「ドラえもん プラス」5巻収録作品を予想

 2月28日に、てんとう虫コミックス「ドラえもん プラス」第5巻が発売される。4巻までに収録された作品より、5巻の収録作品もある程度、推測できるので、試しにここで収録作品予想をしてみたい。
 実は、このネタは4巻が出た時から考えていたのだが、グズグズしているうちに、いつの間にか1月末になってしまった。早くしないと収録作品が発表されてしまうので、急いで公開した次第だ。
 なお、予想は「ドラえもん プラス」が、とりあえず5巻で完結する事を前提にして行う。つまり、ある程度「最終巻」を意識した構成になるだろうし、なるべくいい作品を選ぶはずだと考える。

 ここからは、これまでの他の単行本への収録状況別に、予想を書いていく。



[FFランド収録作品]

(・イイナリキャップ(2巻))
・ジークフリート(10巻)
・空手ドリンク(12巻)
・持ち主あて機(14巻)
・新聞社ごっこセット(23巻)
・初日の出セット(25巻)
・万能テントですてきなキャンプ(29巻)
・チューシン倉でかたきうち(33巻)
・ペタリ甲板(34巻)
・ペンシル・ミサイルと自動しかえしレーダー(35巻)

 これまでは、各巻10話前後収録されているので、ここでも10話を選んでみた。
 また、「プラス」には初期作品はほとんど入っていないので、その点も考慮した。初期作品なら「ロボット福の神」あたりが入ると面白いのだが、今の子供には分かりにくいオチだから難しそうだ。なお「イイナリキャップ」は「もっと!ドラえもん」4号に5巻収録予定と明記されているので、予想からは外しておく。



[「ぼく、ドラえもん」付録掲載]

・「45年後…」
・「そっくりペットフード」
・「人気歌手翼ちゃんの秘密」

 ここでは「ぼくドラ」付録に掲載されていて、かつ他の単行本に入っていない作品から選んだ(つまり、FFランドやカラーコミックスに入っている話は除外)。候補作品は10話以上あるので、なかなか予想は難しい。
 このうち、「45年後…」は「ドラえもん プラス」の締めくくりとして、5巻の最後に収録されるのではないかと思っている。残り2本は、話の面白さを考慮した上で、個人的な好みも入れて選んだ。



[ぴっかぴかコミックス収録作品]

・「トカゲロン」(2巻)
・「デンコーセッカ」(6巻)
・「のび太のへそくりが消えた!?」(9巻)

 こちらも、これまでの収録本数から考えて、3話を選んでおいた。なお、ぴかコミで単行本初収録となった作品の一部は、原稿所在不明のために雑誌からの復刻となっているが、今回はそれらは除外した。
 ぴかコミの編集方針が小学校低学年向けなので、当然ながら低年齢向けの作品ばかりとなった。



[単行本初収録作品]

・「コメットハンターに挑戦!」(「小学六年生」1986年7月号)
・「「スパルタ式にが手こくふく錠」&「にが手タッチバトン」」(「小学五年生」1984年1月号)
・「空まです通しフレーム」(「小学四年生」1991年1月号)
・「セルフアラーム」(「小学三年生」1989年5月号)
・「ねがいたなばたロケット」(「小学二年生」1986年7月号)

 最後は、これまでどの単行本にも収録されていない作品から予想しておく。これまで、既に16話を挙げているので、てんコミの全体ページ数を考慮して5話を選び、バランスを考慮して各学年から1話ずつとしてみた。未収録作品は内容があまり知られていないので、簡単に紹介しておく。
 「コメットハンターに挑戦!」は、自然と彗星の知識が身に付く、いかにもF作品らしい話。「「スパルタ式にが手こくふく錠」&「にが手タッチバトン」」は、ネズミ年をネタにしているので単行本に入れにくかったのだろう。普段以上にネズミを怖がるドラが見所。「空まです通しフレーム」は、「野比家は三十階」(てんコミ41巻)にも登場したマナブくんのエピソード。「セルフアラーム」は、少々下品なオチ。一本くらいはこんな話が入ってもいいだろう。「ねがいたなばたロケット」は、よくある「願い事を叶える」道具だが、宇宙ロケットになっていて妙にスケールが大きくて印象的だ。



 以上、「イイナリキャップ」を除く20話を、「ドラえもん プラス」第5巻収録作品として予想しておく。はたして、どのくらい当たるだろうか。全部外れたら、さすがに恥ずかしいだろうなあ。

 それにしても、予想をしていて「プラス」がたった5巻では少なすぎると、つくづく思い知らされた。FFランドやぴかコミ収録作品はともかく、未収録や「ぼくドラ」のみに載っている話は、候補が多すぎて選ぶのに苦労した。せめてあと2冊、7巻くらいまでは出してもいいと思う。てんコミに入っていなくても、まだまだ面白い作品は眠っているのだ。
 私の予想はともかく、今回の「プラス」5巻で未収録ドラの発掘が終わりとならず、何らかの形で続いてくれる事を望む。
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「キャプテン」と「プレイボール」

 ANIMAXで再放送していた「キャプテン」が、昨日最終回を迎えた。

 「キャプテン」テレビシリーズは1983年放送なのでちょうど私の小学生時代のアニメだが、これまでは観た事がなかった。厳密に言えば、「エイケン TV主題歌大全集」でOP・EDを観た事があったが、古臭そうなアニメだなと思った程度だった。そんな私が、この作品に興味を持ったのは、昨年7月より深夜枠で放映された「プレイボール」が、きっかけだった。
 「プレイボール」は、単に新作アニメを片っ端からチェックしていたうちの一本として観たのだが、原作を知らなかったので、第1話でサッカー部に入る展開で続きが気になり、第2話の河原のシーンで一気に引き込まれてしまった。肝心の野球をやるようになってからも、毎週先が気になる展開で試合の行方が気になり、放映日を待ち遠しく思ったものだ。
 このように、「プレイボール」を観ているうちに、自然と前作にあたる「キャプテン」も気になってきたので、ANIMAXでの放送を待っていたのだ。

 「キャプテン」は、墨谷二中の歴代野球部キャプテンを主人公に描いた作品で、アニメでは谷口編(1~12話)・丸井編(13~19話)・イガラシ編(20~26話)に分ける事が出来る。このうち、個人的には最初の谷口編が、一番面白かった。やはり谷口が主人公を務める「プレイボール」にも言える事だが、ひたすら努力して成長していく主人公とナインの姿が、観ていて、すがすがしい。特訓などが描かれていてもくどくないので、自然と感情移入して観る事ができた。
 続く丸井編も、作品としては悪くはなかったが、既に墨谷二中は強豪校扱いされているため、谷口時代とはキャプテンとしての立場もナインの心情も微妙に異なっており、多少違和感はあった。とは言え、丸井編から加わった近藤は愉快なキャラクターだったし、丸井やイガラシも個性の強いキャラクターなので、やはり楽しく観ていた。特に、最後の青葉との決戦は、文字通り動けなくなるまで試合を続ける姿が非常に印象的だった。
 最後のイガラシ編については、話を急いでいる感じが気になってしまった。宿敵・青葉学院の予選敗退や、地区予選決勝9回表の2点得点など、もっと描き込めそうなエピソードが、あらすじだけで流されてしまっていたのには驚いた。全26話に収めるための処置だったのかも知れないが、放映時には既に原作の連載は終わっていたのだから、もう少し構成を考える余地があったのではないだろうか。イガラシ編の原作は未読なので、このあたりが原作でどう描かれているのか、気になるところだ。
 最後は、全国大会へ向けてのランニング場面で終了。最終回らしくない終わり方だったが、反響次第で第2シリーズを考えていたのかもしれない。結局「キャプテン」の続きではなく、22年後に姉妹編「プレイボール」として実現したわけで、メインスタッフがちゃんと残っていて、制作会社も同じエイケンなのだから、考えてみると凄い事だ。
 ともあれ、全体として「キャプテン」は、十分に楽しんで観る事ができた作品だった。毎回の試合展開が気になって、ついつい引き込まれる点は「プレイボール」と同様だ。ただ、「キャプテン」では、次回予告で試合の結末をネタばらししてしまう事が多かった点が、少々気になったが。

 また、「キャプテン」を観終わってから、これは「プレイボール」より先に見ておくべき作品だったと、改めて思った。
 谷口の指がダメになった原因は「キャプテン」で描かれたエピソードだし、丸井やイガラシは両作品に登場するキャラクターだ。それに加えて「プレイボール」12・13話ではアニメオリジナルで墨谷高校対墨谷二中の試合が描かれた。このエピソードでは墨谷二中ナインに加え、青葉学院の佐野まで登場していたが、本放送当時は「こいつ誰だ?」くらいにしか思えなかった。もし、「キャプテン」での青葉学院との死闘を先に観ていれば、印象はかなり変わった事だろう。

 なお、主人公の谷口をはじめ、「キャプテン」「プレイボール」両方に登場するキャラクターが何人かいるが、全て声優は別人になっている。「キャプテン」のメインキャストには見慣れない名前が多いので、おそらく現在は声優として活動していないのだろう。それでも、比較的声は似ているのでさほど違和感はないが、できれば近藤役は中尾隆聖のままにして欲しかったものだ。


 さて、これを書いている時点で、東海地方ではまもなく「ラムネ」が最終回を迎えて、来週からは、全国で最も遅く「プレイボール2nd」が放映開始となる。「プレイボール」最終話には、東海テレビ用の日時を入れた「ラムネ」予告が流れたが、今回は「プレイボール2nd」の予告が流れるのだろうか。ともかく来週が楽しみだが、この1ヶ月半ですっかり「キャプテン」の谷口の声に馴染んでしまったから、また「プレイボール」版に頭を切り換えなくては。


1/29追記
 原作で「キャプテン」最終2話分のエピソードが、どう描かれていたのか気になったので、文庫版で確認したところ、やはりアニメでは大幅に展開がはしょられていた。青葉の敗戦については原作でもサラリと流していたが、アニメの江田川戦は飛ばしすぎだ。原作では、9回裏で江田川が同点に追いついて、総力戦で逆転に賭けると言う展開なのだが、アニメでは丸々カットして1点差のまま墨谷の勝ちにしている。また、試合途中の展開も大幅に削られており、9回表の青葉の得点も、原作ではきちんと描かれていた。
 ここまで短縮して無理に地区大会決勝まで入れるよりは、第24話のエピソードで締めた方が、きれいにまとまったのではないだろうか。2話分余るのならば、「プレイボール」最終2話のように丸々オリジナルにしてもよかったと思う。24話までが丁寧に描かれているだけに、最終2話の飛ばしっぷりは、少々残念だ。
 なお、最終話の谷口と丸井の応援は、アニメオリジナル。そもそも原作ではあの場面に谷口は登場しない。最終話を意識して谷口を出したのだろう。そのせいで、余計に試合に割く時間が減ったわけだが。
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1月3週目のアニメ雑感

 1月も下旬となって、ようやくアニメ新番組の第1回を一通り観終える事が出来た。
 とりあえず、「あまえないでよっ!! 喝!!」「タクティカルロア」「落語天女おゆい」「かしまし~ガール・ミーツ・ガール~」「よみがえる空 RESCUE WINGS」「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」「ワンワンセレプー それゆけ!徹之進」「キン肉マン ULTIMATE MUSCLE 2」は、視聴継続予定。これに加えて、2月開始予定の「プレイボール2nd」も、おそらく観続けるだろう。今期は、今のところ熱狂するほど面白い作品はあまりないのだが、それなりに楽しめるものが結構多いので、あまり視聴を切る事が出来なかった。

1/24追記
 「半分の月がのぼる空」第1話を録画したまま、観るのをすっかり忘れていた。今日観てみたら、結構面白かった。舞台が伊勢と言うのもいい。そんなわけで、これも視聴継続決定(と言っても、全6話しかないが)。


 さて、新番組も含め、ここ一週間くらいのテレビアニメ関連のネタを取り上げてみる。



・「舞-乙HiME」第14話でEDフリップ復活?

 第4話以来、久しぶりに提供画面がフェードアウトしなかったので、1フレームだけEDフリップが流れた。もう最後まで観る事はないだろうと思っていたので、少しだけ嬉しかった。
 さて、第14話本編最後の「引き」については、あちこちで色々と言われているが、私としては、あの展開で襲われたのが主人公のアリカなので、どうしても緊迫感に欠けると思ってしまった。第4話でオトメとしての資格の説明があった段階で、このような展開はあるだろうと思っていたが、作品の根本に関わる部分だけに、アリカがこのまま襲われてしまうとは考えにくい。まだ、これがニナだったら先が読めない展開になったのだろうが。

 なお、関東ではすでに第15話が放映されているので、ひょっとしたら非常に的はずれな事を書いているかもしれないが、ご容赦いただきたい。

1/24追記
 愛知でも第15話放映。やっぱりすぐに助けが入ったか。まあ、予告の段階でセルゲイが通りかかる事は読めていたのだが。それはともかく、話はいよいよ核心に入ってきた感じで、今後の展開が楽しみだ。どんな鬱展開になっても、どうせ最後は「堪忍なー」だろうが。



・ANIMAX「スペースコブラ」再放送でOP・ED修正

 1月19日からANIMAXで「スペースコブラ」の再放送が始まった。
 本作は、3年ほど前に放送された時に全話録画したのだが、これはVHS3倍モードだったので、DVD-Rで取り直そうと思って、再度録画してみた。それを観たところ、OP・EDラストの「製作 東京ムービー新社 フジテレビ」が「製作・著作 トムス・エンタテインメント」に直されてしまっている。3年前の放送はオリジナルのままだったので、今回も大丈夫だと思ったのだが。
 理由を考えてみて、DVDとの差別化を図るためなのかとも思ったが、前回の放送が、まさにDVD発売に合わせてのものだったので、これも違うだろう。
 しかも、画面を塗りつぶしてクレジットを差し替える一番下手な方法が使われている。もともと製作のOPクレジットはコブラの顔にかぶっていたので、その一部が塗りつぶされてしまい、せっかくの渋い絵が台無しになっている。何で今頃になってわざわざ差し替えたのだろう。前の時間に放送している「元祖天才バカボン」は「制作 東京ムービー」のままなのに。フジテレビの名前が出ているのがまずいのだろうか。

 本作に限らず、現在再放送されている東京ムービーおよび東京ムービー新社作品の多くは、製作クレジットが「トムス・エンタテインメント」に差し替えられているので、特に古い作品になると違和感がある。ただ、東京ムービーが買収された直後の「キョクイチ東京ムービー」は非常に格好悪い名前だと思っていたので、トムスに改名して、まだましになったと思う。でも、やっぱり差し替えはやめて欲しい。

 話を「コブラ」に戻すと、いっその事、OPとEDだけ以前録画したビデオから取り込んで差し替えようかとも思ったが、ANIMAXは画質もイマイチだし、ロゴは常時表示なので、そこまでこだわって手間をかける気にもなれない。とりあえず、妥協して録画する事にした。(1/24一部加筆・修正



・「落語天女おゆい」やはり月末は休止

 名古屋テレビの金曜深夜なので予想はできた事だが、「朝まで生テレビ」のために1月27日は休止となる。
 わざわざこの枠を新設したくらいだから、この問題への対策が立てられたのかと思ったが、そうでもなかったようだ。こうなると「プリンセスチュチュ」や「動画大陸」の時のように、3月末あたりに2話連続放送があるのだろうか。再放送に入っていたのでちゃんと観ていなかったが、確か「動画大陸」などは3話連続もあったと思う。

 それにしても、昨年9月までは寂しかった金曜深夜も、いつの間にか深夜アニメが4本になっている。これで、月曜から金曜まで平日は休み無しだ。その分、土・日曜深夜は何もないが、休日は朝にアニメが多いから、どちらにしても一日に観る本数はあまり変わらない。テレビアニメ全体で見ても、新年から金曜深夜の2本分枠が増えているので、未だに東海地方のアニメ放映本数は増加中。これだけ増えてしまうと、本当に観る方がおっ付かない。視聴に追われる生活は、どう考えても何か間違っているので、何とかしたい。単純に、落ち着いてアニメを楽しみたいのだ。
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FFランドについて補足(2)

 今回も、FFランドの話を続ける。

 18日にも触れた事なののだが、FFランドはカバー折り返しに半年~一年ほどの刊行予定が載っていた。今回、それらをいくらか見返したのだが、今になって見てみると、刊行予定の変更によって編集方針の変遷が垣間見られて、興味深い。
 そこで、今回は主だったFFランド刊行予定の変更例を紹介してみたい。

 まずは、おそらく一番有名であろうこの事例から。


・「シルバー・クロス」4巻以降→「新版 プロゴルファー猿」に変更

 「シルバー・クロス」は全6巻予定だったが、3巻が出たところで中断され、変わって「猿」が登場した。これが1985年4月の事だったので、「猿」テレビアニメの放映に合わせたと思われる。
 「猿」の刊行が決まる前には、「シルバー・クロス」の他に「宇宙人」「創世日記」「消える快速車」「3マシンメン」も予定されていたのだが、これらも予定から消えてしまったので、本来なら「シルバー・クロス」の後に刊行されるはずだったのだろう。この事は、「シルバー・クロス」の3巻までが出ていた第一週が、当初「復刻路線」と位置づけられていた(「ネオ・ユートピア」15号より)事からも推察できる。
 結局、第一週は「猿」の後も「忍者ハットリくん」「怪物くん」と有名作が続き、また「シルバー・クロス」の4巻以降も第4週に移って、ひとまず復刻路線は無くなってしまった。第一週に復刻路線が復活したのは、1989年3月の「スリーZメン」からとなる。

 次に、似たようなケースだが、


・「ウメ星デンカ」→「新編集 オバケのQ太郎」に変更

 これは、1985年12月の事。「猿」同様に、4月からテレビアニメが始まっていた「オバQ」の刊行を優先したのだろう。「オバQ」刊行が始まった事で、1986年は「猿」「ドラえもん」「オバQ」と、月4冊のうち3冊まではロングシリーズが続く事になり、少々面白味に欠けるラインナップだったと言わざるを得ない。

 お次は、これまでとは異なるパターン。


・「ドラえもん」「忍者ハットリくん」が当初の予定より少ない巻数で一旦完結

 1987年2月の時点では「ドラえもん」が37巻まで予定されて以下続刊、「ハットリくん」も5巻までで続刊予定となっていたが、翌3月には「ドラえもん」が第1期全35巻、「ハットリくん」が第1期全4巻で一度完結と変更された。
 「ハットリくん」については、ひとまず旧作でまとめるという意味があったのだろう。「ドラえもん」は、時期的にちょうど藤本先生がご病気で新作が満足に描かれていない頃だったので、単行本未収録作品を加えて刊行を続ける方針に無理が生じて、中断する事にしたのかも知れない。
 とは言え、「ドラえもん」が看板作品だった点に変わりはなかったようで、この後は「大長編ドラえもん」が、ほぼ3ヶ月に一回の割合で刊行されて、「ドラえもん」第36巻以降刊行までの間をつないでいる。

 次は、後期に行われた変更例。


・「フータくん ナンデモ会社編」→「フータくんNOW!」に変更

 「フータくん」は、「百万円貯金編」「日本一周編」「ナンデモ会社編」の3シリーズに分けられるが、42回に渡って連載されたにもかかわらず、「ナンデモ会社編」だけは一度も単行本化されていない。
 その「ナンデモ会社編」は、1989年10月まで刊行予定に載っていたのだが、翌11月には名前が消えて、代わりに「オヤジ坊太郎」「フータくんNOW!」が加えられている。おそらく「ナンデモ会社編」全3巻の予定が、「坊太郎」2巻と「フータくんNOW!」全1巻に変わったのだろう。
 「オヤジ坊太郎」は非常に不十分な内容だったし、「フータくんNOW!」にも未収録が残ったので、当初の予定通り「ナンデモ会社編」を出して欲しかった。結局、今に至るまで「ナンデモ会社編」は単行本化されていない。「ネオ・ユートピア」会誌に再録された2話を読む限り、他の2シリーズに負けない面白さはあると思うのだが、なぜ出版されないのだろう。
 なお、「ネオ・ユートピア」会誌等で「ナンデモ会社編」の分が「マボロシ変太夫」に振り分けられたと何度か書かれているが、カバー裏刊行予定を見る限りでは、「変太夫」刊行後も「ナンデモ会社編」の予定は残っていた事を、お断りしておく。


 以上、FFランドにおける刊行予定変更の歴史を振り返ってみた。裏事情などは、あくまで私の想像なので、念のため。
 ここで取り上げた以外にも、こまかい巻数変更などはたくさんあるのだが、いちいちあげていくときりがないので省略させていただいた。興味のある方は、ご自分でご確認下さいと言いたいのだが、ある程度FFランドを集めないと確認できないのが辛いところだ。

 それにしても、アニメ「ドラえもん」サブタイトルの話題から、こんな方向に話が飛んでしまうとは、自分でも思いもよらなかった。FFランドについては、他にも色々とネタに出来そうな部分はあるが、これ以上続けるのはどうかと思うので、ここで一旦終わらせていただく。
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FFランドについて補足(1)

 昨日はFFランドの書名について取り上げたが、書き漏らした事もあったので、補足しておく。

 話の流れで書き漏らしたのだが、FFランドで書名の頭に付け足された文句は「新編集」「新版」だけではない。作品に合わせてサブタイトル的な単語が付けられた場合もあったのだ。「マネー・ハンター フータくん」「宇宙生物 モジャ公」「星人 ドビンソン漂流記」が、これに相当する。
 このうち、「モジャ公」「ドビンソン」は「新編集」を付ける事をやめた後の刊行なので、まだ編集側にタイトル改変によるテコ入れに対して、少し未練があったのだろう。
 このように下手な単語をタイトルに付けられると、作品イメージを損なってしまう恐れがあるので、この3作だけで済んでよかった。有名作品なのであり得ないだろうが、もし「ドラえもん」にもこのパターンが適用されていたら「未来ロボット ドラえもん」などとなっていたのだろうか。これはイヤだ。

 結局、FFランドで行われたタイトル改変のうち、評価できるのは、最終巻「UTOPIA 最後の世界大戦」で、発想時の意図を汲んで「UTOPIA」をメインタイトルにした事くらいだろうか。FFランドの終盤は数合わせ的なタイトルが多かったが、「UTOPIA」はセル画で初刊本表紙を復刻し、さらに「ユリシーズ」「おやゆびひめ」も同時収録するなど、非常に力が入っており、最終巻にふさわしい一冊だった。
 もし、全巻に渡って「UTOPIA」レベルの内容・編集で出版していたら、FFランドはもっと素晴らしい全集になっただろう。その点で、途中の迷走はもったいないが、曲がりなりにも7年間途切れることなく刊行が続けられて、全301巻が完結した点は、評価したい。

 さて、FFランドについてはまだまだネタは尽きない。前回の補足という意味でも、まだ書き足りない事があるので、それをまた次回に書かせていただく。
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アニメドラのサブタイトルで思い出した事

 前回、アニメ「ドラえもん」サブタイトルの件について書いていて、どうも以前にも藤子不二雄関係で同じような気分になった事があるように思えて引っかかっていたのだが、ようやく思い出した。それは、「藤子不二雄ランド」(以下「FFランド」)に関する事だった。

 FFランドは、「世界初の週刊単行本 セル画・新作まんが付き全集」と言う触れ込みで、中央公論社より1984年6月に刊行開始された。毎週「ドラえもん」など藤子アニメの時間にCMを流して、派手な宣伝でスタートした事を覚えている。
 刊行開始当時、私はまだ小学生で、毎週380円出してFFランドを揃える事はできず、CM中で未読作品の発売が告げられるたびに、読みたいと思っていたものだが、そのうち、CMを観ていて、気になる部分が出てきた。それは、一部の作品の頭に付けられていた「新編集」と言う冠だった。
 「新編集 オバケのQ太郎」「新編集 忍者ハットリくん」等々、お馴染みの作品の頭にわざわざ「新編集」と付けられているのを見て、まだFFランドの実物を読んだ事がなかった私は、「新編集? それじゃあ、今まで出ていた「ドラえもん」は、てんコミと同じ内容だったのか」などと、思ってしまったものだ。

 それから数年。私はようやくFFランドを集め始めた。中学生の頃で、既に200巻以上刊行されていた時期だ。
 当時、FFランドの既刊ほとんどを揃えている書店があり、私もちょくちょく通ったものだが、そこでずらっとFFランドが並んでいるところを見て、あらためて「新編集」の文句が気になってしまった。
 この頃すでにFFランドを何冊か持っていたので、「新編集」と付いていなくても、多くのタイトルは新たに編集されて刊行されている事を知っていたので、わざわざ一部の作品に「新編集」と付けている事が、余計に気になったのだ。

 その後、主に古書店の安い物をメインにFFランドを集めていくうちに、どうやらテコ入れ目的で「新編集」と付けたらしいと気が付いた。
 この手の、本来のタイトルにない文句を書名に付けるパターンは「新版 プロゴルファー猿」が最初だったが、この「猿」1巻の前の週に発売された「まんが道」10巻を見ると、次号予告では「次号F.F.ランドVOL.41は『プロゴルファー猿』第1巻。猿の迫力ゴルフ物語。」となっており、カバー折り返しの刊行予定も含め、どこにも「新版」の文字は見られない。さらに、「猿」第1巻の解説コーナーである巻末の「プロゴルファー猿百科」にも、書名に「新版」と付けた件に関しては全く触れられておらず、「新版」は、ギリギリで付け加えられたとしか思えない。
 当時、少年サンデーコミックス版の「プロゴルファー猿」は、まだ新刊で発売中。しかも「猿」は長編作品なので「ドラえもん」のように未収録作品を入れるわけにもいかない。だから、「小学館版とは違いますよ」とアピールするために、「新版」と付けたのだろう。実際、小学館版と比べるとかなりの描き換えがあるので、あながちウソではなかったのだが、今になって冷静に考えると、商売っ気が見え見えだ。

 この「新版 プロゴルファー猿」で味を占めたのか、同年発売の「新編集 オバケのQ太郎」を皮切りに、「忍者ハットリくん」や「パーマン」などが、続々と「新編集」と冠されて刊行された。これらもてんとう虫コミックスなど他社で刊行中の作品ばかりだったので、差別化を図っていたと考えて、間違いないだろう。
 頭に「新編集」と付いた作品は全部で6タイトルだが、比較的長めの作品が多いので、総冊数は76冊になる。これに「新版 プロゴルファー猿」を加えれば98冊で、ほぼ全巻の3分の1に「新版」「新編集」と付いている事になる。それだけ、中央公論社も必死だったのだろう。結局、第2期が出ないまま絶版になってしまった事からも、FFランドの売れ行きはうかがえる。

 「新編集」作戦は「ウメ星デンカ」で終わりを迎えるのだが、カバー折り返しの刊行予定を見ると、「新編集 パーマン」第6巻(1988年1月8日発行)では「バケルくん」「T・Pぼん」「モジャ公」も「新編集」付きで予定されている。実際に、「バケルくん」第1巻(「新編集」は付いていない)本編最終ページには「新編集 バケルくん 第1巻おわり」と書かれており、方針を変更した、当時の混乱の名残りが見受けられる。

 まあ、途中で方針変更したところを見ると、やはり「新編集」の評判はよくなかったのだろう。
 正直言って、背表紙の上の方や、表紙のタイトル横に「新編集」と付いていると、元々安っぽい装丁のFFランドが、余計に安っぽく見えてしまう気がして邪魔だと思っていたので、最後までこれが続かなかっただけでもよしとしたい。

 そして、場当たり的な販促活動の後に残ったのは、「全集」にはふさわしくないタイトルの不統一だった。確たる方針があって「新編集」と付けたわけではないので、「オバQ」「ハットリくん」などは、後になって続編が「新 オバケのQ太郎」「新 忍者ハットリくん」として刊行されてしまい、非常に紛らわしくなってしまった。
 実際に、ネットオークションの検索で「新 プロゴルファー猿」が見つかったと思って確認してみたら、「新版 プロゴルファー猿」の間違いで、がっかりした事があった。それに、藤子A作品については、近年復刊された「藤子不二雄Aランド」でも、「新編集」はそのまま引き継がれている。影響は、現在にも残っているのだ。

 結局、この「新編集」問題は、FFランドが「全集としては中途半端」と言われる原因の一つとなったのではないだろうか。「新編集」の付いた「オバQ」「パーマン」「怪物くん」など、収録内容はよかっただけに、残念だ。

 ともかく、このように、アニメドラのサブタイトルとFFランドの書名では、「タイトルに余計な文句を付けてテコ入れする」という共通点があったと言うわけだ。


 さて、アニメ「ドラえもん」のサブタイトル問題は、後から振り返ってみて、どのように評価される事だろう。
 1クールで止めてしまって「あれは何だったのだろう」と言われるのか。それとも、ずっと続けてますます複雑怪奇なサブタイトルに変貌してしまい、「頼むから早く止めてくれ」「もう、あきらめた」などと言われるのだろうか。

 私としては、前者であってほしい。もちろん、1月13日放送分だけで止めてしまって一向に構わないのだが、既に何回分かは制作が進んでしまっているだろう。だから、これから作る分からでも、即刻止めていただきたい。

 何はともあれ、時代が変わっても人のやる事はあまり変わらないのだなあと、不思議な気持ちになってしまった
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アニメ「ドラえもん」サブタイトル異変

 13日のアニメ「ドラえもん」を観て、驚き、呆れて、がっかりした。
 放送をご覧になった方は既にご存知だろうが、これまで基本的に原作通りだったサブタイトルに、余計な煽り文句が付くようになったのだ。リニューアル後のアニメドラには、これまでも気になる点がいくつかあったが、わざわざ騒ぎ立てるような致命的な物とは思わなかった、今までは軽く触れる程度だった。しかし、今回の暴挙は、個人的には見過ごせないレベルに達している。
 本来ならば、昨年までと同じくアニメの感想を書くつもりだったのだが、予定を変更して、この件について書かせていただく。

 新聞のテレビ欄で長ったらしいサブタイトルが載る事自体は、「ドラえもん」以外のアニメでもすでに行われている。私が現在観ている作品では、「ブラック・ジャック」が、そのパターンだが、あくまでテレビ欄だけの事で、実際の放送ではシンプルなサブタイトルになっている。

 しかし、今回の「ドラえもん」の場合は、実際の放送でもはっきり画面に表示された上、ドラえもんによる読み上げまで行われており、完全に作品の一部となってしまっている。
 これでも、思わず唸らせられるような見事な文句が付いているのならまだしも救われるが、実際には「新年だ!アラビアンナイトだ! ランプのけむりオバケ」「ジャイアン新曲発表! かべ紙の中で新年会」と、はっきり言って私にはセンスが感じられなかった。来週放送分も、予告では「謎のはだかおとこ? このかぜうつします」「ドラえもんもお風呂に!? 温泉旅行」と、同様だ。テレビ番組だから、一人でも多くの視聴者を引きつけようと努力している事はわかるが、このサブタイトルで「面白そうだな、観てみよう」と思う人が、一体何人いるのだろう。逆に「ジャイアン新曲発表」に期待して観た人だったら、怒り出すかも知れない。

 なお、大晦日特番の視聴率は7.2%だった。これは、ここ数年の大晦日特番と比べても低い数字だ(詳しい数字は「パンポロリン!」参照)。一瞬、この視聴率のせいで、このようなテコ入れが行われたのかと思ってしまったが、考えてみたら大晦日特番の最後に流れた予告でも、すでに煽り文句は付いていた。この時は、まさか本編で正式なサブタイトルになるとまでは思っていなかったが。それに、一部テレビ情報誌でも煽り文句は掲載されていたので、遅くとも先月中旬くらいには決まっていた事なのだろう。

 あらためて言っておくが、私は昨年4月からのアニメリニューアルについては、基本的に賛成派だ。
 大山さん達の声は非常に好きだが、声優の高齢化は避けて通れない問題だったし、どうせ交代するのならば総入れ替えしてくれた方がすっきりすると思っていた。それに、リニューアル後、原作を尊重した作りとなった点も、藤子作品のファンとしては嬉しかった。ここで、大山時代のアニメオリジナル作品の出来をどうこう言うつもりはない。原作ファンとして、好きな話がテレビで動いているところを観るのが純粋に嬉しいのだ。
 もちろん、キャラクターの声や作品の雰囲気ががらっと変わってしまった事による違和感は私にもあるし、現在でも、一部の声優は更に演技力向上の余地があると思っている。それでも、9ヶ月間の放送を観る限り、スタッフ・キャストが、原作「ドラえもん」の面白さを見せようとしている事は画面から伝わってきたので、毎回楽しみに観て、このブログで感想を書いてきたのだ。

 このように、作品自体は面白く観ているのだが、今回のような変なテコ入れを目の当たりにすると、現場のアニメスタッフと、他の関係者との間に、考えのずれがあるような気がしてならない。この件に関しては昨年末に書いた主題歌の話題でも触れたが、アニメ「ドラえもん」が現在抱えている一番の問題点のような気がする。このような宣伝的な要素を決めているのは、おそらくプロデューサーなのだろう。
 考えてみれば、現場のスタッフは雑誌「ぼく、ドラえもん」「もっと!ドラえもん」で登場しているし、声優もメインの5人に留まらず、ママ・パパやジャイ子などサブキャラクター役のインタビューまで載っているのに、プロデューサーは登場していない。アニメ「ドラえもん」を作る上で重要な役割を担っているはずなのに、どのような考えで作品づくりをしているのか分からないとなると、非常に気になってしまう。ぜひ「もっと!ドラえもん」5号ではプロデューサーにインタビューして欲しいものだ。

 と言うわけで、今回はサブタイトルの件について、思うところを書いた。この件の衝撃が、あまりに大きかったので、今後アニメドラの感想を続けるかどうかは、現時点では未定とさせていただく。もちろん、毎週観続ける事には、変わりはないのだが。
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銀河テレビ小説「まんが道」を観て

 チャンネルNECOで放送された、銀河テレビ小説「まんが道」を、ひとまず第5話まで視聴した。

 このドラマ版「まんが道」を観たのは本放送以来なので、実に19年ぶりだ。とは言っても、私は本放送当時、小学生だったので、放送時間が比較的遅かったせいもあって毎回観ていたわけではなく、断片的に何回か観た程度。
 とりあえず、5話までの中では、第四回は間違いなく観ている。と言うのも、ドラマの放映される少し前に秋田書店版の「まんが道」単行本(「あすなろ編」収録)を読んだため、ドラマで「来るべき世界」の原稿を観て驚くシーンを観て、「漫画と同じ場面だ」と思った記憶があるからだ。
 ともかく、まともに観たのは今回が初めてだったので、新鮮な気持ちで観る事ができた。

 まず書いておきたいのは、今回改めて観るまでは、前述の「来るべき世界」の場面は、原作通りに宝塚の手塚先生宅を訪問した所だとばかり思っていたと言う事だ。だから、ドラマではトキワ荘での出来事だったと知って、かなり驚いた。
 この部分に限らず、ドラマでは原作のエピソードを、場面や時系列を変えて描いている事も多い。卒業間近の高校三年生から始めて、大筋では原作と同じ時系列で話を進めながら、原作はそれ以前の時期に描かれたエピソードを挿入しているわけだ。
 他にも、満賀道雄と霧野凉子が原作以上に親密に描かれていたり、一部登場人物や雑誌社の名前が微妙に変えられていたり、ドラマのみのキャラクターが登場したりと、原作を結構大胆にアレンジしている部分が見受けられる。

 しかし、原作と異なる部分も多いが、観ていて特に不快な気持ちにはならなかった。私は原作「まんが道」の熱烈なファンだが、このドラマ版は原作と異なる部分はあっても、漫画に打ち込む二人の姿を描くと言う根本的な部分は押さえられており、話もしっかりと作られているので、原作とは違うもう一つの「まんが道」として、面白く観る事ができた。
 そう言えば、このドラマ版では満賀と才野は「道雄」「茂」と、お互いを名前で呼んでいる。これも、原作を読み込んでいたせいで最初は違和感を感じたが、すぐに馴染んだ。小学生からの親友ならば、むしろこちらの方が自然だろう。
 また、原作では高岡の町並みはあくまで絵で描かれているが、ドラマ版ではその実物を見る事ができる点もいい。高岡には何度も訪れて藤子先生ゆかりの地を廻っているので、その時に見た事のある町並みが登場すると、嬉しくなってしまう。

 ここまで書いたように、基本的にドラマ版もいい作品だと思うのだが、藤子A作品特有の語り口やセリフの味が薄れてしまっている点だけは、少々残念だ。原作では、満賀が衝撃を受けた時の表現などが非常に印象的なので、それがドラマでは淡々と語られており、拍子抜けしてしまった場面もあった。

 とは言え、「まんが道」の映像化としていい出来である事は、間違いない。早く先を観たいと思うのだが、15話しかないのに、すぐに観てしまっては勿体ない気持ちもあるので、せいぜい一日おきに一話くらいのペースでしか観る事ができない。
 今後、チャンネルNECOには、続編の「まんが道 青春編」もぜひ放送して欲しいものだ。2月には予定されていないようなので、とりあえずは1月で解約するが。ともかく、525円で「まんが道」全話と「おねがい*ツインズ」全話を観られたのだから、かなりお得な一ヶ月だった。
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大晦日ドラえもんSP感想(後編)

 前回に続き、「新生ドラえもん 初の大晦日3時間スペシャル」の感想、その2。今回は、新作「竜宮城の八日間」および、夢テレビや映画情報、再放送等を含めた番組全体の感想を書いておく。



「竜宮城の八日間」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/安藤敏彦、作画監督/久保園誠、富永貞義)

 原作は24ページの中編。内容的に、後に描かれた「のび太の海底鬼岩城」の原型的作品と言えるだろう。
 「ドラえもん」に留まらず、「T・Pぼん」では「浦島太郎即日帰郷」、「ドビンソン漂流記」でも「宇宙ガメをつかまえろ」と、浦島伝説を元にした話は、多く描かれている。「ベラボー」も、やはり基本設定は浦島伝説がベースだろう。それだけ、藤本先生がお好きなテーマなのだと言える。

 今回は、4パート構成で40分と、アニメリニューアル後では最大の長尺となった。大晦日スペシャルのとりを飾るには、ふさわしい。内容的にも、普段の日常話とは異なるスケールの大きな冒険が選ばれた事もあって、劇場版に近い雰囲気があった。特に、導入部の自由研究打ち合わせから過去に行くまでの流れは、いかにも冒険の始まりという感じで、なかなかよかった。作画監督は二人いたが、絵柄から判断して前半が久保園氏、後半が富永氏だろう。

 本編は、竜宮に着いてからの後半部分が大幅に膨らまされており、牢からの脱走、浦島太郎の歓待と帰還など、原作にはない場面が描かれていた。
 前者については、「ドラえもんのポケット封じ」が上手く処理されており、道具が使えない局面で知恵を絞って、ポケットの中に4人が隠れる展開は面白かった。
 後者では、魚たちの舞い踊りが描かれていたが、顔が魚の「魚人」は、ちょっと気持ち悪い。この「魚人」の存在は、竜宮の人達が元々は地上人だったという設定と矛盾するが、単なるかぶり物で中身は普通の人間なのだろうか。
 なお、この場面でかかっていた曲は昨年発売された「ドラえもん☆ミニアルバム」に収録された「ドラえもん・七不思議 ~其の一~」。宴会のムードからは、ちょっとずれている気がするが、ミニアルバム収録の曲を流すとしたら、これが一番ふさわしいのだろう。

 ラストのオチで、原作通りに現在の年代を明言するかどうかが気になっていたが、今回は流星群が見られるという設定を用意して、元の時代に戻った事を表現しており、年については言及されなかった。妥当な処理だと思う。

 全体として、竜宮での場面が大幅に増えた事で、冒険物語として印象深い作品になった。
 ただ、ジャイアンが妙にごちそうにこだわったり、突然歌い出すなど普段より頭の悪いキャラになっていたり、含みがあるように描かれていた死刑強行派の人物について特に説明が無いなどの点は、不満が残る。もう少し時間があれば、あの人物が特に地上人に冷淡な理由が描かれたのだろうか。

 このように、気になった部分はあったが、見応えのある作品だった事は間違いない。今後も、たまには長尺の作品を観たいものだ。

 新作感想はここまで。以下は、各コーナー等の感想を書いておく。



・夢テレビ

 今回、各エピソードの合間合間に入ったミニコーナー。世界各国の人々がドラえもん大晦日スペシャルに熱狂している設定のネタ映像だが、ブラジル・オーストラリア・チェニジア・アメリカ・インド・中国と、多くの国が登場しており、エキストラの数も考えると、結構手間がかかっているのではないだろうか。
 大山時代のように新作アニメで間をつなぐのと、どちらの方がより手間がかかるのかは知らないが、ともかく今回の「夢テレビ」からは、テレビ朝日の並々ならぬやる気は伝わった。ただ、少々空回りしていた気はするが。各エピソードに対するコメントなど、ネタとしては結構楽しめた。



・映画最新情報

 渡辺歩監督をはじめとして、主要スタッフのインタビューと経歴紹介が流れた。渡辺監督と小西作画監督以外の人は、良く知らなかったので、非常に興味深かった。
 ただ、このような紹介は、大人のファンは喜ぶかも知れないが、子供にとっては「誰これ?」という感じだと思う。それでも、映画には非常に力が入れられている事は、画面からあふれる雰囲気で、伝わったのではないだろうか。



・再放送作品

 「どくさいスイッチ」「マル秘スパイ大作戦」「まあまあ棒」の3本。リニューアル後としては初期の作品から選ばれている。個人的な好みを言えば「好きでたまらニャイ」「タンポポ空を行く」あたりを放送して欲しかったが、今回も妥当な選択だったと思う。



 締めくくりに、大晦日スペシャル全体の印象を書いておくと、「夢テレビ」のせいか、妙にテンションの高い番組になっていた気がした。願わくば、このテンションが持続して、今年以降も毎年大晦日スペシャルが観られる事を祈りたい。そのためには、まずは映画の成功が必要だろう。スタッフのやる気が空回りすることなく、よい作品になっているといいのだが。
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大晦日ドラえもんSP感想(前編)

 放送から一週間以上経ってしまったが、昨年12月31日に放送された「新生ドラえもん 初の大晦日3時間スペシャル」の感想を書いておく。

 例年は、基本的に再放送エピソード+特番用ミニコーナー(新作画)と言う構成だったので、特に書くような事も無かったのだが、今回は新作3本・再放送3本・特番企画「夢テレビ」と、テレビ朝日としても非常に力が入っている事が分かる。
 そのため、全部いっぺんに感想を書くと長くなるので、とりあえず前編では新作「雪山のロマンス」「ラジコン大海戦」の2本の感想を載せて、後編では新作「竜宮城の八日間」および、夢テレビや再放送を含む番組全体の感想を書きたい。



「雪山のロマンス」(脚本/大野木寛、絵コンテ/鈴木孝義、演出/三宅綱太郎、作画監督/嶋津郁雄)

 原作は10ページで、短編「ドラえもん」としては普通の長さ。大山時代には2度アニメ化されているが、両方とも6分20秒で、ほぼ原作そのままの内容だった。今回は22分の中編なので、オリジナル場面でかなり話が膨らまされるであろう事は放映前から予想できたが、実際その通りだった。まず、冒頭の学校の場面からして、アニメオリジナルだ。
 ここでは、今回のアニメオリジナルの場面や設定を、取りあげてみる。

・雪山遭難前に、すでにのび太がしずかにプロポーズしようとしている
・雪山登山のメンバーが、ジャイアン・スネ夫・出木杉
・しずかと出木杉の関係がクローズアップされている


 こんなところだろうか。
 14年後にも、あのメンバーで山へ行くのは無理がある気がしたが、アニメオリジナルキャラを出すよりは馴染みやすいし、出木杉との関係に焦点をあてる事で、果たして本当にのび太としずかが結婚できるのかに興味を持たせる意味もあったのだろう。
 その点では、雪山で出木杉とのすれ違いは、タイムふろしきで大きくなったのび太がいなくなるタイミングと合わせて、上手く処理されていた。

 また、岩山に避難した後の、のび太・しずかは、これまでのアニメ版よりも丁寧に描かれており、非常によい雰囲気だった。特に、頑張るのび太を見守るしずかが、非常に優しいまなざしで母性豊かに描かれており、印象深い。この場面が、最後のプロポーズにも無理なくつながっていた。

 全体として、オリジナルの追加要素は上手く話に馴染んでおり、「のび太・しずかの婚約」と言う一大イベントを描いた重要なエピソードとしてふさわしい、見応えのある内容だった。

 ただ、苦言を呈するとすれば、青年のび太と出木杉の声は合っておらず、別の人に変えてほしかった。のび太は情けないキャラのイメージがあるので、まだ聞く事が出来たが、出木杉があの外見・年齢であの声と言うのはさすがに無理だろう。
 なお、しずか・スネ夫に関しては、普通に年齢相応の声になっていたと思う。さすがにこの二人は上手い。ジャイアンは普段通りだったが、元々年齢不詳に近いイメージがあるので、特に気にならなかった。
 こうなると、仮に「のび太の結婚前夜」をやった場合、キャストはどうなるのかが気になってしまう。



「ラジコン大海戦」(脚本/大野木寛、絵コンテ・演出/鈴木卓夫、作画監督/田中 薫)

 原作は、21ページの中編。「雪山のロマンス」とは異なり、原作通りに作っても22分のアニメ化に耐えうる長さとなっている。
 しかし、大山時代には帯番組で一度アニメ化されたっきりで、その後リメイクされなかった。原作のボリュームを考えると、特番の中編にはうってつけの作品なので、不思議な事だ。帯番組時代のアニメ版もDVD化されておらず、アニメに関しては不遇なエピソードと言えるだろう。

 そんな作品がようやく本格的にアニメ化されたわけで、非常に意味は大きい。
 今回は、ラジコンの描写に力が入れられており、スネ夫の戦艦大和やドラの高性能ミニ潜水艦など、細部までこだわりが感じられた。加えて、大和・ゼロ戦・潜水艦などの戦闘シーンも、よく動いており、見応えがあった。
 話の細かい部分を見ていくと、ドラたちの大和改造が秘密道具「なんでもコントローラー」になっていたり、ドラの潜水艦が「原子力」でなくなっているなど微妙な違いはあるが、基本的に原作通りの内容。スネ吉の魚雷攻撃などはカットされると思っていただけに、そのまま登場してうれしかった。お互いに攻撃し合ってエスカレートしていく展開は、スネ吉のセリフ「戦争はむなしい」で、上手くオチていた。さらに、最後の「飛行機を壊された」オチも、変に引き延ばさずにあっさり落としていて、原作の味が出ていたと思う。
 ただ、スネ吉のセリフに関しては、原作通り「金ばかりかかってむなしいものだなあ」と言わせてほしかった。これがあるからこそ、戦争のばかばかしさが一層引き立つのだと思う。

 今回、個人的に注目していたスネ吉の声は、山崎たくみだった。大山時代にも、脇役で頻繁に出演していた人だ。小池さんを演じた事もある。スネ夫役の関智一との絡みは、「機動武闘伝Gガンダム」のドモンとジョルジュを思い出す。この二人が「ドラえもん」で従兄弟同士として共演するようになったとは、昔から声に馴染んできた人間としては、感慨深い。
 ともかく、山崎たくみの演技は、エキセントリックなスネ吉のキャラクターにはまっており、前任の二又一成とは異なるが、スネ吉にはぴったりだ。今後もこの声で、熱いジオラマ指導の場面などが見られるかと思うと、楽しみだ。



 以上、今回はここまで。
 2本とも、レギュラー放送と同じ22分で作られているので、通常枠での放送も可能だっただろう。逆に言えば、元々レギュラー枠で予定していた話が、大晦日に回されたとも考えられる。いずれにせよ、2本とも22分使った中編としては見応えがあった。

 残る新作の「竜宮城の八日間」は、4パート構成で計40分の長尺であり、こちらは間違いなく最初から大晦日特番用として作られた作品だろう。実際に、内容的にも色々と注目すべき点があったが、それは後編でじっくり取り上げたい。
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