じてしまうでしょう。
しかし懐かしいセリフでした。室賀の息子にもそう感じさせたものがあったのかもしれません。

 

眠り正信、策を弄すー。

家康勢では、近頃いつもいねむりをしている本多正信。それでも又兵衛を葬る手立てを考えていたのです。恐ろしい人です。

 

伊達政宗はずんだもちでおもてなしー。

ずんだもちって意外と美味しいですよね。大人になってから知った味ですが、近所の和菓子屋さんでも今は売っていて、月曜日辺りはちょっぴりと売り上げも上がったかもしれませんね。

 

と言うわけで、次回は最終回、楽しみですね。

ではまた来週。

・・・・な、わけないですね。

 

もう、きりちゃんのシーンを書かないわけにはいかないですよね。

抱き寄せてくちづけする源次郎に

「遅い」というきり。

「10年前だったら良かったのに。あの時、私は一番綺麗だったんですからね。」

きりちゃんったら、キスしながら言うんだもの。

きりちゃんらしいよね。

でも、幸せそうに寄り添うきり。

思わず涙が出ちゃったんだものね。

 

そして彼女には千姫を徳川に送り届けると言うミッションが与えられたのでした。

幸村の最後はどのように描かれるのか。でもその最後だけは皆が知る所。

でもきりは・・・。

どうなるんだろうか。

 

ああ、いよいよ次週は最終回。

終わってしまったら「真田丸」ロスにしばらく陥りそうです。 (/_;)

 

コメント (4)
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