原恵一「定番アニメの作り方」を受講

 東海中学・高校で開催された第15回「サタデー・プログラム」に行ってきた。
 前回は「茅原実里の"めぐり逢い"」目当てだったが、今回はアニメ監督・原恵一氏の講座「定番アニメの作り方」を受講した。


 原恵一監督はシンエイ動画で『ドラえもん』『チンプイ』の演出や『エスパー魔美』『21エモン』のチーフディレクターを務めた方で、藤子ファンの多くは何らかの形でその作品を観た事があるだろう。
 その原監督から、これまで手がけた作品の話が聞けると楽しみにしていたが、期待に違わぬ充実した1時間半だった。

 私が、講座の開かれる教室に着いたのが14時20分頃で、ちょうど席に座った頃に原監督も教室に姿を見せた。何気なく入ってきたので聴講者の一人かと思ったが、よくよく顔を見ればアニメ雑誌で見覚えのある原監督だった。あまりの自然さに、ちょっと驚いてしまった。

 そして、14時30分に講座スタート。受講者は50人くらいか。中学生から私のようないい歳した大人まで、結構幅広い年齢層の人がいた。
 今回は、原監督がアニメ業界に入ってから、最新作の『河童のクゥと夏休み』に至るまでに手がけてきた作品とその思い出について語られた。内容的には、すでに『アニメーション監督 原 恵一』や、アニメ雑誌のインタビューなどで触れられている事と重複する部分も多かったが、監督ご自身による話は活字を追うよりも感情がたっぷり込められていて、大変楽しく聞かせていただいた。

 以下に、特に印象的だった部分を紹介しておく。



・「専門学校卒業後に進路を考えていなくて、とりあえずバイトをしていた。当時は今ほどアニメが多くなくて人が足りていたようで、大手の会社は募集がなかった。ごく小さい会社は募集もあったが、あんまり名前も聞いた事のないようなところは敬遠した。『ガンバの冒険』や『ど根性ガエル』が好きだったので、まずは東京ムービーに入りたいと思った」


・「東京ムービーに見学に行き、『ルパン三世』第2シリーズの監督(御厨恭輔氏)に「この会社に入りたいんです」と、直訴した。そうしたら「絵コンテを描いておいで」と、既に作業の終わった『ルパン三世』の脚本を渡された。自分はコンテを描くのが早くないが、この時ばかりはかなり早く描けた。それを監督に見せたら「本当に描いてくるとは思わなかった」と言われた。今なら自分も分かるが、いきなり素人に「会社に入れてくれ」と言われても迷惑だから、コンテを描けと言えば諦めると思ったのだろう」


・「監督から「自分はフリーなので東京ムービーへの口利きは出来ない。でも何かあれば連絡するから」と言われ、それがCM制作会社への就職につながった。監督だからてっきりムービーのえらい人なのだろうと思っていた」


・「『エスパー魔美』のOPの出来が気に入らず、何度も直しを入れられて無理に作っていたが、その最中にスタッフに「原くん、髪の毛が逆立っているよ」と言われた。イライラしている気持ちが髪に出たらしく、「怒髪天を突く」の言葉通りの事が本当にあったんだ、と思った」


・「もともと『クレヨンしんちゃん』はつなぎの企画で、監督の本郷(みつる)さんは「半年もたせてくれれば、君のやりたい企画をやっていいから」と上から言われていて、自分も含めて誰もヒットするとは思っていなかった。監督の方針で「わかりやすいアニメ」を作る事になったので、初期のしんちゃんは口数も動きも少ない。変わった事が出来ないので、演出家としてはやっていて楽しくなかった」


・「『クレヨンしんちゃん』は回を追うごとに視聴率を上げていき、スタッフもみんな驚いていた。『21エモン』は色々と工夫を凝らして作ったのにヒットせず、面白くないと思って作っていた『しんちゃん』が受けたので、割り切れない気持ちだった」


・「『しんちゃん』も、途中から演出家が少しずつ遊びを入れはじめた。みんな他の人の回もチェックしているので、「あいつはああしてきたか、それなら俺も」と、どんどんエスカレートしていった。『しんちゃん』は初期と今とでは全然違うけど、作風が変わっても視聴者に受け入れられたのでよかった」


・「前年の『嵐を呼ぶジャングル』は子供向けに徹して作ったので、『オトナ帝国』は逆に大人向けに自分のやりたいものを作った。試写で「出来てしまったものは仕方がない」「こんな不愉快な映画は初めて」との評もあったが、制作スタッフには評判がよかったし、自分でも手応えはあった」


・「最近の深夜アニメは大人向けやアニメファン向け作品が多いが、自分はこれまで子供向けの作品ばかり作ってきた。子供が面白がって、かつ大人も楽しめる作品を作らざるを得ない状況は大変だったが、今ではそれが自分の強味だと思っている。『オトナ帝国』も、大人向けに作りつつ子供も意識していた」



 他にも面白いエピソードが色々とあったが、以上に挙げた話が、私には特に印象的だった。
 なお、メモは取っておらず記憶だけで書いたので、細かい部分で微妙に違っているかも知れない。もちろん、実際には原監督は丁寧に話をしていて、中学生にも分かりやすいようにと言う配慮が見受けられた。
 『ドラえもん』演出の話題が出た時に、原監督は「サブタイトルを言っても、みなさんわからないでしょう」とおっしゃっていたが、これも年齢層からの配慮だろう。個人的にはぜひサブタイトルも言っていただきたかったが。


 講座の最後に質疑応答のコーナーがあったので、私も質問をさせていただいた。
 その内容は「『ドラえもん』の演出最終作から間をあけずに『エスパー魔美』の放映が始まっていますが、両作品を並行して作っていた時期もあったのでしょうか」と言うもの。
 それに対しての原監督の回答は、「『ドラえもん』はある時期できりを付けて、何ヶ月かは『魔美』の立ち上げに集中していました」との事だった。
 『ドラえもん』での原監督の演出最終作「真夜中のお花見」が1987年3月27日放映で、『エスパー魔美』開始が同年4月7日。この間隔でも原監督が『魔美』に専念する期間があったのだから、当時の『ドラえもん』はかなり余裕を持ったスケジュールで作られていたのだろう。
 個人的に、以前から気になっていた事なので、直接監督にお聞きする事が出来て、すっきりした。


 さらに、講座が終わった後は突発的にサイン会が始まった。
 まさかサインを貰えるとは思っていなかったので何も用意しておらず、手持ちの手帳に魔美の絵とサインをいただいた。こうと分かっていたら、『魔美』の映画パンフでも持っていったのだが。



原恵一監督直筆の魔美


 サインの間には、少しだけだが『ドラえもん』の話も出来た。
 「地球下車マシン」や「強いイシ」のタイトルを挙げたら、「ああ、やったねえ。あの頃は尺が長かったから、みんな好き勝手にやっていたんだ」とおっしゃっていた。

 原監督の作品は『エスパー魔美』も大好きだが、自分にとってはファーストコンタクトだった『ドラえもん』の演出担当回の印象が一番強い。何しろ、一番『ドラえもん』を夢中になってみていた小学校中学年の時期
に放映されたのだ。
 もちろん、本放送当時はスタッフまでチェックはしておらず、「原恵一」の名前をはじめて意識したのは『エスパー魔美』の何度目かの再放送だった。その後『ドラえもん』Bパートで原監督の演出回が再放送されるようになり、あらためて観たらやっぱり面白く、それで原監督のその後の作品も追うようになった。

 今回、原監督の話を聞いて、この方が『ドラえもん』や『エスパー魔美』を手がけた事は、藤子ファンにとっても日本のアニメ界にとっても非常に幸福な出会いだったのだと、あらためて思った。
 原監督の手がけた作品は基本的に原作のあるものばかりだが、原作に対して誠実な態度で作品作りを行ってきた事が、話の端々から感じられた。
 その点でも、直接お話を聞く機会が得られて、非常に貴重な一日だった。



 なお、気になる次回作にはもう取りかかっているそうで、作品タイトルは明かされなかったが、


 ・『河童のクゥ』よりもっと地味な話
 ・中学生の日常を描く
 ・原作は小説
 ・原作は意外と中学生、特に女子に読まれている


との事。
 私には、このヒントだけで原作を特定する事は出来ないが、「そろそろタイトルも発表になる頃」だそうなので、それを楽しみに待つとしよう。



 それにしても、サタデープログラムは呼ばれる人の顔ぶれが多彩で、魅力のある講座が多く、素晴らしい。一学校行事の域を完全に超えている。今回も、原監督の他にも気になる講座がいくつかあって、危うく浮気しそうになってしまった。
 これでは、今後にも期待せざるを得ない。
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「超ひだまつりZ」チケット入手

 本日(正確には昨日)抽選が行われた、「超ひだまつりZ」先行販売に当選した。

 一昨年秋に開催された「超ひだまつり」の興奮と感動から1年半、ずっと待望だったイベントであり、何としてもチケットを手に入れたかった。
 抽選は激戦が予想されたので家族の名義も使わせてもらって三口申し込んだが、結局当たったのは一口だけ。やはり、結構な競争率だったのだろうか。


 そんな訳で、さっそくセブンイレブンでチケットを購入してきた。
 携帯からなので、写真がぼやけているのはご勘弁。







 正直なところ、2階席になったのはちょっと残念だが、そんな贅沢な事は言うまい。
 とにかく、最大の目的だった「チケット入手」は果たしたのだ。

 一般販売は3月21日とかなり遅いので、この先行で落選したらそれまでやきもきさせられる事になるし、それにこの手の先行販売が行われるイベントでは、先行で大部分を売ってしまい、一般販売は空売りかそれに近い状態になる事も珍しくないようだ。
 だから、何としても先行で手に入れたかったわけで、当たって本当にホッとした。


 これで、4月5日は東京厚生年金会館で思う存分わっしょいできる。今から楽しみだ。
 もちろん、チケットには名前の出ていない「あの人」も、当然出演するのだろう。と言うか、出て下さい。期待しています。
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「チャージマン研!」#29-32 感想

 ずいぶん、感想の間があいてしまった。AT-Xでの放送は第48話まで進んでしまっている。最終回までに追いつきたいものだが、そうなると週二回更新しないといけない。
 とりあえず、次回更新予定の第33話~第36話は色々な意味で「濃い」話ばかりなので、長文になってしまいそうだ。「頭の中にダイナマイト」なんて、その気になればいくらでもつっこめる話だしなあ。



・第29話「ファッションモデルを消せ!」

 サブタイトルから、ファッションモデルがジュラル星人なのかと思ったら、その逆でジュラル星人がファッションモデルを殺そうとする話だったのは意外だった。
 ネタをばらす事になるから具体例は控えるが、本作では他にもジュラルの立場で付けられたサブタイトルがいくつか有る。スタッフもジュラル星人びいきだったのだろうか。確かに、無敵すぎてイマイチ面白みのない研よりは感情移入しやすそうだが。

 それはともかく、今回の笑い所はファッションショーの衣装。未来っぽいデザインを必死になって考えたものの、現在では既に古臭くなっていると言う微妙さがたまらない。特に「スクリュー水着」は、未来云々を抜きにしても「これはない」と突っ込みたくなる素敵なデザインだ。このセンスは素晴らしい。

 また、本話はジュラルに怯えるファッションモデルの視点で描かれて、ちょっとサスペンス風味に仕立てられているのが面白い。ジュラル星人かと思ったらチャーシューメンの出前だった場面など、ひねりが利いている。普段が普段だけに、てっきりラーメン屋もジュラル星人なのかと思ってしまった。あの「トンチン亭」の親父がジュラルになるところは、ちょっと観たかったな。



・第30話「塔上のキャロンを救え!」

 いきなり鉄骨に押しつぶされて死ぬ(と言うか消えてしまう)ジュラル星人には笑わせて貰った。
 今まで、やけにあっさりと研にやられていたが、ジュラル星人の肉体が地球人と比べて特に強靱なわけではないと、これではっきりした。それどころか、普通の地球人よりも弱いのではないか。
 また、人間に化けているにもかかわらず、服のデザインだけでどう見てもジュラル星人だと判断できるようになっているのは素晴らしい。ジュラルのカラーリングが頭に焼き付いているせいかもしれないが。

 鉄骨につぶされたジュラルのうち、一人はまだ息があったが、「早く基地に戻らなければ、人間の姿などで死にたくない」と言っているので、彼らにとっては地球人の姿こそが「醜い異星人」だと言う認識なのだろう。
 この事は別に不思議でも何でもないが、「ジュラル星人の価値観」としてはっきり語られている点で注目すべき所だ。

 そして、毎度の事ながら、研の攻撃は容赦がない。
 キャロンを人質に取ったジュラルだけではなく、円盤まで撃墜してしまうとは思わなかった。元はと言えば鉄骨の落下事故が原因なわけで、まさにジュラル星人にとっては不幸な事故としか言いようがないだろう。あのジュラル二人が一体何をしようとしていたのかは、永遠の謎だが。



・第31話「危機!爆破1秒前」

 サブタイトルにもあるように、爆発寸前の爆弾を探し出して処分しなければならないと言う、本来なら非常にスリリングで盛り上がる展開なのだが、肝心の爆弾捜索場面が止め絵ばかりのため、全然緊張感がない。
 椅子の下や植え込みの陰をのぞいたりと、爆弾どころか落とした10円玉でも探しているようにしか見えず、その呑気そうな様子は危機を煽る音楽と実に好対照だ。他人を当てにせず、泉一家だけで爆弾を探そうとするのも凄い。

 そして、相変わらず本作は「不幸な境遇の子供」の描写には容赦がない。今回の少女はみなしごの上に、口もきけず、かなり過酷な身の上だ。
 しかも、本編中で一応親代わりだった男はジュラル星人に殺されており、一応話自体は爆破を回避してめでたしめでたしでまとめているが、この少女の今後を考えると、笑っている場合じゃないだろうと言いたくなる。
 もしかしたら、「みなしごセンター」(第50話で登場)にでも行ったのだろうか。



・第32話「金庫破りの名人」

 冒頭、XY拘置所から一人の男性が出所する場面ではじまるが、この時代、犯罪者は全て伊豆の囚人島に収容されているのではなかったのか。刑務所と拘置所は別物なのだから、この男が「囚人」でないのなら別におかしくはないのだが、話の流れとしては刑期を終えた父親の出所を息子が迎えに行っているようにしか見えない。
 そのあたりの説明は、作中でも省略されているので詳細は分からないのだが、本作のスタッフなら囚人島の設定を忘れた上で、刑務所と拘置所を混同するくらいの事はやりそうだ。
 冒頭1分だけでこれだけ突っ込みどころがあるというのも凄い。

 本話ではジュラル星人が宇宙局の金庫破りを目論んでいたが、人間に化けたジュラル星人二人が短パンで生足向きだしにしているのが目立っていて、妙に気になってしまった。
 金庫破りの最中は、見ているだけのくせに本気で汗を流して緊張しているし、今回のジュラル星人は可愛らしかった。
 それにしても、ジュラル星人は地球をまだ征服していないのに、金星にまで手を出すのは時期尚早だろう。そんな事をしているなら、さっさと研を倒せと思ってしまった。
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東海地区民放の「アナログ」表示&その他

 地上波民放でも「アナログ」表示が出るようになってから、一ヶ月が過ぎた。
 最初にこの事を知った時には、本格的に画面が鬱陶しくなると思っていやな気分だったのだが、いざ始まってみると、自分にはあまり影響がなかった。


 現在、深夜アニメは一部の例外を除いて、アナログでは上下黒帯付きのレターボックス放送を行っており、「アナログ」表示は上部の帯内におさまるので邪魔にはならない。
 「アナログ」表示開始前は、あえて黒帯をはみ出す配置にして被せてくるのではないかと心配していたのだが、民放各局はそこまでいやらしい事はしなかった。

 わずかな問題は、前述の「一部の例外」だ。
 あえて言うまでもない気がするが、アナログ・デジタルを問わずに今時4:3サイドカットで放送しているTBS製作アニメの事であり、CBCの「CLANNAD ~AFTER STORY~」は、







こんな風になっている。
 場面によって目立ち具合は異なるが、このように暗色系の色に被さると、はっきりと「アナログ」が見えてしまい、やっぱり邪魔だ。

 また、全日帯アニメはレターボックスだったりサイドカットだったりと作品によって異なるが、自分が観ている範囲で影響があるのは『ドラえもん』くらいだ。『ゲゲゲの鬼太郎』は以前までアナログはサイドカットだったが、昨年12月放映分からレターボックスになった。


 アニメ以外では、普段は朝と夜のニュースくらいしか地上波放送を観ていないので、結局「アナログ」表示は私にはほぼ影響のないものだった。
 だから、この表示が出たからと言って、急いで地デジ対応テレビやレコーダーを買う予定は全くない。コピーワンスがダビング10になったからと言って、孫コピー不可の状況が変わったわけではないし。
 ただ、『ドラえもん』は、本編はともかくブリッジアニメやミニコーナーは再放送もソフト化もないだろうから、できれば16:9の画面で本放送を保存して起きたい気持ちはあるが、さすがにこれ一本のために積極的に地デジ移行に動く気にはならない。


 ところで、私が視聴できる局の中では、三重テレビだけが「アナログ」表示については一人我が道を行っている。







 このように、レターボックスの黒帯からはみ出る大きな表示なので最初は絶望してしまったが、これは常時表示ではなく番組冒頭に出るだけ。さすがに独立U局は、対応が一味違う。
 三重テレビは「アナログ」表示だけではなく、名古屋の局がとっくに表示をやめた「ハイビジョン制作」ロゴも未だに出しており、これもやたらと大きい。







 ハイビジョン制作であっても、アナログ放送のブラウン管画面で本来の画質が活かせるわけがないのに、このロゴを出す意味はあるのだろうか。「アナログ」表示と同様に、番組冒頭に出るだけだから別にいいのだが。

 ともかく、三重テレビも「アナログ」表示が視聴の邪魔になる事はない。大きいとは言え冒頭だけの表示だから、名古屋の局より良心的と言えるかもしれない。



 以下、余談。画質と言えば、映像ソフトは徐々にブルーレイで出るタイトルが増えている。
 今までは、欲しい作品にBDで出るタイトルがなかったので様子見の状態だったが、どうやら『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』が、BD初購入タイトルになりそうだ。今のところ再生機器がないが、同時発売で価格差が1,000円ならBDにしておきたい。
 それよりも問題は、通常版と特別限定版のどちらを買うかだ。限定版のボーナスティスクは気になるが、値段が3,000円も違うとなると、ちょっと迷ってしまう。こちらも1,000円程度の価格差なら、限定版で決まりなのだが。



 また話は変わるが、映像メディアのBDへの移行が本格的に始まったせいか「こんなものまで」と驚くような作品のDVD-BOXがいくつか発売予定に上がっている。

 そんな中で、『超合体魔術ロボ ギンガイザー』が気になる。
 作品自体は昔CSで全話観ており、私にとってはDVDを買うほどの思い入れはないが、今回のDVD-BOXには全26話に加えて未放映の第27話・第28話が収録される予定となっている。
 打ち切り臭いとは言え第26話で戦いに決着が付いているのに、一体どんな内容なのだろう。本編途中に挟まるべきエピソードなのか、それとも延長を想定して制作していたら方針変更で打ちきりられ、お蔵入りとなったのか(今まさに『ゲゲゲの鬼太郎』が、そうなりかねない感じだが)。
 幸い、この作品はDVD-BOX発売と同時にレンタル版も出るので、そちらにも未放映2話分が収録されている事を祈りたい。おそらく実店舗でレンタル版を発見できるとは思えないので、ネットレンタルを利用する事になるだろう。

 『ギンガイザー』と同時に『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』もDVD-BOXが出るが、こちらは特に未放映話などはなし。もしあったら私は狂喜していただろう。せめて、テロップ表示パターンの異なる第1話OPが収録されればいいのだが、AT-Xでも第2話以降と同じOPになっていたので、おそらく無理だろうな。



 以上、気の向くままにダラダラと書いてしまったが、とりあえずここで終わりにします。
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続・どうなる『ゲゲゲの鬼太郎』

 ここ数日、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が終了するかも知れない件が気になって仕方がないが、現時点では『鬼太郎』の今後についての公式発表はまだ無い。

 ファンのブログや掲示板を巡回してみると、東映やフジテレビに電話してみたと言う人もいるが、その返事の内容がバラバラなので、どれも信頼性には欠ける。第一、ファンが一個人として電話して、テレビ局が簡単に情報を漏らすとも考えにくい。
 個人サイト以外では、「アニメ!アニメ」の記事に「『ドラゴンボールZ』開始に伴い『ゲゲゲの鬼太郎』は終了」と書かれているが、本文を読むと情報源はジャンプの記事のみで、『鬼太郎』が終わる事は単なる推測のようだ。このような紛らわしい記事は困る。


 週刊少年ジャンプに『ドラゴンボールZ』再編集版開始の記事が載った時点で、「じゃあ『鬼太郎』はどうなる?」という話になるのは目に見えているのだから、そろそろ公式で何らかの発表があってもいい頃だが、本日更新された公式ブログも、いつも通り次回の話にしか触れられていない。
 終了にせよ、枠移動にせよ、早くはっきりした発表をして欲しい。そうでないと、残り少ないかも知れない『鬼太郎』の放送を、落ち着いて楽しむ事も出来ない。


 ちなみに、今月のアニメ雑誌各誌では第98話までのあらすじが掲載されているが、それを読んだ限りでは、2年で終了に向けてのまとめに入る気配は全く感じられない。まとめどころか、新たな四十七士の覚醒すら無さそうな感じだ。
 このまま、ネット上で当分公式発表がないとすれば、まずは24日発売の月刊テレビ情報誌を待つしかない。3月29日放送分に「終」マークが付いていれば、終了決定だ。

 ただ、月刊テレビ情報誌は締め切りが早いせいか、記載内容が当てにならない事もある。
 その例としては、他ならぬ『ゲゲゲの鬼太郎』の前シリーズ、第4作終了の時が思い出される。このシリーズは1998年3月いっぱいで最終回を迎えたが、テレビ情報誌では最終回に「終」マークは付いていなかった。この時は「絶体絶命!死神の罠」とサブタイトルも載っていたが、それを見ても「ようやく死神が出てくるのか」くらいにしか思わず、その二週間後に発売されたアニメ雑誌各誌で放映終了を知って、驚いたものだ。

 1998年2月下旬の時点で後番組『ひみつのアッコちゃん』第3作の情報が既に出ていたかどうかは記憶にないが、私は「『鬼太郎』が終わる」と思っていなかったのだから、おそらくまだだったのだろう。この頃、すでにインターネットは利用していたが、まだアニメ改編の情報を得ると言った使い方はしていなかった。今と比べると、のどかな時代だった。
 当時と比べると、今の自分は情報に振り回されてしまっており、我ながら情けない。ネットから色々な情報が得られるが、そのルートも情報量も多数あるだけに、真偽を見分ける目は今後ますます重要になるだろう。


 また、今回の改編で気になるのは読売広告社の立場だ。
 仮に『鬼太郎』が終了だとしても、東映アニメーションは『ドラゴンボールZ』で枠を維持できるから問題ないのかも知れない。しかし、長年フジテレビ日曜9時の枠に関わってきた読売広告社はどうなるのか。『ドラゴンボールZ』の本放送には関与していなかったが、今回の再編集版は製作に関わるのか。それとも、本放送と同じく読売広告社は関係しないのか。
 後者だとすると、もし『鬼太郎』が終了になった場合、読売広告社は「不思議コメディシリーズ」の頃から30年近くも維持してきた枠を失う事になる。それを考えると、『鬼太郎』が単純に放映終了するとは考えにくいのだが。まあ、案外そのまま『ドラゴンボールZ』の製作に参加するのかもしれないが。



 思いつくままに気になった点を挙げてみたが、公式発表を待つしかない状況には変わりはない。
 とにかく、はやくはっきり結論を出して欲しい。
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どうなる『ゲゲゲの鬼太郎』

 『ゲゲゲの鬼太郎』第5作の放映2年目も大詰め、さて3年目はどんな展開を迎えるのだろうと楽しみにしていたら、4月からフジテレビ日曜9時の枠で『ドラゴンボールZ』再編集版の放送が始まると言うニュースが入ってきた。


 正直言って、最初はガセネタだと思った。
 もし『ドラゴンボールZ』に枠を譲って『鬼太郎』が3月一杯で終了するのであれば、本日2月8日放映分の第94話を含めて残り8話しか無いが、今年に入ってからも特に本編がまとめに入った様子はなく、鬼太郎は普段通りに活躍しており、その中でたまに四十七士が覚醒する状況が続いている。

 『鬼太郎』の展開については、シリーズ構成・三条陸が「映画はテレビシリーズ第100話と第101話の間に入る話」と発言している(「オトナアニメ Vol.10」より)し、以前に触れたように、映画パンフレットにも3年目を示唆する記述がある。
 それに、映画がテレビ版100話の後に来るなら、2年目終了の時点でぬらりひょん一味とも西洋妖怪とも決着が付いていないのは確実であり、ここで終了ではあまりにも中途半端すぎる。


 『鬼太郎』での敵対勢力との争いについて振り返ってみると、第3作では最終シリーズの「地獄編」でぬらりひょんとの戦いに決着を付けており、第4作でも第96話~第100話の「妖怪王」編で、ぬらりひょんとの最終決戦に近い内容が描かれている。
 実際には「妖怪王」編の後にもぬらりひょんは登場するが、これは京極夏彦が第101話「言霊使いの罠!」で「妖怪王」編の展開を知らずにぬらりひょんを登場させたためであり、当初は「妖怪王」編でぬらりひょんが最期を迎えるはずだった。
 もっとも、ぬらりひょんが「妖怪王」編で生き残ったお陰で、末期のギャグ傑作「鬼太郎対三匹の刺客!」が生まれたわけで、怪我の功名と言えるだろう。

 ともかく、第3作・第4作共に終盤で敵勢力(両作ともぬらりひょん一味)との戦いには決着を付けており、もし第5作が3月一杯で終わりだとすれば、今回は敵勢力をたくさん出しているだけに、決着が付かないままでは打ち切り感が否めない。
 敵勢力や映画との関係を抜きにしても、四十七士として覚醒しないまま旅に出た一つ目小僧や、ろく子さんと鷲尾の恋愛の行方など、今後の展開が気になる要素はたくさんある。


 このような理屈を抜きにして、全く個人的な気持ちとしても、今の『鬼太郎』は2年目に入っても面白いエピソードがたくさん生み出されており、毎週楽しみに観ているので、まだまだ終わって欲しくない。
 今年の放映分に限っても、先週の「おばけビルの 妖怪紳士!」や、前述の一つ目小僧が登場した「妖怪筆師! 一つ目小僧」などは特に面白かった。一つ目小僧や妖怪水車の話は鬼太郎が完全に脇役に回っているが、それでもゲスト妖怪が魅力的に描かれており、スタッフが今作の『鬼太郎』世界をしっかり作り上げている事が伺える。もし、3月一杯で終わってしまうのであれば、あまりに勿体ない。

 枠移動してでも『鬼太郎』は続けて欲しいが、枠移動するとしても曜日と時間帯によっては東海テレビが同時ネットできない可能性は十分に考えられるし、最悪の場合、フジテレビでは継続でも東海テレビは3月で打ち切りと言う事態もあり得る。
 3月で終了にしても枠移動にしても、不安要素がある事に変わりはない。



 たった二日前までは、こんな事で悩むようになろうとは、夢にも思わなかった。
 枠移動と言えば、読売テレビの「アニメ7」枠で放映中の『名探偵コナン』『ヤッターマン』の移動が正式に発表されて話題になったが、私は現在この2作品とも観ていないので、完全に他人事として「『コナン』や『ヤッターマン』のファンは大変だな」くらいにしか思っていなかった。
 まさか、『鬼太郎』にも終了or枠移動の問題が発生しようとは、寝耳に水としか言いようがない。それどころか、4月からの継続が決まっている「アニメ7」2作品の方が、現状では『鬼太郎』よりもマシな状況だろう。


 今のところ、フジテレビや東映アニメーションからの公式発表がないので、当面は心配しつつ3年目突入&東海テレビの放映継続を願うしかない。
 テレビシリーズで、妖怪四十七士の勢揃いを観てみたいものだ。
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映画「ドラえもん」の復元

 ブログの更新が一週間以上停滞してしまった。

 何でこうなったかと言うと、別の事にかまけていたせいだ。
 昨年9月にPCを新調してスペックが桁違いに上がったので、動画編集に手を出してみたのだが、やってみると面白くてはまってしまい、それでいつの間にか時間が経ってしまっている状況だ。


 動画編集と言っても色々あるが、私の場合は主に「動画復元」とでも言うべきか。
 市販のDVDソフトや再放送等でオリジナルと異なる状態になってしまっている映像を、可能な限りオリジナル版に近づける事を目的に、音声の差し替えなどを試みている。



 具体的に例を挙げると、劇場版『ドラえもん』の諸作品などが対象になる。

 映画ドラえもんと言えば『のび太の魔界大冒険』でのED差し替えが有名だが、実はソフト化にあたって変更された部分はそれだけではない。
 「風のマジカル」とは違って歌は同じなので目立たないが、『魔界大冒険』はOPも差し替えられており、元々はテレビサイズ音源がそのまま使われていたのに対して、ビデオソフト化以降(以下「DVD版」)はステレオ・フルコーラス版をテレビサイズの尺に編集した音源に差し替えられている。
 どっちでも同じじゃないかと思われるかも知れないが、DVD版のOPは「アンアンアン…」の繰り返しに入る部分で伴奏のつなぎがテレビサイズと異なり、かなりの違和感がある。

 それでは、OPとEDを本来の曲に差し替えれば劇場公開版と同じ『魔界大冒険』が復元できるのかと言うと、そうは行かない。
 OP・ED以外にも「風のマジカル」のメロディーを使った本編BGMが2ヶ所、DVDでは差し替えられており、またEDのタイトルクレジットで「風のマジカル」の主題歌表記も削除されてしまっているので、個人レベルで完全に劇場公開版と同じ状態に復元するのは不可能に近い。

 それでも、少なくともOP・EDを差し替えれば、劇場公開時に近い雰囲気を味わう事は出来る。特に、EDは差し替え後の「だからみんなで」の編集が雑で、いかにもやっつけ仕事で無理矢理尺に合わせた感じなので、せめてこちらだけでも元に戻しておきたい。
 『魔界大冒険』のEDアニメは本編の再編集映像で構成されており、これは映画ドラえもんでは珍しい事なのだが、今考えると、後々曲を差し替えなければならない事を見越して、あえて再編集で済ませていたのかも知れない。


 長々と『魔界大冒険』の事を書いてきたが、私が「動画復元」で最初に手を付けたのはこの作品ではなく、『のび太の宇宙開拓史』だ。
 こちらは劇場公開時とDVD版で何が違うかというと、よりによって映画の一番最後で締めとなるEDが差し替えられているのだ。劇場公開時および地上波テレビ放映時は、EDは単純に「ポケットの中に」を一番のみのワンコーラスに編集したものが流れていたが、DVD版ではなぜかサビの部分だけが2番に変えられている。

 もう今から20年くらい前になるが、我が家にビデオデッキがやってきて、「これで『宇宙開拓史』をもう一度観られる!』」と、喜んでレンタルして観たらEDが記憶と違っていて、最後の最後でガッカリしてしまった思い出がある。
 映画本編は何度観ても素晴らしくて大好きな作品なのだが、それだけにEDにも思い入れが強く、DVD版での差し替えは本当に残念だった。
 その後、『宇宙開拓史』は「大人だけのドラえもんオールナイト」で『魔界大冒険』と共に劇場公開版を観る事が出来たが、これを自宅でも観られるようにしたいと言う思いは、ずっと持っていた。それが、ようやく実現できたのだ。

 今回行った『宇宙開拓史』の「復元」は、ED音声を差し替えるだけで映像の切り張りはない単純作業なので、動画編集初心者の入門編としても、ちょうどよかった。
 要するに、


 (1)「ポケットの中に」1番のみのワンコーラス版音源を編集
 (2)DVD版音声を抜き出してEDを削除し、代わりに(1)の音源を追加


 と、これだけの作業で済む。

 実際、慣れてしまえば簡単な作業なのだが、最初に手を出した時は必要なソフトも随時ネットで検索して用意したし、作業手順もきちんと飲み込めていなかったので、何度もやり直してかなり時間がかかってしまった。
 しかし、それだけの甲斐はあった。音声差し替えを行い、最初にEDを再生した時には、本気で感動してしまった。ようやく、本当の「『宇宙開拓史』のエンディング映像」が観られるようになったのだ。


 私のような素人でも、このくらいの事が出来るのだから、いい時代になったものだ。
 もし、VHSビデオ&カセットテープで同じ事をやろうとしても、まず差し替え用の音源を編集する段階で相当苦労する事になるだろうし、それで違和感のない音源が出来る保証はない。
 それが、PC上なら細かいタイミングでの編集が可能だし、何度失敗してもいくらでもやり直しが効く。素晴らしい事だ。

 このように思う一方で、ドラえもん映画DVDのいい加減な内容には、あらためて憤りを感じてしまう。
 わざわざ個人で音源を差し替えなければ劇場公開版を観られないとは、どういう事だ。権利関係が問題の「風のマジカル」は別にしても、OPも「ポケットの中に」も、わざわざ別バージョンに差し替えを行う意図が全く理解できない。
 映画ドラDVDは最初のビデオ版と同じソースを使い回していると思われるので、最初にわざわざ差し替えを行ってしまった当時の担当者に一番の責任があるのだろうが、それを使い回して片面一層の低画質DVDにするのはやめて欲しかった。
 劇場で本来の映像を観ている人間はともかくとして、今の若い世代はDVD版=劇場公開版と思っている人も多いのではないのだろうか。念のため繰り返し書いておくが、初期作品は色々といじってあるので要注意だ。



 今年はシンエイ版アニメ『ドラえもん』30周年なのだし、その記念で初期ドラえもん映画で劇場公開版を元にHDリマスタリングを行って、最低でも片面2層DVD、出来ればBlue-ray Discで出して欲しい。私を含めて、初期ドラ映画を劇場で観た30代以上のファンには、十分に需要のある商品だと思う。『魔界大冒険』は無理かも知れないが。
 いくら自分で音声差し替えが出来るようになっても、映像がイマイチなのは変えようがないのだ。


 まあ、これはひとまず希望として置いておく。
 現状を書いておくと、『宇宙開拓史』の差し替え成功に気をよくして、年が明けてから前述の『魔界大冒険』に手を出して、更に現在は『宇宙小戦争』のOP・ED差し替えを試みている。一度手を出し始めると止まらなくなってしまい、困ったものだ。



 一応最後に書いておくが、言うまでもなくこのような「復元」作業は、ごく個人的に行っているものであります。動画サイトに投稿したり、DVDを焼いて売ったりしたら著作権的にアウトだろうな。
 あくまでプライベートな楽しみなので、念のため。
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