『ゲゲゲの鬼太郎』第6作スタート!!

 本日より、フジテレビほか(地域によっては放送時間が異なる)で、『ゲゲゲの鬼太郎』の第6作が放映開始された。
 第5作の放映終了が2009年3月なので、実に9年ぶりのアニメ鬼太郎新シリーズだ。

 私は関西テレビで観たが、この局においては第3作終了以来、約30年ぶりの同時ネット放送となる鬼太郎である点は、特筆すべきだろう。関西テレビでは、第4作も第5作も遅れ放送だったのだ。と言っても、私自身が関西に引っ越したのは2年前なので、直接的には関係はないのだが。
 フジテレビ系の日曜9時台はそもそもローカルセールス枠であり、それ故に同時ネットする局は少なかったのだが、この10年間で同時ネット局がかなり増えた印象だ。

 とりあえず、第1話を観ていろいろと取り上げたいところはあるが、放送フォーマットがテレビアニメでは一般的な形式であるOP→Aパート→Bパート→ED→予告という形式に戻った点には触れておくべきだろう。第5作では、アバンタイトル→OP→本編→予告(前半)→ED→予告(後半)という特殊な形式だったが、やはりこれは慣れていなかったので、妙に据わりが悪い印象だった。
 また、OPが2コーラスとなったのも第4作までと同様であり、元の形式に戻ったといえるだろう。フルコーラスで言うところの1番と3番を流すのも、これまで通りだ。やはり、鬼太郎というとこの形式が一番しっくりくる感じだ。
 OPアニメについても、鬼太郎の誕生が描かれていたり、いきなり妖怪チンポが結構大きく登場したり(チンポは見えません)と、見所満載。また、過去作をどこか意識した画面になっている点も、以前からのファンとしては嬉しいところだ。

 そして、アニメ本編だが、人々が吸血木にされている様子をスマホで撮影する人たちがいるのは、現代ならではといえるだろう。そんな現代を描いていても、幾多郎への連絡手段が妖怪ポストなのは変わらず、不思議な安心感がある。
 記念すべき第1話の敵妖怪は、のびあがり。鬼太郎が吸血木にされて、その実より復活する流れもこれまでどおり。ここは、もうちょっと間の時間を長くして絶望感を出しても良かった気もする。

 今回、いわゆる「鬼太郎ファミリー」の妖怪たちは登場せず、出てきたのは鬼太郎と目玉親父のみ。予告を観ると、第2話には勢揃いするようだ。
 野沢雅子さん演じる目玉親父の声が一体どんな感じになるのか、大変気になっていたが、実際に聞いてみるとどう聞いても野沢さんの声でありながら、ちゃんと目玉親父として聞こえるようになっている。さすがは、野沢さんと言うほかはない。
 鬼太郎の声についてはシリーズによって変わるのが恒例なので、今回はこうなんだなという印象だ。前シリーズの鬼太郎は「やあ、人間の皆さん」と語りかけてくるフレンドリーな感じだったが、今回はどこか突き放したような雰囲気があり、その違いを見るのも面白い。

 今シリーズではアニメオリジナルの人間キャラ・犬山まなが登場したが、この子はなかなか可愛くていい。キャラのタッチが水木調ではないが、実際の水木しげる漫画作品でも、アシスタントが描いたと思しき女性キャラはいるので、まあ許容範囲内だろう。
 この子が、鬼太郎を呼び捨てにするのは、人間のレギュラーキャラとしては初めてのことで、なかなか新鮮だ。もっとも、これは第1話だからであり、次回以降もしかしたら「鬼太郎さん」呼びになるのかもしれないが。個人的には、このまま呼び捨てで行って欲しい。

 最後は、鬼太郎が矢らしき物で撃たれて終了。毎回、こういう風に次回への引きがある形式なんだろうか。鬼太郎としては珍しい試みだ。
 EDはタイアップ曲だと思うが、雰囲気とアニメーションは悪くない。前番組と同じなら1クールごとにEDは変わるだろうから、あまり愛着を持てないのは残念なところだ。

 といった感じでダラダラと書いてきたが、盛りだくさんの一話で、今後に期待が持てる出来だったと思う。
 今後、どのような敵妖怪が出るのか、定番の話(地獄流し、ゆうれい電車、牛鬼、妖怪大裁判など)はやるのか、原作にない妖怪は出るのか(水木妖怪図鑑等からの出演)など、気になるところはいろいろとある。最低でも1年はやるだろうから、また当分アニメ版『ゲゲゲの鬼太郎』を毎週楽しめるのは嬉しいところだ。
 このブログもおそらく毎週感想を書いたりはしないだろうが、節目節目で取り上げていきたいと思っている。と、言うわけで今後ともよろしくお願いします。

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