渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

「ナイフ販売するかも」というお話

2017年05月17日 | 刃物

「ナイフ販売するかも」というお話


登録動画最新版の紹介です。
いいすね~。応援してます。

しかし、鉄板削り出しでナイフを作るストック・アンド・
リムーバル方式で「型」を使うシステムを考え出した
ボブ・ラブレスは偉いと思う。
あれによって、世界の中で素人でも削り出しでナイフを
作れることが広まって定着したものね。
それまでのアメリカンナイフはトンテンカンの鍛冶屋さん
方式だった。
1970年代から1980年代にかけては、人類史の中で刃物に
ついて革命的出来事があったということなんだよ。


でも、実は日本は早くから包丁と簡易実用ナイフの分野で
鋼材打ち抜き削り出し方法での製法を確立していた。
ラブレス方式の製作方法は、いわば逆輸入のようなものだ。
日本刀は鋼材打ち抜き削り出しでは製作ができないが、
ナイフの世界ではラブレス方式が一般化している。
単に削りといっても簡単ではなく、仕上げの完成殿高さは
技術がないとできない。
カスタムナイフと呼ばれるプロメーカーは、いわば「削り屋
さん」とも呼べるほどの高度な研削技術を有している。まるで
3Dマシンで作ったような造形美をプロナイフメーカーは見せる。
作業自体は一般売りのマスプロナイフと違わないのだが、二つ
を並べると職人塗り箸と割り箸ほどの差がある。

しかしまあ~、この動画の鉄板鋼材のでかいこと。
業者用ではなく一般にもこんなの売ってるの?
知らなかったよ~(笑)

私も以前は一般鋼材の削り出しでナイフを作ってはいたが、やはり
鍛造刃物に回帰してしまった。
一番の原因は、「熱処理」という刃物にとっての最大の命を吹き
込むクライマックスを人任せにするのが嫌だったのと、はたして
それは個人的な生産レベルでの「自作」と呼べるのかという疑問
があったからだ。

工房や工場生産ならば、熱処理を別業者もしくは別人に委託依頼
担当させることもありだろう。
しかし、個人的な製作としたら、刃物にとって最大の最重要部分
を人任せというのはどうなのかと私自身は思う。
だが、現代特殊鋼は熱処理に厳密な温度管理が必要なので、個人炉
での熱処理を困難にしている。
〇〇℃で5時間保持とかそんなの個人炉ではできないもの(笑
ソルトバスなどの熱処理専門業者による現代科学的な温度管理
設備でないと現代特殊鋼の熱処理はできない。特にステンレス鋼
などはそうだ。

炭素鋼の切れ味は格別だが、金属自体の良否で言ったらステンレス
鋼のほうがあらゆる面で炭素鋼を凌駕している。
また、炭素鋼でも、昔の製法の炭素鋼よりも現代鋼のほうが金属的
には生産性から質性からすべての面で優れている。
玉鋼で東京タワーも戦艦も作れない。
金属の良質性のみをみたら、玉鋼は現代鋼に太刀打ちできない。
だが、玉鋼のようなたたら鋼は、それしか鉄を生みだす方法が
なかった時代にあってはお宝のような神々しい鉄だったのであり、
その最良の鉄を昔は使用した。(るつぼ鉄はここでは割愛)
しかし、現実としては、たたら鋼は現代特殊合金にはすべての面
で勝てない。昔の刀鍛冶の時代に現代特殊合金があったならば、
彼らは迷わず全員が現代特殊合金を使ったことだろう。鋼として
優れているからだ。

前述したが、ところがどっこい、現代特殊合金は工場での熱処理
以外は困難(やりこなすツワモノ個人ナイフメーカーもいるが)
であるという条件が立ちはだかる。
ステンレスを鍛造してモノにしてしまうという、日本で唯一
現在も木製シャフトのピッケルを作っている名人二村氏など
の存在は稀有中の稀有であり、ナイフメーカーでもSUS材を
自家処理してしまう服部氏などは特異な存在なのである。

自作刃物といってもね、いろいろ大変なのよ。
一番簡単なのは炭素鋼の鍛造刃物だが、これまた簡単なのだけど
奥が深くて一番難しかったりする。
いうなれば炭素鋼は注文建築の在来工法の大工さんの仕事みたいで、
S&R方式の削りナイフは2×4の即行建築みたいな感じ。

会社の周囲に新築戸建て住宅が乱立した時期があった。
2×4の建築方式でも、あれ、施行者によっていろいろなのね。
まるでド素人のような人がパンパンと道具を使ってデタラメ?
みたいに見えるやり方で作った住宅もあれば、同じ2×4でも
とても丁寧な仕事でびっくりするような住宅があったりして。
それが向い同士で経っている(笑)。
住宅を買われて入居された人たちは、自分たちの家がどのような
手法で建てられたか分からない。

私の首都圏での家など、かつての在来工法の時は、たとえ建売
住宅でも、建築前に契約するので途中の建築経過を見ることが
できた。私の家は首都圏では二軒一戸建てを父が建てたが、その
どちらも何度も建築途中で見に行った。ムネアゲで棟梁が高い
所に乗って何かオヒネリのような物を投げて、近所の子どもたち
が集まってそれを喜んでキャッチするという、当時よく見られた
光景が我が家の建築の際にも見られた。
うちの家の建築途中で面白いことがあった。余所で削って持って
きた材料(梁?)が3センチほど短かったのだ。(多分違反の旧法
で棟梁は仕事していた。当時の職人はふざけんなと尺貫法施工後も
新法に反発して旧寸法計算で仕事することが多かった。だが、一時
期見せしめのキリシタン刈りのように大工たちに逮捕者が出た。
うちの数件隣りの大工さんも逮捕されてしまった。これも日本の
表には出てこない歴史だ)
その寸法間違いの材料を前に棟梁はかなり現場で落ち込んでいて、
「っしょう。オシャカかい」と言ったのを子ども心によく覚えて
いる。本当にかなり落ち込んでいた。有り得ないミスだったのだ
ろう。もしかしたら住宅の通し柱と並ぶ根幹部分の材料だったの
かもしれない。

自作刃物でS&R方式は誰でも手が出せる。
しかし、熱処理に関しては人任せだ。刃物の最大のクライマックス
の瞬間に製作者本人が関与できないという最大の欠点がある。
鍛造刃物は熱処理をすべて自分でこなせる。ここが最大の魅力だ。

だけどね、小さい刃物ならば、炭と七輪があれば炭素鋼は焼き入れ
ができるのですよ(^^)。戸建住宅ならば庭先で。マンションは
ベランダ蛍族も最近締め出しくらう位なので絶対に無理だけど。
七輪で鍛造さえもできる。
以前『ナイフマガジン』(廃刊)でそのような特集もあった。
鍛造自作刃物は1990年代末期から流行し始め、カスタムメーカー
も鍛造に挑戦することが流行り出した。

あの頃からなんだよなぁ・・・変なグロテスクなダマスカスなる
物を「日本刀のような」と嘘ついて業者がキャンペーンし始めて
多くの人たちが騙され始めたのは。
ダマスカスなるものが日本刀の地肌と異なることは、本物の日本刀
を見てみればすぐに判るのに。
便乗嘘宣伝商法というもので、虚言をあたかも本物であるかの
ようなイメージ戦略で売るという徹底した商業主義なのだが、あまり
そういうやり口はクリーンではない。
その後笑えるのが包丁業界が追随して、積層の利器材を予め作って
それを「日本刀の伝統製法を受け継いだ」とか言い始めた。なので
ダマスカスとか積層の包丁はばんばん売れている。

先日回転寿司に行ったら、私の事を日記で知っている副店長が話し
かけてきた。「普段から尊敬してます」って、よせやいと思うが、
「刃物については私の先生と勝手に決めてます」と言ってた。
その副店長が「ダマスカスの包丁って意味はなんなのですか?」と
尋ねてきた。
「意味は販売価格を高額にしてもイメージで売り切ることができる
商品」と答えた。あくまで私見だよ、と付け加えて。私の意見でよい
のなら、私の意見を述べましょう、と。

「性能的には?」と問うので、「フラックスを噛ませる分、一枚物
よりもずっと耐錆性は劣る。切れ味はどちらも同じ」と答えた。
日本刀の場合、硼砂沸かしは刀身によくないという説もあるが、それ
は一概にそう決め付けることもできず、泥と藁も実はある元素の
化学変化を利用した古代鍛接材であるのだし、表面脱炭を防ぐため
だけの目的ではない。あきらかに接着剤としての効果も得ている。
硼砂も使用法によっては
糊の役目として大いに利用できるものだ。
なぜならば硼砂を利用すると低温での鍛着が可能になるからだ。
小林康宏は完成品の削り粉を混ぜた自作硼砂鍛接材も場合によっては
使用する。

ただし、一般の包丁製品などで、包丁やナイフの利器材では、折り
返し鍛造ではなく面鍛着させるためだけの目的でフラックスが
使用
されるので、現象としてそこだけ錆びやすくなる。ノリが消えずに
残っている現象がそこに残存する。トラックなどの工業製品の電気
溶接などで、溶接のフラックス部分から出錆が発生する現象と同じ
ことが刃物において起きているのである。

事実、ダマスカスなる包丁は、特にステンレス割り込みを高級物と
して謳っている製品などは顕著に鋼の挟み口(かいさき)がすぐに
錆びる。
包丁のダマスカスは「錆びやすく、日本刀とは製法が異なる、ただの
高い商品」でしかない。ナイフも然り。私などは「騙すカス」なの
ではとさえ思っている。
ところがそれが飛ぶように売れる。まるで本式の一枚物ナイフや包丁
があたかも「安物」で各下であるかのように。
大衆とは、そうしたものなのかも知れない。本当のところを見抜く
ことが不得意だ、というような存在なのかも。
さしあたって、ダマスカスの意味は、性能的には皆無である。

みんな乗せられてるなぁ~。商業主義的な売らんがなの商人たちの
手練手管に(^^;
そりゃそうよね。深夜の通販番組やアキバ駅前の街頭製品売りの
ようなのって詐欺まがいなんだけど見抜けなくて良い物だと思って
買ったりするものなぁ(^^;
アキバの包丁売り見てて「あ~あ」と思ったよ。
良く切れる包丁てなことで太い電線切ったりしてもトマトもスライス
できるとかやってたけど、切る包丁の刃の部分がちゃうやんけ!と(笑
そりゃ刃は潰れないから切れ味落ちないやい、てなもんでね。
ところが口上巧みに素早く切る実演を展開するから、衆人たちはオオ~
などと感嘆の声を上げる。大道芸というのはこれは一つの芸だね、と
その時私は思った。人を騙す手練手管を持っている、と。

ガマの油売りなんてのは封建時代の大昔からその典型だろうね。
あれは人を欺いてその気にさせる一つの芸です。騙しが上手い。
そんでもって、とどのつまりは「騙されたほうが悪い」というスタンス
なのでしょうが、彼らも売り込んで食うのに必死だったのでしょう。
門つけや口上願人と同じく、演劇系職能を独占していたので、演技
には自身があるしお手の物だし、職種は限定されていたから、その
中で収入を得るために編み出さざるを得ない。見世物小屋などと同じく。
そうしたことは罪ではないと思いますよ。歴史の中では。

逆に今の時代、人騙しのような商法を見ると・・・・
でもやっぱり騙されてるほうが悪いような気もする(笑
ジャパネットのたかた会長のようなのは決して騙していない口上
だけでその気にさせる技あり商売だと思うけど、ダマスカスの刃物
のように明らかに「嘘」を宣伝文句にしている商法が蔓延し過ぎ。
他人の褌で相撲を取るようなのが多いのだが、いやはやなんとも。

この動画の人は、自作ナイフ製作者として、好感が持てる。
それは外連味が感じられないからかもしれない。
ナイフが好きなんだなぁ~というのが感じられるし、自作ナイフを
出典したら日本ナイフ協会で入賞したなんて、すごいじゃない。
こういうよこしまなところがない純粋な若い人は応援したい。






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康宏短刀

2017年05月13日 | 刃物







先程、穴あけたのです。
かなり、かわいい(^0^)
目釘穴があくと、やはりしまって見えますね。
加工はわたくし。
ケガキ、下穴、本穴、バリ取り、均し、の5工程ですね。


日本刀残欠や自作小刀の製作および所持等において「目釘穴
をあけると
銃刀法違反」とか言ってる人があちこちにいますが、
それ完璧に
間違いです。
根拠条文も判例も学説もありません。
根拠を質すと、「と聞いた事がある」という超適当なこと
言ってるのが殆どで、該当条文判例学説等がきちんと無い
ケースについて物知り顔でいい加減なことを語るのは危険
です。


ただし、白鞘に納めると、白鞘は「合口拵」ではないのに、
それを「あいくち」と認定し銃刀法違反とした判例があり、
自作小刀を角を削って丸くした日本刀と同じような白鞘に
入れるのはアウトの可能性大です。

こちらはネットで見つけた「15センチ未満なので合法です」
とされている小刀。これ、「あいくち」にあたり銃刀法違反
で検挙対象になるような物品だと思います。


それと、これは見落としがちなので充分にご注意頂きたい
のですが、時代物の拵に小柄小刀を差したまま持ち歩くと
いくら拵の中身の脇差や大刀に登録証があっても、銃刀法
違反で検挙対象になります。銃刀法では正当な理由なく6
センチを超える刃物を携帯してはならないからです。
そのことについてよく文句を言ったりネットに書いたりして
いる人もいますが、法治社会の意味が解ってらっしゃらない。
違反は違反なんです。一時停止無視をして「それくらいいい
じゃないか。法律がおかしい」とか言ってもはじまらない。
刀剣・刃物を所持する方々は十分にそのあたりをわきまえて
ください。

法律を守って、楽しい刀剣・刃物ライフを。


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合法短刀(風)ナイフ ~刃渡15センチ未満~

2017年05月13日 | 刃物



昨年の小林康宏日本刀鍛錬所訪問の時にでお土産に
貰った短刀(風ナイフ)なんですけどね。
これは埼玉の友人のとこに行くことになりました(^^)

まあ、研ぎ上げるとこの一番上のようになるのですが。
(この一番上は私の娘の嫁入り短刀。康宏師から娘が
生まれたお祝いにと頂いた)

この真ん中のは今年の鍛錬所訪問の時に貰った物で、
これは中心(なかご)を仕上げてからイタリアに行き
ます。イタリアにいる游雲会のメンバーにあげるの。
ヤマハ XSR-700を作った人ね。研ぎ上げの仕上げは
ご自身で。何だかナイフ・メイキング・キットみたい
だね(笑)
あ。こういうの売りだしたら売れるのではなかろうか。
小林康宏ミニ短刀風ナイフキット、みたいなの。
ナイフとはいっても、これ、康宏鍛えだから(笑
しかも15センチ未満とはいえ、立派な短刀。
でも日本の銃刀法では15センチ以上の刀が登録証ないと
だめ、とのことでこれは合法クリアになる。
ただし、白鞘に入れると「あいくち」とみなされる可能性
がある
ので、切羽などで食み出し鍔を作って装着するか
合口拵
ではない拵に入れる必要がある。私の場合は薄板の
鍔で
法律をクリアね(笑)。

真ん中のはイタリアの友人、下のは埼玉の友人へ、と。
あ~!肝心の俺のがないじゃないか!( ̄□ ̄)
しょうがねえなぁ、ま、いっか。
これらは完品ではなく、なんらかの不具合が出たアウトレット
品なのですが、刃切れはありません。ちょっとした
鍛え割れや
疵などね。日本刀と同じ作り込みしていますので
疵が出たりも
する。

それでなくても、康宏刀というのはかなり傷が出やすいので。

さて、埼玉の友人のはですね・・・、
え~と、康宏作の特徴としては、焼き代を異様に厚くとります。
焼き割れで刃切れが出るのを防止するためなのだけど、かなり
ある。町井先生の康宏大刀などは打ち下ろしで数ミリあって、
研ぎ師町井先生は「衝撃的
」と(^^;
「押すの大変でしょう?」と尋ねると「いや、動力使います」
とのことだったが、それはそうだろう(^^;
ということで、刀鍛冶兄弟子にあたる年下の将大刀匠に下地の
動力成形を任せたみたい。「思ったよりも素直な鋼にまとまって
ました」との報告あり。


でもって、この短刀も打ち下ろしで刃の厚みがとてもある!
こんなにある。板かよ、これは!?(笑


私の場合は、焼き入れ後の歪み直しと削り代を含めても
もっと薄く仕上げてから焼き入れする。それで失敗はない。
刃先のコーナーエフェクトによるストレス不具合を発生
させないために、刃先は丸く削るのである。しかもツル
ツルにすると、これまた焼き入れの際にはよろしくない
ので、ある程度のザラザラ感は残す感じで。
それで刃先が焼き割れたことは一度も無い。
製法も康宏伝とは少し異なり、私の場合、空打ちを相当する。
かなり
する。ここで、割れが出る個体は割れが出るが、そう
いう
個体はすべてボツとしている。
空打ちの冷鍛はいろいろな意味があるが、ここでは説明割愛。

康宏製のボツ短刀なのだが、焼き入れ、焼き戻しは経ている
ので、ヤスリは一切かからない。


なかご部分はヤスリが利く。北岡ヤスリでなくとも利く。


とりあえず、ベルトサンダーで刃肉を落とすことにする。
これでは砥石で苦労するから。


良い炭素量。さて何%でしょうか。分かる人は鍛造やる人。


ゆっくりと、水で冷やしながら削って行きます。






#240の人造砥で押してベルトサンダーの目を取る。


ここまで刃先は薄くなりました。平地中ほどから
R状に落としていくから、当然かなりの蛤刃になる。



もっと砥石で綺麗にしたいけれど、ここから先は
所有者のお楽しみということで。シャプトン登場!
ということになるらしい(友人談)。
シャプトンの研磨力って最高!砥石が減らないのに
どんどん整形ができる。
特に鎬を立てるにはシャプトンの刃の黒幕#1000
オレンジなどは驚異的な力を見せます。
1.5センチ厚で3000円以上のかなり高額な砥石です
が、効果は確実です。



荒砥の#320ブルーブラックなどは、下り過ぎちゃって
困るの~(マスプロアンテナ)というくらい下ります。
この#1000オレンジだけでもかなり汎用性が高い。
康宏鍛錬所で直紀先生と先日脇差研ぎで鎬成形を試して、
二人して
「すごいね、これは」と驚いていました。


 ←クリックで拡大。

本当はねぇ・・・きちんと表面をさらって凸凹を無くして
すぐに#1000あたりから研ぎ始められるようにして
あげたいのだけど、康宏ユーザーなので、最初から康宏
鍛えの鉄味を荒砥の成形で味わってもらいましょう(笑)。
高硬度なのに研ぎ師の人が「柔らかい」と感じる妙は
いかなるものかを(^0^)


激烈おすすめの広島名物ワサビ浸けと三原自慢の地元の
地ソースの天狗ソースと共に送るだな(^^)

広島のわさび浸けは、吉和に限る!
島根県境の芸北も水が美しくすばらしいヤマメとアマゴ
とイワナ=ゴギ(天然記念物)が棲息しているが、私の
フライフィッシングのホームエリアである南部山岳地域
の吉和は水も魚もワサビも最高である。吉和のわさびしか
使わない、とこだわる料理店も多く、吉和のわさびは味
が良い。ただ、大量出荷ではないので広島市内の人にも
あまり知られていない。




これで、ごはん3杯いけます。昔、東京の人に送ったら
超辛いけど超おいしい!と、とても感激してました。
私も吉和でこれを知った時、ぶっとんだ。これはうまし!
ただし、西洋人は食べられないと思う。


いけるぜ!(ニヤリ)


あとはこの三原の地ソースね。地酒みたいに地ソースと
いうのがいい。三原市内のお好み焼き屋でも使用店多し。


おいらは中濃はブルドッグが一番好きで、焼きそばなどに
かけるウスターはカゴメが一番好きなのだが、このテング
ソースの濃い口目のは、なかなかイケる。特にお好みソース
は素朴ながらもガツンとした主張があっておもしろい。
広島風お好み焼きの中でも三原焼きと言われる独特なお好み
焼き(やたらキャベツが多い)にはこのテングお好みソース
がかなり合う。これホント。
友人はソースマニアみたいなので、ぜひ試してもらいたい。
なので短刀とワサビ浸けと共に送る。

なんで、山行った時、短刀みつくろってこなかったんだろう
ねえ・・・。完品ではないから材料リサイクル廃棄処分の
赤イワシ木箱の中に沢山あったのに。刀工に申し入れれば
仲間内ならば貰える。山に訪問しない人は会員であっても駄目。
通販みたいなことはしない。販売でなく頂き物なのだけどさ。
15センチ以上の作は15センチ以下にカットして区(マチ)を
つければ法には抵触しない。康宏鍛えというのがミソですね。
そして、自分で加工することが大前提だ。焼き入れ焼き戻し後
の素材を貰えて自分で仕上げられる。康宏ユーザー游雲会の
特典でもあるが、あくまで直紀先生の厚意によるものだ。
今回も全員が斬鉄剣短刀のなかご尻の切れはしを磨いてお土産
に持ち帰った。御守りに入れるとのこと。こういうプチ楽しみ
も鍛錬所訪問合宿ではある。
私は会員ではないが、康宏試斬会の人たちはもっといいよ。
数人で鍛錬所行って、自分たちで15センチ未満短刀を打って
きちゃうらしいから。昔の鍛人会ではよくやったけど。
まあ、游雲会でもそのうち鍛錬会がメニューに加わることで
しょう(^0^)

ということで、お楽しみの刀剣の話はつきまじ。
日本刀関連の話って、おもしれえ~~~。
特に、売ってる美術刀剣を買って眺めるだけではない、もう
一歩踏み出した領域での話ね。これはネタが尽きません。
青森の人たちも焼き入れ会などを積極的に催しているけど、
こういう活動というのは、本当にいいな~と思うな、おいらは。
そういう形で刀に触れ合うというのは、ただ美術刀剣を眺める
のとは別なアプローチでとても面白い。
全国でいろんな人たちがどんどんやって、多くの人がどんな
形であれ、鉄と鍛造刃物に触れ合ってほしいと願う。

昨年の山のお土産は、私の娘の嫁入り康宏短刀よりもほんの少し
小振りで、とても優美です。なかごは備前風に張ったもので、
これは康宏のかつての一つの特徴でした。元重ね5.5ミリ。
かわい ♪






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包丁研ぎ

2017年04月09日 | 刃物



このところ、土日も仕事の日が多かった。
昨日土曜も出張だったが。
本日、早朝、久しぶりに家の包丁を研いだ。
早速試し切りしてもらったが、「切れすぎる。いつもよりも」とのこと。
鋭いね。刃先をいつもと変えたのだけどすぐに感知した。

切れ味は高硬度と粘り。刃味は研ぎで決まる。
これ、日本刀にも通じる刃物の定番だ。
ただし、日本刀の場合は料理包丁ではなく武器であるので、メスの
ように切り裂く刃先の刃味よりも割創によって組織を断裂させて行く
能力が付与されている。日本刀の斬れ味において、刃先の鋭利さ
のみを云々するのは明らかに解析の方向性が間違っている。
打撃衝撃負荷を前提とする構造体としての堅牢性確保と同時に、
クサビ効果で人体の断裂を得て致命傷を即座に与える為に日本刀
の鎬というものは存在する。
同じ「切る」ための刃を持つ物であっても、料理包丁と日本刀は
かなり切ることの目的と態様が異なるのである。
日本刀はどちらかというと斧や鉈に近い使用法となる。斧や鉈が
重ねが厚いのは、堅牢さを確保するだけではなく、明確なクサビの
効果をそこに得るためである。

ただし、日本刀の場合も、包丁と同じで刃味はいくらでも変えられる。
だが、切れ味のみは、持って生まれた資質が大きく決定打となる。



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専用刃物と研ぎ

2017年03月29日 | 刃物



これは「革裁ち包丁」という。
レザークラフトには欠かせない。

日本刀目釘削り専用刃物「ひらまち」を私は考えて、稀代の名人鍛冶
左久作氏に依頼して作った。ひらまちはビリヤードのタップ削りにも
十分使える。


トップ画像の革裁ちはビリヤード専門という訳ではないにしろ
ビリヤード
業界でも古くからある定番の刃物だった。

なぜかというと、この革裁ち包丁はタップを削り整える時に使うからで
ある。

現在は切れ味の良い使い捨てのカッターの刃がタップ交換では代用
されることが多いのだが、本来
ならばこの革裁ち包丁を使いたいところ。

であるのだが、実は刃こぼればかりする革裁ちというのが非常に
多く、名刀にはなかなかお目にかからない。
糸刃を付けても、タップを削るとボロリと刃こぼれするような
革裁ちが世間にはあふれていて、とても困る。
一度私は「ビリヤード専門革裁ち」と称するボッタクリ商品(一般革
裁ちの数倍の値段)を試しに購入してみた。まあ、仲間内での人柱
のようなつもりで購入して試したのだが、刃が脆すぎてまったく使い
物にならない物で、1000円程で量販されている物よりもひどかった。
なぜだか、この手の革裁ちは多く、私が三原市内の鍛冶屋さんに
頼んで造ってもらった革裁ち3丁も、刃先が脆すぎて使えない物
となっていた。

なので、私などは、一時期は鉋(かんな)の刃を研ぎ上げて使って
いたほどだ。鉋は安物でも研ぎ上げれば案外使える。だが、革裁ち
は刃角を鈍角にしてもタップに対しては刃こぼれする物が多く、特に
ウォーターバッファローのタップなどには鉋で
なければ刃が立たな
かったからである。(優れている革裁ち包丁も存在する)


現在は使い捨てのオルファの黒刃のカッターを使っている。使えない
刃物で刃が立たずに腹が立ったりすることもない。オルファ黒刃は
極上の切れ味であり、切れ味が鈍ったらすぐに新刃を使えばよい。

このようにリズミカルにカッターの刃を使って桂剥きにしていく。
私はこれは90年代からやっていた。



革裁ち包丁のような刃物は、研ぎができなければ使えない。
否、使える刃物として仕上げることができない。
革裁ち包丁の研ぎは、撞球界ではこのような研ぎをしている人が
多かった。

ある時、かいがいしくもポケットビリヤードの某プロの奥さんが
床にペタンと座って革裁ちを
このように研いでいた。しかも、
研ぎ汁を水でどんどん流しながら。幾重にも誤ったことを目の
前でやっている。

見ていた私は「それでは刃物は研げませんよ」と言った。
奥さんが「いつまでたっても刃が付かない」と言って、顔を上げて
私のほうを見たからだ。
1980年代末期、東京赤坂のビリヤード場においてのことだ。

そのように言った私に対して、お店の若い従業員は(私も20代
若かったが)、「プロの家の人に対してそういうこと言うの
ですか?」
と言ってきた。

プロだろうが総理大臣だろうが大統領だろうが将軍様だろうが、
間違っていることは間違っている。間違った方法で刃物などが研げ
現実は金輪際到来しない。だからそれを指摘した。

そのプロの人の奥さんは、プロの家族というプライドというものが
あるのか、「いえ。これでいつも研いでますから」と私に答えた。
ずっとしゃくり擦りを続けて、やはり「あれぇ?」と呟いていた。

こりゃ助からんわ、と思ったので、「そうですか」とだけ私は言って
見るのをやめた。痛々し過ぎるから。

ビリヤードのプロ、その家族だからと、刃物研ぎの基本をわきまえた
人か
というと、それは別物、別のコトガラといえる。
技術がド素人以下であるのに、頑なに虚栄のプライドだけ
を保とうと
する。そういう類は世間に多いが、内実が伴わないので、あまりに
空虚だ。

この手の片刃の刃物はこのように研ぐ。片刃は日本の和式刃物に
多いが、この研ぎ方の物理的原則は日本だけのことではなく地球上
の常識である。

砥石はビシッと面磨りで平面を出し、その平面に研ぎ汁を行きわたら
せて砥石と刃物を密着させて研ぐのである。手を離すと刃物が砥石
の上で立つほどに研ぎ汁と平面を利用して密着させるのだ。
研ぎ汁の微粒コンパウンドが金属を研磨する研磨剤となるので、研ぎ
汁を水で流しながら砥石の上をスライドさせるなどという馬鹿げたこと
は水研ぎではあり得ない。

何事も基本は大切。


革包丁の研ぎについて、よい解説サイトあり。
他の刃物や目釘削り専用刃物「ヒラマチ」なども、私はこれとほぼ同じ
研ぎをしています。 ⇒ こちら


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謎の刃物 「〇伝・朝日刻印・湯前(ゆのまえ)」

2017年03月03日 | 刃物



懇意にしている撞球仲間ーから非常に珍しい刃物を
頂いた。ありがたし。
「死蔵するよりも価値の分かる人に持ってもらいた
かった」とのことで、なお嬉しからずや。
三原市で一番古い
自動車修理工場で使用していたと
いう大型の肥後守
のような鋼のナイフだ。1965年
あたりの物だろうとのことで、となると50年ほど
前の物になる


〇に伝、朝日の刻印、そして「湯前」とある。
熊本県球磨郡湯前町(くまぐんゆのまえまち)のことか。
球磨郡には町ごとに鍛冶屋が5~6軒あったという。


一つは切先がかなり大きく欠けていたので、切先を
研ぎで大まかに私が造った。






鎬が完全に死んでいるので、ひどく出ていた錆を取る
段階で鎬も順次立てて行く。職場の給湯室で、そこに
あった240番の砥石でザッと研いだ。



非常に珍しいナイフで、ククリのように二丁とも
フルオープンではうつむいた状態にセッティング
されている。これは何らかの意味があってのこと
だろう。下のナイフはまったく研いでいない。
グラインダーで削られた痕があるが、錆はひどく
ない。上の個体のほうが赤い良くない錆が出ていた。



ネットで探してもサッパリとこのナイフのことは
ヒットしない。
やはりネットの限界性。
ネットは便利だが、情報源がネットだけというのは
大きな落とし穴に陥ることがあるので要注意だ。
真実の調査は、自分の足を使って、郷土史や刃物史
などを文献であたる
しかないだろう。

研いでいて感じたのは、非常に地鉄も鋼も柔らかい
というか、砥あたりがとても良いことだ。
かといって、鋼の刃部はかなり硬度がある。まくれ
ではなく欠損するくらいだから、硬い鋼に仕上がって
いる
のであろう。
地鉄との完全な合わせ鉄の手打ち工法で造られている。
謎の刃物、面白い。

古い鉄というのは、良いのを使ってるねえ・・・。
家に持ち帰ってから、ブレード部分はぼちぼちとゆっくり
日数と時間をかけて完全に再生して、鋼と地金の素顔を
見てみようと思う。


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研ぎ場

2017年02月18日 | 刃物



洗面所が私の研ぎ場(笑)。


一応、研ぎが終わったら片付けて、シンク周りはピカピカにはするけど、
帰省した娘からは「これ何とかならないの?」とよく云われる(^^;
よく使う一部しかここには出していないのだが、やはり洗面所に石が
山積みというのはなんだか目障りの模様。うん、それは分かる(笑)。


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研ぎの違い

2017年02月17日 | 刃物



一般刃物研ぎにおいては、砥石の端まで刃物を押し当てて使うことは
めったにない。(私は使い切る研ぎ法だが)
だが、日本刀研磨の場合は砥石はまんべんなく使い切る。
また、早研ぎなどの場合は、なおさら広域を使う。

ただし、私の場合、刃先部分の研ぎの場合は、ごく短いストロークで
仕上げることも多い。
その場合、選択した合わせ砥石の泥を合せる場合や、研ぎ汁の量を
調整したりして狙った刃先に持って行く。
私の場合は、研磨といっても、「切るため」の研ぎをしている。




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素顔を引き出す研ぎ

2017年02月17日 | 刃物



思うところあって、刀工康宏から頂いた左久作製の小刀を本山合さ(軟口)を
使って、ある方法で研いでみた。

ギラギラとせず、ふわりとした上品な感じで肌目を出せた。合う砥石と合わ
ない砥石があるので、試しながら研磨するしかない。
この地鉄は秋田の横手鉄を使っている。

今回研ぐ前の以前の研ぎの状態。曇りを入れ過ぎて、地鉄の素顔が見えない。


この裏すきは専門鍛冶職でないとできない。単に削るのではない事を先日
左久作池上氏に教えてもらった。





私は左久作製の小刀を三丁持っている。一番左は注文打ちだ。左と真ん中は
幕末の黒船の鎖を地鉄に使っている。



左久作の刃物は、ただ切れるだけでなく、見ていてもとても楽しめる。


しまった。撮影前に油を拭うのだった(^^;


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研ぎによって現れる打ち刃物の鋼の素顔

2017年02月15日 | 刃物


一般市販されている超廉価全鋼肥後守(600円程)を私が
整形し研磨を施した物。


これなるは、早月(さつき)流御研ぎ之次第にて御座候。
包丁研ぎのような切れ味研ぎではなく、きちんと研磨をすれば、

肥後守でもこうした鋼の素顔が見えるようになる。
全鋼一枚物であっても、鍛造火造りと焼き入れによる変態で、
このような鋼の表情を見ることができる。(スマホで撮影)

この肥後守シリーズは、研ぎの途中の段階で明確に現認できるが、
刃部は日本刀のような直刃状の焼刃が入れられている。刀身全体
が刃となる西洋ナイフのような丸焼きではない。


ただし、天然砥石で本気で研がなければ、この鋼の素顔は見え
ない。人造砥石1000番一丁だけでは100%無理だ。研ぎ面は
ただの石のこすれ疵にしかならない。
結果として、切れ味のみを求める刃付け研ぎと「切れ味+刀身
研磨」の違いは何かというと、つまりこれということ。
名倉でタツにシャクリ突いたりという日本刀研磨の技法も採り
入れている。内曇砥では当然にして引く。包丁研ぎでの「引き」
とは全く意味が違うので、物事の識別として注意を要する。
鎬は下地の荒砥の段階でビシッと立てるようにする。
研ぎは下地が命である。

こうした小物は平地の面がRになっていても簡単だが、これが
日本刀となると、特殊な技術を有する日本刀研磨師しか研げない。
一般刃物研ぎと日本刀研磨は、まるで世界が異なる。
ただ、日本刀研磨においても、下地研ぎ(内曇砥までが下地)が
命で、上手(じょうて)の日本刀研ぎ師はすべて下地研ぎが巧い。
そして、必要以上に肉(しし)を削ぎ落すことはしない。
それでいて、荒砥でビシッと鎬なり横手なりのラインを出して行く。
見る者が見れば、日本刀の研ぎの如何は、たちどころに看破できる。
日本刀を見る人は恐ろしい。刀の出来もさることながら、それを
手掛けた研ぎ師の技量を見抜こうとする。
誤魔化しは、一切利かない。


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左久作製小刀

2017年02月01日 | 刃物

左久作フェイスブックから。

左久作が打つ刃物がなぜ昔から「切れ味の左久作」とプロたちに
言われて来たのか。
それは、切れ味が良いから。
単純なことである。

そして、刃が粘る。
それは、私の為に打ってくださった池上(左久作)師の仕事を見学
させてもらった時に理由が解った。
(一番学んだのは研ぎだった)
左久作師は、徹底した温度管理をしているのである。
決して温度を高め過ぎて馬鹿鉄にすることをしない。
ごく当たり前のことなのだが、これができずに内部の粒子を肥大化
させてポロポロに刃こぼれする刃物にしてしまう鍛治職は多い。
それは刀鍛冶にあっても。

左久作の刃物は一度使ってみると違いがよく判る。即座に判る。
まったくそこらの刃物とは別物であるかのように多くのプロ職人から
云われて来たその訳が判る。

ただし、使って刃を付けるのは使用者本人だ。
無論、左久作の刃物を使うプロの職人たちはプロなので自分で刃物を
適正に研ぐことができる。
楽器製作者や宮大工などは、研ぎに関しても尋常ならざる知識と技術
を持っている。
何よりも優れているのは識別能力だ。それがあるから、「何がどう違う
のか」ということが要求されるプロの職人仕事が成し遂げられる。

左久作製刃物は、プロ職人でなくとも、使うと病みつき、格別です。
今年はいよいよ私どもの企画での左久作製刃物を販売します。
これは小林康宏刀のように私は無償で関与するのでなく、私の利益も
販売金額の中から貰います。1丁500円くらいσ(^_^;)
製造原価が結構するので、完成商品とすると、どうしても最終販売
価格が一般刃物よりは高くなる。
かといって、小林康宏新作刀のようにロハでは私もやりません。
私が発案企画して共同開発した刃物だからです。
今、刀剣の世界では「鯉口くん」が安全確保の為に広く普及していますが、
あれは私が考え出した発案だけで、製造販売には噛んでませんので、
ロイヤリティは取ってません。
製造卸元の先輩からはいろいろお気遣い頂いてますが。
左久作の独自企画の刀剣関係専用刃物、並びに新案ナイフは私が
販売に直接関与しますので、私の利益も算入します。一作につき
ワンコイン程度とはいえ(^。^)

期待を裏切らない「これは!」という刃物にしていきたいと思って
います。
年内発売!



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青砥

2017年01月30日 | 刃物


青砥が最高である。
粒度は通常1000〜3000。物によっては3000〜5000にもなる。
包丁研ぎでは中砥として使われる青砥だが、5000はもはや中砥
とは呼べない。仕上げ砥の部類に入るだろう。
本山(ほんやま。京都)の青砥は本当に研いでいて気持ちが良い。
何が良いかというと、研ぎ味のみならず、研ぎ方によってリニアに
繊細に反応してくれるというところだ。固定的ではない様々な顔を
見せてくれる。
無論、研ぎ上がりも画一的ではなく、研いだなりのことが現れる。

青砥が素晴らしい。
唯一注意すべき点は、崩れやすいので、周囲を漆等で養生してやる
必要があることだ。私はカシューを側面四方に塗り重ねて補強して
いる。なので、側面の見た目は羊羹(笑

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38年目の包丁

2017年01月28日 | 刃物


大学に入った時に買った38年目の薄刃包丁を研ぐ。
高い包丁ではないが、これはとても愛着のある包丁だ。
この包丁は使うわ使った、大車輪で使い倒した。
バイト先までこれ持って行って大根のツマを作るのに使っていたもの
なぁ・・・。この包丁は物凄く切れる。


また、骨スキも研いだ。特化包丁で、食材から肉だけを削ぎ落す時
にはやはりこれ。
これはSUSだが、背筋が寒くなるほど切れる。持っている包丁で
「切れ味」のみでいったら一番切れる包丁かもしれない。



ステンレスでも、人造よりも天然砥石のほうが研ぐのはしっくりくる。
鋼材により合う合わないはあるにしろ、かちりとハマる砥石を当てた
場合は、私自身は天然のほうが使いやすい。
一番好きな天然砥石は京都の硬めの青砥だ。中砥であり、1000~
3000番程の粒度なのだが、粒度だけでは言い表せない研ぎ味と
研ぎ上りをもたらす。私は青砥が好きである。
仕上砥は京都でも東物しか手元にはないが、20種類くらいは持って
いるので、どうにか
合せができる。
天然砥石で仕上げたステンレスのナイフでも、他の人に使ってもらうと
「うわ。なに?この切れ味」と言うことが多い。
私自身の研ぎでは、天然での合わせのほうがよい結果が出る。

包丁については、全包丁の中で総合力というならば、洋式牛刀が一番
使いやすい。
本格的な和食店においても、実は和式包丁よりも洋式牛刀が大活躍
しているという事実はあまり知られていないようだ。
牛刀こそ、オールパーパスの最強包丁だといえる。



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33年目の包丁

2017年01月28日 | 刃物



購入から33年目に入る包丁を研いだ。
良い物は本当に長く使える。長すぎる感じもしなくもないが(笑
包丁は「あまり研がない」ことが良いともされる。それは身減り
するからだ。
だが、身減りは致し方ないと私は思う。
この包丁もかなり痩せたが、どれ程の数を研いだか分からない。
研ぐ際には、極力減りが少なくなるような研ぎにしている。
ただ、刃物というものは、日本刀も含めてどんな刃物でも確実に
刃を付けた最初の一切り目から回数を重ねるにつれて切れ味が
低下する。低下しない刃物などは物理的に存在しない。永遠に
切れ味を保ったまま切れ続ける刃物や日本刀は地球上には存在
しない。なので研ぐのである。
刃物の切れ味低下度合は科学的に証明されているのであるが、
包丁の場合は常に「最良の切れ味」を求められるために、研ぎは
切れ味のための研ぎとなり、日本刀のような観賞用の美術研磨
は包丁には施されない。
それでも、研ぎというものは物理的に身を僅かずつながら確実に
減らす。これもまた不動の事実である。


33年間で身は痩せたがまだまだいける(^^)
ハンドルは黒檀削り出し、ボルトはシュナイダーボルトに変更して
ある。購入15年目くらいでハンドルを自主交換したからだ。
いや、それにしても長く使えるものだ。切れ味はすこぶる良い。


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ライン

2017年01月23日 | 刃物


左久作のあにさんとラインで繋がる。
ラインは簡易データ通信もできるので便利だ。
容量が小さい画像と動画も送受信できる。
私は広島の居合剣士のおねーたんに
「ライン入れろ!」と何度も言われてようやく数年前に入れたが、まあ、
なんというか、通信手段としては便利。

無料サービスなのに、どうやって運営してるのかしらね。
無料ブログレンタルサービスも(私のは有料レンタル)、広告費だけで
やっていけるのだろうかと思ったりする。

でも、考えたら、宣伝広告ってかなり大切なんだよね。
宣伝の仕方如何で商品の売れ行きが左右されることがかなりある。
化粧品なんてのは確実にそうだよね。
そして、化粧品のCMは女性用も男性用もかなりオシャレでカッコいい。
とりわけ1980年代のCMには秀逸な作が多かった。
でも、一番好きだったのは、JR東海の「シンデレラエクスプレス」シリーズ
だった。あれ、今でも製作者のセンスに見惚れる。
最近のCMというのは、くだらない意味のない小芝居物が多いよね。商品とは
一切関係ない表現で。
脈絡の無さがウケるのは、時代なりなのかもしれない。

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