ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

ヤン・リシエツキ(Jan Lisiecki)君のピアノコンサート

2010-10-30 | 音楽・ミュージカル・コンサート
15歳の天才少年、Jan Lisiecki(ヤン・リシエツキ)君のピアノコンサートを聴いてまいりました。

「もっとも衝撃的な若手アーティストの一人」といわれている彼。

真面目で几帳面な人柄がうかがい知れる、一つ一つの音を大切に正確に弾きこなしていく演奏スタイル。

大げさではないながらも、若々しく詩的な情緒あふれる表現のショパンに酔いしれました。
また堅固な構築のバッハの BWV 645 Sleepers,Awake も、絡み合う旋律が次第に複雑に盛り上がっていき、小品ながら存在感のある力強い演奏でした。

世界各国の国際コンクールで入賞しているのもうなずけます。

カルガリ生まれのカナダ人で、ポーランド人の両親を持つ。

4年ほど前にスイスの映画で「僕のピアノコンチェルト」という、天才ピアニスト少年の映画があったのですが、それを地でいくヤン君。

学業成績も優秀で4学年飛び級し、ハイスクールを来年1月に卒業予定だそうです。

ほっそりとした身体の優しげなハンサムボーイ。

演奏中の真剣な顔と裏腹な、演奏後のニコニコ顔と深いお辞儀、そしてユーモアあふれる楽しいおしゃべりが、思わず「かわいい~~~」と観客をでれでれさせる魅力の持ち主でした。

演奏後にホールを出たところで少しだけおしゃべり出来ましたが、以外に背が高く、お肌なんかつるつるぴかぴかで(爆)

「ご一緒に写真をとっても良いですか?」と聞いたら「もちろん!」と快諾してくださったのですが、その直後に横からどんどん若い女性ファンらが強引に割り込んで、勝手に彼と並んで写真を撮り始めたのです。

うむむ、と思いつつ、jesterは引きがちに。

しかし彼は始終ニコニコしながらも、きっぱり「次はこの人たちと撮りますので」と私たち(jesterと家族B)を呼んでくださって、写真を撮らさせてくださったのでした。

そんな真面目な人柄にも感動♪


「ショパンは生涯に30回コンサートをしましたが、僕はこの3ヶ月で30回コンサートをしました」
とはにかんで語る天才少年に、彼の輝かしい未来を思いつつ、上気した頬を冬の雨に冷やされ帰ってきた夜でした。

(2010年10月28日 @カナダ大使館 オスカー・ピーターソン シアターにて)

彼のデビューCDはAmazon USAで買うことが出来ますが、なんだかジャケットのデザインがちょっと淋しい・・・かな?

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