2006年を振り返る

 本日、無事に東京より帰宅。大晦日まで遠出していたのは、初めてだ。
 「ドラえもん」の始まる18時までには帰りたいと思っていたのだが、間に合わず18時45分頃になった。しかし、アニメ新作はその頃から流れたので、ちょうどよかった。むしろ、バラエティー部分を飛ばせただけ、時間が有効活用できたと思う。


 それにしても、今年一年、色々なことがあった。
 「ドラえもん」という作品に関しては、三日前に書いたばかりだが、リニューアル版アニメが始まった昨年より、今年の方がアニメ「ドラえもん」にとっては重大な転機となったのではないだろうか。
 また、もう一つのアニメ「ドラえもん」である「旧ドラ」こと日本テレビ動画版についても、今年はとうとう封印が破られて「ネオ・ユートピア」の上映会で2本が公開された。長年、自分のサイト「ドラちゃんのおへや」で旧ドラを取り上げてきただけに、非常に感慨深い。富田耕生のドラ声を聞いた時の衝撃は、一生忘れることはないだろう。
 さらに、刊行されたばかりの「ネオ・ユートピア」会誌最新43号では、旧ドラ特集が組まれており、私も協力させていただいた。以前ブログでも書いた、10月に上京した時の用事が、旧ドラの制作主任・真佐美ジュンさんへのインタビューだったのだ。
 今回の会誌では、考えられる限り現存するほぼ全ての資料が紹介されており、真佐美さんの他にチーフディレクター上梨満雄・初代のび太役(大山ドラではセワシ)太田淑子・作曲家越部信義の各氏へのインタビューも掲載されている。これまで「幻の作品」だった旧ドラの全体像がつかめる大変充実した内容となっているので、NU会員ならずとも旧ドラに興味のある人には、ぜひご一読いただきたい。


 サイトとブログの性質上、ドラえもんの話ばかりになってしまったが、プライベートでも色々とあった年だった。このブログでは特に触れていなかったのだが、いくつか、厄介なアクシデントもあった。最終的に、こうやって無事に新年を迎えられるだけで、非常に幸せだ。

 逆に、楽しいことも、いくつもあった。ドラえもん関連では、夏に本格的なオフ会を無事に開催することが出来たし、サイン会で生まれて初めて大山のぶ代さんとお話しする機会もあった。大垣女子短大で毎年の恒例となっていたA先生の講義も、私は今年ようやく初めて参加することが出来た。
 ドラ・藤子関連以外の漫画・アニメ関係では、何と言っても「ゲゲゲの鬼太郎」第1作~第3作までがDVD-BOX化された事が、一番嬉しかった。まさか、今年一年で野沢版・戸田版全てがDVDで揃えられるとは、思ってもいなかった。それだけでも十分なのだが、第1作・第2作に関しては「完全版」と言っていい程に特典映像やブックレットも充実しており、長い間DVD化を待っていて本当によかった。


 色々と振り返っているときりがないので、最後に、いい意味で特に印象に残ったテレビアニメを、順不同で挙げておこう。


 ・「Solty Rei」
 ・「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」
 ・「プレイボール2nd」
 ・「涼宮ハルヒの憂鬱」
 ・「錬金3級 まじかる?ぽか~ん」
 ・「GUN道 MUSASHI」


 今年完結した作品に限ると、こんなところだろうか。「GUN道 MUSASHI」を「いい意味で印象に残った」と言ってしまうと誤解を招くかもしれないが、十分に楽しませて貰った作品なので、悪い印象はないのだ。
 逆に、悪い意味で印象が強かった作品となると、迷わず「ギャラクシーエンジェる~ん」になってしまう。全話付き合った作品の中では、私にとってはぶっちぎりで今年のワースト1だ。他にも、ダメだと感じた作品はあるが、大抵は途中で視聴をやめたため、それらは作品全体では評価のしようがない。
 「GAる~ん」については、ここでワーストだと言い切ってしまうだけでは、フェアでなく気がひけるので、近いうちに他の作品共々、最終話まで観た感想も書くつもりだ。


 さらっと簡単に今年を振り返るつもりだったのだが、思ったより長くなってしまった。
 繰り返しになるが、色々な事があって、なかなか落ち着く暇のない一年だった。楽しい事なら大歓迎なのだが、そうもいかないのは、つらいところだ。来年は、なるべく楽しい事の比率が高くなるように、願いたい。

 当ブログの今年の更新は、これにて終了。皆様、よいお年をお迎え下さい。
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東京で過ごした2006年末

 29日から31日にかけて、コミックマーケット71と、私が主催のミニオフ会のために東京に行って来た。
 今回は、コミケ3日目が大晦日だったため、ギリギリまでスケジュールをどうするか悩んだのだが、今年は夏コミ3日目に参加できなかったので、冬だけでもと思って、結局2泊3日にした。
 いつものごとく、東京での行動記録をまとめておく。なお、エントリの日付は12月31日だが、実際には年を越した2007年1月2日に書いている事を、最初にお断りしておく。



★12月29日(金)

 新幹線で12時頃に東京に到着。
 今まで、夏と年末の東京行きには夜行列車を使っていたのだが、今回は時間と体力の都合上、往復ともに新幹線を使う事にした。知り合いに「今日は新幹線で来た」と言ったら、みんな意外そうな顔をしていた気がする。ともかく、新幹線なら自宅から東京駅まで2時間半ほどで着くのだから、実に楽だ。これからは、上京はなるべく新幹線を使おう。

 東京駅到着後は、昼食を取りつつ移動して、13時頃にビッグサイトに到着。
 まずは、企業ブースを一回りして無料配布物を貰えるだけ貰った後、東へと移動した。東では、真っ先に「ネオ・ユートピア」ブースへ行き、新刊を貰った。今回は、旧ドラ特集で私もかなり関わったので、本を受け取った時は、いつもに増して嬉しかった。
 その後は、目当てのサークル・ジャンルを一回り。作品としては「GUN道 MUSASHI」「錬金3級 まじかる?ぽか~ん」「Solty Rei」などの全年齢向け本が欲しかったのだが、ほとんど見つからず、残念だった。「MUSASHI」は、結構あるのではないかと思っていたのだが、意外と少なかった。

 そして、コミケ終了後にオフ会参加者で集合した。今回は、事前に参加表明をいただいていた方以外に、コミケ会場で3名が飛び入り参加してくださって、私を含めて9名となり、思ったより賑やかな会となった。
 オフ会の流れは、飲み屋で歓談→カラオケと、いつものパターン。元々、今回のオフ会は「藤子度低め」で考えていたのだが、予定通り(?)藤子以外のオタ話にほぼ終始した。メンバーが全員藤子ファンにも関わらず、藤子と関係ない話で盛り上がれるのだから、皆守備範囲が広いと言えるだろう。もっとも、「ドラえもん」関連などで、あまり盛り上がる話題がなかったせいもあるだろうが。
 そんな訳でカラオケも、歌われた曲は藤子アニメ以外のアニソン・特ソンがほとんどで、1970年代から今年の新曲までバラエティに富んだ選曲となった。私自身は「最強○×計画」「STYLE」「斗え!ゴライオン」「ガッチャマンファイター」「LoveLoveLoveのせいなのよ!」などを歌った。この中で「STYLE」(「GUN道 MUSASHI」初代ED)はアニメソングから検索できず、歌手の「Kimeru」から捜して、やっと見つかった。「MUSASHI」には、ふさわしい扱いだ。もっとも、イベント限定でしかCDが出ていない「STYLE」がカラオケに入っている事自体、奇跡的なのかもしれないが。

 カラオケは2時間予定+1時間延長して、23時過ぎにオフ会は終了。
 年の瀬を、非常に楽しく過ごす事が出来て、いい時間だった。あらためて、参加してくださった皆さんには御礼を申し上げます。ありがとうございました。



★12月30日(土)

 この日は、コミケ2日目に行くかどうか当日朝まで迷ったが、ジャンル的に2日目は合わないので、結局パス。午前中は、秋葉原をブラブラしていた。新品・中古合わせてCDを数枚購入。20日に発売されていた「奏光のストレイン」主題歌CDも、ようやく買う事が出来た。
 そして、2006年いっぱいで店じまいするアキハバラデパート内で昼食をとった。個人的には、あまり訪れる事はなかった場所だが、秋葉原では真っ先に視界に入っていた建物なので、無くなってしまうと思うと、やはり寂しい。
 午後は、都内の古本屋を回った。と言っても、翌日の事も考えて、今回は軒数も金額もほどほど。夜は、気分を変えていつもとは違うカプセルホテルに宿泊した。ここは、インターネットコーナーがあったので、重宝した。あらためて振り返ると、この日はあまり書く事がない。



★12月31日(日)

 東京滞在の最終日。本日の目的は、もちろんコミケ3日目だ。
 11時前に、ビッグサイトに到着。この時間帯だと、まだ入場列が少し残っていたが、進むスピードは規制解除後とほぼ変わらなかった。
 入場後は東へ直行して、手当たり次第に目当てのサークルの本を購入した。事前に購入を予定していたサークルの本は、ほぼ入手できたので、まずはよかった。その後は、ブラブラと会場を回って、さらに本を購入。本をあまり買わなかった29日とは対照的に、3日目は買いまくってしまった。

 そして、企業ブースへ移動。目当ては14時からの小野涼子・小暮英麻トーク&サイン会だ。リーフファンクラブ会員限定イベントなので、会員でない私は脇から眺めるしかなかったが、大晦日に英麻様のお声を聞く事が出来て、満足だった。小野涼子との掛け合いを聞いていると、相手が誰でも英麻様は英麻様だと、あらためて思ってしまった。なお、サイン会の途中には、なぜか「場つなぎ」として「ゆりしー」こと落合祐里花も飛び入りで登場。生ゆりしーを初めて見る事が出来て、ちょっと嬉しかった。

 15時前に会場を後にして、帰途についた。さすがに大晦日となると、コミケと関係なく帰省などで新幹線の利用者は多く、帰りの自由席は座る事が出来なかった。仕方がないのでデッキで我慢して、18時頃に名古屋に到着。自宅には18時45分頃に帰り、3日間の年末東京遠征は終わった。
 東京での3日間は、あっという間に過ぎた。楽しい時間ほど早く過ぎると言うのは、本当だ。



 さて、今回のコミケを振り返ってみよう。
 まずは、史上初の大晦日開催について。今までの冬コミ最終日と比べて、参加者の数がどう変化するか興味があったのだが、自分の体感だけで判断すると、3日目はいつも通りの混み具合だったと思う。やはり、大晦日であろうと何だろうと、来たい人は来ると言う事か。まあ、自分のその中の1人だったわけだが。
 また、今回は米沢嘉博前代表が亡くなってから初めての開催だった事も、忘れてはならない。私は直接お会いした事はないが、今こうやってコミケを楽しめるのは、米沢氏のこれまでのご尽力があってこそだ。当ブログでご逝去について触れる機会を逃していたが、遅まきながらご冥福をお祈りさせていただく。

 そう言えば、今回は企業ブースで「パピヨンローゼ New Season」「神様家族」の主題歌入りサントラアルバムを購入した。「パピヨンローゼ」は通販予定もあるが、「神様家族」は今のところ冬コミだけの販売。CSのみの放送とは言え、テレビアニメの主題歌がCD店に並ばず、イベント限定販売と言う状況は、ちょっとどうかと思う。確かに、そんなに需要があるとも思えない作品だが。



 2006年は色々な事があったが、この東京旅行のおかげで、いい気分で年末を締めくくる事が出来た。「ドラえもん」の大晦日スペシャルを観なければ(新作アニメだけでテレビを消しておけば)、もっと気分がよかったかもしれない。
 2007年も、体力と気力の許す限り、色々とイベントには出かけて行きたい。
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わさドラ問題点について補足

 昨日、「わさドラ」こと現在のアニメ「ドラえもん」の、私が考える問題点について述べた。
 論点を「長期的な視点の欠如」に絞ったので、個人的に気になっている点でも、話の流れ上どうしても触れられなかった部分もある。それらを残したままで年を越すのは気になるので、昨日書き尽くせなかった部分の補足を行っておきたい。


 まず、昨年4月の放送開始以来、アニメ本編以外の企画で、実際にどのようなものがあったかをまとめてみたので、ここで公開しておきたい。これは、あくまで実際にテレビで放送された内容をまとめたものであり、公式に発表されたものであっても、雑誌記事やブログ等は対象としない。
 それでは、放送開始時の特番から順に、振り返ってみよう。



・2005/4/15 「ついに登場!! あっ、ドラえもんだ! 春満開パワーアップ 60分スペシャル」(1時間特番)
・2005/4/22 30分枠通常放送第1回、ミニコーナー「ドラえもんミニシアター」開始(7/29放映分まで)
・2005/7/1 「ドラえもん DON DON サマースペシャル!!」(1時間特番)
・2005/8/5 「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」登場(9/23放映分まで)
・2005/9/2 ドラえもん誕生日スペシャル?(30分枠)
・2005/10/21 ドラえもん1時間!2006年MOVIE(秘)映像見せますSP!!(1時間特番)
・2005/10/28 OP「ハグしちゃお」に変更、「ドラドラ探検隊 謎のたまご」開始(12/9放映分まで)
・2005/12/31 「新生ドラえもん 初の大晦日3時間スペシャル」(新作3本+再放送3本)
・2006/1/13 サブタイトルに煽り文句が付く、「映画速報」開始
・2006/2/3 「恐竜ちょっとだけスペシャル」開始、3月末まで毎週恐竜ネタが続く
・2006/2/24 「ドラえもん 恐竜スペシャル」(1時間特番)
・2006/3/3 「映画ドラえもん のび太の恐竜 2006 公開直前スペシャル」(30分枠)
・2006/3/24 「ドラえもん1時間 春の特大スペシャル!!」(1時間特番)
・2006/4/21・28 「新生ドラえもん 一周年記念スペシャル!!」(30分枠)
・2006/5/5 「ドラえもん キャラクター 大分析シリーズ!」開始(全7回)
・2006/6/30 「ドラえもん! キャンデーなめてジーンと感動する おばあちゃんスペシャル」(1時間特番)★
・2006/7/21 「ドラミ復活プロジェクト」開始(8/25放映分まで)★
・2006/9/1 「ドラえもん誕生日スペシャル!」(1時間特番)
・2006/9/8 「ドラえもんとレギュラーのドラビア・クイズ」開始(11/3放映分まで)★
・2006/9/15 「緊急特番 史上最大の秘密道具スペシャル!」(30分枠、再放送1本と総集編)
・2006/11/10 「史上最大のひみつ道具コンテスト! 結果発表!!」開始
・2006/12/1 「ドラミちゃん 誕生日 スペシャル!」(1時間特番)★



 あらためて、わさドラのこれまでを振り返ってみると、たった2年弱にしては、あまりにも企画・特番が多い。
 これらのうち、春・秋の改編期と大晦日、それに2月末の映画公開直前時期の特番は、大山時代から行われていたが、わさドラになってからは、通常の30分枠でも「スペシャル」と銘打って放送することが増えたし、OP・本編を除いた2分ほどの時間を色々なミニコーナーに使っているので、いつも特番ばかりやっている気になってしまう。

 さらに、上のリストで「★」マークを付けたものには、芸能人が実写でゲスト出演している。今年6月30日の特番以降、急に芸能人出演が増えたのは、リスト上で歴然としている。
 芸能人出演による番組のバラエティ化は、放送作家の安達元一氏が「企画協力」として番組に参加するようになってから(OPでは5月26日放送分よりクレジット)であり、最近の番組傾向は安達氏のアイディアが反映されていると考えられる。
 安達氏は、自身のブログで、「ドラえもん」に関わっていることを何度もネタにしていたのだが、その内容およびコメントへの返答等に問題があり、それに反発した人たちにより、ブログが「炎上」状態になってしまい、現在はそれらのエントリは全て削除されている。この「安達ブログ問題」は、最終的に「ドラ関連記事を削除します」と言う記事まで削除されて、うやむやになってしまった。

 今の、バラエティ路線の発案者が安達氏であったとしても、安達氏一人に対して「あなたのせいで「ドラえもん」が変になった」と、怒りを向ける気にはならない。もちろん、安達氏に責任があることは言うまでもないが、それ以上に、安達氏を起用して、その方針を受け入れている番組上層部の方が、より責任は重いだろう。
 結局、前回と同じ事の繰り返しになるが、「ドラえもん」という番組を左右する力のある人間が、番組を長期的に続けていこうと考えない限り、どうしようもないと思う。
 ただ、安達ブログ問題によって、「上」の人間が、現在どのようにして「ドラえもん」をアピールしようとしているか、その一端が明らかになったと思う。その点で、安達氏のブログ記事は非常に興味深い内容だっただけに、削除されてしまい、残念だ。

 ともかく、私としては、監督レベルではなく番組の上層部が、一体どのような考えで今の「ドラえもん」を作って放送しているのか、それをぜひ聞いてみたい。


 最後に、現在の「わさドラ」について問題点等の考察を行っているブログを、いくつかご紹介しておきたい。



・「わさドラ迷走の元凶?」(月あかりの予感)
・「ドラと放送作家ともうひとつ」(UGS 日記のこもれ火)
・「「わさドラの問題点をおさらいしてみる」(マスメディア研究所)
・「藤子・F・不二雄先生没後10年 ~ジャイアンツ化するアニメドラ~」(ごったニメーションblog)
・「「ドラえもん」の呆れた制作裏事情」(アマ・ジャナ)



 ここでご紹介した中で、「ごったニメーションblog」には、「安達ブログ問題」のまとめもあるので、この件について興味のある方は、ご覧いただきたい。また、トラックバックやリンクを辿れば、今のわさドラについて書かれた記事は、まだまだ見つかる事だろう。
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「わさドラ」を長生きさせるために

 「わさドラ」こと、アニメ「ドラえもん」リニューアル版がスタートしてから、そろそろ2回目の大晦日を迎えようとしている。
 現在のわさドラは、アニメ本編を1話ごとに評価すれば、漫画「ドラえもん」のアニメ化として、十分に合格点を与えられる出来だと思う。原作をそっくりそのまま映像化しているわけではないが、効果的な原作のアレンジも多く、原作を読んでいても楽しめる出来だ。

 しかし、アニメ本編がしっかり作られていても、最近はそれ以外の部分が足を引っ張っている気がする。今年に入ってからは様々な企画・特番が行われており、その内容について、既に色々な意見が出ている。私自身、芸能人のゲスト出演による番組のバラエティ化は、いい傾向とは思っていない。

 ただ、バラエティ路線も問題だと思うが、個人的に今の「わさドラ」には、もっと気になっている点がある。
 それは、番組製作者に、長期的な視点が欠如しているのではないかと思われる事だ。


 そもそも、アニメ「ドラえもん」が、声優及びメインスタッフほぼ総入れ替えと言う、非常に思い切った形でリニューアルを行ったのは、「ドラえもん」という番組を若返らせて、今後もずっと続けていく事が目的だったはずだ。
 その裏付けとして、テレビ朝日サイトの「番組からのお知らせ」に掲載されていた文章に、はっきりとその旨が書かれている。リンク先から、該当部分を引用してみよう。


(前略)
 「ドラえもん」を今後も2世代から3世代さらにそれ以上の世代に伝えていくため、今年の春、TV&映画25周年という節目をむかえたことを機に、番組を大きくリニューアルすることを決定しました。
 これまで長い間番組を支えてくださったメイン制作スタッフ、声優の方々が次の世代の方たちに交代します。しかし「ドラえもん」という大切なキャラクターそのものが変わるわけではありません。番組は今後も変わらずに継続していきます。
(後略)


 この文章を読む限り、2004年11月30日の時点では、アニメドラをリニューアルすることで、大山ドラと同様に、末永く視聴される番組にしようとしていた事が読みとれる。


 しかし、それから約2年経った現在、わさドラを視聴していると、どうも「長く続けていこう」と言う意志が感じられない。それどころか、後のことは考えず、毎回の放送で瞬間だけ話題になれば、それでいいと思っているのではないかとさえ感じてしまう。

 別に、芸能人が頻繁に出ているからそう思うのではない。私がそのように考える原因は、もっと根本的なところにある。それは、原作のどの話をどんな時期に、どの順番で放送するかと言う、いわゆる「構成」が、滅茶苦茶になっていると言う事だ。
 以前にも指摘した、今年1~3月の恐竜話連発、そして5~6月の「キャラクター大分析シリーズ」、さらには9月1日の特番に端を発するドラミ登場話の連発と、原作での時系列やバランスを、全く考慮していないとしか思えない。
 ドラミの登場頻度は、恐竜ネタに比べればまだ抑えられているが、それでも12月8日の放送までに早くも原作7話分がアニメ化されており、また原作でチョイ役として登場していた「未来の町にただ一人」や「人間ブックカバー」では、わさドラでのドラミ登場前だったため、出番自体がなくなっている。
 てんコミ収録分(「プラス」含む)の原作で、ドラミがある程度以上重要な役で登場する話は、全部で15話。原作では、20年に渡って描かれたこれら15話のうち半分が、たった3ヶ月の間に立て続けにアニメ化されているのだ。今年の恐竜の件があるので、映画が公開される来年の3月までに、残りの8話もアニメ化されてしまったとしても不思議はない。もしそうなると、今後わさドラが続いたとしても、原作からアニメ化している限りドラミは登場できないのだ。
 まあ、そこまで極端な事はないだろうが、この3ヶ月のドラミの売り出し方は、ドラミを視聴者に定着させてようとしているとは、とても思えない。

 とりあえず、一番気になったドラミの扱いについて重点的に触れたが、このようなキャラクターの使い捨てとも取れるような無理な構成が続くようでは、とてもわさドラが番組として長続きするとは思えない。
 わさドラでは、スタッフとして「シリーズ構成」も「文芸」もクレジットされておらず、一体誰が放映するエピソードの構成を決めているのか表には出てこないが、ドラミの登場までに一ヶ月半もかけて実写コーナーの「ドラミ復活プロジェクト」を放映している事から考えて、監督などアニメ本編制作スタッフだけでなく、もっと強い力を持った人間の意向が反映されているのだろう。今のわさドラは、バラエティ路線と、放映話の構成とが、互いに悪影響を及ぼし合っているようにしか思えない。

 思えば、大山時代最後期、21世紀に入ってからの番組は、今のわさドラとは正反対だった。
 番組の構成は、気になるところはあったものの、現状と比べれば可愛いと思える程度だった。渡辺美里が本編に登場した時は、さすがにどうかと思ったが、わさドラと違ってドラマとのタイアップではない。それに対して、オリジナルエピソード中心だった本編は、観ていて悲しくなるくらいに面白くなかった。たまに原作物のリメイクもあったが、話のテンポが他のオリジナルと同じで原作の面白さを殺してしまっていた。初アニメ化となった「45年後…」はよかったが、これは例外中の例外だ。

 もっとも、大山時代は、帯番組で原作のストックをほとんど使った後は、発表される新作を、ほぼ順に追っかけてアニメ化していたので、少なくとも原作の連載が止まってしまう1991年までは、わざわざシリーズ構成を組む必要はなかったのだろう。たまに、かなり古い原作を掘り起こしてアニメ化することもあったが、設定等に矛盾がないように配慮されていた。
 対して、わさドラは放映開始時に既に原作者が故人であり、原作のエピソードを使う以上、原作に一通り目を通した上で、同傾向の話が偏ったり、特定のキャラクターばかりが目立ったりしないように、ある程度の構成を立てることは不可欠だろう。さすがに5年や10年後までは計画できないだろうが、最低限1年単位での構成は必要だと思う。
 少なくとも放映1年目は、ジャイ子の扱いなどを見ると、ある程度の設定と構成は練られていたと思う。しかし、今年に入ってからは、前述のように見る影もない。


 繰り返し書くが、このまま「わさドラ」が、原作の「おいしいとこどり」で話題性のある話ばかりを使っていたら、地味な話(だからつまらないとわけではないが)ばかりが残って、「話題性」で盛り上げることが出来なくなるだろう。そうなれば、今のような手法は使えなくなるが、その後に番組をまともな構成にしようとしても、手遅れかもしれないのだ。
 放映2年目の今なら、まだ間に合うだろう。バラエティ路線で煽っても視聴率が伸びるわけではないと、そろそろ担当者も気が付いているのではないだろうか。手遅れにならないうちに、「わさドラ」を、本編の面白さで勝負する、まともなテレビアニメ番組に戻して欲しい。
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年末年始の予定とオフ告知

 現在、年末年始の準備中。

 昨年と同じく、年末は東京に行き、年が明けたら実家に帰省するので、スケジュール調整に苦労している。
 ただ、何日も家をあけるとなると、特番のため放映休止になるアニメが多いのは、かえって助かる。一部、時間や曜日をずらして放映する作品があるので、注意は必要だが。たとえば「ワンワンセレプー それゆけ!徹之進」最終回は、普段より2時間遅い10時からの放映。この場合、普段から「ふたご姫」を観ている枠なので、録画予約はいつも通りでも、問題はないが、このような都合のいい例ばかりではない。

 また、年賀状の準備も、今日でほぼ終了した。
 藤子関係の知人・友人には藤子ネタの年賀状を用意したのだが、干支にちなもうと思っても、イノシシ関連の藤子キャラがなかなか思いつかず、苦労した。結局、かなり無理のある絵を使ってしまった。
 逆に、2008年はネズミ年なので、ドラえもん関連でいくらでもネタがありそうだが、単にネズミを観て驚くドラえもんの絵、ではあまりにもひねりがない。もっと、意外性のある絵を用意しようと思ったら、来年も苦労することになりそうだ。


 さて、年末の上京時に、昨年と同様にミニオフ会を行おうと思っております。詳細は、こちらのオフ会掲示板記事をご参照下さい。別に何をするでもなく、単にダラダラとオタ話をするだけの会になると思いますが、それでもよろしければ、ご参加お待ちしております
(27日で、オフ会参加者募集は締め切りました)
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「げんしけん」ようやく本当に完結

 今日は、アフタヌーンKC「げんしけん」第9巻の発売日。
 さっそく、会社帰りに特装版を買ってきた。通勤ルート上に特装版を置くような書店が無いことは、第6巻特装版の時に思い知られたので、今回は素直に栄のとらのあなで買ってきた。さすがに、とらのあなはアニメ版「げんしけん」「くじびき♥アンバランス」のスポンサーだけあって、通常版も特装版も大量に平積みされていた。

 第8巻が出る時には、てっきりこれで完結だと思っていたので、8巻を開いて描き下ろしが2話も入っていた時には、驚いた。そして、今回の第9巻も描き下ろしエピソードが3話収録されている。
 つまり、8・9巻合わせて、単行本1冊分が描き下ろされており、なぜ連載よりも読者数が限定される単行本でこれらのエピソードを発表したのか、実に不思議だ。特に、単行本版第49話は、荻上の過去の問題に、精神的に決着を付ける意味で非常に重要なエピソードで、この話の有無で作品全体の印象も変わると思う。ともかく、連載だけではなく、描き下ろし分の5話も単行本収録順に読むことで、初めて作品全部を味わったと言えるだろう。その意味で「げんしけん」は、本日の最終第9巻発売をもって、ようやく完結したのだ。


 本編の感想として、描き下ろしエピソードの中では、第50話が一番よかった。スーの語学力は、実に恐ろしい。海外のオタクには、日本のアニメをそのまま楽しみたくて日本語を習得する人がいると聞いた事はあるが、荻上の東北弁もしっかり理解しているのだとしたら、凄すぎる。
 雑誌掲載分では、卒業式直前の様子をセリフ無しで描いた第54話が、あらためて読み直すと特に印象深い。最終話の卒業式よりも、むしろこちらの方が、キャラクターの行動一つ一つから「お別れ」の雰囲気が感じられて、読んでいて寂しさを感じてしまった。前々から約束されていた卒業記念コスプレをきちんと描いた点でも、注目すべきエピソードだ。


 ついでに、と言っては悪いが、特装版付属のドラマCDと同人誌にも触れておこう。

 ドラマCDの方は、ほぼ単なるオタクの雑談状態なので感想は書きにくいが、「くじアン」の予告以外で久々に「げんしけん」メンバーの声が聞けたのは、嬉しかった。水橋かおりの荻上も、既に「くじアン」予告で声を聞いているので、あのメンバーに混ざっても違和感はない。

 同人誌は、安彦良和が参加していてびっくりした。安彦氏による「げんしけん」キャラのガンダムキャラコスプレ絵が見られるとは、非常に贅沢な本ではないだろうか。
 また、同人誌には荻上役の水橋かおりも参加しており、「くじアン」DVD-BOXに付く「げんしけん」OVAのオーディションやアフレコ風景が描かれている。OVAでは、とうとう大野さんの名言が飛び出すようなので観てみたいのだが、これ1本のために「くじアン」BOXを買う気には、ちょっとなれない。「くじアン」OVA版のように、キッズステーションで放映されるのを待つしかないか。ちなみに、テレビ版「くじアン」は、すでに本編は視聴停止状態で、予告だけを観て、切り出して保存している。
 まあ、ドラマCDも同人誌も、単行本完結の「お祭り」企画としては、十分に楽しめる出来だろう。


 ともかく、「げんしけん」は、完結してしまった。今は、何とも言いようのない寂しさを感じている。
 私自身は、大学時代にこの手のオタ系サークルには参加していなかったので、作品内での学生生活を見ていてうらやましく思ったし、その一方で、もし学生時分からここまでオタ生活に浸りきっていたら、今頃どうなっていたかと想像すると、ちょっと恐ろしくもあった。そんな部分も含めて、「この世界に入ってみたい」と思える作品だった。最近は「オタク」を描いた漫画は増えているが、それらの中では、今のところ「げんしけん」が、一番好きな作品だ。
 最後に、作者の木尾士目氏には、読者の側からも「ありがとうございました。」と申し上げておきたい。


(12/24追記)
 こちらの記事によると、とらのあなでは22日ではなく20日から既に特装版は発売していたようだ。もっとも、これは秋葉原の状況なので、名古屋店でも同様に売っていたかどうかはわからない。
 それにしても、結局ここ3日間で、とらのあな以外では特装版は一冊も見かけていない。とらのあなの平積み状態とあまりに差がありすぎて、笑えてくる。まあ、この土日でその平積みも、かなりはけたのだろうけど。
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奏光のストレイン「STEP 09 目の前の自分」

 本年最後の「奏光のストレイン」。今回も、見所満載だった。

 前回、ついにロッティとメルチ&カアマイクルにセーラの正体がばれた…と思ったら、今回は、すでにセーラの件が艦内に知れ渡っている所からスタート。ロッティの様子を見ても、前回のラストからそんなに時間が経っているようには見えないが、いつの間に情報が広まったのだろう。
 艦長達がわざわざばらすとも思えないから、ロッティが艦に戻ってからもセーラに「ラルフ・ウィレックが兄とはどういう事だ!」と問いつめ続けて、それを皆が聞いてしまったと言ったところか。その後、セーラは艦長達に尋問を受け、ロッティは自室で狂って暴れると言う流れで、今回の頭につながる。
 このあたりの描写は、1クールで話をさっさと進めるために、あえて省いているのだろう。色々と想像するのも面白い。

 さて、今回は何と言っても、セーラとロッティの、それぞれの兄との思い出の描写が印象的だった。
 二人の、兄への想いが交互に描かれていく場面は、二人の気持ちが徐々に通じていく様も伝わってきて、上手い演出だ。それに、二人とも後で不幸な事になると知っているだけに、幸せな頃の様子は、より一層貴重に思えてくる。
 それにしても、やはり幼い頃のセーラは可愛い。ロッティは、元から幼く描かれているせいか、回想シーンを観てもあまり肉体的成長が感じられないが。そもそも、肉体年齢として、現在のロッティは何歳なのだろう。あの外見でも、セーラより年上なのだろうか。

 他のキャラに目を向けると、、今回はジェッシィの感情表現が、何だか怪しい感じだった。前半で泣いてたかと思ったら、後半ではセーラとロッティを見守っていて、立ち直りが早すぎる。号泣していたのは何だったのだろう。また、ラヴィニアが思いっきり責任を感じて落ち込んでいたのは、気になるところだ。いよいよ、次回あたりでお亡くなりになるのだろうか。
 それにしても、カリスの件はセーラとロッティの話のきっかけになっただけで、その後は完全に忘れ去られており、やっぱり死んでいたカリスが不憫でならない。ディコンも重傷者としてグォールに残ったのだったら、このままフェードアウトの可能性が高いし、男性陣の扱いはひどい。まあ、正直なところ、あまり男の話を引きずられても面白くないが。


 そして、いつもと違うEDの後に、次回予告。「600年前の真実、そして、未来で起きた悲劇」が明らかにされて、話が一気にクライマックスに入りそうだ。今回、血を吐いていたラルフも気になるし、ここで次回が3週間先というのは実につらい。さらに、WOWOWのサイトによると、次回の後にも2回休みが入るので、向こう一ヶ月で1回しか放映されない事になる。いくら年末年始とは言え、あんまりだ。
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ゲゲゲの鬼太郎[第1作] 感想(1)

 最近は、なるべく時間を作って「ゲゲゲの鬼太郎」第1作を観ている。
 以前にも書いたが、特に放映順にはこだわらず、観たくなった話から観ているのだが、いざDVDのケースを開くと、いくつものサブタイトルが目に入って、どれを観ようか迷ってしまう。

 ともかく、せっかくDVDで初めて第1作を観ているのだから、感想を書き残しておく。新たな話を観るたびに感想を書いておいて、数話分たまった時点で、不定期にこのブログで公開して行きたい。今日は、その第1回となる。



・第2話「夜叉」
(脚本/高久 進、演出/黒田昌郎、作画監督/細田暉雄)

 製作話数では第1話となる。そのためか、ねずみ男初登場は、この話。初期話数のため、まだ演技が固まっていないのか、鬼太郎と目玉親父の話し方には少し違和感があったのだが、ねずみ男はついては特に気にならなかった。

 本作では、自称「夜叉にとりつかれる」野呂と、夜叉本体との関係に、謎を残したまま話を展開させた事で、白黒の画面と相まってミステリアスな雰囲気がよく出ていた。夜叉の本体が離れると、野呂がハゲだというのは原作通りだが、その後、野呂の体が消えてしまったのは驚いた。野呂の姿自体が、夜叉の作り出した幻影だったという解釈だろうか。
 しかし、せっかく夜叉の正体に意外性を持たせていたのに、子供が乗ったバスを襲う場面で、夜叉の本体をはっきりと描いてしまったのは失敗だったのではないか。やはり、夜叉の正体は最後の最後に披露した方が、驚きは大きかったと思う。

 どうでもいいが、最近は某GUN道の影響で、「夜叉」と聞くと漢字ではなくカタカナの方を思い浮かべてしまう。困ったものだ。



・第13話「地獄流し」
(脚本/鈴樹三千夫、演出/久岡敬史、作画監督/我妻 宏)

 Aパートは、政吉と豆蔵の二人が警察から追われて鬼太郎の家に逃げ込むまで、ほぼアニメオリジナル展開。原作には登場していない(正確には、地獄でちらっと出て来るが)ねずみ男を絡ませる事で、話がスムースに進んでいた。
 後半は、ほぼ原作通りだが、ラストで「生きた人間が地獄にいたら妖怪達が迷惑なので、明日にでも警察に引き渡す」と、鬼太郎が言っている。一応子供向け番組のヒーロー鬼太郎が、悪人とは言え人間を地獄に流したままであるのはまずいという配慮からのフォローなのだろうが、妖怪にとっては人間の方が迷惑というオチは、皮肉が効いていて面白い。



・第20話「猫娘とねずみ男」
(脚本/雪室俊一、演出/高見義雄、作画監督/古沢日出夫)

 第1作ではレギュラー扱いではない猫娘の登場回。しかし、サブタイトルに名前が出ている割には、猫娘の印象は薄い。役割はねずみ男をおどかすだけであり、原作通りの展開とは言え、少々物足りない。ただ、冒頭で閻魔大王から人間殺害指令を受けて大喜びしている様は、非常に衝撃的だった。

 その代わりなのか、三虫の存在がクローズアップされていた点が、印象に残る。ねずみ男が被害者に金を返しただけでは閻魔大王の指令が宙に浮いてしまうので、アニメではきちんとオチをつける事にしたのだろう。断食によって三虫を殺す解決方法は、閻魔大王に「逆らう」のではなく「だます」事で収拾を図っているわけで、友情はあるが、一方でドライなところもある野沢鬼太郎とねずみ男の関係が、よくわかる。
 なお、このエピソードは第3作で、第55話「マル秘指令!! ねずみ男は死刑だ」としてリメイクされているが、こちらでは鬼太郎がねずみ男殺害の指令に対して大いに悩んでいるし、結局閻魔大王の目はごまかせず、温情によって事なきを得るという展開だ。
 第1作と第3作、どちらもシリーズの味が出ており、非常に対照的な作品となっていて実に興味深い。なお、第3作でもやはり猫娘の出番はそれほど多くない。この原作を膨らませると、どうしても猫娘関係以外の場面を付け足す事になってしまうのだろうか。

 ちなみに、第1作猫娘の声は山口奈々だが、この話には第2作猫娘役の小串容子(第1作の砂かけ婆役)も出演している。偶然だろうが、これも面白い。第4作第48話「えんま大王とねこ娘」の新旧ねこ娘共演は、完全に狙ってやったのだろうけど。



・第34話「さら小僧」
(脚本/辻 真先、演出/久岡敬史、作画監督/細田暉雄)

 アニメの初代「ぺったらぺたらこ」の歌を、初めて聴く事が出来た。曲はBGMの流用だが、わらべ歌風の歌詞は、なかなか味がある。この後、第3作の「闇夜に気を付けろ」、第4作の憂歌団版「ぺったらぺたらこ」と、さら小僧の話がアニメ化される度に、新たな歌が作られているが、それぞれシリーズの味が出ている。

 本編では、人質を取られており、かつ敵に回すと厄介な相手だと言う事で、徹底的に下手に出ている鬼太郎と、それにつけこんで、話をはぐらかして思いっきり焦らしまくるさら小僧の態度とやりとりが、実に面白かった。
 また、戦闘での、鬼太郎「奴の弱点さえつかめれば…」→さら小僧、直後に歌で思いっきり弱点をばらす、この展開には笑った。内海賢二の好演も相まって、さら小僧は非常にいい味を出していた。ただ、凶悪モードの顔は原作のイメージからかなり離れていて、ちょっと気になったが。



・第60話「笠地蔵」
(脚本/雪室俊一、演出/明比正行、作画監督/林 正史)

 何と言っても、ざしきわらしによる冒頭の歌が強烈だ。「ゲゲゲの鬼太郎、きちがいだー」なんて歌っていては、仮に本編が白黒でなくても、再放送は難しいだろう。
 何で、いきなりこんな無茶な歌が出てきたのかと思ったら、鬼太郎を岩手に向かわせるためのネタふりだったのだから、大変な力業だ。鬼太郎を自発的に話に絡ませるために、スタッフが苦労していた事が伺える。鬼太郎がおかしくなって、かつて倒した妖怪の幻にうなされる展開は、第4作・第106話「悪夢!妖怪地獄」を連想した。この「笠地蔵」からヒントを得て作られたのだろうか。

 なお、原作と違ってざしきわらしも集団生活を営んでおり、みんなで里に下りる展開になっている。どうも、アニメ版では、基本の展開は原作通りでも、より話が大がかりになっているケースが多いようだ。
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奏光のストレイン「STEP 08 グォール空間補給廠」

 残り6話で中途半端だが、せっかく気に入った作品なので、今週分から「奏光のストレイン」の感想を書いてみる。まともにアニメの感想を書くのは昨年末で中断したわさドラ以来だ。


 さて、とりあえずは、お亡くなりになったカリス君のご冥福をお祈りしておこう。
 中盤まで観ていて、誰か犠牲者が出るとしたら間違いなくカリスだろうと思っていた。エミリィを探すといいながら、実質的にセーラとデートをして、あそこまでいい雰囲気になってしまったら、どう考えても本作では死ぬしか道が残されていない。予想通りに、穴から出てきたラルフにやられて爆死した時には、ある種の笑いまで誘われてしまった。
 前半、エミリィを交えての三人は実に幸せそうで、セーラが第1話以来久々に笑顔を見せてくれて嬉しかったが、すぐにまたどん底に突き落とされると読めてしまうだけに、観ていて切なくもあった。第8話終了時点で、セーラはまだカリスの死は知らないが、ロッティに対して素性がばれてしまっただけで、もう十分にどん底だ。この展開も、今回か次回にはあるだろうと思っていたが、やはり来たか。

 今回は、前半幸せ→後半でどん底と、第1話を思い起こさせられる展開だったが、セーラが空間機甲科になじんでしまったままでは話が進まないので、避けては通れなかった道だろう。ただ、一時的とは言えセーラに笑顔が戻ったのは、せめてもの救いか。かなりの急展開だったが、テンポよく話が進んだので、特に詰め込み過ぎという印象はなかった。
 また、ラルフの口から、何か考えがあって裏切った事が、初めて明らかにされた。そもそも、まともにセーラとラルフが会話したのも、1話以来か。ラルフは敵に洗脳された可能性もあると思っていたが、そうではなかったようだ。話しぶりからして、今までの戦闘でもセーラに危害を加える気はなかったのだろう。そうなると、一体何が目的であんな事をしでかしたのか、余計に気になる。ラルフの行動理由は、本作の出来に大きく関わる部分だろう。

 そういえば、今回はカリスだけでなく、ラヴィニアが途中で引き返してロッティに付いていった時にも、もしかして死ぬのではないかと思ったが、意外にも無事だった。あの行動も、次回以降に関わってくるのか。
 次回予告を観る限り、ロッティはやはり怒りの矛先をセーラに向けるようだが、他の仲間がどんな反応を示すか、非常に気になるところだ。特にラヴィニアは、セーラの素性を知った上でも愛を貫けるのだろうか。万一、セーラに愛が通じてしまったら、その時点でラヴィニアにも完全に死亡フラグが立ってしまうのだろうけど。
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「奏光のストレイン」が面白い

 本日は、「ゲゲゲの鬼太郎」第1作より「夜叉」「地獄流し」「さら小僧」の3本を鑑賞。基本的に1話完結なので、話数を気にせずに、観たくなった話から観ている。ただ、最終話の「妖怪ほうこう」は、やっぱり最後にとっておくつもりだ。


 さて、このまま鬼太郎の感想を書いてもいいのだが、さすがにDVD発売以来ずっと鬼太郎ネタばかりでは、少々気がひける。そこで、今日は現在放映中のアニメから、最近お気に入りの作品を取り上げる。
 少し前に、「秋の新番組で特に気に入った作品は…とタイトルを挙げようと思ったが、困った事に思いつかない」と、書いたのだが、ようやくお気に入りの作品が出来た。WOWOWノンスクランブルで放送中の「奏光のストレイン」だ。今はまだ少し迷っているが、最終話までの出来次第では、DVDを買うかも知れない。

 この作品は、放送が始まってから1ヶ月近く、録画したままで放置していたのだが、いざ観始めると、先の展開が非常に気になって、気が付くと6日放送の第7話まで観ていた。「小公女」を下敷きにして、美少女宇宙SFアニメを作ってしまうとは、盲点を突かれた。
 一気に観続けて、最後に観た今週の第7話で、この作品に完全にはまってしまった。まさか、ラヴィニアがここまではっちゃけたキャラになるとは。クリスタル画鋲や、艦内全裸三周など、あまりにもバカバカしくて感動した。後半でほっかむりをしている姿も笑える。
 それにしても、女性キャラが全裸で乳首まできっちり描かれているのに、いやらしさより先に笑いがこみ上げてくるのだから、素晴らしい。話の展開上、訓練生に一日休みを与える流れが必要だったのだろうが、それをこんなバカ話にしてしまうとは思わなかった。
 ともかく、テレビアニメでも、まだしっかりオールヌードは出せるのだと言う事を見せてくれた点で、評価したい。裸が出ればいいと言うものではないが、最近は湯気やらKEEP OUTやら姑息な手段で裸を隠す事が多かっただけに、あまりにもあけっぴろげな今回の描写は、非常に新鮮に見えた。

 しかし、第7話がこれほど楽しめたのも、序盤に重い話をしっかりと描き込んでいたからだろう。
 第1話でいきなりセーラの友人三人が死んでから、毎回のように死人が出ていたので、次は一体誰が死ぬのか、観ていて実にスリリングだ。3話まで観た時には、ロッティも5話あたりで死んで、空間機甲科の主要メンバーもどんどんいなくなるのではないかと思っていたくらいだ。
 ラヴィニアは、7話でスポットが当たった上に、エミリィをなくしてしまう大失敗をやらかしてしまったので、次回あたり危ない予感がする。彼女には、ぜひこの先も生き残って、セーラとの妄想を続けて欲しいものだ。


 1クール全13話予定の作品なので、折り返し点を回ってしまったが、兄の裏切り・二人(一人と一体)のエミリィの謎など、気になる点も多く、今後の展開にも目が離せない。とりあえず、セーラが空間機甲科に、それなりに馴染んできたので、そろそろ素性がばれて孤立する展開が、ある事だろう。

 ともかく、今期も無事(?)に、毎週続きが楽しみな作品に出会えて、実に嬉しい。
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