2006年春期待の新作アニメ

 いよいよ、3月も終わりが近い。アニメ最終回を観逃さないようにして、かつ新番組への準備(HDD容量の確保)をしなければ。とりあえず、テレビ愛知の「舞-乙HiME」は、最終回のみ普段より一日早く日曜(4月2日)深夜で、しかも2話連続放送なので、要注意だ。

 今回も、気になっているアニメ新番組を取りあげてみるが、さすがに本数が多すぎるので、特に注目している作品だけにしておく。ここで触れていなくても、少しでも興味を惹かれたものは、第1話は観るつもりだ。昨年4月スタート作品では「おねがいマイメロディ」のように、開始前は全然期待していなくても大化けする事はあるので、油断が出来ない。

 なお、いつもの事ながら、CS・BS以外の放映局・時間は東海地区のものなので、ご注意を。


・「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」4/1(土)開始(テレビ愛知、10:00)

 「デ・ジ・キャラットにょ」のプリンセススクール編を彷彿とさせる設定は非常に不安だが、ふたご姫達がふしぎ星を出ることで、話に広がりが生まれることを期待している。1年目は「お日さまのめぐみを取り戻す」と言う使命があったわけだが、土曜の午前中はのんびりしたい時間帯なので、今度はあまり大きな目的を設定しないで、これまで以上にゆるゆる~っと楽しめる作品になって欲しい。



・「妖怪人間ベム」4/1(土)開始(ANIMAX、19:00)

 正直言って、なぜ今更「ベム」なのかと思ってしまうのだが、キャラクターデザインは旧作を尊重しているので、ビジュアル的には期待が持てる。2話だけ製作されて企画がポシャった「妖怪人間ベム パートII」はビデオで観たが、ベロが中途半端に可愛くなっていて、逆に気持ち悪かった。
 今回は、舞台が港湾都市に固定されるようなので、ストーリーをどう展開させていくのかが気になる。シリーズ構成が武上純希なので、超展開もありえそうだ。



・「おねがいマイメロディ~くるくるシャッフル!~」4/2(日)開始(テレビ愛知、9:30)

 ふたご姫と同じく、タイトルを変えての2年目続投。1年目最終話の後に流れた予告では、思いっきり第1話の展開をネタばらししていたが、マイメロの事だから、きっとさらに予想の斜め上を行く話を見せてくれることだろう。
 スタッフから金貴臣や野田康行が「スクールランブル 二学期」へ行ってしまうのは残念だが、基本的にメインスタッフは続投なので安心できる。はたして、新OP曲は「オトメロディー」を超えられるだろうか。



・「ARIA The NATURAL」4/4(火)開始(テレビ愛知、26:28)

 昨年放映された第1シリーズがよかったので、第2期も期待。今の世の中、まったりとした世界観に浸ることが出来る作品は、貴重な存在だと思う。監督の佐藤順一は、昨年同様にふたご姫・ケロロとの掛け持ちが続く。制作会社のハルフィルムメーカーも抱えている作品が増えて忙しくなっているだろうが、クオリティが落ちることは避けて欲しい。



・「ウィッチブレイド」4/5(水)開始(CBC、25:45)

 アメコミを原作としながら、内容は日本オリジナルで作られた作品。主人公は23歳の子持ち女性で、声が能登麻美子。公開されているキャラクターを観る限りでは、能登の声に違和感を覚えそうな予感があるが、それで、かえって気になってしまう。今期CBCでは唯一の最速作品でもあるので、観ないわけには行かない。
 また、本作はCBC深夜アニメでは初めて、TBSでも放送される点も特筆すべきだろう。MBSの「アニメシャワー」枠作品ですら、TBSでは全く放映されていないのだから、快挙だと言える。ただ、せっかくの最速放送なのだから、放映休止等でTBSがCBCを追い抜くような事態は避けて欲しいものだ。



・「きらりん☆レボリューション」4/7(金)開始(テレビ愛知、18:00)

 ふたご姫の後に流れた番宣を観てしまったのだが、主演の久住小春の声が、とにかく凄まじい。近作で言えば、ぴちぴちピッチの中田あすみやLEMON ANGEL PROJECTのしほの涼を越えたかもしれない。演技をしていると言うよりは、ただ叫んでいるだけにしか聞こえなかったが、30分ずっとこれで通すのだろうか。ぴちぴちボイス好きには観逃せない(聞きのがせない)作品だろう。



・「女子高生 GIRL'S-HIGH」4/8(土)開始(AT-X、11:30)

 ふじもとよしたか監督が手がけると聞いて、試しに原作を読んだのだが、気に入って単行本を揃えてしまった。「ぴちぴちピッチ」無印後半の、主役側・悪役側共に好き勝手にバカをやっている頃のノリで演出したら、作品的にはまると思う。
 本作は、地元の名古屋テレビでも放映予定だが、スタートが21日と遅いので、AT-Xで視聴予定。基本的に地上波で観られるものは地上波を優先する主義なのだが、さすがに2週間も遅くては話にならない。しかし、もし保存するなら地上波版を選ぶことになるだろう。この辺のこだわりについては、そのうち書いてみたい。



・「ブラック・ジャック21」4/10(月)開始(中京テレビ、19:00)

 「ブラック・ジャック」が、オリジナル展開の連続シリーズにリニューアル。とは言っても、一応原作をベースにはするようで、予告を観る限り第1回は「獅子面病」「報復」の要素を取り入れているようだ。ドクター・ホワイトとは、白拍子の事か。
 正直なところ、まともな内容になるとは期待していない。しかし、どれだけ原作を破壊するのかが気になって、観てしまうことだろう。ほとんど怖いもの見たさの領域だ。



・「ひまわりっ!」4/10(月)開始(テレビ愛知、26:13)

 内容的には、よくある萌えアニメのようだが、中田あすみが「ぴちぴちピッチピュア」以来、1年3ヶ月ぶりにテレビアニメに出演するとあっては、観ないわけには行かない。しかも、ピッチと同じく放送局はテレビ愛知。まあ、U局アニメの半分以上はテレビ愛知に来るのだから、当然と言えば当然なのだが。ふじもと監督の「タクティカルロア」の後番組と言うのも何だか面白い。



・「姫様ご用心」4/12(水)開始(WOWOW、24:00)

 ノーマッド制作で、「ギャラクシーエンジェル」の高柳滋仁監督が、新たに手がける作品。主演はGAから引き続き、新谷良子で、他に沢城みゆき、かないみかも出演する模様。WOWOWの各話紹介に記載されているサブタイトルを見る限りでは、ベタベタのギャグアニメになりそうなので、バカバカしくも笑える作品を期待している。



 とりあえず、こんな所だろうか。ここで取り上げたのは10作品だけだが、実際にチェックする作品は30本以上になりそうだ。そこまでしてしまうのは、以前にも書いた気がするが、テレビアニメに対しての「貧乏性」故だろう。現在の放映本数を考えると大昔の話のように思ってしまうが、東海地方では数年前はせいぜい週に数本深夜アニメがあった程度で、朝~夜の時間帯でも放映されない作品は結構多く、とにかく観られるものだけでも見逃さないようにと必死だった。
 現在は、地上波アニメの8割方は放送されるようになり、また全体の放映本数自体が異常なまでに増えたが、それでも「もし、観なかったこのアニメが自分の好みにぴったりだったら勿体ない」と思ってしまうのだ。

 しかし、本数が多いと言っても、それは別に苦痛ではない。改編1ヶ月前くらいから、徐々に放映局等が発表されて行く段階で新番組への期待が高まり、4月まで一週間を切った現在、視聴スケジュールを立てていると遠足の準備をする子供のようにわくわくして楽しい。
 結局、アニメが好きなのだから観ているだけで、実に単純なことだ。また、新たな作品に出会えると思うと、4月が非常に待ち遠しい。
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カラコミ「ドラえもん」6巻見どころ

 ようやく手に入った、カラーコミックス「ドラえもん」第6巻。
 収録作品については前から知っていたし、また全て既読だったのだが、それでも、あらためて実物を見ると、カラコミならではの特色が随所に見られるので、今回はそれらについて取り上げてみる。


・巻頭4色作品「はこ庭フレーム」

 「ドラえもん カラー作品集」第2巻にも収録されている話だが、単行本収録はこちらが先。初出時は4色と単色が2ページずつ交互に使われていたのだが、カラコミ版では単色原稿をトレスして、4色に着色している。わざわざこんな事をしなくても、はじめから全ページ4色の作品を選べばいいのにと思ってしまった。
 このカラコミ収録版が、カラー作品集にもそのまま使われてしまったようで、カラー作品集でも2・3・6・7ページ目はトレス原稿となっている。近年のドラ単行本では極力オリジナル原稿を尊重しているだけに、珍しいケースと言える。


・「自動ぶんなぐりガス」大胆な描き足し

 この話は「ドラえもん カラー作品集」第4巻に収録されているので、ご存じの方も多いと思うが、広告スペースの関係で半ページ分余っている。しかし、カラコミでは、凄まじい方法でその余ったスペースを埋めている。「カラー作品集」で言うと125ページの6コマ目を、構図はそのままで半ページサイズに描き直しているのだ。
 問題は、これを描き直したのが藤本先生ではなく、どう見ても篠田ひでおの絵だと言う事。半ページ分の大きいサイズで、この絵が混じると非常に違和感がある。篠田氏は、おまけページの「まちがい絵さがし」等の企画の絵も担当しており、その関係だろう。
 5巻までにも、主にページ左側3分の1スペースで、時おり篠田氏の絵が見受けられるが、今回ほどに大胆なものは初めて見た。「はこ庭フレーム」のように、カラコミ版が「カラー作品集」にも収録されていたら、問題になった事だろう。


・「7につづきます」

 最終ページで発見して、びっくりした。6巻発売の時点では、まだカラコミを刊行し続ける意志があったようだ。実際、6巻の出た翌年春には「のび太の海底鬼岩城」総集編が、カラーコミックス第22巻として刊行されている。「魔界大冒険」の総集編はカラコミでは出なかったので、おそらく「海底鬼岩城」がカラコミ最後の一冊だろう。
 てんコミ45巻でも、初版では「46巻につづく」と書かれており、それが最近はなくなっている事は有名だが、まさかカラコミでも同じような事例があるとは思わなかった。もっとも、カラコミ6巻は増刷されていないから、直す機会もなかったわけだが。



 以上のように、カラコミ6巻には、思っていたよりも見所が多く、苦労して手に入れた甲斐があった。もし、当初の予定通り7巻以降が出ていたら、どうなっていたのだろう。6巻よりさらに入手困難になっていたか、あるいは売れ行きが良くなって、もっとカラコミが長く続いていたのだろうか。
 現在、カラコミの後継者的存在として、「ぴっかぴかコミックス」が、刊行されている。私は藤子作品と手塚作品しか買っていないが、それらを見る限りでは、カラコミよりも丁寧な編集であり、子供向けと言っても手抜きはされていない。ぴかコミの「ドラえもん」は、まもなく12巻が発売され、カラコミの2倍の巻数となる。これからも、ドラに限らず藤子作品をどんどん出して、続いていって欲しいものだ。
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ついに揃ったカラコミ「ドラえもん」

 長年集めていた、カラーコミックス(以下「カラコミ」)版「ドラえもん」全6巻を、ついに揃える事が出来た。
 本来この記事は、先月末に書くつもりだったのだが、書こうとした矢先に体調がおかしくなってしまい、速報性のある内容ではないため、延ばし延ばしにしていた。他のネタならこのまま書かずに終わってしまったかも知れないところだが、私にとって、カラコミ版ドラを揃える事は長年の目標だった。入手から一ヶ月近く経ってしまい、手に入れた時の興奮は、やや薄れてしまっているが、やはり書いておきたい。


 そもそも、現在では「カラーコミックス」をご存じないと言う方も多そうだが、カラコミが何であるかに関しては、こちらをご覧いただきたい。要するに、シンエイ版のアニメでドラブームが起こった頃に、週刊誌サイズで出された低年齢向けの単行本だ。サイズこそ違うが、現在は「ぴっかぴかコミックス」に受け継がれている。
 マニア的な視点から見ると、てんコミやFFランドにも未収録の作品が入っていたり、カラー作品がカラーで収録されている点などで貴重なのだが、私にとってはそのような事よりも、「生まれて初めて読んだ「ドラえもん」単行本」として、ドラ単行本の中でも最も思い入れが強い。

 刊行当時は幼稚園~小学校低学年だったのだが、1巻から4巻までを、まさにボロボロになるまで読み返しており、現在手元に残っている1巻と3巻は、最初と最後の数ページが無くなって、表紙も取れてしまっている。2・4巻は、残念ながらいつの間にか紛失してしまっていた。これだけ読み込んだせいもあって、「ばくはつこしょう」「はなバルーン」「サウンドバカチョン(てんコミでは「サウンドカメラ」)」などは、現在でも大好きなエピソードだ。
 そして、私にとっては、続く第5・6巻は幻の本だった。刊行当時、雑誌(学年誌かコロコロ?)で見かけたカラコミの広告で、手持ちの4巻で終わりではなく6巻まで出ている事を知って、親に頼んで書店に注文して貰ったのだが、一ヶ月以上待たされたあげく書店からは品切れと言われて、手に入れる事が出来なかった。この時は、非常に悔しい気持ちだった事が今でも思いだせる。それから当分の間は、5・6巻に未練が残っていた。今思えば、広告が出ていた時点で、すでに6巻が出てからいくらか時間が経っていたのではないだろうか。

 その後、カラコミ自体が出なくなってしまい、てんコミ版の単行本も集めるようになったが、この時点で「カラコミにしか入っていない話」が多く存在する事は認識しており、私にとってはカラコミもてんコミも、どちらも大事な「ドラえもん」の単行本だった。


 その後は、ドラ以外の藤子作品も読むようになり、FFランドにも手を出したが、特にカラコミを集めようと言う気持ちはなかったと記憶している。せいぜい、FFランドに、昔カラコミで読んだ作品が入っていて、懐かしく思った程度だ。
 再び、カラコミを揃えようと思ったのは、大学に入って「ドラちゃんのおへや」を開設してからの事だった。開設当初から単行本リストはあったが、カラコミに関しては当時かろうじて持っていた1・3巻の情報しか載せていなかったのだ。それが、メールで他の巻の収録情報を貰ったり、さらには同じ県に住む某氏から「○○市の古書店に2巻が売っていた」と言う情報までいただいた。それで、あわててその店に駆けつけ2巻を確保したものだ。同時期に、偶然1巻も入手する事が出来て、本気でカラコミを探そうと思うようになっていった。

 しかし、実際に探してみると、カラコミを集めるのは容易な事ではなかった。その後は、大学を出て最初の春に5巻を、その3年ほど後に3・4巻を個人的なルートで入手したものの、そこで止まってしまった。それから長い間、最後の6巻が、どうしても手に入らなかったのだ。この間、何度かネットオークションで6巻が出品されていたが、いずれも異常な値上がりで手が出せなかったし、漫画専門古書店でも4巻くらいまでは比較的買いやすい値段なのだが、5・6巻は高値安定だ。カラコミ後期の本は、いずれも部数が少なく、あまり出回っていないようだ。1巻は4刷まで出ているのに、だんだん売れなくなっていったのだろうか。

 このような状態だったので、6巻を手に入れる事をほとんど諦めていたのだが、先月、タイミングと運に恵まれて、ようやく入手する事が出来た。価格は納得できる範囲だったし、本の状態も、かなりいい。「努力すれば願いはかなえられる」という事を実感した。
 そんなわけで、ようやく本棚にカラコミ「ドラえもん」全6巻を並べる事が出来た。さらに、ドラ映画原作4冊と「怪物くん」全3巻&映画原作2冊もすでに入手しており、カラコミ藤子作品が全部揃っている様子は、実に気持ちがいい。


 いままで、第6巻については収録作品等の情報しか知らなかったが、実物を見てみると、色々と興味深い点があった。それらについても、ここで取り上げるつもりだっただが、今回は個人的な思い出話だけで、かなり長くなってしまったので、また次回に、改めて書かせていただく。
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鬼太郎第3作DVD「ゲゲゲBOX 80's」発売

 前回の終わりの方に書いたが、15日に「ゲゲゲの鬼太郎」第3作のDVD-BOX「ゲゲゲBOX 80's」が届いた。このBOXの発売を知ったのが、昨年の11月だった。ずいぶん待たされたが、ようやく手に入れる事が出来た。

 とりあえず、到着した箱の大きさに驚いた。一番外側にはDVDショップの梱包箱、その中にメーカー製のDVD輸送箱が入っており、それを開けるとDVD-BOX本体と特典の目玉親父貯金箱がそれぞれ別の箱で入っている。これでは、大きくなるわけだ。
 BOX本体も、通常見かけるアニメのDVD-BOXよりは、かなり大きい。中には5冊のDVDケースとブックレット「ゲゲゲBOOK 80's」が入っている。ブックレットはB5サイズで、当然DVDケースも同じ大きさだ。各ケースにDVDが4枚ずつ入っており、全20枚となっている。どうも、このケースはDVDが外れやすそうで少し不安だが、デザインはなかなかいい。BOX全体の作りは、鬼太郎初のDVD-BOXにふさわしく、重厚でいい感じだ。

 アニメの全話DVD-BOXを買った時には、いつも思う事だが、「これで、いつでも好きな時に全話観る事が出来る」という安心感で、半ば満足してしまうのは、ある意味困った事だ。今回は、全115話が一挙に収められているのだから、特に満足感が強い。鬼太郎第3作はフジテレビ721で放送された時に、ほぼ全話録画していたので、視聴環境自体はほぼ変わらないのだが、CS放送よりは遙かに画質のいいDVDで観られると言う点は、やはり大きい。

 とりあえず、フジテレビ721では飛ばされた第66話「韓国妖怪ぬっぺらぼう」と、最後のディスクに入っている特典映像を観てみた。第66話は内容をよくおぼえていなかったので、何があったのか気になっていたのだが、原作の「奇形児」発言もなかったし、1話丸々飛ばすほどの問題があるとは思えなかった。強いて言えば、うつろな表情で「アリラン」を歌う鬼太郎あたりがまずかったのだろうか。本話は、第2作の「あしまがり」とは違って、ビデオで補完するわけにも行かなかったので、これでようやく本当に全話が観られるようになった。
 特典映像は、当時のCM2本と「夢工場'87」から成っているが、CMの画質は悪く、おそらく家庭用ビデオデッキで放映当時に録画した映像を使っているのだろう。しかし、2本のみというのは物足りない。「夢工場'87」には当時行かなかったので、こちらの映像ははじめて観たが、フジテレビ番組のパロディ「フジミテレビ」は、「おはよう!ナイスジジババ」「ひらけ!ダイダラボッチッチ」「惨事のあなた」など、ネタが時代を感じさせられる。元ネタが未だ現役なのは「めくっていいとも!」だけか。厳密に言えば「ポンキッキ」も存続しているのだが。ともかく、バカバカしくて楽しめた。また、最初に水木先生の挨拶が入っているのも嬉しい。

 付属のブックレットについても触れておくと、こちらは全100ページのボリュームで、水木先生のメッセージ、作品解説、各話解説、妖怪図鑑、スタッフ・キャストインタビュー、テレビマガジン記事紹介など、かなりの読み応えがある。
 インタビューでは、シリーズディレクター・芝田浩樹氏の語った、当初は目玉親父の声も変える予定でオーディションを行ったが、他の人も田の中さんのイメージに引っ張られているので、結局田の中さんに決まったと言うエピソードが興味深い。無理に目玉親父の声を変えていたら、一体誰になっていたのだろう。
 また、妖怪図鑑では、アニメ本編に登場した全ての妖怪が紹介されており、担当声優もわかるのだが、2・3回程度ゲストで登場したような妖怪は、出てくるたびに声が変わっている場合も多い事が分かって興味深い。これは、第4作でも変わらなかった点だ。特に、第4作では夜行さんが出てくるたびに声が変わっていたのが気になった。
 ちょっと話がそれてしまったが、妖怪図鑑に話を戻すと、第45話「妖怪花を救え!!」に登場した「用心棒」について、「本当はあしまがりという名前がある」と、はっきり書かれている点は特筆すべきだろう。公式にこの事について触れたのは、初めてではないだろうか。もっとも、なぜ名前が出なかったかについては書かれていなかったが。

 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」は、第2作・第3作・第4作と、それぞれが思い入れの強い作品であり(第1作はほとんど観ていないのでノーコメント)、今回のDVD-BOX発売は、いいきっかけなので、まずは暇を見つけて、第3作のお気に入りエピソードを観返していきたい。その上で、いずれ各シリーズについて個人的な思いを語ってみよう。

 そして、次は当然第2作のDVD-BOX化にも期待している。第2作は全話ビデオ化されてはいるが、収録順が滅茶苦茶な上に、次回予告はオマケ扱いで未収録のものも結構あるので、OP・本編・ED・予告と完全な形で放映順に全話BOX化して欲しいところだ。
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3月第2週あたりのアニメ雑感

 そろそろ、春のアニメ新番組情報も出揃ってきたが、現時点で東海地方民放での放映が確定している番組だけでも、38本もある(マイメロ、ふたご姫などタイトル変更・新シリーズも含む)。これにCS・BSを加えると、軽く50本は越えてしまう。ここ数年、毎年4月には「新番組が多すぎる」と言い続けてきたが、さすがに異常事態だと思う。製作破綻する作品が、あまり出なければいいのだが(と書きつつ、内心ではヤシガニ再来をちょっと期待している。不謹慎か)。

 さて、不定期なアニメ雑感も、体調不良でかなり休んでいたが、久しぶりに書いてみる。



・パピヨンローゼ New Season 第1話「アキバは萌えているか!?」(3/7、テレビ愛知)

 最速のTVQから約一ヶ月遅れたが、ようやくテレビ愛知でも始まった。全6話だから、TVQはまもなく最終回を迎えるわけで、そう考えるとかなり遅れているように感じてしまうが、遅れ話数は「プレイボール2nd」と変わらない。

 ここ一ヶ月、ネット上の感想を色々と読んで、大体の内容はつかんでいたのだが、やはり実物の破壊力は凄い。OPのタイトルの「地上波放送版」から、EDサビ部分の実写コスプレ三人組、さらに3回も流れる「永遠のアセリア」CMなど、本編もそれ以外でも突っ込みどころが満載だ。
 話はネットのネタサイトやOVAとつながっているらしく、アバンタイトルと本編前半で過去の戦いについて触れられていたが、内容があまりにもバカバカしいので、これまでの流れを知っていようがいまいが、あまり関係ない気がする。まあ、前の武器が使えない理由が「大人の事情」だと言うネタは、過去の設定を知っていた方がわかりやすいのだろうが。
 戦闘は思いっきりセーラームーンのパロディで、この点では10年遅れてしまった作品だと言える。「愛天使伝説ウエディングピーチ」ですら、もう11年も前の作品なのに…。ただ、今更このようなネタを、あからさまに使っている点は、逆に潔く感じてしまった。

 また、すでにあちこちで言及されているが、Bパートは不自然な止め絵風景や暗がり等が続出し、あくまで「地上波放送版」である事がよくわかる。特に、つぼみが記憶を取り戻す場面で、ラーマが一体何をしていたのか、実に気になる。きちんと観たい人はDVDを買って下さいと言う事だろうが、そこまでして完全版を観たがる人がいるのか、非常に疑問だ。地上波のネタアニメとしては十分に楽しめたが、わざわざ金を出すまでの作品ではない。その点では、無茶な時間帯とは言え、テレビ愛知がこれを放送していて、ありがたい。

 それにしても、子安武人は仕事を選ばないなあ。次回予告も真剣にバカバカしい事を喋っていて笑えるし、プロの鑑と言えるだろう。



・R.O.D THE TV 第26話「第26話 それから」(3/8、AT-X)

 東京出張中に録画。最終話は通常より数分間尺が長いと聞いていたので、普段は26分しか録画しないところを、用心して30分間丸々録っておいたが、これで正解だったようだ。最終話は、OP無しにもかかわらず、27分54秒もあった。
 逆に、前回の第25話は、通常の尺なのにEDが無かったので不思議に思っていたのだが、最終話のEDで2話分のスタッフ・キャストが表示されて、納得。元々、2話連続放送を意図していたのだろうか。

 本作は、単体のアニメとしても十分面白かったのだが、フジテレビ地上波での打ち切り騒動や、地上波とDVDで一部の内容が異なる事などを知っていただけに、放映形態などの点に、より興味を持って観ていた。今回のAT-X版は、話数によっては尺が変わり、第10話・第24話・第26話はOPが無いにもかかわらず、通常より1分30秒~4分ほど長かった。これは、おそらくDVD準拠の完全版を放送したのだろう。
 はっきり「地上波では流れなかったこのシーンがあるので完全版だ」と言えればいいのだが、私自身はフジ地上波版も、フジテレビ721版も、DVD版も観ていないので、推測で述べる事しかできない。せめて、フジテレビ721での集中放送を観ておけば良かったのだが、ハードな集中放映スケジュールと、裏番組との兼ね合いのために諦めていたのだ。勿体ない事をした。

 せっかくなので、本編にも触れておこう。個人的には、前半の1話完結エピソードが面白かったので、もう5話くらいは、あの路線の話を観たかったところだ。特に印象的なエピソードは、街の異様なムードが不気味な「第7話 藪の中」や、三姉妹誕生の秘密が明かされた「第10話 クリスマス・キャロル」など。もっとも、後者に関してはシリーズ後半にどんでん返しがあったわけだが。
 三姉妹&ねねねが香港に戻ってからの、後半の展開も悪くはなかったが、後半は完全に小説やOVAと話がつながってしまっているので、それらに触れていない人には、読子とねねねの関係やナンシー幕張のキャラクター、大英図書館の設定などは、分かりにくかったのではないだろうか。メディアミックス作品ではよくある事とは言え、この点は少々もったいなく思ってしまった。

 ともかく、本編も、それ以外の部分でも、色々と楽しめた作品だった。第24話は最後の10秒ほどが切れてしまったので、再放送があったら録り直さなければ。



・Solty Rei 第14話「Episode:14 心覆う闇のために…」(3/12、AT-X)

 ついに、鬱展開に突入した。

 第8話まで観た時点で、うっかり第13話のネタバレを知ってしまったのだが、それ故に、ローズ死亡(?)から話がどう動いていくのかに関して、かえって第14話以降を観る楽しみは増していた。それに、第13話にしても、知っていたのは大まかな荒らすじだけだったので、前半が明るい展開だっただけに、一体どこで鬱展開に入っていくのか、ドキドキしながら観ていた。

 あくまでも第14話までを観た感想になるが、本作は、なかなか上手い構成で話が作られていると思う。主要人物が揃った後は、未登録市民やリゼンブル化にまつわる重い話も、主にソルティとローズのコンビで笑わせながら上手く進めていたし、第11話以降の、ローズがロイの娘と判明する展開では、ローズの歌や遺伝子異常などの伏線が上手く使われていた。以前にロイに「親の顔が見たい」と言わせていたのも、後からなるほどと分かるわけで、ネタの仕込み方も周到だ。

 それにしても、第14話でロイとソルティの関係に何らかの変化があるだろうとは思っていたが、ソルティが能登アクセラに拾われるとは、予想できなかった。プロシードのメンバーは、どうも影が薄かったが、これをきっかけに彼女たちにもスポットが当たるのだろうか。アクセラの受けていた怪しいテストも気になる。また、ローズがどのように復活するのか(まあ、死んではいないだろう。仮面の男が絡んできそうだ)も、今後興味深いところだ。

 これだけ見応えのある作品が、地上波では関東ローカルなのは勿体ないが、AT-XとGyaOで、一応全国カバーされているのだから、地方では全く観る手段の無かった数年前と比べると、まだマシだろう。特に、GyaOはブロードバンド環境さえあえれば無料なのだから、ぜひ観ていただきたいものだ。



 以上は、基本的に昨日書いたものだったのだが、今日になって、注文していた「ゲゲゲの鬼太郎」DVD-BOXが到着した。これに関しても色々と書きたいが、まだじっくりと中を見ていないので、明日以降に書くとしよう。
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東京の深夜アニメ(V局のみ)

 一週間近くも、更新が止まってしまった。これは、仕事の関係で8日(水曜日)~10日(金曜日)まで、東京にいっていたため。平日に3日間も東京にいたのは初めてだ。完全に体調が戻っていないので、少々辛かった。これを書いている現在も、完全復調とは言えない。
 そんなわけで、失礼な事なのだが、最近いただいたメールの返事もまだ出せていない。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ち下さい。

 さて、せっかく東京に行ったのだから、関東の深夜アニメを観ようと思ったのだが、泊まったビジネスホテルは独立U局が全く映らなかった。東京都内なのだから、せめて東京MXテレビくらいは何とかして欲しかったが、おそらくU局用アンテナを立てていないのだろう。一般家庭でも同じ条件の所はあるだろうから、ケーブルで独立U局を複数観られる所と比べると、東京都内でもアニメ視聴環境にはかなりの格差があると言える。
 独立U局は観られないので、とりあえず8日は普段より28分早い「キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE 2」を観てみたが、コロムビアやジェネオンなどテレビ愛知よりスポンサーが多く付いていたのには、ちょっと驚いた。主題歌のCMがあったとは知らなかった。ちなみに、テレビ愛知ではバンダイの一社提供で、空いた時間はスポットCMと番宣で埋められている。
 その後も、続けて起きていれば「かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~」が、普段より一日早く観られたのだが、まだ先週分を観ていなかったし、あまり夜更かしすると翌日に差し支えるので、25時30分で寝てしまった。
 翌日は、関東で深夜アニメが集中する木曜日。「Solty Rei」「舞-乙HiME」「アニアニランド」の放送があったが、全て放送時間が遅く、また「舞-乙HiME」は四日待てば観られるし、「Solty Rei」は第13話までしか観ていない段階でいきなり第19話を観ても仕方がないので、最終日に備えてさっさと寝てしまった。
 遊びならともかく仕事で来ていると、本格的に夜更かしするわけにも行かないので、こんな事になる。まあ、仕方がない。

 帰宅後は、留守録の状況をチェック。緊急特番による時間のズレなどはなく、深夜アニメは全て録れていたので、一安心。しかし、そこで油断して金曜夜の「落語天女おゆい」を定時で録ってしまった。今週も5分ずれていたのか。これは2週間後のAT-Xで補完するしかない。

 それにしても、この一週間で色々な事があった。「ミス・ドラキュラ」復刊の詳細も分かったし、10日は藤子不二雄A先生のお誕生日だった。9日に行われたお誕生日祝いイベントは、東京にいただけに、参加できなくて残念だ。
 そして、土・日曜日は家を空けていた期間のアニメ消化でかなり時間を使ってしまった。ようやく「パピヨンローゼ New Season 地上波放送版」を観る事ができたし、他にも色々と書きたい事はあるが、それはまた今度としておこう。
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映画「のび太の恐竜2006」感想

 3月5日、日曜日に映画「ドラえもん のび太の恐竜2006」を、鑑賞してきた。
 体調を崩したため、残念ながら東京での舞台挨拶を観る事はできなかったが、その代わり地元の藤子ファン仲間の方々とご一緒させていただき、楽しい一日だった。

 以下、初見での映画感想を書いておく。思いっきりネタバレが入っているので、まだご覧になっていない方は、ご注意されたい。また、本作にはオリジナル版の映画「ドラえもん のび太の恐竜」(1980年公開)が存在するが、今回は1980年版との比較は行わない。旧作は、私が生まれて始めてみた映画であり、それだけでも大変思い入れが強く、公正な比較は不可能だし、原作が同じであっても今回の新作は別の作品として完成しており、わざわざ旧作と比較する必要もないと考えている。



 まず、全編を観終わっての感想は、良くも悪くも、渡辺歩監督らしい映画だと言う事だった。テレビシリーズと同じく楠葉宏三氏が総監督を務めてはいるが、本作は、紛れもなく渡辺監督の個性が全面に出た作品となっている。
 今回は、107分という長丁場だったので、体調がまだ完全でないせいもあって、途中で疲れてしまわない不安だったのだが、最初から最後まで息つく暇もないほどの見せ場の連続で、ほとんどだれる事が無く、集中して観る事ができた。観客を飽きさせないと言う点では、十分合格点を与えられる作品になっている。

 「ドラクラッシャー」と呼ばれる渡辺氏が監督・脚本を務めているため、一体どれだけ原作が改変されるのか心配だったのだが、ストーリー全体はセリフ回しも含めて、意外なくらいに原作に忠実だった。原作連載と同時進行だった旧作とは違って、今回はあらかじめ単行本として完成された原作が存在するので、単行本化で加筆された部分をどの程度取り込むかに注目していたのだが、印象的な加筆場面は、ほとんど取り入れられていなかった。わかりやすかったのは、「交通安全おまもり」が出ていた部分程度だろうか。
 どうも、見せ場の連続で話を進めていくために、漫画ならではの説明的セリフが続くような場面は、意図的にカットして話を進めたようだ。結果的に、それがテンポを良くして効果を上げていたのは確かだが、見終わってから思い返すと、一呼吸おける場面がもう少しあったら良かった、と思ってしまった。

 恐竜ハンターの基地に入ってからは、原作を基本としつつも、かなりアレンジを加えた展開となっていた。基地の形も全く異なるし、黒マスクとの攻防や基地からの脱出への展開も、ドラたち5人が自力で窮地を脱する展開となっている。しかも、その後には、原作にはなかった「1億年前ののび太の部屋への到達」までが、描かれているのだ。
 途中まで、非常に原作に忠実に進んでいただけに、クライマックスの展開には少々驚いたが、困難な旅がしっかり描かれていたので、最後まで5人+ピー助だけで旅をやり遂げるという結末でも、納得のいく流れになっていた。わざわざ、このように結末を改変したのは、「のび太の日本誕生」や「のび太の南海大冒険」など、T・Pによる事件解決がいささか安易に描かれていた事に対する、渡辺監督なりの回答だったのかも知れない。ただ、ポケットの道具を全て無くしてしまう必要はなかったと思う。ポケットの扱いについては、突き詰めると「なぜタイムふろしきを持って来ていなかったのか」という、原作でさえフォローしていない点もあるので、非常に難しいのは分かるのだが、いずれにせよタケコプターはもう使えないのだから、残りの道具があっても話に影響はないはずだ。
 しかし、道具の点を気にしなければ、のび太の部屋に当たる場所にタイムマシンの入り口を見つける場面は、旅の終着点への到着として印象深く、また新鮮な映像だった。

 そして、ラストシーン。肝心の、本当のラストがED内での原作絵そのままの利用と言うのは、ちょっとずるいと思ってしまった。のび太の「ちょっとね」で、EDに入った時点では、エピローグとして原作ラストシーンが描かれるとばかり思っていたのだが。まあ、原作ファンとしては嬉しい使い方ではあるので、評価が難しいところだ。


 ストーリーの次は、作画について触れておく。デザインが初めて公開された時点で、明らかにテレビシリーズとは異質の絵だったので、実際に動くとどうなるのか不安だったのだが、テレビとは切り離して考えると、動きの多い本作には合った、生き生きとした柔軟性のある絵柄だったと思う。
 スタジオジブリ出身の小西賢一氏が作画監督を務めたが、むしろ、昔の東京ムービー下請け時代のAプロを彷彿とさせるような場面も見受けられて、渡辺監督が小西氏を起用した理由が、わかったような気がした。ただ、テレビと比較すると、一部キャラの表情に違和感を感じた事は確かで、小西氏の絵を生かしつつ、もう少しテレビ版に近いテイストの絵柄にすれば、さらに好感度は上がったかも知れない。
 また、今回は人間以外にも、メインキャラとしてはピー助、そして白亜紀の世界では多くの恐竜が登場したが、恐竜たちの描写については、動きも含めて文句なしに高水準の作画であり、特にアクションシーンは迫力があった。

 出演声優の演技にも目を向けてみよう。
 正直言って、これまでのテレビシリーズでは、メインの5人ではジャイアンの演技に、まだ若干の不満を感じていたのだが、今回の映画ではそれが払拭された。テレビでは、無理にガキ大将っぽくしようとしている面が時たま感じられたのだが、今回はガキ大将という役割を離れて、一人の仲間として動いていたせいか、自然に聴ける演技になっていたと思う。
 また、ドラえもんのキャラクターは、原作ではかなり落ち着いており保護者的側面が強かったが、今回はオーバーアクションも多く、水田わさびの声のイメージに合わせたキャラにしていると感じた。このため、ドラえもんがはしゃぎすぎという印象もあったが、本作のテンポには合っていた。
 ゲストでは、船越英一郎・神木隆之介の出演が話題となっていたが、二人とも自然と役に馴染んでおり、芸能人起用としては「当たり」だったと思う。特に、黒マスクは船越英一郎の演技によって、原作以上に残忍さですごみのあるキャラとなっていた。ピー助については、最初にテレビの予告で聴いた時には、人間の子供の棒読みという感じで不安を覚えたのだが、本番までに役をつかむ事が出来たようだ。



 まとめてみると、本作は、原作「のび太の恐竜」の新たな映像化としては、かなり高水準の映画となっていたと思う。そもそも、原作漫画が非常に完成度の高い作品なので、よほどやる気にないスタッフが手を抜いて作りでもしない限り、面白くならないはずはないのだが、それを差し引いても、いい出来だった。

 ただ、今回も渡辺監督の「クセ」が随所に出ていた点については、やはり触れておくべきだろう。テレビで流れた予告編でも何度も流れた「あったかい目」は、一度ならばギャグとして笑えたのだが、何度も繰り返し登場したことで、邪魔に感じてしまった。また、ティラノサウルスが桃太郎印のきびだんごを食べた時の「丸すぎる目」や、ドルマンスタインのカツラ着用発覚など、シリアスな場面に過剰にギャグが入ったため、少々白けてしまった部分があった。
 前半の、のび太とピー助の交流は、観ていてほほえましく感じたし、タケコプターでの飛行シーンやアクションシーンも迫力満点で、渡辺監督の画面づくりは非常に上手いと思う。それだけに、こういったネタを仕込みたがるクセは、あまり過剰にならないようにしていただきたい。「あったかい目」は、子供には受けていたようなので、本来のお客に対しては成功だったのだろうが。

 また、今回の映画では、ドラえもんが部屋で「ドラヤキ百科」を読んでいるなど、細かい小ネタが非常にたくさん仕込まれていた。その内の一つに、「エスパー魔美」より魔美と高畑が群衆シーンに登場すると言うネタが「もっと!ドラえもん」No.5で紹介されていたが、どんな場面に登場するかが分かっていたにもかかわらず、見つける事が出来ず、残念だった。
 他にも、のび太の机に置いてあった恐竜エッグなど、随所にネタが仕込まれており、それらを意識して探す事も、楽しみの一つだった。これは、原作で既に大筋が分かっている作品だったからこそ出来た事で、全くの新作であれば、所見では筋を追うのに精一杯で、そこまで観ている余裕はあまり無いだろう。

 ED終了後には、「おまけまんが」として、のび太が崖を掘っているとドラえもんが出てきて「来年も観てね」と、2007年の新作映画上映を予告する内容の映像が流れた。「もっと!ドラえもん」に掲載されていた藤子プロ・伊藤善章社長のコメントで、

今年の作品を見逃すと、来年の映画は十分楽しめない……といった演出があるかも!?
と、あったので、特にこのおまけまんがは注目していたのだが、今回観た限りでは「来年も映画がある」と言う以上の内容はなかったと思う。もしかしたら、おまけまんがに限ったコメントではなく、映画全体のどこかに隠された仕掛けがあるのかも知れない。
 ただ、伊藤社長は、

将来的には、オリジナル・ストーリーによる「ドラえもん」映画も作りたいと思いますが、先生の作品がすばらしすぎて……(笑)。
とも言っているので、少なくとも、来年も既存の大長編原作を使ったリメイク作品となる事は、間違いないだろう。


 本作には、良いところも悪いところもあったが、全体としては見応えのある作品だった。来年の次回作は、いい部分をよりよくする方向で、さらに素晴らしいドラえもん映画を作って、これからも毎年続けていって欲しい。何だかんだ言っても、ファンにとって春の映画は年に一度の「お祭り」のようなものだから、昨年のように途切れると、寂しくなってしまう。
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「もっと!ドラえもん」No.5より

 本日20時より、テレ朝チャンネルでも「ドラえもん誕生秘話 ~藤子・F・不二雄からの手紙~」が、放送された。
 地上波版は体調が回復した頃にようやく観たが、本編はCM抜きで70分ほど。それに対して、CSでは2時間の枠となっていたので、何か追加映像があるのではないかと期待したが、地上波版と全く同じ内容だった。強いて違いを挙げれば、名古屋テレビでは流れなかったEDフリップが付いていた点くらいか。画質は地上波の方がいいので、EDフリップだけを付けて、本編は地上波版を保存しておこう。
 なお、放送枠が50分ほど余ったが、最初の10分は「あっ、ドラえもんだ!」が放送され、その後はなぜかミュージッククリップが延々と流れていた。まるで、深夜の三重テレビみたいだ。時間が余るなら、最初から1時間半枠にしておけばいいのに。


 さて、「もっと!ドラえもん」No.5が出ていたので買ってきたが、映画「のび太の恐竜2006」を中心に、色々な情報が載っているので、いくつか、取り上げておく。


・「エスパー魔美」DVD-BOXは上・下巻共に税抜き予価58,000円(P.77より)

 ほぼ1話1,000円であり、大体予想通りの値段だ。旧作アニメDVD-BOXとしては標準的なところか。これで、ショップ限定特典などにこだわる必要がなければ、割引率の高いネット通販で税込み45,000円程度で買えるだろう。
 なお、このDVDは発売元:シンエイ動画、販売元:ムービック・フロンティアワークスとなっている。これまでの藤子アニメとは違い、シンエイ動画が直々に発売するのだから、半端な内容では無いと期待したい。


・映画「のび太の恐竜2006」キャストが判明(P.5より)

 これまで発表されていなかったドルマンスタインを含め、おそらく全員分の出演者が記載されている。
 ドルマンスタインについては…引っ張った割には、新鮮さに欠ける人選だと感じてしまった。個人的に、この人の声は大好きなのだが、「新生」ドラえもん映画第1弾である事を考えると、別の人にした方がよかったのではないか。


・映画「のび太の恐竜2006」上映時間は107分(P.4より)

 同時上映作がないので、長くなるだろうとは予想していたが、100分を超えるとは思わなかった。
 渡辺歩監督の談話でも少し言及されていたが、ドラえもん映画史上最大の長尺となる事で、原作で描かれていない部分までフォローした細かな描写が観られる事だろう。


・「ドラえもん カラー作品集」第6巻は9月3日発売予定(P.71より)

 「もっと!ドラえもん」収録作品を中心に、全20話収録予定となっている。広告画像を見ると、どうやら「クモノイトン」は、収録されるようだ。「ドラえもん プラス」が5巻まで出た直後なので、ドラ新刊が中断しないとわかった事は嬉しい。
 ところで、今回再録されていた「植物ペン」は、どうも線が少し粗いように感じる。初出もしくはカラーコミックスからの復刻だろうか。「ラジコンのもと」最終ページも、他のページに比べると印刷が粗い。いよいよ、原稿が残っているカラー作品が尽きてきたのかも知れない。



 とりあえず、注目すべき情報は、こんなところだろうか。

 「ぼく、ドラえもん」「もっと!ドラえもん」と、全巻30冊が揃ったわけだが、これでひとまずドラえもん雑誌が終わると思うと、少々寂しい。4月以降の出版関係は、カラー作品集6巻までは大きな動きは無さそうだ。可能性があるのは、せいぜいぴかコミの新刊くらいか。とりあえずは、テレビアニメのリニューアル2年目に期待したい。
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「愛しり」7集と「のび太の恐竜」SPパック

 発売日から一日遅れて、ようやく「愛…しりそめし頃に…」第7集を購入できた。

 毎回読んでいる時には気が付かなかったが、あらためて通して読んでみると、ゆったりと、しかし確実に、満賀道雄やその周辺が動いている事がわかる。小鷹さんとの別れやテラさんの婚約など、やがて来る「トキワ荘との別れ」に向かって話が進んでおり、おそらくそれは、この作品の締めくくりになるのだろう。
 7集以降の連載分では、既に「シルバー・クロス」が登場している。まさか、このまま「オバケのQ太郎」までトキワ荘で描くような展開はないだろうから、いよいよ完結も近づいていそうだ。藤子両先生達が過ごしたトキワ荘の世界には、いつまでも浸っていたいので、なるべくゆっくりと、もう少し続けていただきたいものだ。

 それにしても、今回の巻末付録が、藤子不二雄Aランドで普通に読める「ミミズク人間」の再録だったのは残念だ。せめて、雑誌掲載バージョンの完全復刻にして、煽り文句や柱広告なども入れてくれればよかったのだが、見たところ、特にAランドと変わりは見受けられない。


 さて、これだけで終わってしまうと短い気がするので、2月23日に発売された「大長編ドラえもん VOL.1 のび太の恐竜」スペシャルパックについても触れておく。
 本書は、ドラえもんとピー助が顔を出す「特製アクションバッジ」が付録として付いている。それ以外は、基本的に普通のてんコミ版と変わらないが、表紙の左下に「この作品は 映画「のび太の恐竜」(1980年3月公開)、映画「のび太の恐竜2006」(2006年3月公開)の原作コミックです。」と、わざわざ書いてある点は異なる。帯に隠れているので、家で袋を開けるまで気が付かなかった。こんな目立たないところに、わざわざ宣伝をする必要はあるのだろうか。
 また、本書は、てんコミの増刷扱いであり、奥付では「2006年3月30日 第104刷発行」となっている。映画公開に合わせたてんコミ新装版で初版第1刷にリセットされた「パーマン」とは事情が異なるようだ。
 よって、内容的には現行のてんコミと変わらないはずだが、私はてんコミ「のび太の恐竜」は初版しか持っていなかったので、初めてセリフの変更などをじっくりと確認する事が出来て、なかなか興味深かった。そろそろ「復元光線」コーナーに、大長編も加えなければなるまい。

 このような内容なので、既刊の単行本を持っていて、付録に興味がなければ、わざわざスペシャルパックを買う必要はないだろう。個人的には、現行の最新版てんコミを買うきっかけになったので、ありがたかった。
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