ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

雨の日は本を読もう

2005-10-10 | ENGLISH BOOK & STUDY
3連休はお天気が悪かった東京です。
でも、しとしと雨が降る休日に、窓辺に椅子を置いて読書、というのがしあわせなjesterでした。

さて、雨の日は本屋さんがお買い得! 情報ですだ。(東京ローカル話題ですみません)

10月2日の記事でLionboyの2巻目とPatricia CornwellのTraceが20%オフバーゲンだった、って書いた 青山ブックセンター なんですが、あれって突然のクローズからリオープンして1年経った記念・洋書、洋雑誌バーゲンだったんですね。(って、今頃気がついてるし・・・)

これは9月29日から10月2日までで、私はたまたまその最終日に通りかかってラッキーだったのですが、10月3日から10月31日までは 雨が降った日は洋書、洋雑誌20%バーゲンをやっているそうです。(詳しくは↑のサイトにあります)

20%OFFはでかいですよね。高い本を買おうと思っている方にはチャンスかも。
もし雨の日に六本木、青山、自由が丘(新しくオープンしたそうです)のへんにいらしたら、青山ブックセンターを覗いてみるといいかもです。


といっても洋書の売り場面積は紀伊国屋でもジュンク堂でも青山ブックセンターでもあんまり広くありません。
品揃えはやっぱり アマゾン が一番。
本は重いから自分で持って帰るの大変だし、本が綺麗だし、1500円以上買えば送料ただだし、で、最近はついつい和書もアマゾンでポチっとお買い物が多いjesterです。
洋書だとほかよりお値段も安いことが多いですし。

でも、日本のアマゾンで洋書の検索をかけても、うまく出てこないって言う経験ありませんか?

そういう時は一旦 アメリカのアマゾン で検索をかけて、ISBNを調べて、それを日本のアマゾンの検索に入れるとたいていヒットしますよ。
(アメリカのアマゾンで買うと、送料が高いので、日本のでオーダーしたほうがいいです)

アメリカのアマゾンは、ほとんどの本に最初の6Pぐらい中を読める search inside がついているのでそれも便利デス。(それで最初の部分を読んで満足する本もあります。(殴(殴(殴)

亡国のイージス(ネタばれありません)

2005-10-10 | 読書
風呂場で髪の毛を洗いながら、シャンプーの説明書きを繰り返して読んでしまう重度活字中毒者としては、面白い本がないかといつもアンテナを立て、「このミステリーが面白い」「文春のミステリーベストテン」などや、雑誌や新聞の書評に油断なく目を配っているのですが、ほめられている本でも読んだらそれほどじゃなかったり、意味が分からなかったりすることもあります。

どう考えても駄作、って言うのが薦めてあると、なんか出版社の思惑とかあるんだろうな、なんて自分の理解力を棚に上げて思ってしまいます。


そんな中で一番信じられるのは、趣味が似通っていて、同じものを面白いと思う活字中毒仲間の口コミお勧め本。(皆々様、いつもお世話になってます。感謝しております!)

というわけで、また、今頃読んでるのね・・・・ なんですが、
     亡国のイージス 
を、友達(MKさん、Thanks!)に薦められて読みました。

面白いです~

長編海洋冒険小説っていうのはあまり自分からは読まないジャンルなんです。
今まで読んだというと、記憶に残るものでマスター&コマンダーの原作シリーズぐらいかなあ。(船長vsマチュリン先生の会話が面白かったです)

特に自衛隊が舞台では、あまりにも「男の世界」って感じで近寄りがたい・・・
この本は映画にもなりましたが、行く気もなくて見ていませんでした。
そういえば映画館の予告編で中井貴一さんが「日本人よ、これが戦争だ」って言ってたっけなあ、ぐらいしか覚えてません。

でも、読み始めたらとまりませんでした。
前半ゆっくりと伏線を張り、次第に緊張が高まって、下巻 はノンストップ!
自衛隊の世界なんか興味がないので全然知りませんでしたが、ちょっと詳しくなったかも。
長いけれど、テンポのよいストーリーと緻密な人間描写で飽きずに読めます。
どんなに話が面白くても、人間観察がいい加減だと読む気がうせちゃいますけれど、丁寧に書き込まれた人々はリアルデス。

ま、如月行はちょっとかっこよすぎだけど・・・。
こんな人ほんとにいるかしら?ってぐらい、クールなハンサムで、でてくるたびにきゅ~~んだったけど・・・(単純)

まあ、それとちょっと気になったのはスケッチのシーン。
スケッチ大好きのjesterは、絵を描くシーンが出てくるだけで嬉しいのです。
でも、この作品の中でも何回か出てくるんだけど、著者はそんなに絵を描いたことがないのでは? と思ってしまうところがありました。

とはいえ些細なことデス。筆は1本ってことないよね、とか、夜の真っ暗な海を水彩で描くのに、白を混色する(不透明ににごります)だろうか、とか、座り込んで夜景を描くのにそんなに微妙な色が暗い中で見分けられないし、手元を明るくしているなら、夜景が見えないだろう・・・・とか。
夜景って描くの難しいんですよね。

(ゴッホは夜景を描くのに、額に鉢巻して、そこに5本ぐらいろうそく立てて描いたそうです・・・・・油絵だし、ゴッホなら描けそうだけど、彼を見た人には鬼気迫るものがあったでしょう・・・・)
(つか、ロウが垂れて熱くないのだろうか?)


でも、自衛隊の内部とか、イージス艦での生活といい、著者は何でこんなに詳しいのでしょう? 相当のオタクか、ひょっとして元自衛隊員?

男の人ってそういうものなのかな? 家族Aも、飛行機が飛んでいると必ず見上げて「あ、なんとかかんとか戦闘機だ!」とか言ってますもの・・・・。


秋の夜長にハーブティ片手に読むもよし、たとえばちょっとした旅行の待ち時間に読むも良し、のエンタティメント。
女性でも楽しめます。何時間かは飽きずにのめりこめる小説デス。


☆☆☆☆でした!

(☆5つ…一食抜いても ☆4つ…お勧めですよ 3つ…価値あり ☆2つ…お暇なら ☆1つ…jesterはだめでした)

4062734931亡国のイージス


画像はAmazonからいただきました。