F全集『オバケのQ太郎』第1巻感想

 『藤子・F・不二雄大全集』第1回配本の発売から二日が経ち、ようやく少し気分も落ち着いてきた。
 とは言っても、この二日間、全集の3冊を眺めたり本を開いたりしてニヤニヤしてしまう状態が続いている。待ちこがれた全集の実物を手にとって読める喜びは、何にも代え難い。
 とりあえず、今回の3冊は、事前に準備していた本棚に収めた。





 しかし、ご覧のように『ドラえもん』が分厚いせいもあって、これだけのスペースでは3ヶ月で埋まってしまう。早急な課題として、更なる本棚スペースの確保を行わなければ。



 せっかく出た大全集なのだから、この機会に各作品をじっくり読み返そうと思い、今日は『オバケのQ太郎』第1巻を読んだ。
 昨日も書いた事だが、初期『オバQ』は、昭和30年代藤子ギャグ漫画のテイストが色濃く、特に一度目の連載終了後までの最初期作品にそれを強く感じた。
 Qちゃんのキャラクターはともかくとして、大原家の人達との関係も確立しておらず、友達もほとんど出てこない。正ちゃんのパパがQちゃんをペット扱いしているあたりは最初期ならではだろう。これはいわば「作品世界の構築段階」であり、まだ作品として完成していない状態だったと言える。それがだんだんと面白くなっているのに9回で連載終了となったのだから、藤子両先生もさぞかし残念だったのではないだろうか。同様に読者も残念だったからこそ、連載再開されたわけだが。

 さて、この第1巻を読んで強く感じたのは、主人公としてのQちゃんのキャラクターの素晴らしさだ。
 連載再開したころから、Qちゃんのとぼけ具合にどんどんと拍車がかかって、「いじわる。おくれよ!」とか、会話で何度も爆笑させられた。『オバQ』には面白いキャラクターがたくさん登場するが、やはり作品の面白さを支えているのは主人公のQちゃんなのだと再認識させられた。第1巻ではドロンパはもちろんの事、木佐くんすらまだ出てきていないが、それでも十分に面白い。
 ちなみに、木佐くん絡みでは『新オバQ』に傑作エピソードが多い。「偉人キザ夫伝」「木佐くんは自殺するのだ」「王さまの耳はロバの耳」など、どれも爆笑必死なので、未読の方は全集第2期以降をお楽しみに。

 また、Qちゃん以外のキャラクターも、ポジションが確立してどんどんと面白くなっている。
 Qちゃんが大原家の一員として扱われだしたのは、「ハイキングに行こう」あたりからか。この回は、ウメボシのネタなどパパが特に面白い。


 このように、作品の変遷を実感できるのは、発表順通りに漏れなく収録されているおかげだ。
 第1巻収録作品の大部分は、すでにFFランドで読んでいたが、今回の全集で結構印象が変わった。「傑作選」だったてんコミ版は論外としても、FFランドは収録作品数はがんばっていたが、一度目の最終回「名画をかこう」が17巻に入っているなど、収録順にはいい加減なところがあった。
 今回の全集は今後も発表順の収録になるから、続けて読むのが楽しみだ。今までは、どちらかというと『新オバQ』の強烈なギャグの方が好きだったのだが、旧作のとぼけた味わいは『新』とは違った面白さで、こちらもいい。これだけ面白いギャグ漫画が今まで長らく絶版だったとは、あらためて勿体ない事をしてきたものだと思ってしまうが、それも昔の事。これからは、誰でも手軽に『オバQ』を楽しめるのだ。素晴らしい時代になった。



 最後に、写真を一枚。何となく、F全集とFFランドを並べてみた。こうして見ると、FFランドも悪くはないし愛着もあるが、やはり今回の方がより「全集」らしい。
 それに、『オバQ』のカバーイラストは、昔の絵がFFランドで描き直されている事がわかって、なかなか興味深い。





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『藤子・F・不二雄大全集』ついに刊行開始!

 昨日、ついに待ちに待っていた『藤子・F・不二雄大全集』第1回配本が発売された。
 もちろん、仕事帰りに予約していた書店に寄って、即日購入した。つまり、仕事が終わるまではおあずけだった訳で、昨日は本当に一日が長かった。誰かがこっそり「時間ナガナガ光線」を使ったのではないかと思うくらいだった。
 それだけに、実物を手にとった時は、「おお。この感げき!」と、しずちゃんの足を得たドラえもんのごとく走り出したい気分になってしまった。


 当然のように、昨日のうちにこの感激をブログに書いておこうと思ったのだが、想定外の事態が発生した。
 PCの電源を入れても、画面が映らないのだ。最初はPC本体の故障かと思ったが、音などで判断する限りでは本体はまともに動作している。モニタの方がいかれたのだった。昨日の朝までは何事もなく動作していただけに、全くの想定外だ。野比家のテレビのように普段から調子が悪かったのなら納得も出来るのだが。
 仕方がないので、今日は急いで大須まで行き、新しいモニタを買ってきた。まあ、前のモニタは5年以上使っており、そろそろもっと大きな画面に変えたいと思っていたので、ちょうどいいタイミングだったのかも知れない。ついでに、増設用のHDDも買ってきてしまった。とうとう1TBだ。昔は、100GBで大容量だと思っていたのに、もうテラの単位まで行ってしまうとは。それでも、動画は容量を食うから、この1TBもいつまで保つ事やら。
 そんなわけで、ようやくまともにPCを使えるようになって、いまこれを書いている。画面がワイドになって、気分がいい。思わぬ出費にはなってしまったが。今更ながら、F全集を一括払いにしなくてよかった。



 さて、記念すべき『藤子・F・不二雄大全集』第1回刊行は、『ドラえもん』『オバケのQ太郎』『パーマン』の、各第1巻。





 まずは、気になるところを中心に一通り目を通してみたが、想像していた以上に気合いの入った出来に満足だ。本編は白黒だが巻頭にカラー口絵の特集があるし、巻末には特別資料室が設けられている。これは事前の情報になかったものだが、F先生の手によるイラストが添えられた雑誌記事などが紹介されており、本編同様にF作品として楽しめるので、良い企画だ。初出情報で、単行本収録時の描き足しの有無が分かるのもありがたい。今後は、描き足しありの話の初出版を求めに図書館に行く事になるだろう。
 また、解説の人選も鴻上尚史、鈴木伸一、三輪勝恵と「わかっている」人を起用していて評価できる。今回の解説では、個人的には三輪さんの書かれたアニメ版『パーマン』の思い出が一番興味深く読めた。
 さらに、何気なくパラパラとページをめくっていたら、月報が出てきて驚いた。これは作品解説の一翼を担っているし、何よりいかにも「全集」という感じがするのがいい。本体とは別に差し込まれているから、なくさないように注意しなければ。


 肝心の作品本編だが、正直なところ、興奮してまだ落ち着いて読める精神状態ではない。それでもある程度は読んだので、思いつくままに感想を書いておこう。
 まず、一番気になっていた『パーマン』のセリフ問題だが、「時速91キロ」「スーパーマン」は復活したものの、「脳細胞破壊銃」は「細胞変換銃」のままと中途半端な決着になり、残念だ。「パーマン誕生」の「おじさんは精神病院から脱走してきたんだね」や、「はじめましてパー子です」の「クルクルパーマン」も復活せず。
 これが非常にデリケートな問題なのは百も承知だが、スーパーマンを復活させたのだからこちらも何とかして欲しかった。「くるわせ屋」でも「クルクルパーマン」と言っているのだが、これは大丈夫なのだろうか。ちょっと心配だ。とりあえず、脳細胞破壊銃を含めた旧設定が読めるてんコミ旧装丁版は今後も手放せない。特に「パーマン全員集合!!」は旧セリフの方がしっくりくる。
 その一方、「砂漠のジン魔神」が初出の形で収録されているのは評価できる。FFランドではカットされた「だましてごめんね」の藤子両先生の絵を、はじめて見る事が出来た。それに、巻末に虫コミックス版の別バージョン第1話導入部を収録してくれたのも嬉しい。


 次に『ドラえもん』。
 こちらも、主にセリフの扱いが気になっていたのだが、ヘリトンボや「古道具競争」の「ちょうちょ、ちょうちょ」が復活していたりと、セリフがてんコミ初期版に近い状態に戻っており、これは巻頭に書かれている「作者の意図ではない要因で改変が行われていたと考えられる場合は、原則として可能な限り本来の姿に戻すように努めました」との方針に寄るものだろう。今後の巻も、旧版セリフの復活に期待したい。
 それにしても、学年切り上がり方式の編集によるとわかってはいるが、『ドラえもん』第1巻の分厚さは凄い。ネット上では「中公愛蔵版みたいだ」と言う声を、結構あちこちで見かけたが、たしかに「カバーと本編の紙質がよくなった中公愛蔵版」という感じだ。





 実際、並べてみるとF全集の方が貫禄があって愛蔵版っぽい。


 そして、『オバケのQ太郎』。
 この作品が前2作と大きく違うのは、「出版された事自体が大ニュース」だと言う事だ。長らく続いていた『オバQ』単行本の入手困難状態がようやく解消されて、本当に嬉しい。Qちゃんに「お帰りなさい」と、声をかけてあげたいくらいだ。
 第1巻は「週刊少年サンデー」連載分が発表順に収録されているが、あらためて初期作品ばかりを読むと、自分の頭にある「オバQ」像といささか違った印象を受ける。これはこれでギャグマンガとして面白いのだが、「昭和30年代の雰囲気」がかなり強く出ており、藤子生活ギャグの夜明け前と言った感じだ。
 初期は、石ノ森氏だけではなくA先生も結構脇役キャラを描いており、その点でも絵として印象が異なって見えるのかもしれない。これは、さらにじっくり読み込みたい作品だ。



 まだまだ、書きたい事はいっぱいあるが、とりあえずここまでにしておこう。
 「藤子不二雄ランド」絶版から10年以上が経ち、ようやく真の意味で「全集」と言えるF先生の全集刊行が始まった。これから毎月、25日に新刊を買ってF世界を味わう事が出来るのだから、本当に楽しみだ。巻頭と巻末に読者への断り書きがあり、確固たる編集方針を持っているとわかるのも頼もしい。スタッフの方々には、今後も丁寧な編集をお願いしたい。期待しております。

 最後に一つ。気付かれた方もいるだろうが、この全集には「通し巻数」が設定されているようだ。背表紙の下部を見ると、『ドラ』が「FZ-001」、『オバQ』が「FZ-027」、『パーマン』が「FZ-043」となっている。『手塚治虫漫画全集』の「MT」番号と同じ性質のものだろう。と、なると『パーマン』は全8巻予定だから、第2期以降を含めて少なくとも50巻以上は出ると考えてよさそうだ。
 とにかく、当分は初回の3冊を隅から隅までじっくりと読み尽くしたい。
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『ゲゲゲの鬼太郎』第5作、再放送開始

 7月22日より、東海テレビの「夏休みアニメ劇場」枠で、『ゲゲゲの鬼太郎』第5作の再放送が始まった。
 もちろん、第5作は東海地区では初めての再放送だし、もしかしたら全国レベルでも初めてなのかも知れない(もし他の地域で既に再放送していたら、教えてください)。
 放映枠は、月~木曜日の11時~11時30分。お昼前の時間帯で、言うまでもなく夏休みで家にいる子供向けの放送だ。そもそも「夏休みアニメ劇場」なんだし。


 さっそく、第1回の放送を観てみた。まずは、11時ジャストに「夏休みアニメ劇場」の枠を示すフリップが出る。







  第5作どころか、どのシリーズとも違うタイトルのフォントが、いい味を出している。このチープさが、地方の再放送らしくてなかなかよろしい。これで、以前のように第3作や第4作の鬼太郎の絵が入っていたらもっと笑えたのだが、さすがにそれはなかった。

 私はアナログ放送で観ているが、このフリップが既にレターボックスになっている時点で予想できるように、本編は第1話からのスタートで、しっかりレターボックスで放送してくれた。







 上下のお知らせは7月からどの局でも出て鬱陶しいが、アニメ本編を邪魔していないので許容範囲だ。
 それはともかく、アナログでは本放送が4:3サイドカットだっただけに、今回のレターボックス再放送は実にありがたい。
 ただ、EDと次回予告は丸々カットされてしまっている。地上波のアニメ再放送ではありがちだが、やはり残念だ。本放送の録画があるので、スタッフがわからなくて困るような事はないが、日曜9時枠のアニメは元から尺が短めなのだから、再放送でもせめてEDは流して欲しかった。それとも、元々11時の枠はCMが多く入る時間帯なのだろうか。普段観ていないので、それはわからない。

 それでも、本編だけでも左右カット無しの状態で観直せるのはありがたいので、今後も録画は続けたい。
 それに、なにより『鬼太郎』の再放送をやっていると言う事実が嬉しい。メインターゲットの子供たちに観直してもらって、続編への気運が高まってくれれば、と思う。
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『プロゴルファー猿』1982年スペシャル版 感想

 本日、テレ朝チャンネルで『プロゴルファー猿』のスペシャル版が放映された。
 これまで再放送される事もなく、以前に某ファンサークル上映会で一度見たっきりなので、今回の放映は非常に嬉しい。

 本作は「藤子不二雄ワイド」内でテレビシリーズが始まる以前に、1982年に単発2時間枠で放映された。テレビシリーズ版にも特番用の新作エピソード「SARU IN USA 激突!猿VSホーク -ワイルドプロ決定戦-」(1985年10月1日放映)があるので、「スペシャル版」と言うだけではどちらの事なのか紛らわしい。
 そのせいか、今回放送された1982年の特番には、テレ朝チャンネルの公式サイト及び番宣で「野生の天才少年に挑む美少女ゴルファー紅蜂と香港の竜!」とサブタイトルが付けられていた。実際には、作品タイトルは『プロゴルファー猿』のみで、サブタイトルは存在しない。どうでもいいが、番宣の方は映像がテレビシリーズ版になっていて、そこに「声・野沢雅子」なんて出るものだから非常に紛らわしい。番宣の担当者は何を考えていたのだろう。
 この後も、いちいち「1982年のスペシャル版」と書くとくどいので、このエントリでは「1982年版」と書く事にする。


 さて、今も触れたが1982年版の『猿』は、猿丸の声が野沢雅子で、他のキャラもテレビシリーズとは異なる。中丸役は菅谷政子なので、ケン一氏に聞こえてしまう。大丸はジャイ子役でお馴染みの青木和代、小丸はのび太のママの千々松幸子、紅蜂はドラミや魔美の横沢啓子。こうやって書き出してみると、藤子アニメお馴染みの声優が多い。千々松さんはキャディ役も演じていたが、こちらはのび太のママそのまんまの声だった。
 そんな中、なぜか猿の姉だけはテレビシリーズ版と同じ鵜飼るみ子が務めている。出番は少ないし、キャラデザインがテレビシリーズ版とはかなり異なるので、やっぱり違和感はあるのだが。

 このように声優は異なるが、イメージとしては皆キャラに合った声だった。さすがにミスターXだけは内海賢二の「猿くん!」の印象が強すぎて、最後まで馴染めなかったが。
 また、猿が原作やテレビシリーズとは異なり標準語をしゃべるのが、1982年版の大きな特徴だ。エセ関西弁になっていない分、これはこれでアリだと思う。野沢さんは関西出身ではないから、無理に原作のように喋らせたらテレビシリーズ同様に悲惨な事になっていただろう。

 藤子アニメお馴染みの声優と言えば、外せないのが肝付兼太。当然、本作にも出演している。ナレーター役でルールの解説などを担当しており、スネ夫やドラキュラとは違って落ち着いた地声に近い声だ。テレビシリーズ版では田中真弓演じるディンプルが解説担当だっただけに、解説はかなり雰囲気が違う。



 本編のストーリーは、正味の尺が90分しかないせいもあって、原作前半のダイジェストと言った感じだ。
 おっちゃん→剣崎→紅蜂→竜と、4試合も描いているので駆け足気味の印象はぬぐえない。剣崎戦では、いきなり最初から猿谷ゴルフ場での戦いになってしまうほどの飛ばしっぷりだ。
 尺の都合もあったにせよ、剣崎戦があっと言う間に終わってミスターXの絡む余地がないので、次の紅蜂戦で「猿が負けたら影のプロになること」と条件を出してくるのはやや唐突に感じる。猿の側にしてみれば「ミスターX?誰それ?」となってもおかしくない所なのだが。

 しかし、竜との戦いは、時間の制約がある中ではなかなか上手くまとめられていた。小林清志の声も、貫禄と迫力は十分でよく合っていた。ショットやボールの飛び方、コースの見せ方など、原作ともテレビシリーズ版とも異なる手法がいくつも使われており、テレビシリーズとは異なる解釈のアニメ化として面白かった。
 気になったところを挙げるとすれば、最終ホールで大丸のスモークボール事件のフォローがなかったのは残念だった。それでも、テレビシリーズ版のドラゴン戦は後半が中国に舞台を移し、かなりオリジナル要素が増えていただけに、1982年版の原作に比較的忠実な内容は、かえって新鮮だった。

 それにしても、原作でも変な髪型だった虎大人(1982年版での声優は、テレビシリーズのおっちゃん&初代ドラえもんの富田耕生)の頭が、完全に鉄腕アトムにしか見えないのは笑うところなのか。原作にないアングルであの頭を描こうとすると、アトムになってしまうのだろう。そもそも、アトムの髪型自体、どのアングルでもツノが2本立っているのは「マンガのウソ」なわけだし。


 この1982年版、スタッフはほぼ『怪物くん』からのスライドであり、事実上制作をスタジオディーンが担当したテレビシリーズとは顔ぶれが異なる。キャラクターデザインは鈴木伸一で、キャラの顔つきはテレビシリーズより原作のイメージに近い感じに仕上げられている。テレビシリーズ版の洗練された絵柄も嫌いではないが、こちらは原作ファンに嬉しい仕様だ。
 1982年版とテレビシリーズで共通しているのは音楽を筒井広志が担当している事で、1982年版の時点で既に、テレビシリーズでお馴染みのメロディーがバンバン流れている。音楽の力は凄いもので、声優が違っていても聞き慣れた曲が流れると「『猿』を観ているんだ」と言う気分にさせられる。
 ただ、観ていて音楽に何か物足りなさがある、何だろう…と思っていたのだが、観終わってから気が付いた。物足りなさは、「夢を勝ちとろう」のアレンジBGMが一切なかったせいだった。1982年版の時点では存在しない曲だから仕方がないが、知らず知らずのうちに流れるのを期待していたようだ。それだけ、私にとって「夢を勝ちとろう」の印象が強いのだろう。



 先ほども書いたように、本作は全体としては駆け足の印象が強い。もしかしたらテレビシリーズを視野に入れたパイロット版的な意味合いもあった作品だったのかもしれない。実際には、テレビシリーズ化の実現には、更に2年半もの月日を要したわけだが。
 だが、短い尺の中でも、猿と家族との触れ合いや、その対比となる紅蜂の孤独、それに竜との全力を尽くした死闘など、おさえるべき所はきちんと描かれており、制約の多い中でスタッフは出来る限りの仕事をした作品だったと思う。90分間、だれることなく観る事が出来た。

 今回の『猿』1982年版放送で、テレ朝チャンネルもようやく藤子アニメのレア作品を出すようになって、実に喜ばしい。
 あとは、『プロゴルファー猿』に限らず、テレビシリーズ作品で制作された特番用エピソードをもっと放送して欲しい。今のところ、『エスパー魔美』の「マイエンジェル魔美ちゃん」しか流れていない。『パーマン』の「バード星への道」「コピーワールドの謎」、『怪物くん』の「コワイ山の大冒険」など、観たい話はたくさんある。
 テレ朝チャンネルさん、よろしくお願いします。
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2009年夏の東海地区アニメ事情

 昨日、一日かけてRDのハードディスク初期化作業を行った。使い始めてから2年以上経つので、一度きれいにしておきたかったのだ。
 保存する番組と未見の番組をDVD-RAMに移して、HDD上には消していい番組だけにした上で初期化したのだが、DVD-RAMへの待避に丸一日かかってしまった。これで、かなり進んでいたであろうHDDの断片化も解消されたから、また安心して使う事が出来る。あとの問題は、DVDドライブがいつまで保つかだな。一応、予備が一台あるが、今のドライブを出来るだけ長く使いたい。2011年、アナログ停波のギリギリまでは使うのだから。



 さて、ここのところ東海地区のアニメ放映事情について書いていなかった。画面に「アナログ」表示が出るようになった時以来だ。今回は、久しぶりに東海地区アニメ放映の現状を取り上げる。

 まずは、各局の放映状況と曜日ごとの本数だが、7月に入って久々にテレビ愛知が勢いを取り戻してきた。4月期には1本しかなかった火曜深夜にアニメ枠が2本増えて、1時間半の3本立てとなり、深夜アニメ放映本数の合計も12本に増えた。
 火曜日は三重テレビもアニメ枠を新設(厳密に言えば、今年3月まであった『空を見上げる(以下略)』枠の復活)したので、火曜日が水・木曜日に次ぐアニメ過密曜日になった。

 テレビ愛知の火曜深夜枠は『【懺・】さよなら絶望先生』『宙のまにまに』『化物語』の3本なので、間に30分挟んでシャフト制作・新房昭之監督作品が立て続けに放映されている。メインスタッフが共通している上に主演声優も同じなので、リアルタイムで観ると胸焼けを起こしそうだ。
 さすがにこんな編成をしているのはテレビ愛知だけだろう…と思って調べてみたら、テレビ埼玉が日曜24時から『化物語』、25時から『懺・絶望』なので、順番は逆だがテレビ愛知とほぼ同じ状況だ。何とかならなかったのか。

 月曜日は、3月まではテレビ愛知に3枠あったのだが、そのうちスタチャの2本を火曜日と水曜日に分散させて、その後にスポンサー付きの非アニメ番組が入った。7月になっても状況は変わらず、月曜の深夜アニメはテレビ愛知『咲 -saki-』と中京テレビ『プリンセスラバー!』の2本のみだ。
 その反面、水・木曜は各7本と、過密状況が続いている。以前から何度もしつこく書いているが、明らかに水・木曜日に深夜アニメが偏りすぎだ。一番ひどい時には、おなじ会社が製作した(=スポンサーも同じ)作品同士が裏番組になっていた事さえあった。全く深夜アニメのない土・日曜日に分散させればいいのに、なぜ東海地方の局は水・木曜にこだわるのだろう。

 世の中は不景気で、深夜アニメの本数もピークの2006~2007年あたりと比べると減っているが、それでも週に20本以上やっているのだから、まだまだメーカーはアニメで儲ける気が満々なのだろう。
 ただ、DVD売り上げ状況などを見ていると、商売としてペイしたのかどうか心配になるような売れ行きの作品も多い。私も「ぜひDVD(今後はBDか)を買いたい!」と思うような作品は、1クールに1本あるかないかだ。
 今期は『涼宮ハルヒの憂鬱』が、そうなりそうだったのだが、「エンドレスエイト」のあまりのエンドレスっぷりにDVDを買う気はなくなってしまった。私は原作既読なので覚悟は出来ているが、あそこまで引っ張って原作通りのオチでは、原作未読の視聴者が怒り出さないかと心配だ。



 ここで、今期の視聴リストを載せておこう。
 思えば、これも最近はご無沙汰だった。


(日曜日)
 ・しゅごキャラ!!どきっ(テレビ愛知)
 ・DRAGON BALL KAI(東海テレビ)
 ・ジュエルペット(テレビ愛知)

(月曜日)

 ・咲 -saki-(テレビ愛知)
 ・プリンセスラバー!(中京テレビ)

(火曜日)

 ・【懺・】さよなら絶望先生(テレビ愛知)
 ・宙のまにまに(テレビ愛知)
 ・化物語(テレビ愛知)
 ・涼宮ハルヒの憂鬱(名古屋テレビ)

(水曜日)
 ・かなめも(テレビ愛知)
 ・狼と香辛料II(テレビ愛知)
 ・バスカッシュ!(CBC)

(木曜日)
 ・ファイト一発! 充電ちゃん!!(AT-X)
 ・大正野球娘。(CBC)
 ・東京マグニチュード8.0(東海テレビ)

(金曜日)
 ・ドラえもん(名古屋テレビ)
 ・戦場のヴァルキュリア(CBC)

(土曜日)
 ・真マジンガー 衝撃!Z編(テレビ愛知)



 以上、18本。4月期に比べると幾分増えた。今年は、4月期よりむしろ7月期に面白くなりそうな作品が多い気がする。

 『大正野球娘。』は『光と水のダフネ』の池端隆史監督作品なので期待していたが、第1話はいい感じだった。小梅の東京節がくせになって、何度も繰り返し観て(聴いて)しまう。2話以降が楽しみだ。そう言えば、『ダフネ』もCBCの木曜深夜放送だった。ただ、『ダフネ』が最速だったのに対して、『大正野球娘。』は2週遅れで地上波で一番遅いと言う違いがあるが。
 『【懺・】さよなら絶望先生』『狼と香辛料II』などの続編物も、これまで同様に楽しめる。『絶望』は、1話の絵描き歌でいきなり画伯を使ってしまうのはもったいない…と思ったら、2話ではまさかのアスミス登場。マ太郎の友達役とは予想外だった。ひだまりの「らすちゃん画伯」は健在ですな。
 全くの新番組では『化物語』の独特の雰囲気がなかなかいい。はたして戦場ヶ原ひたぎは「ツンデレ」と呼んでいいものだろうか。『東京マグニチュード8.0』は、東京での大震災と言う設定でどんな話が展開するのかが楽しみだ。不謹慎かも知れないが、このような「災害もの」での、パニック状況や人間の心理描写は、画面越しの「他人事」であるだけに面白い。


 新作アニメの視聴本数が増えたが、旧作については『ミクロイドS』の終了で東映チャンネルに観たい作品がなくなり、7月でひとまず解約したので、一週間のアニメ視聴時間はそんなに変わらない。
 『鉄腕アトム』カラー版は、週1話のペースで現在も視聴続行中。第37話まで観終わった。このあとに控えているエピソードでは、「ブラックルックス」が楽しみだ。「世の中にただひとついこいの場所があるとすれば…」のナレーションが、ちゃんと入っているといいのだが。



 と、このように、このブログでは最近あまり触れていなかったが、新作アニメもきちんと楽しんで観ているので、ご心配なく(?)。

 最後に、今期登場したテレビ愛知の新規制について触れておこう。
 『宙のまにまに』『化物語』では、自転車二人乗りのシーンで「法律違反ですが、原作を尊重しています」とのテロップが出る。『化物語』は2話連続だし、『宙のまにまに』では第2話の中だけで4回もテロップを出す徹底ぶり。



こんなテロップが4回も出た


 この2作品は製作会社が異なるから、おそらくテレビ愛知の要請でテロップが入れられたのだろう。いくら何でも過敏すぎはしないか。二人乗りでいちいちお断りを出すのなら、「エンドレスエイト」でも毎回テロップを入れなくてはいけないだろう。さすがに名古屋テレビは気にしてはいないらしく、そんな事にはなっていないが。
 『化物語』2話でお色気関係の規制はなくなったと思って安心していたのに、まさかこんな落とし穴があるとは。どうも、テレビ愛知は規制からは逃れられないようだ。
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『ゲゲゲの鬼太郎』第5作、再放送決定

 先日発売された「TV Japan」で、7月22日より東海テレビで『ゲゲゲの鬼太郎』再放送が始まる事が分かった。
 時間帯は11時からで、毎週月~木曜日の帯番組として放送される。いわゆる「夏休みアニメ劇場」枠だ。「声 高山みなみ」と載っていたので、第5作で間違いない。


 東海テレビは、1990年代までは毎年夏休みの10~11時台にアニメ再放送枠を設けていたが、最近は夏休みも朝のローカルワイド番組を休止せず放送する事が多かったので、今回は久々の夏休みアニメだ。
 しかも、それが『鬼太郎』だと言うのが嬉しい。以前から東海テレビは『鬼太郎』を贔屓しており、夕方の再放送も多かったし、1990年代には夏休みアニメ劇場の常連だった。夏休みアニメ枠自体が途切れていたため、最近は『鬼太郎』の再放送も行われず寂しかった。手元にあるビデオテープでは、1997年か98年頃の放送と思しき『ゲゲゲの鬼太郎 地獄編』の録画が残っているので、これが20世紀最後の『鬼太郎』再放送だったとすれば、今回は約10年ぶりの復活だ。

 ただ、再放送は嬉しいが、平日の11時からではリアルタイム視聴は無理だ。とりあえず、録画しておこう。
 「TV Japan」にはサブタイトルの記載がなかったので何話からやるのかは不明だが、もし第1話から放送するのであれば、注目は本放送が実写映画の宣伝仕様になっていた第5話だ。これを再放送するとすれば、おそらく遅れ放送局やDVD用のウエンツ瑛士が出ないバージョンになるのだろうが、本放送と異なるのは貴重だから、これもおさえておきたい。
 あとは、画角がどうなるかも気になる。第1話からなら、本放送通りにアナログは4:3サイドカットになるのか、それとも上下帯付きレターボックスで放送してくれるのか。後者なら、本放送とは別に保存しておきたい。
 夏休み中の放送だから、話数としては2クール分で終わりだろう。夕方にエンドレスで『こち亀』をやる(最近、最終回まで行ったが、その後また第1話に戻ってしまった)くらいなら、こちらの枠で『鬼太郎』を続けて欲しいところだが。

 今夏は、東海テレビだけでなくお隣の静岡県でも再放送が始まる。ぜひ、他にも全国各地で再放送を続けて『鬼太郎』第5作の「燈籠の火」を燃やし続けていって欲しい。そして、「オトナアニメ」Vol.12で語られていた、既に構成済みの第101話以降2クール分だけでもいいから、いつかシリーズが再開されれば、と思う。第5作の締めくくりは、どうしても観たい。



 ところで、『鬼太郎』と言えば、先月に劇場版『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』のDVD&BDソフトが発売された。
 私は、迷った末に限定版BDを買ったが、まだ封すら開けていない。今のところBDの再生機器がないので、開けても観られないのだ。付属の特典ディスクはDVDだから、まずはこちらを観ておいて、本編はとりあえずレンタルDVDで観ることにするか。何だか、本末転倒な感じだが。
 BDソフトを観るだけなら、ROM専用のドライブを買ってPCに付ければいいのだが、さすがにソフトが1枚だけでは意欲がわかないし、どうせなら書き込みもできる方がいい。BDプレイヤーやレコーダーも含めて、もうちょっと様子を見て、考えていきたい。
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手塚全集の文庫化に思うこと

 「手塚治虫漫画全集」が、再編集+作品増補により「手塚治虫文庫全集」として生まれ変わり、10月から刊行される。
 何となく、手塚全集は今のまま今後も売られ続けると思っていたし、何より全集のB6サイズは手塚先生ご自身がこだわっていた事なので、再編集はともかくとして文庫化するとは思わなかった。これは、本当に意外な展開だ。



 全集文庫化の報を意外に思い、さらに「これは嬉しくないなあ」とも思った。私も、文庫サイズのマンガ単行本は好きではない。何より、絵が小さいのが嫌だ。
 以前に角川文庫から初期手塚作品の復刻本が出たが、大ゴマが多かったのでなんとか読めた。文庫サイズは、このくらいが限界ではないか。『鉄腕アトム』は複数の文庫版が出ているが、特に連載初期はコマ割りが細かくて文庫サイズではまともに見られたものではない。

 だから、手塚作品に限らず文庫判のマンガ単行本は「他では読めない」もの以外は買っていない。たとえば、手塚作品なら秋田文庫『ミッドナイト』第4巻(最終話を単行本初収録)、『どろんこ先生』(全集ではセレクト版だった「おはよう!クスコ」を全話収録)、『ブラック・ジャック』第17巻(「金!金!金」「不死鳥」「おとずれた思い出」を単行本初収録)など。
 手塚作品以外では、小学館コロコロ文庫『ドラえもん』の一部の巻や『みきおとミキオ』は単行本初収録作品目当てに買ったし、MF文庫『燃えるV』(島本和彦)は初出版が復刻されており、この作品は単行本で大幅に改変されていたので大いに意義のある本だった。

 しかし、このように「文庫でもいいから買いたい」と思う本はごくわずかだ。文庫より大きな判で出ていれば、迷わずそちらを選ぶ。
 文庫のサイズ問題については、文庫全集サイトの「はじめに」で手塚プロの松谷社長も触れているが、印刷技術がいくら進歩しても最初からサイズが特に小さいのだから、どうしても限界はある。B6にはかなわないだろう。


 どうも、この文庫全集のターゲットがイマイチよく分からない。少なくとも、今までの全集400巻を揃えている人が「待ってました」と喜ぶとは思えない。実際、私はほぼ全巻近く持っている(残り7冊)が、全然嬉しくない。
 これまでの全集収録作品に加えて、全集完結後に刊行が可能になった『バンビ』『ピノキオ』や、『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』『ミッドナイト』の未収録作品も加えるそうだが、これらの作品の多くはすでに何らかの形で刊行されており、既刊の全集を揃えた人なら持っているだろう。わざわざこれらの作品を目当てに買うとは考えにくい。
 未発表作品の「ロマンス島」が全巻購入特典になっているあたりは熱心なファンが対象のように思えるが、いくら何でも90ページの本を目当てに、既存の本とダブりまくっている全200巻を買う気にはなれない。小学館の「手塚治虫の収穫」シリーズやポプラ社のあかしや書房復刻シリーズでも全巻購入で貰える未収録作品集や復刻本があったが、今回は巻数も価格も規模が全然違う。さすがにやりすぎだ。

 では、今回の文庫全集で初めて手塚作品に触れるような、初心者向けなのか。いくらなんでも、いきなり全200巻を揃えてくれる人がそんなにいるとは思えないし、主だった作品は既に他社の文庫で出ているから、今更と思われてしまうだろう。
 一体、この文庫化で誰が喜び、誰が得するのか、大いに疑問だ。


 とりあえず、私はこれを揃える気は全くない。収録内容に注意していて、単行本初収録作品や珍しいカラー復刻などがあったら、その巻だけを買うつもりだ。たとえば『ミッドナイト』は秋田文庫に収録された最終話以外にも単行本未収録作品がかなり残っているので、これらが全て収録されるのならば買いたい。
 『ブラック・ジャック』も、問題作「快楽の座」が巻頭カラー再現で収録されれば絶対に買うが、こちらは難しそうだ。



 ただ、文庫化の件を抜きにして考えれば、手塚プロが「全集を作り直したい」と考えてもおかしくはない。
 全集の第300巻までは手塚先生の考える方針で編集されていたから、『三つ目がとおる』の収録順がメチャクチャだったり、『ブラック・ジャック』に収録漏れ作品が多かったり、巻によってページ数が全然違っていたりと、「全集」としてはあまり体裁がよくない。いっその事、一から編集し直したいと思っても不思議はないだろう。

 手塚全集に限らず、「全集」には著者の意志はあまり反映させない方がいいと思う。
 「藤子不二雄ランド」も一応は全集だったはずなのに、F先生の「初期作品は省いてください」と要望を受け容れたために、初期作品は最終巻でごく一部が復刻されたのみだった。A作品についても、『魔太郎がくる!!』は原形をとどめないほどに話の削除と改変が多く、FFランド以降の単行本は惨憺たる状態だ。
 今月24日から刊行開始の「藤子・F・不二雄大全集」は「ドラえもん完全収録」をはじめとして、可能な限りの作品を収録しようとする姿勢が伺えるが、ガチャ子を今更単行本に入れるなどはF先生がご存命なら不可能だったのではないだろうか。

 とは言え、手塚全集で各タイトル毎に書き下ろされた「あとがき」は興味深い内容で、これは著者存命中でなければ不可能なものだった。「あとがき」を読んでいると、4期刊行分も手塚先生の生前に出ていれば、あとがきで面白い裏話を読めたかもしれないと残念に思ってしまう。
 結局、程度の問題なのだろう。手塚全集は、あまりに著者が介入しすぎたために「全集」としてはいびつな内容になってしまった。スッキリした編集であらためて手塚作品が読めると言う点では、今回の文庫全集にも意義はある。これで文庫でなければよかったのだが。
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『藤子・F・不二雄大全集』予約完了

 発売まであと3週間を切った『藤子・F・不二雄大全集』だが、昨日ようやく書店での予約を済ませた。
 このエントリに書いたように、書店受け取りで月々払いにする事はとっくに決めていたのだが、どの書店で買うかをなかなか決められなかったため、今まで予約ができずにいた。


 最初は単純に、自宅から一番近い書店にしようと思ったのだが、この店は終わる時間が結構早いので、仕事で遅くなった場合は発売日当日には受け取る事が出来ない恐れがある。
 だからと言って、あまり職場に近い店にすると、もし土曜発売の月があった場合には、わざわざ休みなのに出かける事になってしまう。どちらもあまり都合が良くない。
 そこで、あらためてネットでの予約受付状況も見ていたのだが、やはりネット購入では月々払いで送料無料・かつ予約特典付きという条件の揃った店はない。

 どうしたものかと悩んでいて、ふと、ある書店の存在を思い出した。自宅から電車で一駅のところにあり、以前に『T・Pぼん』スペシャル版を買った店だ。
 今回の全集と比べると、ほとんど宣伝など無かったと思われる『T・Pぼん』スペシャル版を、3巻とも発売日に平積みで売り出していたのだから藤子作品に理解があるのは間違いないし、深夜0時まで開いているので、夜遅くなってもほぼ確実に受け取る事が出来る。
 まさに今回の全集を申し込むのにうってつけの店なのだが、「自宅から一駅」で歩いて行くには少々面倒な距離にあるため、すっかり失念していた。そう言えば『ぼん』3巻も、遅い時間に買って帰ったら加筆があって驚いたのだった。

 そんなわけで、全集の全巻予約を申し込むべく昨日この店に行ってみたら、やはりレジの横には全集のポスターが貼られて、申し込みチラシが置いてあった。
 つまり、店員もちゃんとこの全集について「わかっている」状態なので話は早く、もちろん支払いは毎月受け取り時でOKで、申し込みは簡単に済んでしまった。これまで悩んでいたのがバカバカしく思えるほどだった。
 これで、7月24日には確実に第1回配本分を入手できる。



 予約が済んで、ようやく全集の刊行開始が間近いと言う実感がわいてきた。
 もう第1回配本の発売まで20日を切っている。あとちょっとだけ待てば、『ドラえもん』『オバケのQ太郎』『パーマン』の第1巻が手に入るのだ。あらためて公式サイトの収録作品一覧を観ていると、わくわく気分が高まってきた。昨日は、そんな日だった。
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