息子から前売り券をもらい、時間休をとって映画館へ。父親として、社会人としてどうなの。ほんとうは上映がまもなく終わってしまう「マネー・ショート」にしようと思ってたけど、3Dと負担ゼロの誘惑に負けてしまいました。だめだマジでおれは。
にしても、もちろんこの作品は観ようと思っていたの。クリストファー・ノーランのバットマン三部作には打ちのめされたし、このシリーズの前作、破壊・破壊・破壊の「マン・オブ・スティール」には言いたいこともあったけれども満足はした。
ただねえ、おそらくアベンジャーズでマーベルが稼ぎまくっている現状を見て、ライバルであるDCコミックスが、こっちだってスターキャラはたくさんいるんだからタッグを組ませるぜというやり方はちょっとなあ。月末に公開の「キャプテン・アメリカ」の新作には“あいつ”まで出てくるというのだからDCのあせりもわかるけどね。
まあそれはいい。問題は、バットマンとスーパーマンを闘わせる理屈にあるわけで、これはもう作り手はものすごく苦労したのが透けて見える。タイマン勝負したら異星人が勝つに決まっているしね。そのあたりが、やはりちょっと苦しい。前半はなにが行われているのだかさっぱり。だからなんとワンダーウーマン(ガル・ガドット。すんげー魅力的)まで登場して絶対悪にみんなで挑むあたりからようやく興奮。
ベン・アフレックがバットマンを演ずることに反発もあったようだけれど(なんでだろう。本気でわからん)、「ザ・タウン」や「アルゴ」を経過した彼だからこそ出せる味があった。
ただね、「コードネームU.N.C.L.E」を経過してもヘンリー・カヴィルはまだ堅い。ロイス・レーン役のエイミー・アダムスが今回も盛大に脱いでくれているのに、どうも作品全体にユーモアが足りないのはそのせいか。これもまた、お調子者がそろったマーベルのアベンジャーズへの対抗心なんでしょうか。
最高に笑えたのが、ラストの「キャリーかお前は!」ってのだけなのはねえ。すみませんわかりにくい例えで。怒涛のアクションなので金を払う価値はあったんですけど。あ、今回おれは3D料金の300円しか払ってなかった。