いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

Fcitxのテストのお願い

2013年04月05日 14時16分01秒 | Ubuntu
最近fcitxの翻訳をやっています。今回はテストのお願いです。
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Github

○Fcitxとは?
Fcitxはインプットメソッドです。IBusの代わりになるものだと思ってください。

○どうして翻訳したの?
今後IBusに代わってUbuntuのデフォルトになるかも知れないので、翻訳をすることにしました。
可能な限り早いタイミングでどんな問題があるのかを洗い出し、本当にデフォルトを変更することができるのかを見極めたいです。

○プラットフォームは?
Ubuntu 13.04です。すみませんが以前のバージョンにバックポートする気はないです。

○テストの方法は?
次のコマンドを実行してください。
$ sudo add-apt-repository ppa:ikuya-fruitsbasket/fcitx
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx fcitx-anthy fcitx-mozc
インストールが終わったらインプットメソッドを変更してください。
ユーザー権限の場合…[システム設定]-[言語サポート]の[キーボード入力に使用するIMシステム]を[fcitx]に
グローバルの場合…端末から"sudo im-config -c"あるいは"sudo im-config -x"を起動してください
変更が終わったら、一度ログアウトして再ログインしてください

○翻訳はどこでやってるの?
transifexでやってます。

○パッケージはどんな変更を加えているの?
fcitx…Raringにあるやつはボコボコ落ちるので、これを回避するパッチを当てています。もちろんupstream authorさんからもらいました。
fcitx-configtool…Raringのは古いので最新(0.4.6)に更新しています。ja.poが含まれていないので、含むようにしました。
fcitx-anthy…Raringにはパッケージがないので、experimentalから持ってきて4/3現在のmaster相当になるパッチを当てています。これで候補ウィンドウが縦に表示されるようになりました。
mozc…fcitx-mozc.patchを最新版(fcitx-mozc-1.6.1187.102.3.patch)に更新しています。1.10.1390.102+fcitx-mozcのgit master相当(4/7分)にアップデートしています。さらに候補ウィンドウが縦になるパッチを当てています。

○どんなバグがあるの?
fcitx…ツールバー(状態パネル)の入力モードとかをクリックすると表示されるサブメニューは、もう一度入力モードとかをクリックしても消えない(仕様?)。ただし仮想キーボードは消える。
fcitx-anthy…入力モードをクリックするとツールバー(状態パネル)が消える。これはトグルするのが正解。トグルしないでオフになるのが仕様っぽい。あとはキーバインドの変更が機能しない。例えばATOKキーバインドにして変換キーを押しても半角にならない。これは致命的。 一番良く使う変換キーが機能していなかっただけで、キーバインドの変更は動作している模様。 仮想マシンだとATOKキーバインドだとエンターキーを押しても確定できない。これも致命的。修正済。Microsof IMEも同じで、こちらは未修正
fcitx-mozc…今のところこれといった不具合は見つかっていない。Mozc側の裁量が大きいので問題ない可能性がわりと高い ツールバー(状態パネル)にある半角/全角切り替え機能がよくわからない わかった。動作してる。でも機能自体必要ない気がする
全体……翻訳できないstringがいくつかある(けど私がわかってないだけかも

○突っ込みたい場合はどうするの?
翻訳に関しては私に何らかの方法で伝えてもらうか、transifexでメンバーになって直接変更してください。私はコーデイネーターなので承認できます。
バグは……どうしましょうか?

○FAQ
fcitx-skkは?…ソースはある。あとは頑張れ。特に実装。というかfcitx-kkcだと……?
GNOME Shellユーザーなのですが…このあたりから何とかしましょう。個人的にはこれなしのほうが好きですけど。
ツールバー(状態パネル)が小さすぎるのですが…darkスキンまじオススメ

○終わりに
やっぱりネイティブの開発者が欲しいところではあります。C++ですが、誰か開発に参加してみませんか?
ちなみにfcitx-anthyはscim-anthyのソースを取り込んでいたりします。

追記:
fcitx-mozcがなんかおかしいっぽいです。あとで直します。

さらに追記(2013/04/06):
fcitx-mozcがおかしいのはmozc-dataをdependしていないからでした……_| ̄|○ 修正版をアップロードしました。

さらに追記(2013/04/06):
/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/fcitx-mozc.mo/ja.mo ってなんぞ……?
fcitx-mozc.installを見ると
out_linux/Release/obj/gen/unix/fcitx/po/ja.mo usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/fcitx-mozc.mo
out_linux/Release/obj/gen/unix/fcitx/po/zh_TW.mo usr/share/locale/zh_TW/LC_MESSAGES/fcitx-mozc.mo
out_linux/Release/obj/gen/unix/fcitx/po/zh_CN.mo usr/share/locale/zh_CN/LC_MESSAGES/fcitx-mozc.mo
と書いてある。何が悪いのか私にはわからない……。

さらに追記(2013/04/06):
Fcitx ConfigからMozcの設定ツールを呼べたらいいなぁ

さらに追記(2013/04/06):
Fcitx-mozc を試してみた
+1 参考になる。

さらに追記(2013/04/07):
dh_installのmanを読むと、インストール先はdirじゃなきゃダメって書いてありますね。これは困った。

さらに追記(2013/04/07):
fcitx-anthyでEnterキーでの確定ができないのはATOKキーバインドの問題でした。masterで修正済。

さらに追記(2013/04/07):
いくつかの問題を修正したfcitx-anthyをアップロードしました。
fcitx-mozcというかmozcを1.10.1390.102にアップデートしましたが、現在master相当の修正を行った新バージョンをアップロード中です。
fcitx-anthyのMicrosoft IMEキーバインドにもEnterキーで確定できない不具合があります。
fcitx-anthyのATOKキーバインドで変換キーでオン/オフのトグルができないのは現在の制限事項とのことです。

さらに追記(2013/04/07):
git master相当にアップデートしたmozcをアップロードしました。
これでNyaRuRuさんご指摘による問題(の多く?)が修正されています。

さらに追記(2013/04/07):
その2に続く
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9 コメント

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Unknown (あほ)
2013-04-05 18:05:08
最近その辺全然追いかけてないんですが、なんでまた変わっちゃうんですか?
返信する
端的に言えば (いくや)
2013-04-05 18:15:11
IBus 1.5がイケテナイからですね。
IBus 1.5は大幅に機能を削減してGNOMEと統合という形になったので、1.4.x相当の使い勝手を維持したい場合はFcitxなり他のものにするか、1.4.xを継続利用する必要があります。
返信する
Unknown (あほ)
2013-04-05 20:37:11
人類というか日本人はもうkinput2からやり直すべきなのでは...
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人は流れに乗ればいい (いくや)
2013-04-05 20:50:47
ってシャアさんも仰ってたわけで……。
返信する
地球に残っている連中は地球を汚染しているだけの重力に魂を縛られている人々だ。 (Unknown)
2013-04-05 20:55:45
とかの方がよっぽど印象に残ってるな...
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Mozc 1.10.1390.102 で試す方法 (NyaRuRu)
2013-04-07 00:15:25
参考までに,Mozc 1.10.1390.102 で実験したいなら, protobuf を静的リンクすることもできます.Debian/Ubuntu 的には非推奨なんでしょうが,PPA だしいいやということであれば以下のようにビルドできます.

1. debian/rules から GYP_DEFINES="use_libprotobuf=1" を外す.
2. https://code.google.com/p/mozc/wiki/LinuxBuildInstructions#Build_Mozc_with_/usr/bin/gyp にあるように,src/protobuf/files 以下に protobuf 2.5.0 のソースを展開する
3. ビルドする

これで,libprotobuf に依存しない Mozc ができあがるので,Ubuntu 13.04 環境でも最新の Mozc で実験できるかと.
返信する
ありがとうございます! (いくや)
2013-04-07 01:33:54
PPAとはいえいろいろと気をつけている部分もあるのですが、できそうなので挑戦してみます。
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use_libprotobuf=1 ビルド直しました (NyaRuRu)
2013-04-17 03:04:59
すみません,以下にあるように use_libprotobuf=1 使用時のビルドが壊れていたのは Mozc 側のバグでした.
https://code.google.com/p/mozc/issues/detail?id=189

上記バグに添付したパッチ (mozc_1.10.1390.102_fix_use_libprotobuf_3.patch) を当てた上で確認してみましたが,Ubuntu 13.04 Final Beta + libprotobuf 2.4.1 では問題なくビルドできました.Debian でも恐らく問題ないのではないかと思います.

今回の問題は,Mozc の Windows ビルドを Ninja 対応させる過程で,protobuf 周りの処理を書き換えた際に私が仕込んでしまったものです.気になるようでしたら,上記パッチを適用の上 use_libprotobuf=1 で改めてビルドしていただければと思います.
お手数をおかけしてすみません.
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ご丁寧に (いくや)
2013-04-17 21:39:31
ありがとうございます。試してみます!
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