本日のシンエイアニメシアター「チンプイ」(土・日曜版)は、第55・56(最終)回だった。せっかくなので、まずは各話の感想を。第55回「名画獲得作戦」「マール星財産の使い道」は原作付きだが、両方ともオチが変更されていた。「マール星…」の方は、冒頭部分の繰り返しになっていて、原作よりオチが効いていたと思う。第56回Aパート「レッツゴー銀河レース」は、10分でまとめてしまうのが勿体ない題材だった。もし劇場版第2作が作られていたら、この話をベースに出来たのではないだろうか。もっとも、後に作られた「21エモン 宇宙いけ!裸足のプリンセス」(原作は「モジャ公」の「アステロイド・ラリー」より)と似たような作品になったかもしれないが。
そして、問題の最終話「はじめまして、ルルロフです」。数年ぶりに観たが、やはり結末について色々と気になった。内木君とルルロフ殿下が精神を交換して、殿下がエリに初めて会うと言う、このアニメオリジナルの最終話に、藤本先生の意向はどれほど反映されていたのだろうか。もし原作の完結を見越した上で、このアニメ版最終話が作られたとしたら、少なくとも「内木君=ルルロフ殿下」と言うオチはない事になる。そして、原作ではこれでもかというくらい何度も、殿下と結婚した未来が描かれており、「ドラえもん」の、のび太&しずかの結婚と同じくらい、動かしがたい既定事実であるかのようだ。
だとすれば、何らかの納得できる理由があって結婚する事になると考えられるが、アニメ版とは違って原作のルルロフ殿下は本当に単なるプレゼント男としか描かれていないから、生半可な事でエリが殿下との結婚を決意するとは思えない。その「理由」として誰しも考えるのが「内木君=ルルロフ殿下」説だが、原作では、おそらく意識しての事だと思うが、その点にはついては触れられないままとなった。
もしかしたら、アニメ版最終話で二人を「別人」として描いたことも仕掛けの一部で、原作がもし完結していたら、あっと驚くような理由で「実は同一人物でした」と明かされたかもしれないし、そもそもアニメと原作は別物と割り切った上であの最終話が制作されたのかもしれない。だとしたらアニメ最終話から原作の結末を推し量る事は、意味がない。
こうやって考えはじめると、本当にきりがない。原作が未完に終わってしまった事が、改めて残念だ。学年誌のドラを休載してでも、あと残り2話を描いていただきたかった。とは言え「チンプイ」連載終盤の1990年後半は学年誌ドラも休載が増えだした時期だったので、無理な事だったのだろうが。せめて「ねじ巻き都市冒険記」レベルで下書きかアイデア帳にでも最終話の案が残っていれば、ぜひ知りたいものだ。藤子プロから発見されないものだろうか。
そして、問題の最終話「はじめまして、ルルロフです」。数年ぶりに観たが、やはり結末について色々と気になった。内木君とルルロフ殿下が精神を交換して、殿下がエリに初めて会うと言う、このアニメオリジナルの最終話に、藤本先生の意向はどれほど反映されていたのだろうか。もし原作の完結を見越した上で、このアニメ版最終話が作られたとしたら、少なくとも「内木君=ルルロフ殿下」と言うオチはない事になる。そして、原作ではこれでもかというくらい何度も、殿下と結婚した未来が描かれており、「ドラえもん」の、のび太&しずかの結婚と同じくらい、動かしがたい既定事実であるかのようだ。
だとすれば、何らかの納得できる理由があって結婚する事になると考えられるが、アニメ版とは違って原作のルルロフ殿下は本当に単なるプレゼント男としか描かれていないから、生半可な事でエリが殿下との結婚を決意するとは思えない。その「理由」として誰しも考えるのが「内木君=ルルロフ殿下」説だが、原作では、おそらく意識しての事だと思うが、その点にはついては触れられないままとなった。
もしかしたら、アニメ版最終話で二人を「別人」として描いたことも仕掛けの一部で、原作がもし完結していたら、あっと驚くような理由で「実は同一人物でした」と明かされたかもしれないし、そもそもアニメと原作は別物と割り切った上であの最終話が制作されたのかもしれない。だとしたらアニメ最終話から原作の結末を推し量る事は、意味がない。
こうやって考えはじめると、本当にきりがない。原作が未完に終わってしまった事が、改めて残念だ。学年誌のドラを休載してでも、あと残り2話を描いていただきたかった。とは言え「チンプイ」連載終盤の1990年後半は学年誌ドラも休載が増えだした時期だったので、無理な事だったのだろうが。せめて「ねじ巻き都市冒険記」レベルで下書きかアイデア帳にでも最終話の案が残っていれば、ぜひ知りたいものだ。藤子プロから発見されないものだろうか。
レースは長編にして色々伸ばしてもらいたかったような・・
でも無理なお話かもですネ(><)
ちんぷい大好きでしたからぜひぜひ続を作って
もっと長くしてもらいたいなぁなんて思ってます☆
最終回は、特に銀河レースの終わりのあっけなさが残念でした。
シリーズ全体を見ると、オリジナルで前後編の話は結構ありますから、もし最終回に使われず、あと何話か放映が残っていれば、最終話Aパート、Bパートでそれぞれ30分使うこともできたのではないでしょうか。それを観てみたかったです。
再放送を観て”内木君=ルルロフ殿下説”を調べていた所こちらの記事にたどりつきました。
参考になったので(ありがとうございます)自分のBlogでご紹介(リンク)させて頂きました、ご迷惑でないといいのですが…(^^;
「内木君=ルルロフ殿下」説は、顔を見せない殿下の正体としては一番ポピュラーでしょうね。ただ、誰でも考えやすいだけに、もう一ひねりくらいはあったのではないかとも考えています。
そう言えば、「チンプイ=殿下」という説も聞いたことがありますが、ある意味、これに近いネタを映画の「活動大写真」でやっていますね。
宜しくお願いします。
私は、子供の時から「チンプイ」を見ていました。
当時、チンプイやエリちゃんがとてもかわいくてかわいくてたまりませんでした。
実は、原作を読んだことがありません。
私は、まだ小学生(エリの年齢よりまだ下です。)でコミックを買おうとしたら売り切れたり、書店でなかったりしていました。
いつのまにか、絶版になってショックでした。
最終回を考えてみましたが、やはり
内木君=ルルロフ殿下の結末で
ルルロフは本物とコピーの二人で、地球にいるのが
内木君(本物のルルロフ)でマール星にいるのがコピーのルルロフと分けているのではないかと思っています。
実際の最終回は迷宮入りですがどうでしょうか?
>いつのまにか、絶版になってショックでした。
はじめまして。
原作の単行本には、最初に出たものと、F先生の死後に未収録分も合わせて出た「完全版」の2種類があります。
原作も面白いので、ぜひ機会があれば、読んでみてください。少しだけですが、アニメ化されていない話もあります。
今なら完全版がお勧めですが、漫画専門古書店では、比較的よく見かけます。
>最終回を考えてみましたが、やはり
>
>内木君=ルルロフ殿下の結末で
>ルルロフは本物とコピーの二人で、地球にいるのが
>内木君(本物のルルロフ)でマール星にいるのがコピーのルルロフと分けているのではないかと思っています。
仮に、内木君=殿下だったとすると、内木君の態度に、腑に落ちないところが出てきますが、この場合は殿下としての意識を封じ込めていたと言った展開になりそうですね。
そうだとしても、殿下と内木君のキャラクターがどうにも違いすぎるので、私は別人だろうと考えています。
今からでも、F先生の構想メモか何かでいいので、せめて結末だけでも知りたいですね。
ふと検索したらこちらの記事が目についたので…。
私がチンプイを読んでいたのは小学生の頃ですが、殿下=内木君と思っています。
内木君は宇宙に行きたいと語っていました。
彼が大きくなって宇宙飛行士となり、何らかのトラブルでマール星へ辿り着き、その地で殿下となったのだろうと。
トラブルの際に時空も歪んで、十数年ほど過去に戻っているのではないかなーと思っています。
そんなこんなで、実は意図的にエリちゃんが指名されているんじゃないかなーと。
1ファンの予想ですが、F先生も、皆が幸せな結末を用意しているとどこかで語っておりましたし…。
『チンプイ』てんコミ版が完結したことで、原作に触れる人は増えたのではないかなと思っています。そして、最終回の謎に悩む人も増えたことでしょう。
ふーさんの説は面白いですね。
時空のゆがみが起きたとするあたりでは、映画「のび太のワンニャン時空伝」を思い出しました。
しかし、本当にそれくらいのことでもないと、読者としては納得できませんよね。F先生は「アニメ(映画)に伏線を張ってある」とおっしゃっていたようなので(全集の解説より)、じっくり観返せば結末が見えてくるのかもしれません。
しかし、F先生による結末が読めれば、それが一番よかったのは言うまでもありません。かえすがえすも、未完になったことが残念です。