2013年5月9日の日本経済新聞が、「米議会調査局、安倍首相の歴史認識に言及 報告書で」、その他多くのメディアが報じた記事のソースについて、やっと確認できたので記録を残します。
ソースの所在を明確にしないメディア記事をネタにしてブログを書くつもりはありません。このニュースを知ってから気になっていたのですが、5月15日のマイクロソフト月例公開確認の準備と処理で時間を費やし、ソースの最終確認は今日になりました。
The Congressional Research Service について Wikileaks は次のように記しています・・・
The CRS is a Congressional "think tank" with a staff of around 700. Reports are commissioned by members of Congress on topics relevant to current political events. Despite CRS costs to the tax payer of over $100M a year, its electronic archives are, as a matter of policy, not made available to the public.
Individual members of Congress will release specific CRS reports if they believe it to assist them politically, but CRS archives as a whole are firewalled from public access.
This report was obtained by Wikileaks staff from CRS computers accessible only from Congressional offices.
私がPDFファイルを入手できたサイトでは、以下のように記していました・・・
The Congressional Research Service, a component of the Library of Congress, conducts research and analysis for Congress on a broad range of issues of national policy. While many CRS memoranda are generated in response to individual Member or staff inquiries and are confidential, most CRS reports are available to anyone who has access to a congressional intranet.
Yet at the direction of Congress, CRS does not make even its non-confidential publications directly available to the public online. In order to help overcome this unnecessary barrier, the Federation of American Scientists endeavors to provide current, regularly updated public access to as many non-confidential CRS reports as possible. These reports are provided without congressional or CRS authorization as a public service.
複数の年次報告を手に入れましたが、March 24, 2011 のレポートには、“2011 Earthquake and Tsunami in Japan” というタイトルの記事が冒頭にありました。これを読む時間があれば記事に残したいと思います。
CRS の報告書はファイアウォールでガードされて公衆のアクセスが出来ないようなイントラネットの内部にあるようです。それが取り出されて米国内サイトのあちこちで公開され、今も残っているという意味を、深く考える事が必要でしょう。それでこのブログ記事のカテゴリーは「デジタル・インターネット」としておきます。
私は反米論者では無く、親米論者でもありませんが、このようにネットを使える人々が支える米国社会に親近感はいだいています。「納税者に公開しないのはけしからん」なんて、彼たちだから言える事です。山梨県内の議会事務局も参考になさってください。
産経新聞が、報告書の中身は「外務省の課長クラスがアルバイト原稿を書いているレベル」(政府関係者)と書いていましたが、それを言ったら我が国の公務員作文の記者発表などそれ以下でしょうに、それを垂れ流すメディアはどうなのよ、と言いたいなぁ。
私が入手したPDFファイルは 662 KB、38ページ(本文 33ページ)でした。そのトップページの画像のみ掲載しておきます。今は読んでいる時間が無いので、参院選に間に合うように読めたらいいなと思っています。
検索するキーワードは RL33436 です。ご関心ある方は検索なさってみてください。ずらずらっと出てきてびっくりしました。流石に情報管理とコード設定に慣れたアメリカ議会図書館だと感心しました。