渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ことし最後のタップ交換

2022年12月31日 | open


象牙によく似た練り物。
やや象牙よりは柔らかい。

タップは紙やすりでは平面は絶
対に出ない。
先角のワイパーこすりと同じく、
カッターの刃を立ててスライド
させる事で平面を出す。
真っ平らになる。
紙やすりを使うと円周部が減る
ので平面が出ないのだ。
紙やすりを使うならば、シリン
ダーヘッドの面出し職人技と同
じく8の字を描くべきだが、それ
をきちんとしているネット解説
は見た事が無い。
また、先角削りもカッターの刃
を立てて回転させるだけの誤っ
た方法がネット上では蔓延して
いる。
それでは絶対に平面は出ない。
回転削りは真ん中部分と外側で
削り量が異なるので、必ず中央
が山になる。物理的に。
カッターの刃を立てての平面出し
も、タップ面出しと同じくスライ
ドさせて平面を出すのが正解。
まんべんなく削りこする。
また、水平の平面が出たかどうか
も、カッターの平地を当てて見る
誤った方法がネットでは多く出て
いる。
全て間違い。
平面確認は、カッターの背を立て
て当てて目視で確認する。


タップ表側。
コーティング剥がしと成形は
平ヤスリで行なう。


タップ交換完了。

タップには旬がある。
積層のほうが一枚革よりはもつ。
一枚革は最良だが、意外と良い
期間が短い。
ことし1年で交換したタップは40
個程。無論1本でなはなく、いろ
いろなシャフトのタップ。

タップの旬が過ぎると、反発力が
激減するので、引き玉が利かなく
る。
また、ひねりにおいては純入れで
的玉の引きずられで軌道がずれや
すくなる。厚く外れ始める。
タップの旬過ぎは音では判断でき
ない。状態の判断は全て玉の動き
から判別する。

2022年最後の夕陽

2022年12月31日 | open


日本時間2022年最後の夕陽である。
グリニッジ標準時ではピタリ-9時
間後。

皆さまも良い年をお迎えください。


ホッケ

2022年12月31日 | open


昨日はパスタが長待ちなので他
店で定食を。
ホッケだ。
夏が旬だが、秋あとのホッケも
イケる。

ホッケはアイヌ語のポッケから。


泳ぐ姿が美しい花という意味だ。


アイヌこそが本当の日本人である。
稲を持ってこの土地に侵略して来
た外来生物ではない。元から列島
に住んでいた原日本人だ。後から
やって来てあらゆる既存民族を征
服していった種族ではない。
だが、つい先頃法律改正されるま
で、アイヌは「旧土人」と法律で
規定されていた。
そして、大和民族なるありもしない
虚構の単一民族の国家が日本で
あるかのような洗脳が実行されて
来た。
日本はアイヌはじめ他の民族も
いる多民族国家である。
マイノリティを迫害する国は平和
で心豊かな国ではない。




ビリヤードの「ちょろいもんだぜ」系

2022年12月31日 | open


ど素人に異様に多いのがこれ。


ダサいからというより、こんな変
な指にしたら玉撞きにはならない
から駄目というのが真相。
世の中しどいのは、単なるリアル
世界のど素人ならば、やり方も
知らないのもわかる。ビリヤード
興味さえないから、本物を観察
ようとさえしないからだ。
だが、漫画やイラストなどでは
こうした妙チクリンな事を描い
ているトンデモ系が非常に多い。
実に多い。
絵師として失格。
まさに、「ちょろいもんだぜ」
そのものになってしまう。
写生の基本さえ知らないからだ。

要するに、どうでもいいのだ。
本当の姿を捉える事などは。
「ちょろいもんだぜ」が世間で
も批判されたのは、絵そのもの
よりも、そうした出鱈目で押し
通す作画者の姿勢が問われたの
だった。

ビリヤード系のちょろいもんだぜ








他にも溢れている。
出鱈目ばかりが。

ビリヤードにおけるろくでもない
ど素人絵描き屋にやたらに多いの
がこれ。
これがかっこいいのかと思ってる
ようだ。これこそくそダサの極み。
これは、カラーボールを集団で突
っつき回す連中もリアルでよくや
る。しかも、レストも何もかも
出鱈目。






お前、絶対に両足が床から離れ
てるファールだろ、てやつ。
描いた人間がルールもビリヤード
も知らない、観察しない、興味な
い、プロではないど素人の出鱈目
発想だからこんな事になる。


ビリヤードのちょろいもんだぜ
3連発。
これはひどい。


これが伝説の本家の「ちょろい
もんだぜ」。
新條まゆというプロが描いた「超
一流のスナイパー」なのだそうだ。


日本人初の世界チャンピオン(1912年)

2022年12月31日 | open


山田浩二(1887-1941)。
東京生まれ。22才でヨーロッパに
撞球留学の後、渡米。
1913年、世界選手権でウィリー・
ホッペを破り世界チャンピオン
になる。種目はボークライン。
前年にも選手権を制している。

ボークラインはキャロム種目で、
10フィート台で行なわれる。
三ツ球競技であるが、四角の特定
エリアでは得点が認められない。
レールナースのセリー玉と角使い
の千日玉を排除する為に設けられ
た1880年代後期からのルール。
これにより、観客は動きの少ない
マンネリ試合を見せられ続ける事
から解放された。キャロム選手は
平気で千点あたり1キューノーミス
で撞き切ってしまうからだ。


初期の1880年代のボークライン。


キャロムビリヤードで一番簡単な
種目が四ツ球で、次に三ツ球、
そしてボークライン、スリークッ
ションとなる。
撞球王国日本は、大正時代に既に
世界チャンピオンを輩出していた。
なお、世界選手権の種目はキャロ
ムが主流だ。
アメリカン・ポケットはバクチ玉
の遊びゲームと捉えられていたの
で、ヨーロッパや日本だけでなく、
アメリカ合衆国でも主流はキャロ
ムだった。
正確にはキャロムの事をビリヤー
ドと呼び、ポケットはポケット・
ビリヤードもしくはプールと呼ば
れていた。(プールは俗語)
日本でも全国的にビリヤードとは
四ツ球を中心としたキャロムの事
を指したが、1986年末の映画『ハ
スラー2』の爆発的ヒットにより、
アメリカン・ポケットの事がビリ
ヤードと呼ばれるようになった。

私はそのブーム以前に撞球を始め
たので、プールの事をビリヤード
と呼び慣らすのには、違和感が
ある。100年以上、ビリヤードと
はキャロムの事を指したからだ。
だが、今でもプールの正式呼称は
「ポケット・ビリヤード」である。
ビリヤード=アメリカン・プール
であると思い込むのは、それは
あまりにビリヤード自体の歴史に
疎いといえる。


オリジナル作 〜ビリヤードキュー〜

2022年12月31日 | open


私のオリジナル作のキューは5年
の2017年に完成した。
材を削ってブランクにしてから
掛け30年だ。
原材は1987年に仕入れた。

かなり苦労もしたが、私の撞き棒
いじりとしては7作目。
(6作目のみは完全外注)


このキューは手持ちのTADやボブ・
ランデに匹敵する撞球能力を私に
もたらしてくれる。
ジョイントからエンドまで、一本
のメープルの突き通しである。
ちなみに、私のTADも分割連結
構造ではなく一本木のバット。
通常のキューはバットが3分割だ
が、私のTADとこのオリジナルは
スヌーカーキューのようにバット
が一本の木だ。
曲がりは計器で計測してもゼロ。
撞き味も性能もとても良い。


一つ欠点がある。
これに全精神力を使ったので、
これ以降、キューを作る気には
ならない。真っ白に燃え尽きた。
ここがプロと素人の違いだ。
あたしゃ白く燃え尽きた。

髪もジョーのようになっちまった(笑


温泉

2022年12月31日 | open


ポケット・ビリヤードで配置が
出来てしまい、あとは取り切り
だけになった場合の事を「温泉」
と言う。
私が言い出したのではない。
東京目黒・五反田界隈で先輩たち
が言い始めたのだ。
昔からの俗語みたい。
「おんせぇ〜ん」と独特の節で
言う。
下から上に上がる音階で。
キャロムの規範に倣って、高い
抜ける声で言う。
場を作った者か、やられた者の
どちらかが言う。
「温泉でゆっくり休んでろ」と
いう意味だ。
東京目黒・五反田・品川にかつて
あった、一つの文化である。
ニッカやファイブや山手会館あた
りが発祥地ではなうか。山手
以外はもう店は無い。
スリーとポッケ2台店の頃の武蔵
小山の店ポケットでもそれだった。
ムサコのポッケももう店は無い。
このローカル文化は、東京人の
山手線7時〜8時エリアの撞球者
みが知る文化だろう。
ピン倒しの時にも言われていた。

入浴

2022年12月30日 | open


朝、早起きして、ストレッチして
入浴し、練習に向かう。
そして、プレー後に帰宅して、ま
た風呂にゆっくりと入る。
これ、スポーツの正しいあり方
かと。
オートバイに乗る時も、これ。
真夏だろうが真冬だろうが、早朝
入浴してシャキッとする。
また、ライディングの前には充分
に柔軟体操をする。
私の場合はいつもそれ。
たとえツーリングであろうと。


玉撞きの場合にも、充分に身体の
各関節と筋肉をほぐしてから撞く
ようにしている。
存外、健康的に取り組んでいる
もろにスポーツだ。
15時間や18時間ぶっ通しで撞く
のは、剣道(というより撃剣)の
立ち切り稽古のようなもの。
これは主として、持久力を養う。
62才の私ができるのだから、
やる気があれば誰でもできる。
要はやる気があるか無いかだけ
の事。
1日700kmの二輪弾丸走行も同
じだ。

ただ、弾丸はできるだけ若いう
ちに経験しておいたほうがあと
あといい。
私の場合は17才の時にバイクで
東京から広島県まで走っている。
無論、1日で。
20代の学生の時には毎年高速
で弾丸だが、ある年などは50cc
のセカンドバイクを買ったので、
その日に下道で神奈川県川崎市
から広島県三原市まで走った。
止まる時は給油とトイレと食事
のみ。
高速の場合は800km弾丸だ。
給油とトイレ休憩のみでどこま
でも走る。
過労運転なのでおすすめできな
いが。
ただ、自分の精神力と体力の限
界は知っておいて損は無い。

私の撞球ぶっ通し自己記録は
28時間だが、これは27才の時。
だが、62才の今でも18時間撞き
通しとかは時々やる。
自分の限界値以内でやっている。
人それぞれ、いろいろあるが、
自分の規矩(きく)を自分が知る
事は必要かと思う。

朝風呂、夜風呂の一日二度風呂は、
80年代中期からのライフパターン
でもある。
戦闘参加者の武装行動作戦中など
は衛生確保の為身体清拭はするが、
一ヶ月入浴できない事もざらにあ
る。石鹸の匂いさえさせてはなら
ない密林作戦では、シャンプー
石鹸も使わない。
だが、一般的社会生活では、入浴
可能ならば、できる限り何度でも
風呂に入ったほうが健康上も精神
上もよいかと思う。
温泉などはその典型かと。



広島県三原市は吉備の国

2022年12月30日 | open
















吉備国は現在の兵庫県西部から
広島県三原市までをいう。
吉備の中心は備中だが、備前
(のちに備前と美作に分離)、
備中、備後に分離する前が吉備
国だった。広大な国だ。
吉備の在地王はヤマトに滅ぼさ
れて服従した。
そして、吉備の先住在地の王は
鬼にされた。ヤマト征服過程で
はよくやられる手口だ。
桃太郎の寓話は、ヤマト中央に
よる地方勢力の征服譚である。
そして、ヤマトこそは、全国の
製鐵技術を簒奪する為に全国各
地を征服して行った。出雲のよ
うに完全な傀儡とした国もある。
そして、あまりにも出雲の力が
脅威であるので、かみがみが十
月には出雲に出向いて機嫌を取
る事にした。
それゆえ、十月は全国で神無月
であるが、出雲のみは神在月と
なる。

吉備の場合は、ヤマトに服従後
に中央政権に下級官吏として支
えたが、やがて「予定通り」に
排除されている。
吉備もヤマトの掌中に収まった。
すでに九州の各地勢力は騙し討
ち等の奸計により葬っている。
クマソもハヤトもそうして征服
された。
残るは東国、東北だ。
これはかなり手こずり、何世紀に
も亘り侵略を続けたが、平安時代
になっても根強い抵抗は終息をみ
なかった。

古代権力闘争の歴史は、産鐡を
めぐる争奪戦の歴史だ。
鐡とは金(かね=てつ)の王なり
と書く。鐡を制した者が国を征
する。
武器の為だけではない。鉄器は
爆発的な稲の増産、建築物の建
造を可能にするからだ。国が富む
為には鐡が要る。
人民に強いた租庸調は、中古権
力が富む為だけのものだ。
そして、現代にまで続く社会的
な差別構造は、古代においてそ
基盤が確立された。
古代王権、大王の存在こそが
社会的階級差別を作り出した。
「貴」を創るという事は「賎」
を創るという事である。賎なき
貴は存在しない。二元的ではな
く、重層的に複雑に上下関係を
生まれながらにして確定させて
全て収奪したものを中央の「貴」
に集中させようとし、それが成
功した。
制度として旧来の階級が消滅して
も、日本人の中に現代においても
根強く残る差別意識は、天皇制に
よって創作されたものなのである。

日本に階級は消滅していない。
天皇制がそれだ。
天皇は国民ではない。国の民では
なく、それの上に立つ存在だ。
明らかな「階級」である。
日本では階級は消滅していない。
仮に天皇家が万世一系であるなら
ば、天皇制こそは古代から連綿と
続く日本の階級社会、社会的差別
構造の象徴として存在している。
日本は合衆国でも共和国でもない。
人民の上に君主が立っているので
ある。
これは法制度としても。
それが現実だ。

古代吉備国の王は、古代において、
ヤマトに抵抗し、敗れた王である。
吉備国岡山県にはヤマトに抵抗し
て殺された王を偲ぶ祭りがある。
それは「ウラじゃ」という。
中央権力による惨殺戦を美化した
桃太郎の寓話がある一方で、ウラ
じゃがある。
一つの中央巨大権力への抵抗史の
人の魂の輝きを讃える祭りだ。

スポーツ 〜撞球〜

2022年12月30日 | open


帰宅後、先角を手入れ。

ジョイント・プロテクターは
TADコハラ作。


昨日15時間撞き通し。
本日10時間撞き通し。
筋肉痛で腿とふくらはぎがパン
パンだ。グッと張って上半身を
支えるため。オートバイでのス
ポーティーライドの時と似てい
る筋肉痛。
上半身は力を抜いて、腕などは
ブーラブラ。これもバイクと同
じ。安定したプレーは下半身が
決め手。サステナブルなプレー
には何が必要か、というあたり。


フォームは20代の80年代中半か
ら基本的に変わっていない。
これは二輪もそう。

40代後半。


つく日

2022年12月30日 | open



我が家の女性陣は餅つきの日。
私は玉つきの日。



オリジナルキュー快調

2022年12月30日 | open


オリジナルキュー、ど快調。
5先で5-0、5-0。
次3セット目。
5-4で私。

何が良いのか。
2ストレーサーのように非常に
シビアなキューなので、とても
丁寧に撞く。
無論、転がし玉は一切やらない。
結果、雑ではないきめ細かい繊
細な玉撞きをしている。
だが、実はこうした多彩な動き
を出せるキューのほうが扱い易
い。
クリックが120ある物とクリック
が30しか無い物で、どちらがより
細かい事ができるか、というよう
なもの。
快調な撞き味を言葉にすると、
クン!という撞き味。
カン!でもキン!でもコン!でも
ボン!でもなく、クン!それ。

オマケ。
湘南電車。




長さの違い

2022年12月30日 | open


私のオリジナルキューは60インチ
+αである。
右横のノーマルキューは58インチ。

どちらも先角の先のφは11ミリ台。
かなり細い。


オリジナル作のキューは珠玉の
の撞き味を醸し出す。
至高の撞球能力を示す。
スティフの中に粘りあり。
音はクォーンという音。
年始と年末は、これである。



年末満席

2022年12月30日 | open




年末満席満員御礼。
2時間待ち(笑
またねー。

ここのパスタうまい!



撞球

2022年12月30日 | open



29日から30日にかけてぶっ通し
で15時間撞いた。
ことし1月3日からの撞きのうち
一番調子悪い日だった。
だが、そういう時程、ヒントが
ある。
帰宅後、睡眠を取ってから反省、
検証、総括。

立てキューのロングドローが決ま
らない。
そこに原因のヒントがありそうだ。
左右のアングルが2度程ずれてい
るのではなかろうか。
多分、肘。
通常撞きも真下ぶら下げではなく、
サイドストロークになっていたの
かと思う。
面白いのが、マッセはやたらと
決まる(笑

あと、微妙なタッチを掴む感覚
がかなり良くなかった。
厚み合わせの入れ玉はいくらで
も入る。短クッション短クッショ
ンにタッチタッチのロングの薄い
カットも全部入る。
だが、手玉を3センチ出してとか
2センチ引いてとかの制御がうま
くできなかった。
本年最悪の撞き。
当然、連続マスワリやマスワリ量
産などはできない。

一方、相撞き者は量産だ。
何それ?というようにギュイギュ
イと手玉を動かして取り切って行
く。
撞いてるのは俺か?と思った(笑
本人も「移り替わったようだな」
と笑いながら言ってる。
そして、私の事は「何かが取り
憑いたな」とも。
そんな15時間だった。
だが、投げ出さない。
もがきながらも撞き続ける。
どうにか9個取り切りも出るが
続かない。
3マス、4マス位は普通に相手に
キューを握らせない展開でない
と。理想は5ラック先取り短期
戦ならば、5マス全てがマスワリ
だ。

あまりにひどいので、驚くと同
時に、とても良い研究材料とな
った一日であった。