いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

新春特別企画 LibreOffice/Apache OpenOfficeの2017年振り返りと2018年

2018年01月05日 21時48分09秒 | LibreOffice/AOO
新春特別企画 LibreOffice/Apache OpenOfficeの2017年振り返りと2018年

新年明けてだいぶ立ちましたが、今年もよろしくお願いします。

毎年言ってる気もしますが、私はいろいろと記事を書かせていただいておりますが、これらはほぼ全てUbuntu Japanese Teamに依頼があったものを分担しているのであって、私個人に依頼が来ることはほぼありません。ほぼ唯一の例外が1年に1度のこの記事です。

これも毎年言っている気もしますが、1年分の情報を精査して書くネタを決めているので、とても手間がかかります。逆にいえば、LibO、AOO共に1年間の間にどんなことがあったのかざっと把握しています。

今回は5.4の変化があまりなかったのと、ネタ自体もさほどは多くなかったため、精査で迷うことはありませんでした。ただAOO 4.1.5がいつリリースされるかわからかったので、締切との兼ね合いでどうするのかは迷いましたが、年内にリリースることはないだろうと思ってその方向で書いたら見事に外れてリリースされてしまったので、直前で差し替えています。

あとは本文中に書いたのですが、今年の注目はLibreOffice OnLineで、snapパッケージでリリースされれば一気に注目度が上がる気がしていますが、CanonicalのLibreOffice担当社員が退社して別の人になって、LibreOfficeのsnapパッケージのメンテナンス状況は良くなったものLOOLまで手を出すのかどうかは未知数なんですよねぇ。ちなみにDebianでは準備が進んでいるので、遠からずリポジトリに入るのではないかと思っています。この前見つけた作業中のリポジトリが見つからなくなってしまいましたけど(おい)。

来年はオンラインオフィスネタを充実させたいですね……あるかどうかわからないですけどね……というわけでよろしくお願いします!!
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AppImage版LibreOfficeの紹介

2017年12月18日 00時08分53秒 | LibreOffice/AOO
LibreOffice Advent Calendar 201718日目の記事ですが、見事にスカスカですな……。
というか予約しているのに記事を書かないってどういうことなの……。

Ubuntu 17.10のLibreOfficeはバージョン5.4ですが(今は5.4.2)、諸般の事情で5.3.7を使いたいとか(ただしサポート切れ)、逆に開発中のLibreOffice 6.0(現在の最新版はBeta2)を使用したいという場合、どうすればいいのでしょうか。
真っ先に思い浮かぶのはTDFオフィシャルビルドをインストールすることですが、いちいちインストールするのはめんどくさいですし、パッケージが細かく分かれていてインストールも削除もまた面倒です。

そういった場合はAppImageLibreOfficeが便利です。

古いバージョンから開発版まで好きなバージョンが選べますし、言語もひとしきり入ったものから日本語のみ(ヘルプを含む含まないも選択できる)まで、とにかく自分の用途にあったものがダウンロードできます。

使用方法も簡単で、実行権限を与えて起動するだけです。


「ファイル」(Nautilus)では「アクセス権」タブの「プログラムとして実行可能」にチェックを入れるだけ

いらなくなったら消すだけです。

もちろんUbuntuのほか多くのLinuxディストリビューションに対応しています。fuseを使用しているようなので、これさえサポートしていればどこでも動くのではないでしょうか。

関連付けとかをしようとすると話がややこしくなりますが、ちょっと使うのであればこれほどいいものはないように思います。
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Apache OpenOffice 4.1.4 リリース!

2017年10月20日 01時08分33秒 | LibreOffice/AOO
ダウンロード(オススメするわけではありませんが)
The Apache Software Foundation Announces Five Years of Apache® OpenOffice™ as a Top-Level Project

というわけで、4.1.3のリリースから1年、未修正の脆弱性があることが発覚してから10ヶ月で、ようやくリリースされました。
4.1.4 RC4の段階でバグが見つかったりとか、リリースマネージャーが降りたりとか、いやいやどうするよ、4.1.4 RC4をリリースしてバグを修正した4.1.5をリリースするか? という話が出たりとか、やっぱり4.1.4 RC5をリリース版にしようよという話で落ち着いたりとかいろいろありました。
……というかマイナーリリースくらいサクッとやろうぜ……。まぁできないんですけど。

次のバージョンは4.1.5になるのか4.2.0になるのか。
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Apache OpenOffice 4.1.3には未修正の脆弱性があるらしい

2017年04月27日 22時04分15秒 | LibreOffice/AOO
私も知らなかったのですが、1月18日(!)付のThe Apache Software Foundation Board of Directors Meeting Minutesには

RELEASES
========

The current release is Apache OpenOffice 4.1.3 and was published on
2016-Oct-12.

Apache OpenOffice 4.1.4 is planned for release in 2017 Q1 for further
maintenance and available security fixes.

Apache OpenOffice 4.2.0 is planned for this year - but without to name a
specific time frame - to include new features and bigger enhancements
but of course more bugfixes and security fixes if needed.

と書いてあります。
Apache OpenOffice 4.1.4は2017 Q1にリリース予定で、追加のメンテナンス(バグ修正のこと)とセキュリティ修正を含むとのことですが、いうまでもなく2017 Q1はもうすぐ終わります。なのに4.1.4が出るどころかテスト用のビルドもリリースされていません。
ということは4.1.3には未修正の脆弱性があるということで、それがどんなものかはわかりませんが、注意をするか(どうすればいいのかはわかりませんが)、LibreOfficeに乗り換えることを強くオススメします。
ちなみにLibreOfficeは結構な数の脆弱性を修正しています。これがApache OpenOfficeにも影響しているのかな……?

結局Apache OpenOfficeの開発体制は何ら改善されていないので、やはり終焉しておくべきだったのではないかと思ってしまいます。

追記()4/30:
The Registerの記事によると↑で引用したセキュリティ修正部分が削除されたそうです。そして5月中旬くらいに4.1.4をリリース予定なのだとか。
脆弱性の修正を新リリースをもって行うのではなく、Meeting Minutesの記録から削除して解決するというのは控えめに言って画期的ですね。
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LibreOffice 5.3 リリース!

2017年02月01日 21時39分10秒 | LibreOffice/AOO
The Document Foundation announces feature-rich LibreOffice 5.3
The Document Foundationは多機能なLibreOffice 5.3をお知らせします

予告のとおりに今日リリースされました。
なかなか興味深い新機能はいろいろあるのですけど、LibreOffice X.Y.0を使う人はいないと思いますし、実のところそれが正解なのですが、今回は特大な即死バグがあるのでお気をつけください。

追記:
あ、翻訳手伝ってくれる人はいつも募集しています。
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新春特別企画 LibreOffice/Apache OpenOfficeの2016年振り返りと2017年

2017年01月03日 11時31分33秒 | LibreOffice/AOO
新春特別企画 LibreOffice/Apache OpenOfficeの2016年振り返りと2017年

今年も無事に掲載されました。よかった……。
gihyo.jpでは個人として記事が掲載されるのはこれだけなので、1年で一番緊張するかも知れません。

スクリーンショットの関係上3ページになってしまいました。これでも予定した分よりは削っているのですが。
AOOの事情に関しては、なかなかうまく書けたのではないかと自負しています。いかがでしょうか。

毎回そうだと言われればそうなんですけど、LibreOffice 5.3は特に意欲的なリリースなので広く使われて欲しいと願っています。なのでちょっと大きめに紹介しました。
しかし5.3.0 RC1はいつリリースされるんだろう……。まぁ私は自力でビルドしているからいいんですけど、翻訳に支障が出てしまいますね。
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Apache OpenOffice 4.1.3リリース!

2016年10月13日 21時55分54秒 | LibreOffice/AOO
ダウンロード (オススメするわけではありませんが)
The Apache OpenOffice Project Announces Apache® OpenOffice™ v4.1.3

というわけで、前に書いたとおり4.1.3がリリースされました。
ホットフィックスでリリースされた脆弱性の修正のほか、Windowsのインストーラー関連の脆弱性を2つ修正しています。詳しくはこちら

インストーラーが署名されているかどうか気になったので確認してみましたが、署名されていませんでした。
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LibreOfficeフォーク時に離脱したOpenOffice.orgの主要メンバーって誰なんだろうという話

2016年09月28日 21時15分27秒 | LibreOffice/AOO
LibreOffice 6周年おめでとうございます!

よくLibreOfficeを紹介する時に、「OpenOffice.orgの主要メンバーが独立してLibreOfficeを立ち上げた」と言われれます。ひとまずOpenStandiaにはそう書かれています。というかこれ情報古いですよ。
それはさておき、この主要メンバーというのが誰なのかがよくわかりません。OpenOffice.orgの主要メンバーは、どう考えてもSun Microsystems/Oracleでした。

非常に簡単ではありますが、主要開発メンバー(特に企業)に注目して図を作ってみました。


OpenOffice.orgはこんな感じです。楕円の大きさには特に意味はありません。


Go-ooというのはOpenOffice.orgのパッチセットで、SUSE/openSUSEやDebian/UbuntuではOpenOffice.orgとしてリリースされていました。直接的にはこれがLibreOfficeの母体となりました。よって、初期メンバーはこれにRed Hatを入れてSun/Oracleを抜いたものと考えていただければいいかと思います。


IBM Lotus Symphonyはこんな感じです。大雑把に言ってOpenOffice.orgにIBM独自のパッチを当て、Eclipseの革を被せたものです。
このOpenOffice.org相当部分はソースが公開されたのですが、Apache OpenOfficeにもLibreOfficeにも取り込まれていないものもあります。


現在のLibreOfficeはこんな感じです。Novellどこ行ったという感じですが、LibreOffice部門の大部分の人員はCollaboraに移籍しました。Novellに残っている人もいますが、仕事でLibreOfficeのソースをいじることはないのだそうです。


以前のApache OpenOfficeはこんな感じです。IBMが主要開発者でした。


そのIBMが抜けるとこうなりますよね。逆に言えば給料もらってApache OpenOfficeの開発している人はいないはずということになります。まー個人の懐事情を完全に把握するのは不可能ですけど。

OpenOffice.orgの主要メンバーであったSun/Oracleの部隊の人達は解雇され、一部の人はRed HatやNovell→CollaboraやIBMに移った人もいますが、ごく僅かです。IBMはApache OpenOfficeの開発から手を引いて、1名はCIBに転職しましたがあとの人は何してるんでしょうね。

LibreOfficeのフォークから現在までの流れを知りたい場合は、『Calcハッカー,吉田浩平氏が語るLibreOfficeの歴史と未来 ~LibreOffice mini Conference 2016 Osaka/Japan 基調講演レポート』が非常に参考になります。
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Apache OpenOfficeはひとまず継続するという話

2016年09月28日 20時34分51秒 | LibreOffice/AOO
Apache OpenOffice、プロジェクトの終焉を協議から1ヶ月も経っていないのですが、少なくとも当面の間は継続することが決定しました。

リリースマネージャーがPatricia Shanahanさんに、PMC ChairがMarcus Langeさんに決定し、Stop the lazy season, start changingというブログのエントリも公開されました。

ここにも書かれているとおり、4.1.3はわりと早めにリリースされそうです。11月リリースなんて話もありましたが、よほどのことがない限りは10月にリリースできるペースで進んでいます。
次のメジャーバージョニングは未定のようですが(今のところは4.2ですけど)、そちらもリリースするつもりのようですがtrunkだとMac版がビルドできないってバグは直ったんですかね。たぶん直ってないですけど、リリースする気があるならビルドできるようにしような。

差し当たってはそんな感じですが、別に強力な開発者が多数参加しましたというような事実はなく(新メンバーがコミット権を得た場合はMLに告知されるものの、それがないのでわかる)、開発ペースも以前よりはマシですがぼちぼちといったところです。


ちなみにLibreOfficeはこんな感じです(Michael Meeksのブログより転載)
]
直接的には比較できませんけど、それでも文字どおり桁が違いますね。2桁ほど。
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Apache OpenOfficeの件の反応とか

2016年09月05日 22時53分05秒 | LibreOffice/AOO
Apache OpenOffice、プロジェクトの終焉を協議は1日半で2万PVを達成し、個人の泡沫ブログとしてはかなりのアクセス数で、多分斬鉄日記史上最高のアクセス数になったと思います。書く前はそんなことは全く想像していませんでしたが。はてブのホットエントリにも入りました。2回目ですが、前回がCentOSの記事だったので、私の本来のフィールドであるUbuntuやLibreOfficeでホットエントリに入ってみたいものですね。無理か。

AOOのMLを見ていても、今のところは良くも悪くも話は進んでいません。現実を直視していないような発言は散見しますが。
本当にAOOがなくなるかどうかは、今のところはまだわかりません。

週が明けて営業日が始まったからか、いくつかのメディアも紹介されるようになりました。

無料オフィスソフトOpenOfficeが深刻な開発者不足に直面。ASFは開発終了も視野に議論
事実関係がデタラメすぎて、どこからツッコミを入れたらいいのか。

OpenOffice(Apache OpenOffice)が開発者不足のためプロジェクト終了へ
GIGAZINEなのに、事実関係に目立った誤りはありません。GIGAZINEなのに。他の記事もこのくらい正確に書いてほしいです。
> 短いときには1ヶ月に1回のペース
あえていえば、短いときには月2回リリースされます。

Linux Daily Topics 2016年9月5日 OpenOfficeプロジェクト,終焉へのカウントダウンが始まる
OracleがSun Microsystemsを買収したのは2010年です。

「Apache OpenOffice」プロジェクトが人員不足で終了の危機
窓の杜でこういう取り上げられ方をすると、LibreOfficeユーザーが増えるんじゃないかなぁと思います。

過去6年分の歴史をおさらいしたい場合は、私がgihyo.jpに書いた新春特別企画がおすすめです。
2011年のOpenOffice.org/LibreOffice
LibreOffice/Apache OpenOffice ~2011年の総括と新たな選択~
LibreOffice/Apache OpenOffice ~2012年の出来事と2013年の新バージョンリリース~
LibreOffice/Apache OpenOfficeの2013年の推移と2014年の展望
LibreOffice/Apache OpenOfficeの2014年の推移と2015年の展望
LibreOfficeの2015年振り返りと2016年
あらためて読み返してみましたが、自分で書いたものではあるものの超面白いですねー。

ちなみに水曜日に公開されるRecipeはLibreOfficeネタです。乞うご期待。
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