2006年秋の注目アニメ新番組

 気が付けば、今日で9月は終わり。
 9月の後半はかなり忙しかったので、ブログの更新頻度も落ちてしまった。先週は藤本先生のお墓参りに行っているが、これだって半ば無理に一日予定をあけて、何とか参加する事が出来たのだ。
 しかし、昨日でようやく一息つく事が出来たので、恒例のアニメ新番組チェックをやっておきたい。



・「ギャラクシーエンジェる~ん」10/2(月)開始(テレビ愛知、27:43)

 2年ぶりのアニメGA新作。と言っても、今回はゲーム版「ギャラクシーエンジェルII」を原作として、これまでのアニメ版とは制作会社もスタッフもまるっきり入れ替えとなっている。作品タイトルやAT-Xで流れた番宣で判断する限りギャグ路線は続くようだが、これまでとは違う作品として観た方がいいのだろう。
 私はゲームの方は未プレイなので、「II」の新キャラについては公式サイトの情報以上の予備知識はないが、ゲームをやっていたところでアニメではキャラが変わる可能性も高そうだし、まっさらな状態で観る方がよさそうだ。



・「ヤマトナデシコ七変化」10/3(火)開始(テレビ愛知、26:28)

 原作は全く読んだ事がないが、ナベシンが監督と言う事でとりあえず期待。さらに、制作が日本アニメーションとなると、一体どんなアニメになるのか想像も付かない。「練馬大根」に続いて、やはりナベシンが声の出演もするようだが、今度はどんな役回りなのだろう。



・「ネギま!?」10/4(水)開始(テレビ愛知、17:30)

 「ネギま」のアニメ第2作は、なぜか「ぱにぽにだっしゅ!」のスタッフが手がける事に。新番組予告を観たが、完全に仕切直しでネギの赴任から、やり直すようだ。こうなると、一体前作は何だったのだろう。今回はかなりオリジナル要素が入るようだが、はたして新房演出が赤松作品に合うのだろうか。合わなくてもそれはそれで面白そうだが。



・「コードギアス 反逆のルルーシュ」10/5(木)開始(CBC、26:50)

 監督が谷口悟朗で、大河内一楼、木村貴宏、千羽由利子と、過去に谷口作品に関わったスタッフが集まっているので、観ないわけには行かない。「土6」で有名な竹田プロデューサーの作品でもある点は不安要素だが。
 ところで、10月からこの時間帯は、裏でテレビ愛知「スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-」(26:28~)、名古屋テレビ「銀色のオリンシス」(26:43~)も始まるので、ロボットアニメ三被りと言う悲惨な事になってしまっている。スパロボには興味がないが、オリンシスは久々の名古屋テレビ製作ロボットアニメでもあるし、一応こちらも観ておくか。



・「すもももももも ~地上最強のヨメ~」10/11(水)開始(名古屋テレビ、27:08)

 原作未読。ネットで公開されている新番組予告を観たところ、かなり頭の悪そうな主題歌が印象的だったので、バカアニメとして、ちょっと期待。ただ、この手の作品は、演出が下手だと寒いだけになるだろうから、ネタにすらならないような作品ではない事を祈りたい。



・「009-1」10/13(金)開始(CBC、27:10)

 「人造人間キカイダー THE ANIMATION」「サイボーグ009(第3作)」などで、石ノ森キャラの作画には定評のある紺野直幸が、とうとう監督を務める。アニメーターとしては間違いなく一流だが、監督としての力は未知数なだけに、どんな映像を見せてくれるのか楽しみだ。それにしても、一人で監督・キャラクターデザイン・総作画監督まで全部担当するとは凄い力の入れようだが、果たして最後までもつのだろうか。「009」後半のような悲惨な事にならなければいいが。



 以上、とりあえず現時点で、特に気になっている作品を挙げてみた。もちろん、ここで触れなかった作品も、興味のある物は可能な限り観てみるつもりだ。

 そう言えば、テレビ愛知では今更「ガン×ソード」が放送される。個人的には既にAT-Xで観ているので有り難みはないが、テレ東月曜深夜のビクターエンタテインメント作品は、テレビ愛知では初放送となるので、その意義は大きいと思う。もっとも、肝心のテレ東ビクター枠は、この「ガン×ソード」を最後に、既に消滅してしまっているのだが。
 また、CBCでは「銀河鉄道物語 ~永遠への分岐点~」「地獄少女 二籠」と、いきなりシリーズ第2期から放送する作品が2本もある。しかも「銀河鉄道物語」はCBC製作だ。どうも、在名民放ではCBCの「2期からスタート」率が高い気がする。このネタは単独で書けそうなので、近いうちにまとめてみたい。
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9月23日に、あらためて考えた事

 9月23日は、藤子・F・不二雄こと、藤本弘先生のご命日。1996年に亡くなられてから、今年でちょうど10年だ。これまでは、特に9月23日だから何かをすると言う事もなく過ごしてきたが、今年は10年というところに何となく一種の「区切り」のような物を感じたので、藤子ファン仲間と共に藤本先生の眠る墓地に赴いて、お墓参りをした。
 藤本先生のお墓に手を合わせると、あらためて「すばらしい作品を残してくださり、ありがとうございました」と、お礼を言いたい気分になった。私が「ドラえもん」をはじめとするF作品から受けた影響は、計り知れないものがある。
 この日の夜は、お墓参りに行ったメンバーで飲み会を行い、藤子作品の話から関係ない脱線話まで、9月23日という日の意味をかみしめながら、楽しい時間を過ごした。もっとも、その一方で、あらためて藤本先生が亡くなられてから、もう10年も経ったのだと再認識させられて、何となく寂しい気持ちにもなった。


 10年一昔と言うが、この10年間で、藤子・F・不二雄とその作品を取り巻く環境は、どう変わっただろうか。あらためて、振り返ってみたい。
 まず、長年親しまれてきた「てんとう虫コミックス」は「ドラえもん」以外、ほぼ姿を消した。映画化に合わせて「パーマン」は新装版が出たが、それも既にほとんど見かけなくなっている。てんコミの代わりに「小学館コロコロ文庫」として、てんコミ刊行済作品のほとんどが出版されたが、てんコミよりも収録話数が減っている作品もあったためグレードダウンした印象を受けてしまい、F作品がよい扱いを受けているようには思えなかった。
 てんコミ以外についても、F先生の生前に出ていた単行本は姿を消して、SF短編集や「T・Pぼん」なども文庫版としてあらためて刊行された。結局、20世紀の終わりには「ドラえもん」以外の作品は、ほとんど文庫版ばかりになってしまった。例外は「完全版 チンプイ」くらいだったが、これも今は品切れだ。

 しかし、その後「藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版」全8巻がハードカバーで出版された事は、特筆すべきだろう。単行本初収録作品を含めて「ミノタウロスの皿」以降に収録されたF先生の短編を、ほぼ網羅しており、さらに「ミノタウロスの皿」以前の作品である「スーパーさん」まで入っており、収録内容に不満はない。初出の間違いや中途半端な収録形式など気になる点はあるが、それらを考慮に入れても、価値のある本だ。
 また、1999年から刊行開始された「ドラえもん カラー作品集」全6巻や、てんコミ「ドラえもん プラス」全5巻など、埋もれていた「ドラえもん」未収録作品が新たに単行本として刊行された事も、記憶に新しい。個人的な事だが、少し前に「ドラえもん」未収録作品のコピーを綴じていたファイルから、最近「プラス」などの単行本に収録された作品を外して整理し直したところ、ファイルの数が元の半分以下になった。それだけ、多くの作品が陽の目を見たのだ。FFランドにのみ収録されていた作品もかなりフォローされているし、少なくとも「ドラえもん」に関しては、20世紀末から徐々に単行本の状況はよくなっている。

 逆に、「ドラえもん」以外の作品については、前述の「SF短編PERFECT版」以外は、しっかりとした単行本として刊行される事がなくて、寂しい状況と言わざるを得ない。低年齢向けの「ぴっかぴかコミックス」で幼年版の「パーマン」「ウメ星デンカ」などの未収録作品が初単行本化された事は評価に値するが、これらは既存の単行本で作品を読めるだけ読んでしまったマニア向けの本だろう。この前出版された「みきおとミキオ」にしても、贅沢を言えば、せめて新書判で出して欲しかったところだ。
 「パーマン」や「デンカ」などは、ぴかコミだけでなくコロコロ文庫でも出ているが、ぴかコミで初めて「バケルくん」を読んで興味を持っても、現状では他に単行本は出ていない。仮にも「藤子不二雄ランド」と言う個人全集が出た漫画家なのに、超看板タイトルの「ドラえもん」以外は、古書店を回って過去の単行本を購入しなければ読む事が出来ない作品が多く、特に最近ファンになった人には、つらい状況だろう。

 言うまでもなく「ドラえもん」は面白い、素晴らしいマンガだ。私も幼い頃から「ドラえもん」の魅力にとりつかれてきたので、よくわかる。しかし、「ドラえもん」以外にも、まだまだたくさんの名作・傑作が描かれている。
 もし「「ドラえもん」以外のF作品は、よく知らない」という人がいれば、私は「読んでいないなんて勿体ない」と思うとともに、その人にドラ以外の作品も読んでみて下さいと勧めるだろう。ファンとしては、多くの人に多くの作品を読んでもらって、楽しみを共有したいのだ。それなのに、現状では文庫で出ている作品群しか読む事が出来ない。絶版であったり、そもそも単行本化されていないなどの事情で、多くの作品が埋もれてしまっている現状は、非常に悲しい。
 もちろん、出版社も商売なのだから、売れない本は出せない事は分かっている。だが、売れる作品は部数を多めにして、売れない作品は部数を抑える事で、全体として利益が出るようにした「手塚治虫漫画全集」の例もあるのだから、採算が取れる形で藤子・F・不二雄全集を出す事も、不可能ではないと思う。この際名前を出してしまうが、小学館はこれまでF作品で多大な利益を得ているのだから、そのお礼に全集くらい出してはどうだろうか。それが、手塚全集のように、絶版にならず長い間読み継がれれば素晴らしい事だ。


 ともかく、極端に「ドラえもん」に偏りすぎた現在の状況は、何とかして欲しい。多くの児童漫画を描かれた藤本先生の作品だからこそ、時代と関係なく子供が手にとって楽しめるようになってほしい。そして、藤子作品を読んで育った人が、また自分の子供に藤子作品を伝えていく。これが、未来まで藤子作品を残していく道だと思う。藤本先生が亡くなられても、残された作品は、今も色あせる事はないのだ。「藤子・F・不二雄アートワークス」の完成・公開が、ドラ以外の作品にスポットを当てる機会になってくれれば、と思う。

 長くなったが、この10年を思い返しているうちに、こんな事を考えてしまった。


 なお、藤本先生の作品を原作としたアニメ(当然、主に「ドラえもん」)についても色々と思う事はあるが、こちらについて書き出すと非常に長くなってしまうので、いずれあらためて取り上げる。ちょうどタイミングよく、10月20日まで約一ヶ月間、アニメドラは放送がないので、この間に、これまで放送について思うところをまとめておきたい。
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曽我部和恭氏、死去

 声優・曽我部和恭氏が、17日に食道がんで亡くなられた。まさか、先月に続いて、またもこんな悲しい記事を書く事になるとは。しかも、鈴置さんに続いて、タイムボカンシリーズ出演者の訃報なので、何と言っていいか分からない。

 さて、私にとっての曽我部さんの声と言えば、何と言っても「タイムボカンシリーズ ヤットデタマン」の主人公・ヤットデタマンこと、時ワタルだ。「ヤットデタマン」は、シリーズ中で最も好きな作品だが、それだけ気に入った要因の一つが、曽我部さんの演じたワタルというキャラクターである事は確かだ。
 普段は気が弱くて情けないが、ヤットデタマンに変身してからは、薔薇手裏剣で華麗に敵をやっつける。ワタルとヤットデタマンでは口調もキャラも全く異なっており、前作「タイムパトロール隊 オタスケマン」では、変身後も主人公二人のイメージが特に変わってはいなかったので、とても新鮮だった。幼心に「(これだけ演じ分けが出来るなんて)声優って凄いな」と思ったものだ。

 「ヤットデタマン」の印象があまりに強いが、他にも、曽我部さんの演じたキャラがたくさん思い出される。たとえば、「ヤットデタマン」のルーツと言うべき「破裏拳ポリマー」の、ポリマーこと鎧武士。やはり普段は情けないキャラクターだったが、これはワタルとは違って武士の演技だった。私は「ポリマー」の方を後に観たので、「ヤットデタマン」との相似に驚き、また違った面白さを楽しむ事もできた。
 他には、「元気爆発ガンバルガー」の悪役、ヤミノリウスIII世も印象深いキャラだった。二枚目半の悪役だったので、憎めないキャラクターで、いい味を出していた。最後は主人公側に味方して、人間の彼女(亜衣子先生)まで出来てしまうのだから、おいしいポジションだ。ヤミノリウスの情けない声は、まるでワタルが大人になったようだった。なお、エルドランシリーズも、個人的には「ガンバルガー」が、一番好きだ。

 他にも、書いていけばきりがないが、二枚目から二枚目半、三枚目まで、幅広く多くのキャラを演じられており、曽我部さんの声を聞く機会があると、思わず嬉しくなったものだった。数年前に、既に事実上引退されており、それを知った時には寂しかったが、まだお若いのだからいつかまた声を聞く機会があるだろうと期待していた。しかし、もうその機会が訪れる事は、永久にない。
 今頃は、バンド・スラップスティックの仲間でもあった鈴置さんと、天国で思い出話でもされているかも知れない。心より、ご冥福をお祈りします。
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コロコロ文庫「みきおとミキオ」発売

 15日に、小学館コロコロ文庫の新刊「みきおとミキオ」が、発売された。「小学四年生」「小学五年生」に昭和49年5月号から昭和50年3月号まで連載された作品だ。
 数年前からコロコロ文庫では「ドラえもん」以外の新刊が出なくなっていたので、アニメ化されておらず、どちらかというとマイナーな部類に入る「みきお」が、今更刊行されるとは思ってもいなかった。しかも、ドラ以外の藤子作品では初めて単行本未収録作品がフォローされており、非常に意義の大きい一冊だ。


 私が、初めて「みきお」を読んだのは中学生の頃、藤子不二雄ランド版でだった。
 それ以前から、てんとう虫コミックスで出ていたのは知っていたが、小さい頃はあまり気軽に何冊もコミックスを買えなかったので、同じ顔の二人が並んでいるカバーイラストを見て「一体どんなマンガなんだろう」などと思っていたものだった。
 その後、中学生になって多少は小遣いも増えたので、ようやくFFランドを集めるようになって、古本屋を回って未読作品を片っ端から買っていた。そんな時に、以前から気になっていた「みきお」も手に入れて、ようやく読む事が出来たのだ。

 実際に読んでみると、地味ながら、なかなか面白い作品だった。「ダメな男の子+お助け役の主人公」と言う「ドラえもん」をはじめ多くの藤子作品で描かれている定番パターンではなく、タイムトンネルを通じて、100年の時を隔てた二人が互いの時代を行き来する設定は新鮮だったし、二人の入れ替わりによって起こる大がかりなジェネレーションギャップの面白さは、今あらためて読んでも色あせてはいない。個人的には「科学的大どろぼう」に登場した泥棒が、21世紀にもかかわらず全悪連と同じほっかむりをしているところが、妙に好きだ。時が移っても変わらない物はあると言う事か。
 連載が長く続いていれば、「ドラえもん」とは違った方向性を持った、藤子作品の代表作となり得たかも知れないが、地味であった事が災いしたのか、わずか11ヶ月で中途半端に連載は終了している。今回の文庫版を含め、単行本では「午後の初日の出」が最終回扱いとなっているが、初出時の最終話は「小学四年生」が「みきおの日記」、「小学五年生」が「人力飛行機」で、全く最終回らしくない。もし、きちんとした最終回が描かれる機会があったとしたら、タイムトンネルが塞がって、二人に別れが訪れる展開になっていたのだろうか。ある意味「みきお」も、未完の作品と言えるかもしれない。


 さて、ここからは、これまでの単行本と、今回の文庫版との違いについて触れておく。
 てんコミ版と、FFランド版の収録内容は「みきお」本編に関しては、収録順も含めて全く同じ。そのため、私は未だにてんコミ版を持っていない。てんコミ版は何度か見かけたのだが、目次を見てFFランドと内容が変わらない事を知ってしまうと、当時は買う気が起きなかった。
 そして、今回の文庫版は、これまでの単行本に未収録だった4話のうち「ひみつのタイムトンネル」が初収録された。残り3本も入れて欲しかったが、巻末の「こだわりコラム」でダイジェスト紹介されているコマを見る限りでは、線が粗くて雑誌からの復刻のようなので、原稿が紛失してしまっているのかも知れない。
 実は、FFランド版刊行時にも完全収録にする予定があったらしく、巻末の「みきおとミキオ百科」では「完全収録版とすべく努力したのだが、大変残念な事に、やはり4話ほどが未収録となってしまった」と、お詫びの言葉が入っている。FFランドの刊行予定を見ると、当初「みきお」は全2巻予定だったので、全話収録した上で巻末を短編や短期連載作品で穴埋めして、2冊出すつもりだったのだろう。


 新たな藤子全集が出ない限り、おそらく「みきお」完全版は今回が最後のチャンスだったと思われる。そう考えると、結局3話が漏れてしまった事は残念だが、単行本が長年絶版状態で入手が難しくなっていた「みきお」が、この時期に刊行されただけでも、十分評価に値する。いくら面白い作品でも、まずは読めなければどうしようもないのだ。
 それに、今回の文庫版は、作品を初出に近い順番に並べ直して時系列的な矛盾を解消したり、カバーにはてんコミと同じ藤本先生のイラストを使う(FFランドは他者の代筆)など丁寧な編集がなされており、好感が持てる。先程ちょっと触れた巻末のコラムも、作品紹介から未収録ダイジェストまで、充実した内容だ。
 内容は藤子・Fファンなら間違いなく楽しめるはずなので、せっかく文庫化されたのだから、出来る限り多くの人に、ぜひ読んでいただきたい。
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鬼太郎DVD-BOXに新番組予告が

「ゲゲゲの鬼太郎」DVD-BOXに新番組予告収録決定

 上は、「ゲゲゲの鬼太郎」DVD公式サイトのスタッフブログよりのニュース。

 私も以前から気になっていた事だが、確かに新番組予告はソフト化されない例が多い。「鬼太郎」第3作のBOXでも、地獄編すら新番組予告は収録されていないくらいだ。だから、今回のニュースは意外だったが、素直に嬉しい。「鬼太郎」第1作・第2作の新番組予告がどのようなものだったか、観るのが非常に楽しみだ。
 なお、21世紀になってから放映されたような新しめの作品だと、放映中の番宣CMと合わせて映像特典としてDVD化されているケースも結構見られる。たとえば「ニニンがシノブ伝」ファンディスクでは、CBC・関東U局向けの「7月放送開始」バージョンだけでなく、約3ヶ月遅れだった毎日放送用の「ホント お待たせしました!」とテロップの入った新番組予告も収録されている。

 話が少しそれてしまったが、スタッフブログでは次回予告が完全収録される事にも触れられている。「鬼太郎」は大丈夫だろうとは思っていたが、「魔美」の件があった上に、古めの作品なので、実はちょっと心配だった。第2作は、地上波再放送では予告はカットされていたし、ビデオでは巻末に「作品紹介」としてオマケ扱いで一部話数のみ入っていただけだったので、まともに各話の「締め」として次回予告を観るのは初めて。何十回と観た第2作だが、また新鮮な気持ちで観返す事が出来るだろう。ちなみに、観た事のある予告の中では「かまぼこ」などは味があってお気に入りだ。

 まだ発売まで3ヶ月近くあるのに、「鬼太郎」DVD-BOXが実に待ち遠しい。スタッフブログを読んでいても思うのだが、今回の新番組予告収録決定の件も含め、話題の出し方・盛り上げ方が上手くて、自然に期待感が高められてしまう。
 それにしても、東映版サイトで紹介されている第2作のキービジュアルで、子泣きや砂かけ、死神はともかく、アクアクや大ミミズまでいるのは凄い。非常にファンのツボを押さえた人選だ。あとは、たいたん坊が出ていたら完璧だったのだが。無理だけど。
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ANIMAX・東映アニメ王より「ミクロイドS」感想

 かなり今更の話になって恐縮なのだが、8月19・20日にANIMAXで放映された「ぶっちぎり36時間!きみも東映アニメ王」で観たアニメについて、書いておきたい。
 と言っても、この二日間は藤子ファン懇親会のため実家に帰省しており、レコーダーのHDD残り容量も少なかったので、録画するタイトルをかなり絞ってしまった。本来、この手の企画はテレビを付けっぱなしでダラダラして観るのに適しているので、一部しか観られなかったのは、ちょっと残念だ。まあ、各作品からセレクトされた1話のみの放送なので、大げさに悔しがるほどでもないが。


 さて、今回は「ミクロイドS」を取り上げたい。
 本作に関しては、手塚治虫の原作漫画は読んでいたが、これまでアニメ版は未見だったため、気になっていた。東海地区では、前番組の「デビルマン」と後番組の「キューティーハニー」は何度も再放送したのに「ミクロイドS」は無視され続けていたのだ。CSでは東映チャンネルで放映されたようだが、普段契約していなかったため観逃してしまった。
 なお、本作は元々アニメ企画先行作品なので、厳密には漫画の方は「原作」ではなく「漫画版」と言うべきかも知れないが、OPに「原作 手塚治虫」とクレジットされているし、手塚治虫漫画全集の「あとがき」では、手塚先生自身が「ぼくの原作ではあるにせよ、漫画としてはかきにくい」と書いているので、「原作」と呼んで差し支えないだろう。

 今回放映された第15話「思い出求めるヤンマの旅」は、ヤンマが失われた自分の記憶から手がかりをつかみ、母と弟の住む家までたどり着くが、虫のようになった自分の姿を見せる事は出来ないと、家族には会わずに去って行くという話だった。
 この1本を観ただけで、原作とアニメで丸っきり設定が異なる事が分かって、実に興味深い。原作のミクロイドは、500年前にギドロンにさらわれて小さくさせられた人間の末裔で、ヤンマは産まれながらのミクロイドなのだが、アニメでは元々普通の人間で、ギドロンによってミクロイドに改造されてしまった設定となっている。

 さらに、原作とアニメの一番大きな違いは、アニメではヤンマが、ちゃんとヒーローしている点だろう。アニメの主人公らしく、しっかり必殺技で敵を倒している。当たり前と言えば当たり前なのだが、これまで原作で地味に戦う姿しか知らなかった私にとっては、非常に新鮮だった。

 原作も、序盤のうちはヤンマ・アゲハ・マメゾウのミクロイド三人組を主人公として描こうとように見えるのだが、「第6章 大襲来の夜」あたりから、虫に襲われた人間のパニック描写に比重が移ってしまい、全集版の第3巻になると、ヤンマ達の出番は極端に減り、どう見ても美土路博士親子が主人公だ。
 一つの漫画作品として見ると、構成が破綻していると言わざるを得ないが、二度にわたって描かれた虫の大襲来のインパクトが非常に強くて、今でも後半は時々読み返している。個人的には、手塚作品としては好きな部類に入る。
 なお、ヤンマ達は最終章でようやく登場したが、いきなりアゲハが瀕死の重傷になっていたり、ヤンマの兄・ジガー(アニメには出ていなかったようだ)が、わざとやられて死んだりと、非常に打ち切り感の漂うとってつけたような展開となっている。実際、アニメの終了に合わせて漫画連載も終わらざるを得なかったのではないだろうか。

 原作について長々と書いてしまったが、アニメ版に話を戻す。前述のように、原作とはメインキャラクターと世界観が共通する程度の別物と言える内容だが、今回放送された第15話では、母親や弟に会いたくても叶わず苦悩するヤンマの姿が印象的で、なかなか見応えがあった。また、きちんとミクロイド達のサポート役としてのポジションにいた美土路博士は、外見は同じなのに原作とは別人のようだ。原作の人間味あふれる博士も好きだが、アニメ版の渋いキャラクターも、なかなかいい。
 考えてみれば、マンガとアニメが別物という点では、前番組の「デビルマン」も同様だったし、共通するスタッフも多い。「デビルマン」と同じく三沢郷が作曲した主題歌も、名曲だ。原作も、最初から開き直って昆虫パニック漫画で通していたら、もっと完成度の高い名作になったのではないだろうか。
 今回、ようやく1本だけアニメ版を観る事ができたが、原作とは異なるもう一つの「ミクロイドS」として、なかなか魅力的な作品だと思った。機会があれば、ぜひ全話通して観たい。


 それにしても、今回、同じく東映動画作品で手塚治虫が関わった「ジェッターマルス」が放送されなかったのは残念だ。こちらは未だに、OP・EDアニメしか観た事がない。こちらも、どこかCSのチャンネルで放送してくれないだろうか。
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久々の藤子新刊ラッシュ

 もうすぐ日付が変わってしまうが、本日は9月3日、ドラえもんの誕生日。一昨日にはテレビアニメの特番もあったし、漫画のキャラクターとしては、世間でもかなり誕生日が認知されているのではないだろうか。ともかく、あらためて、おめでとうと言っておきたい。

 さて、そのドラえもんの誕生日に合わせるかのように、8月下旬から9月上旬にかけては、久々に藤子単行本の刊行ラッシュとなった。藤子ファンにとっては、嬉しい悲鳴だ。今回は、昨日までに購入した本を、紹介しておく。



・てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」第6巻(小学館)

 半年前「もっと!ドラえもん」第5号で予告されて以来、刊行が待ち遠しかった待望の第6巻。

 今回は、「もっと!ドラえもん」に再録された10作品を含む20話を収録している。個人的には「植物ペン」「げんきえさ」と、カラーコミックスの巻頭に収録されていた作品が、再録された事が嬉しい。他にも「ウルトラスーパー電池」「コース決定機」「空気てぶくろ」など、カラコミ以来埋もれていた作品が多く掘り起こされた。特に「空気てぶくろ」は、カラコミではトレス版だったので、ようやくオリジナルの絵を見る事が出来た。

 なお、この「カラー作品集」では、これまで基本的にサブタイトルは初出のままだったのだが、今回は「たからさがしカウンター」「木のはでお買い物」「ラジコンでやっつけろ」の3本が例外となった。
 「たからさがしカウンター」の初出タイトルは「たからさがしにいこう!」だったが、「ぼく、ドラえもん」付録の未収録作品集に同題の別作品(FFランドでは「宝さがし」だったが、なぜか「宝さがしに行こう」に変更)がある。「ラジコンでやっつけろ」の初出タイトルは「ラジコンのもと」。これは、カラー作品集第3巻に同題の作品がある。「木のはでお買い物」の初出タイトルは「タイムふろしき」。やはり、てんコミ2巻に同題の作品がある。なお、本作のアニメ版サブタイトルは「この葉で買い物」であり、これを意識したのか、ほぼ同じタイトルとなっており興味深い。ともかく、3本とも他の作品とタイトルが重なってしまうため改題されたわけで、「ドラえもん」のように作品数が多いと、似たようなタイトルや道具が登場してしまうのだろう。
 ちなみに、個人的には初出を尊重したサブタイトルの付け方には疑問を持っていた。単行本初収録作品はともかく、カラコミやFFランドに既に入っている作品まで初出の題に戻してしまっては、無用な混乱を招くだけだったと思う。今さら言っても仕方がないが、丁寧な編集だっただけに、この点だけは気になっていた。

 さて、第6巻の解説によると「カラー作品集」は、ひとまずこれで完結するとの事。てんコミ未収録のカラー作品が読める貴重なシリーズだっただけに残念だ。それにしても、1999年に第1巻が出てから足かけ7年、ここまで息の長いシリーズになるとは思っていなかった。今後も、何らかの形で未収録のカラー作品が掘り起こされる事を期待したい。



・ぴっかぴかコミックススペシャル「怪物くん 怪物ランドへの招待」(小学館)

 映画原作まんがの総集編として、1981年にカラーコミックスで刊行されたものの復刻版。本書と言い「ドラえもん カラー作品集」と言い、カラコミ好きには嬉しい展開だ。

 内容は、カラコミ版とほぼ同じ。ただ、巻頭の「作者のことば」は微妙に変わっており、登場人物紹介はレイアウトが異なる。また、カラコミ版で巻末に掲載されていた「映画 怪物ランドへの招待 フィルムストーリー」は、今回カットされている。
 ところで、本作は映画原作ではあるが、映画のために描き下ろされた作品ではなく、原作の短編「おやじが出たぞ!!」(FFランド版4巻)と「お正月は怪物ランドで」(同19巻)を続けて収録しただけ。実際の映画は、上記の原作2本を元に、話を大幅に再構成して1本の作品として作られている。そのため、映画を観た事が無くて、今回初めて原作を読んだ人は、あっけない中途半端な終わり方だと思ったのではないだろうか。映画は、怪物くんとヒロシの友情、怪物大王との親子愛が原作以上に丁寧に描かれており、また舞台となる怪物ランドの描写も迫力があって見応え十分なので、映画も、ぜひご覧いただきたい。そう言えば、先月テレ朝チャンネルで「怪物くん」映画2作が放送されたのは、ぴかコミと連動した企画だったのだろうか。

 さて、「怪物ランドへの招待」が復刻されたのだから、次は「デーモンの剣」を出して欲しいところだが、カラコミ版で同時収録だった「忍者ハットリくん ニンニン忍法絵日記」が、既にぴかコミ「ハットリくん」4巻に収録されているので、「デーモンの剣」単独での復刻は難しいかも知れない。



・「ミス・ドラキュラ」第3巻(ブッキング)

 近所の本屋では全く見あたらないので、今回も名古屋駅地下街の某書店で購入。気が付けば、毎回この店で買っている。確実に置いてある店があるだけマシか。
 1回4ページの短編なので、内容的に特筆する部分はないが、どの話も安定して面白い。あらためて、ブッキングには感謝したいところだ。

 また、復刻の効果で奇想天外社版全4巻の古書価格が、明らかに以前より安くなっている。某店では、以前は4冊セットで15,000円だったのに、現在は5,000円になっている。内容的に今回の復刻版と変わらないようなので、当面は旧版を買うつもりはないが、昔の本も手に入れやすくなった事は、ありがたい。



 とりあえず、今回はここまでだが、15日にはコロコロ文庫で「みきおとミキオ」の発売も控えている。単行本未収録作品が収録されるようなので、こちらも楽しみだ。未収録は4話なので、できれば全話収録して欲しいところだ。
 それにしても、正直なところ、今更コロコロ文庫で「ドラえもん」以外の新刊が出るとは思わなかった。それが、アニメ化もされていない「みきおとミキオ」なのだから、なおさら驚きだ。
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