ついに「タイムボカン」サントラ発売

 一年ほど前、このブログを始めた直後に、「なぜ出ないボカンBGM集」と言う記事を書いた。詳しくはこの記事を読んでいただくとして、タイムボカンシリーズのきちんとしたサントラは、10年以上待ち続けていたものだった。その念願が、ついに叶った。8月3日、「タイムボカン オリジナル・サウンドトラック」が発売される。

 なぜタイムボカンシリーズほどの有名作品のサントラが出ないのか、今まで不思議だったが、これまで所在不明となっていた音源もあったと言うことで、納得できた。それらが発掘されたからこそ、サントラ発売が決まったのだろう。中途半端に寄せ集めた内容で出されるよりは、ずっといい。
 まずは、シリーズ第1弾と言うことで「タイムボカン」が発売されるが、今回のCDを手がけている貴日氏の日記によると、続いて「ヤッターマン」までは確定、さらに続けて出していきたい意向のようなので、非常に楽しみだ。

 正直なところ、「タイムボカン」に関しては、シリーズの他作品と比べると観た回数が少ないので、BGMもそれほど馴染みがないものが多いのだが、それでも山本正之・神保正明両氏のBGMがじっくりと聴けるのは、やはり楽しみだ。それに、シリーズの慣例として、BGMが後の作品でも流用される事が多いので、作品ごとにCD化されることで、曲のルーツを辿ることも出来る。

 ともかく、8月3日が楽しみで仕方がない。ちゃんと「イタダキマン」まで全作発売されるといいなあ。今度こそ、イタダキマン登場と二段変身の曲をCD化してほしい。
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新生ドラ第7回「のび太の地底国」

「のび太の地底国」(脚本/大野木寛、絵コンテ・演出/鈴木卓夫、作画監督/久保園誠)

 原作は、23ページの大ボリューム。このような長めの話は大山時代に特番でリメイクされることが多かったのだが、意外なことに本作は帯番組時代に「のび太の地底王国」(前・後編)として放映されて以来、リメイクされていなかった。これが1981年なので、今回24年ぶりのアニメ化となった。

 先週は、やはり原作が20ページを超える「ハロー宇宙人」を11分でやったため、やや無理が感じられたが、今回は、いくつかのアニメオリジナルシーンはあったものの、間延びした印象はなく、テンポよく観ることが出来た。今後も、ある程度長い原作は、なるべく30分1話構成でやってほしい。

 今回最大のポイントは、地底国が崩壊する原因の変更だろう。原作では唐突に地震が起こっていたが、今回はのび太の銅像が崩れたことが原因となっていた。最近、各地で地震が頻発している事への配慮だろうか。自分の銅像を造らせると言うところまでは、のび太らしくていいと思ったのだが、それを地底国崩壊にまで結びつけたのは、少々無理があると思った。

 また、アニメオリジナルとしては、地底国完成前に都市計画をせずに勝手に街を作って、失敗してしまう場面が付け加えられたが、初登場となった出木杉の優秀さの説明としては妥当だろう。それにしても、出木杉がどのように登場するかは注目していたのだが、特にクローズアップされず、原作通りに普通に友達として出てきたのは、少々拍子抜けだった。
 そして、注目の出木杉役の声優は、萩野志保子。全く知らない名前だったので、検索で調べてみたところ、このページが見つかった。テレビ朝日のアナウンサーらしい。声は優等生っぽい感じだし、今回聴いた限りでは演技も出来ていたので、出木杉役としては悪くないと思う。

 ちょっと気になったのは、原作通りなのだが、のび太が既に「立体コピー紙」「フエルミラー」「日曜農業セット」などを知ってしまっている点。今後、これらの道具が出てくるエピソードを放映する時は、どうするのだろう。今回を無かったことにして、のび太が道具に驚く展開になるのだろうか。



「ミニシアター」(絵コンテ・演出/やすみ哲夫、原画/武内大三)

 「小学一年生」掲載の2ページ作品としては唯一、てんとう虫コミックスに収録されている「ボールに乗って」が、ついに登場。あまりの唐突さ故に、記憶に残っている人も多い作品だろう。
 今回は、作画が非常に微妙だった。キャラの描線が一定でないのは、意図的な物だと思うが、てんとう虫コミックスの「ドラえもん」でたまに見かける、下手くそなトレス画で収録された話を連想してしまった。具体的に例を挙げると、9巻の「通り抜けフープ」あたりの絵だ。毎回、趣向を凝らした作画は観ていて面白いのだが、今回に限っては、原作の印象が強烈なので、原作に近い絵で観たかった。
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「ハットリくん」DVDに望むこと

 ニュースとしては少々遅いが、アニメ「忍者ハットリくん」DVD-BOXの発売が決定した。「ドラえもん」以外のシンエイ藤子アニメのテレビシリーズでは初のDVD化なので、大変注目している。

 上のリンク先の「たのみこむ」記載の情報によると、8月31日に9枚組で「BOX1」が発売される予定になっているが、まず気になるのは、ディスク1枚に何話収録であるのか、そして、きちんと全話収録されるのかという点だ。
 アニメ「ハットリ」は、レギュラー放映された作品だけで694話もあるが、本編の尺は帯番組時代が約6分、30分番組時代が約9分と短い。同じく本編の尺が6分程の「ドラえもん」DVDが1巻あたり16話収録なので、仮に「ハットリ」も同様であると仮定すると、16×9でBOX1には144話入ることになる。だとすれば、全話収録されると仮定すると、BOXは第5巻までだろうか。

 そして、もう一つ気になるのは、どのような形態で収録されるかという点だ。「ハットリくん」は、「ドラえもん」と同じく、放映開始当初は関東地方のみ平日18時50分~19時の帯番組で放映され、全国ネットでは毎週日曜日の朝9時半からの30分枠で3話ずつ放映された。この時期に限っても、帯番組形式で短縮版OP+本編のみの形で収録されるのか、30分番組形式でOP+本編+忍者体操+ED+次回予告まで全て完全に収録されるかで、大違いだ。個人的にはテレビアニメ版「デビルマン」DVDで「キー局版」「ローカル局版」の両方の放映形態が選べるようになっているのと同じように、「帯番組版」「日曜版」の両方のフォーマットで観られるようにして欲しい。

 さらに、「ハットリ」は帯番組+30分番組という形態だけでなく、1983年4月からは月曜19時の枠に移って帯時代の再放送2本+新作1本となり、続いて1985年4月からは「藤子不二雄ワイド」内で再放送1本+新作1本、そして1987年4月からは再び帯番組に戻って新作が週2話となり、最後に同年10月からは「パオパオチャンネル」内のコーナーとして1987年末まで週1話の新作が放映された。1988年以降は同枠で引き続き再放送されたため、最終話は特に「終わり」を感じさせるエピソードではない。
 このように、放映形態が複雑な変遷を辿っているだけに、今回のDVDではどんな形で収録されるかが非常に気になるのだ。帯と30分枠の両立が無理なら、個人的には最低限でも1985年3月までに関しては、30分枠での当時の放映形態を再現して収録して欲しいと思っている。

 ともかく、今回の「ハットリ」DVDが商業的に成功すれば、続いて他のシンエイ藤子アニメのDVD化も夢ではないだろう。その意味でも「ハットリ」DVDはぜひ売れて欲しい。購買意欲を高めるという意味でも、収録形態にはこだわって欲しいものだ。発売元のコロムビア・ミュージックエンタテインメントは、手塚アニメに関しては「手塚治虫アニメワールド」のブランドで、細部までこだわりを見せたDVDを多数発売しているので、その調子で藤子アニメに関してもがんばって欲しい。
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藤子イベントへの招待

 昨日は、先週に続いてまたもや東京方面に出かけてきた。

 先週ちょっと書いたとおり、やはり藤子不二雄関連のイベントが目的だったのだが、今回のイベントについては、差し障りがあるので、内容については触れられない。ただ、少しだけ感想を書いておくとすれば、懐かしい「二人で一人の藤子不二雄」時代を思い出すことが出来て、非常に貴重な時間だった。わざわざ二週続けて名古屋から出かけた甲斐があった。今回のイベントを開いてくださった方々や、ご一緒させていただいた方々には、御礼を申し上げたい。ありがとうございました。

 それにしても、藤子関連のイベントは、そんなに頻繁に開催されている訳ではないのに、重なる時は見事に時期が重なってしまうものだ。イベント自体は楽しいので、歓迎なのだが。さらに、私自身は参加できないが、来週水曜日6月1日には、大垣女子短期大学で、毎年恒例となった藤子A先生の特別講義もある。これらのイベント全てに参加される方もいらっしゃるのだから、その熱意には頭が下がる思いだ。

 さて、藤子ファンであって、イベント等にも興味はあるものの、これまでは参加したことが無いという方も、結構いるのではないだろうか。現在は、インターネットの発達によって、ファンサイトの掲示板などで手軽にファン同士の交流が出来るが、それでも、ファンサークルや情報誌と言った、印刷媒体を中心とする昔からのファン活動も続いており、イベントなどは、そう言った活動に携わっておられる方が中心になって行われることが多い。だから、藤子ファンとしての活動がネット上だけでは物足りないという方は、まずはファンサークル等への参加を検討されてはいかがだろうか。
 藤子不二雄ファンサークルとしては、「ネオ・ユートピア」が(おそらく)最大規模のものであり、会誌も非常に充実している。また、藤子情報誌としては、現在「月刊ぽけっと」が唯一、定期的に刊行されており、情報の早さと密度では他の追随を許していない。
 これらに参加するかはともかく、いちど試しに会誌を読んでみるなどして、雰囲気を掴んでみると、いいだろう。それで、自分に合っていると思えば、参加すればいい。

 なお、数年前までは、藤子ファンのイベントとしては「大人だけのドラえもんオールナイト」が、年齢制限以外は比較的敷居が低くて参加しやすかったのだが、ここ2,3年で参加希望者が異常に増加して、昨年などはチケットは発売即完売となるほどの過熱ぶりだった。大山版ドラとしては昨年が最後のオールナイトとなったが、参加したくても出来なくて残念な思いをした方は多かっただろう。
 はたして、リニューアル後は初の映画となる「のび太の恐竜2006(仮題)」に合わせて、来年春にまたオールナイトが開催されるのかどうかはまだ分からないが、もし行われるのであれば、ぜひ会場を移すなり、複数化するなりして席を増やして、多くの人が参加できるようにしていただきたい。

 ともかく、藤子不二雄に限らず、趣味の世界で同行の士と直接合って、語り合うのは非常に楽しいことだ。私も、ネットを始めた頃、藤子不二雄MLのオフ会などで初めて藤子ファンと思う存分語り合った時は、目の前の世界が広がったように感じた。これからも、藤子不二雄を通じて多くの人と知り合いたいと思っている。これまでイベント等に参加した事のない人も、どうか怖がらず、機会があれば参加してみていただきたい。藤子ファンは、いい人ばかりです。
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新生ドラ第6回「ハロー宇宙人」ほか

「マル秘スパイ大作戦」(脚本/早川正、絵コンテ/前田康成、演出/寺本幸代、作画監督/嶋津郁雄)

 今回、原作と大きく異なる点は

・スパイセットのデザイン
・スネ夫の秘密

の、2点だった。
 前者に関しては、先週の次回予告で既にスパイセットが登場していたので分かっていたことだが、いかにも初期ドラえもんらしい原作版スパイセットのデザインが好きだったので、先週の時点では「これではダメかなあ」と思った。しかし、実物を観てみると、スパイセットの2体のロボットに人格らしき物が与えられ、スネ夫の秘密を探る様子の描写は、コミカルで結構楽しめた。ラストシーンの決めポーズもよい。
 なぜ原作からデザインを変えたのか、理由はよく分からないが、このような話としての面白さを損なわないアレンジであれば、問題無いと思うので、今後もよいアレンジを期待したい。

 しかし、後者の「スネ夫の秘密」の変更は、よくわからない。「居眠りでおねしょをするからおむつをする」から、「トイレで用を足す時に全裸になる」に変えるのは、一体どんな意味があったのだろう。「おねしょ」か「おむつ」がNGなのだろうか。ほとんどのセリフは、ほぼ原作に忠実だっただけに、「カ、ビ、ン。お、む、つ。」が無くなってしまったのは、実に残念だ。

 全体的には、スパイセットの活躍と、「美しいということばは…」に象徴されるスネ夫のナルシストぶりが印象的で、なかなかよかった。



「ミニシアター」(絵コンテ・演出/やすみ哲夫、原画/平川哲生)

 今回の原作は、「よいこ」1970年3月号掲載の作品(無題)。今回は、普通に本編と同じ感じの作画だったが、ミニシアターでノーマルな作画を観ると、逆に違和感がある。ドラとのび太のペラペラ感は、よく表現されていた。
 なお、原作では道具はアイロンだったが、今回はローラーに変更。アイロンだと「ペタンコアイロン」とかぶるせいだろうか。



「ハロー宇宙人」(脚本/早川正、絵コンテ/前田康成、演出/寺本幸代、作画監督/嶋津郁雄)

 原作の進化放射線(おそらく「進化退化放射線源」と同じ物)は、昨年公開の映画「のび太のワンニャン時空伝」と同様に「進化退化光線銃」に変更された。これは、おそらく「放射線」がまずいのだろう。本質に関わる部分ではないので、問題はないと思う。
 本話は、22ページもある原作を11分でアニメ化したため、かなりテンポの早い作品になっていた。ジャイアン&スネ夫のインチキUFO写真にのび太が写ってしまう場面など、原作からカットされた部分もあるくらいだ。これなら、30分1話で放送してもよかったのではないだろうか。
 原作は「少年サンデー増刊号」に掲載されたため、普段と比べるとドラえもんは、やや大人びた印象を受ける。その点、水田わさびがどう演じるかに注目していたが、火星人発生までの過程をのび太に説明する下りは、もう少し落ち着いたしゃべり方の方がよかったと思う。今のところ、原作の初期・中期作品を織り交ぜたラインナップなので、話によってキャラが変わってしまう場合もあり、そのため声優も、まだ完全には自分の演じるキャラの性格の変化を掴みきっていないのではないだろうか。この点は大山版初期も同じ条件だったのだから、現声優陣の更なる向上を期待する。

 個人的には、どうなるのか気になっていた「UFOレンジャー」が、デザインが変わった程度で、名前や戦隊物である点は変わらなかったのは、嬉しかった。
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本当にダメかと思った

 昨日、久しぶりに東京へ行って来た。
 目的は、「月刊ぽけっと」主催の「芝山努監督感謝祭」で、藤子ファンにとっては「ドラえもん」劇場版監督&テレビ版チーフディレクター(今年3月まで)としてお馴染みの芝山努氏から、直接お話を伺うことが出来るという非常に貴重な機会。このイベントはこれまでも開催されていて、今回が5回目に当たるのだが、私は今回が初参加だったので、一体どんな話が聞けるのか非常に楽しみだった。

 そして、実際にイベントに参加した感想としては、期待していた以上に素晴らしかった。「ドラえもんオールナイト」ですら聞けないであろう貴重な話が盛りだくさん。片っ端からここに書いてしまいたいのだが、芝山監督は今回、あくまで「私的な立場」でイベントに来られて、お話しをしていただいたので、詳しい内容を書く訳にはいかない。ここは、


「芝山監督は、ぼくたちだけに秘密を話してくれました。でもそれをここにかくわけにはいきません。ごめんね。」


と言うことで、勘弁していただきたい。ともかく、2次会では直接監督と色々な話をする事もできて、往復夜行バス車中泊という強行軍で参加した甲斐はあった。今回のイベントを開催してくださったぽけっとの方々&芝山監督と、参加された方々には、心から御礼を申し上げたい。ありがとうございました。

 夜行バスと言えば、帰りのバスに危うく乗り遅れそうになった。新宿駅西口を出ると、目的の「京王電鉄バス」の表示があったので、安心してのんびりと乗り場に向かっていたら、それは乗る予定だった高速バスではなく、普通の都内路線バスだったのだ。
 あわてて、高速バス乗り場を探し出したのが、出発10分前。慣れない新宿で、しかも夜になっているため、なかなか見つからない。地図でそれらしい場所を探して走り回るも見つからず、とうとう出発時刻を過ぎてしまった。諦めて、とりあえず新宿駅に戻ろうと、とぼとぼと歩いていたら、偶然に高速バス乗り場を発見した。さらに運がいいことに、目的の名古屋行きバスは発車時刻を2分過ぎていたが、まだ残っていた。かくして、本当にギリギリのタイミングで奇跡的にバスに乗る事が出来て、無事、本日朝6時に帰宅した。本当に、あぶなかった。

 さて、2週連続になるが、次の日曜日も藤子イベントが関東で行われるので、また行かねばならない。往路はやはりバスにするつもりだが、帰りはどうしよう。素直に新幹線で帰るか、またバスを使おうか、思案中だ。
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新生ドラ第5回「タンポポ空を行く」ほか

「タイムふろしき」(脚本/早川正、絵コンテ・演出/塚田庄英、作画監督/服部憲知)

 普通の出来。今回は、ジャイアン&スネ夫のママに、ようやく本格的な出番があったが、二人とも声は問題なかった。聞けば聞くほど、竹内都子はジャイママに、はまっている。
 声優の演技について書くと、ジャイアンの「古い物もってこい」の所は、もうちょっとガキ大将らしい横暴さを感じさせて欲しい。やはり、ジャイアンに関しては、まだまだ向上の余地がある。
 「タイムふろしき」と言えばママの60度チョップが有名な訳だが、個人的には期待通りだった。冷蔵庫については上手くいかないと言うアニメオリジナルの場面も、悪くなかった。オチの「新しすぎるざます」は、終わり方が少々唐突だったので、もう少しインパクトのある見せ方をして欲しかった。


「ミニシアター」(絵コンテ・演出/やすみ哲夫、原画/平川哲生)

 今回の原作は、「よいこ」1971年2月号掲載の作品(無題)。とうとう、ぼくドラにすら再録されていない、完全に埋もれていた未収録作品が登場した。話自体は幼児向けなので単純な物だが、この調子で埋もれた作品を発掘して欲しい。そして「ミニシアターの話の原作を読みたい」という声が高まって、このあたりの作品も単行本化されれば、さらに嬉しいのだが。


「タンポポ空を行く」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/安藤敏彦、作画監督/服部憲知)

 2001年春に放映された大山版での特番リメイク作品が結構よかったので、あまり間を空けずに再々アニメ化するのはどうかと思ったが、なかなかよかった。
 タンポポの種が旅に出るきっかけとなる「風」がやって来る場面の演出が、特に印象的だった。新たな世界への旅立ちを上手く表していたと思う。また、一人残った坊やにタンポポが語りかける場面で、最後に少し流れた歌も、BGMとあわせて効果的に使われていたと思う。11分という短い時間で、過不足無く上手く原作をまとめていた。
 正直言って、本話の演出が、あの大問題作「ドラえもんに休日を?!」と同じ、安藤敏彦とは、とても思えない。あの話があんな事になってしまったのは、安藤氏の過剰演出だけでなく、脚本や作画など色々な要因が合わさっての事だったのだろう。
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最近観た&聴いたDVD・CD

「ニニンがシノブ伝 ファンディスク」(DVD&CD)

 発売から少し時間が経ってしまった。予約していたので、4月29日には既に手元にあったのだが、DVDとCDを一通り観て&聴き終わったのは連休終わり頃だった。
 まず、DVDの方だが、「くるくるりん」のフルサイズは見応えがあった。このDVDの中で、制作に一番手間がかかっているのではないだろうか。「役者座談会」は、素の若本規夫の声が聞けたのがよかった。やっぱり普段から「ぶるぅぅぅぅわぁ!」とか言っているわけではないんだな。「ノンテロップOP/ED」は、OPが第2話・第3話・第4話用の3種類収録されていたが、CBCのみで放映された幻の第1話OPが入っていなかったのがちょっと残念。あれは明らかに未完成なので、無かったことにしたい気持ちは分かるが。「番組宣伝・TV-SPOT集」は、途中からほとんど「間違い探し」みたいになっていて、ちょっと観るのが疲れた。「光と水のダフネ」DVDのCMみたいに、毎回違うネタが仕込んであれば、楽しめるのだが。

 CDのオーディオドラマは、普通に楽しめた。オリジナルでここまで「シノブ伝」の世界をちゃんと作ってくれれば、言うことはない。サスケの声優繋がりで「フタコイ オルタナティブ」らしきネタが仕込まれていたのは、アニメ制作会社と脚本家が同じせいなんだろうな。


「プラネテス CD DRAMA“Sound Marks”」(CD)

 地上波放送が終わって大分経ったが、たまたま中古で見つけたので購入。
 これを「シノブ伝」CDのあとに聴いたのは失敗だった。ギガルト先生がどうしても音速丸に聞こえてしまう。アニメ放映中にも、水曜深夜放送の両番組を録画して翌日「シノブ」→「プラネテス」の順に観ていたので、同様の症状はあったのだが、今回は声だけであるのに加えて、内容的にもアニメ本編と違ってギャグ中心なので、余計に音速丸を連想してしまう。
 話としては、「プラネテス」番外編と言うことで、まあ面白かった。「ささやかなる嘘」のエピソードが、シノブ伝ファンディスクの「サスケの母、来るの巻」と全く同じネタだったのにはちょっと驚いたが、ありがちなネタなので、おそらく偶然だろう。
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エスパー魔美 最終話「動き出した時間」

 本日、テレ朝チャンネルで「エスパー魔美」最終話「動き出した時間」を鑑賞。

 地上波で観たのは、1993年の再放送が最後なので、もう12年も前のことだ。それでも、名古屋では「魔美」の再放送をよくやっていたので、最終話は本放送を含めて少なくとも3回は観ており、今回久しぶりに観たが、結構覚えているシーンが多かった。
 ただ、最終話のキーポイントとなっていた「顔の大きなパパ」に関しては、すっかり忘れていた。「絵」と言う「魔美」では重要な要素を使って、効果的に魔美とパパとの絆を描いていたのにももかかわらず、である。我ながら、不思議だ。
 それ以外の部分は、自分でも驚くほど、良く覚えていた。「地球を一回りしても、足りないかな」「ちょっと、パリまで行ってました」「魔美も、あの癖だけは直さんとな」などのセリフは、そのシーンと共に、印象に残っている。

 今更言うまでもないが、本話は、原作では明確な最終話の描かれることがなかった「エスパー魔美」という作品を、「パパのフランス留学」と言う出来事を区切りとして、完結させたエピソードだ。超能力での事件解決が、すっかり「日常」となっている様も描かれており、魔美の「おせっかい」は、これからも続いていくのだろう。その意味では、パパのフランス行き以外は「魔美の日常」を普通に描いたエピソードだったとも言える。その「普通」さが、観ていて心地よかった。

 シンエイ藤子アニメでは、シリーズ前半では原作のエピソードをアニメ化していても、後半になると原作のストックが尽きて、アニメオリジナルの話が多くなると言うパターンが多い。リニューアルで話題の「ドラえもん」も、3月まではそうだったし、「エスパー魔美」も例外ではない。個人的には、「ドラえもん」のオリジナルエピソードには、首を傾げざるを得ないものが多いのだが、「魔美」に関しては、オリジナルでも好きな話はたくさんある。後半、魔美の超能力が無くても成立するような話が多くなって、原作とは多少異なる路線となったのは確かなのだが、それでも楽しんでオリジナルエピソードを観ることができたのは、スタッフが「魔美」のキャラクター・世界観をつかみきっていて、こだわりを持って制作していたからだと思う。そして、そのスタッフが作った最終回も、さわやかな余韻の残る良作だった。

 さて、テレ朝チャンネルでの「魔美」はひとまず最終回となったが、録画したまま観返していない話が結構あるので、暇を見つけてはそれらの話を観ていきたい。とりあえず、「魔美」を全話保存できただけでも、この1年と1ヶ月の間、不規則な放映時間に悩まされながら録画した甲斐があったというものだ。
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新生ドラ第4回「驚音波発振機」ほか

「驚音波発振機」(脚本/大野木寛、絵コンテ/前田康成、演出/宮本幸裕、作画監督/管野智之)

 注目の新・ジャイアンの歌は、「おいらのハートの切なさよ~」と、原作寄りの詩。歌声に効果をかけて音痴っぽく聴かせる手法はこれまで通りだが、今回はこの効果を抜きにしても、ちゃんと音程を外した感じで歌っていた点は評価できる。まあ、藤本先生も生前にたてかべ版ジャイアンの歌について指摘されていたように、作中のキャラクターが感じるほどの凄さまでは表現できていないのだが、「ジャイアンの歌」らしいという点では及第点だと思う。

 そして、今回の最大のポイントは、野比家の前のドラえもんとのび太のやりとりの場面での、ドラえもんのネズミ怖さによる「狂いっぷり」の表現だろう。大山版初期「ネズミとばくだん」のドラは、今でも語り継がれるほどのものだったが、今回も、目が完全におかしくなって、口元からよだれを垂らしている上に、「こいつで家ごと、いや町ごと」と、原作よりさらに物騒なことを言っており、なかなかよい狂い具合だった。これなら、水田わさび版「ネズミとばくだん」も、大いに期待できる。
 また、大山版では金曜時代に映った頃からNGワードとなっていた「殺す」という言葉を原作通りに使っていたのも嬉しかった(「ばれたらころされるぞ」)。この調子で「超大作特撮映画「宇宙大魔神」」も、ラストシーンはジャイアンの「殺してやる!」で締めてほしい。

 全体的に演出のテンポがよく、楽しめた作品だった。


「オールマイティーパス」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ/前田康成、演出/宮本幸裕、作画監督/管野智之)

 話としては、普通の出来。原作からしてオチはあっけないので、少しひねってほしかった気はする。原作ファンの多くが注目していたであろう、星野スミレのキャラデザイン・作画は良好。声が松井菜桜子とOPで知って、ちょっとどうかと思ったが、案外違和感はなかった。
 今後、「影とりプロジェクター」も放送すると思われるが、その時に本話で、のび太がスミレに既に会っている点を、どう処理するかは気になるところ。原作では、特に触れられてはいなかったが。なお、松井菜桜子は大山版でもたまにゲスト出演していた。


 今回は「ドラえもんニュース」が入ったため、「ミニシアター」はなし。なるほど、あの時間はこう言った使い方もする訳か。今日で4回目となって、さすがに新声優陣の声にもかなり慣れてきた心配していたジャイアンの歌も割とよかった。声に違和感が無くなれば、もっと作品自体を素直に楽しめるようになると思うので、今後の放送にはさらに期待できる。
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