邦画篇はこちら。
つづいて洋画興行篇。
第1位 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(ディズニー) 116.3(億円)
第2位 「ズートピア」(ディズニー) 76.3
第3位 「ファインディング・ドリー」(ディズニー) 68.3
第4位 「ペット」(東宝東和) 42.4
第5位 「オデッセイ」(FOX) 35.4
第6位 「007 スペクター」(SONY) 29.6
第7位 「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」(ディズニー) 27.8
第8位 「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(FOX) 26.6
第9位 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(ディズニー) 26.3
第10位 「ジャングル・ブック」(ディズニー) 22.1
……ディズニー強しっ!これは北米でも同じ(まもなく特集します)。ところが作品がだいぶ違っているのだ。というのも、日本では(北米では圧倒的に強い)マーベルがらみに客がなかなか入ってくれない。シビル・ウォーがインデペンデンス・デイの下にいるなど、向こうの人からすれば信じられないのではないか。「デッドプール」や「ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワッド」が軒並みトップテン圏外なのも特徴だ。
でもそれ以外では、日本では続編やシリーズものが有利な傾向が見て取れる。というかね、ハリウッドの企画が貧困だというより、やはり日本の観客は保守化しているんだと思う。
わたしが高校生のころに邦画のシェアを洋画が逆転して以降、基本的に洋画優位だったこの国が、2016年は興収において邦画63.1%、洋画36.9%となっている。去年10億以上稼いだ作品が邦画43本に対して洋画19本という数字もあからさま。
いやそれ以上に、若い世代はもっと極端で、
洋画を見る人→オタク
という図式まで成立しつつあるとか。もちろんハリウッド映画に席巻されていていいのかという理屈はあるけれども、こんなところからも日本のガラパゴス化がうかがえるではないですか。
北米興行成績篇につづく。