東海地区民放の「アナログ」表示&その他

 地上波民放でも「アナログ」表示が出るようになってから、一ヶ月が過ぎた。
 最初にこの事を知った時には、本格的に画面が鬱陶しくなると思っていやな気分だったのだが、いざ始まってみると、自分にはあまり影響がなかった。


 現在、深夜アニメは一部の例外を除いて、アナログでは上下黒帯付きのレターボックス放送を行っており、「アナログ」表示は上部の帯内におさまるので邪魔にはならない。
 「アナログ」表示開始前は、あえて黒帯をはみ出す配置にして被せてくるのではないかと心配していたのだが、民放各局はそこまでいやらしい事はしなかった。

 わずかな問題は、前述の「一部の例外」だ。
 あえて言うまでもない気がするが、アナログ・デジタルを問わずに今時4:3サイドカットで放送しているTBS製作アニメの事であり、CBCの「CLANNAD ~AFTER STORY~」は、







こんな風になっている。
 場面によって目立ち具合は異なるが、このように暗色系の色に被さると、はっきりと「アナログ」が見えてしまい、やっぱり邪魔だ。

 また、全日帯アニメはレターボックスだったりサイドカットだったりと作品によって異なるが、自分が観ている範囲で影響があるのは『ドラえもん』くらいだ。『ゲゲゲの鬼太郎』は以前までアナログはサイドカットだったが、昨年12月放映分からレターボックスになった。


 アニメ以外では、普段は朝と夜のニュースくらいしか地上波放送を観ていないので、結局「アナログ」表示は私にはほぼ影響のないものだった。
 だから、この表示が出たからと言って、急いで地デジ対応テレビやレコーダーを買う予定は全くない。コピーワンスがダビング10になったからと言って、孫コピー不可の状況が変わったわけではないし。
 ただ、『ドラえもん』は、本編はともかくブリッジアニメやミニコーナーは再放送もソフト化もないだろうから、できれば16:9の画面で本放送を保存して起きたい気持ちはあるが、さすがにこれ一本のために積極的に地デジ移行に動く気にはならない。


 ところで、私が視聴できる局の中では、三重テレビだけが「アナログ」表示については一人我が道を行っている。







 このように、レターボックスの黒帯からはみ出る大きな表示なので最初は絶望してしまったが、これは常時表示ではなく番組冒頭に出るだけ。さすがに独立U局は、対応が一味違う。
 三重テレビは「アナログ」表示だけではなく、名古屋の局がとっくに表示をやめた「ハイビジョン制作」ロゴも未だに出しており、これもやたらと大きい。







 ハイビジョン制作であっても、アナログ放送のブラウン管画面で本来の画質が活かせるわけがないのに、このロゴを出す意味はあるのだろうか。「アナログ」表示と同様に、番組冒頭に出るだけだから別にいいのだが。

 ともかく、三重テレビも「アナログ」表示が視聴の邪魔になる事はない。大きいとは言え冒頭だけの表示だから、名古屋の局より良心的と言えるかもしれない。



 以下、余談。画質と言えば、映像ソフトは徐々にブルーレイで出るタイトルが増えている。
 今までは、欲しい作品にBDで出るタイトルがなかったので様子見の状態だったが、どうやら『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』が、BD初購入タイトルになりそうだ。今のところ再生機器がないが、同時発売で価格差が1,000円ならBDにしておきたい。
 それよりも問題は、通常版と特別限定版のどちらを買うかだ。限定版のボーナスティスクは気になるが、値段が3,000円も違うとなると、ちょっと迷ってしまう。こちらも1,000円程度の価格差なら、限定版で決まりなのだが。



 また話は変わるが、映像メディアのBDへの移行が本格的に始まったせいか「こんなものまで」と驚くような作品のDVD-BOXがいくつか発売予定に上がっている。

 そんな中で、『超合体魔術ロボ ギンガイザー』が気になる。
 作品自体は昔CSで全話観ており、私にとってはDVDを買うほどの思い入れはないが、今回のDVD-BOXには全26話に加えて未放映の第27話・第28話が収録される予定となっている。
 打ち切り臭いとは言え第26話で戦いに決着が付いているのに、一体どんな内容なのだろう。本編途中に挟まるべきエピソードなのか、それとも延長を想定して制作していたら方針変更で打ちきりられ、お蔵入りとなったのか(今まさに『ゲゲゲの鬼太郎』が、そうなりかねない感じだが)。
 幸い、この作品はDVD-BOX発売と同時にレンタル版も出るので、そちらにも未放映2話分が収録されている事を祈りたい。おそらく実店舗でレンタル版を発見できるとは思えないので、ネットレンタルを利用する事になるだろう。

 『ギンガイザー』と同時に『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』もDVD-BOXが出るが、こちらは特に未放映話などはなし。もしあったら私は狂喜していただろう。せめて、テロップ表示パターンの異なる第1話OPが収録されればいいのだが、AT-Xでも第2話以降と同じOPになっていたので、おそらく無理だろうな。



 以上、気の向くままにダラダラと書いてしまったが、とりあえずここで終わりにします。
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続・東海地区のアニメ再放送について

 先週に書いた「東海地区アニメ再放送のお寒い状況」を読み返してみると、ほぼ現在の状況だけを書いているため、「昔と比べてどう変わったか」が、わかりにくい。三重テレビの再放送について書いている割には、広域局の情報が少ないあたりは中途半端だ。

 昔のアニメ再放送状況がわかる資料はないかと部屋を探していたら、1988年の「アニメージュ」があった。ちょうどきりよく、今から20年前のアニメ放映状況が載っているので、9月号から東海地区の再放送分を抜き出してみる。



[1988年8月の東海地区アニメ再放送]

◆東海テレビ
 ・赤銅鈴之助 月~金曜 6:01-6:30
 ・パタリロ! 月~金曜 10:00-10:30(「夏休みアニメ劇場」枠内)
 ・うる星やつら 月~金曜 10:30-11:00(「夏休みアニメ劇場」枠内)
 ・ゲゲゲの鬼太郎 [第3作] 月~木曜 16:00-16:30
 ・世紀末救世主伝説 北斗の拳 月~金曜 16:30-17:00
 ・OKAWARI-BOY スターザンS 土曜 6:30-7:00
 ・まんが ことわざ事典 日曜 6:30-6:45
 ・愛の若草物語 日曜 9:00-9:30


◆中京テレビ
 ・おじゃまんが山田くん 月~金曜 6:00-6:15
 ・タイムボカンシリーズ ヤッターマン 月~金曜 17:00-17:30


◆名古屋テレビ
 ・メイプルタウン物語 月~金曜 7:00-7:30
 ・一休さん 月~金曜 17:00-17:30
 ・オバケのQ太郎 [第2作] 月~金曜 17:30-18:00
 ・魔女っ子メグちゃん 土曜 7:00-7:30
 ・パーマン [第2作] 土曜 7:30-8:00


◆テレビ愛知
 ・機動戦士ガンダム 月~金曜 7:20-7:47(「アニメランド」枠、テレ東系全局ネット)
 ・みつばちマーヤの冒険 月~金曜 7:47-8:15(「アニメランド」枠、テレ東系全局ネット)
 ・リボンの騎士 月~木曜 8:15-8:45
 ・悟空の大冒険 月~金曜 18:30-18:58(「マンガのくに」枠)
 ・ドカベン 木曜 19:00-19:30(テレ東系全局ネット)
 ・はじめ人間 ギャートルズ 金曜 8:15-8:30


◆CBC…なし

(以上、作品タイトルと放映枠は一部記憶で補い、明らかに記載内容がおかしい物は訂正した)



 在名5局だけで21作品。しかも、月~金曜日の帯番組が多いので、朝や夕方は毎日必ず何かを観る事が出来た。やはり、今とは全然違う。特に、名古屋テレビと中京テレビの夕方枠が無くなってしまったのが痛い。
 上の放映リストの頃は実際に観ていた番組が多いだけに、書き写していて懐かしかった。名古屋テレビの平日夕方は定番だった「一休さん」&シンエイ藤子アニメの組み合わせだし、テレビ東京系列でゴールデンタイムに堂々と「ドカベン」再放送をやっていたのも、ある意味微笑ましい。今、ゴールデンタイムにレギュラーで再放送を行っているのは関東の独立U局くらいか。

 そして、テレビ愛知で「機動戦士ガンダム」を放映しているのも珍しい。この前後に「Ζ」「ΖΖ」も「アニメランド」枠でやっていたはずだ。おそらく、東海地区において名古屋テレビ以外で宇宙世紀ガンダムが放映された唯一の例だろう。「アニメランド」枠の恒例として、OP・EDラストの制作局が消されていたのも懐かしい。もっとも、テレビ大阪は今でもこれをやっているようだが。
 この「アニメランド」、OP・EDの改竄や本編カットなど作品に手を入れ放題の酷い枠だったが、他局では放映される事の少ない作品も多く、バラエティに富んだラインナップだった。1話ごとに本編をカットする尺が違うらしく、毎回EDの長さが変わったりしていたが、これもある意味楽しみの一つで、普段より長くEDが流れた時は、ちょっと嬉しかったものだ。



 と、調子に乗って再放送の思い出を書き始めるときりがなくなるので、ここまでにしておこう。
 参考までに、当時の関東キー局のアニメ再放送状況も比較として紹介しておく。20年前から、キー局では再放送が少なかったのがわかるだろう。



[1988年8月の関東地区アニメ再放送]

◆TBS
 ・まんが どうして物語 日曜 5:55-6:25


◆フジテレビ
 ・ゲゲゲの鬼太郎(何作目か不明) 月~金曜 17:25-17:55


◆テレビ朝日
 ・コンポラキッド 金曜 17:00-17:30


◆テレビ東京
 ・機動戦士ガンダム 月~金曜 7:20-7:47(「アニメランド」枠、テレ東系全局ネット)
 ・みつばちマーヤの冒険 月~金曜 7:47-8:15(「アニメランド」枠、テレ東系全局ネット)
 ・魔女っ子メグちゃん 月~金曜 8:15-8:45
 ・ど根性ガエル 月~金曜 18:30-19:00
 ・アタッカーYOU! 日曜 6:30-7:00
 ・ドカベン 木曜 19:00-19:30(テレ東系全局ネット)


◆日本テレビ…なし



 こんな感じで、テレ東を除くと20年前の関東キー局と現在の東海広域局の状況が似ている。
 ちなみに、20年前の関東独立U局はテレビ埼玉と千葉テレビがたくさん再放送をやっていて、テレビ神奈川と群馬テレビは申し訳程度。テレビ神奈川は今でもアニメ再放送はさほど多くないので、伝統的に局として力を入れていないのだろう。また、関西広域局は東海広域局とほぼ同じ状況だった。
 だから、20年前は関西・東海地区住民はどの県でもアニメ再放送には事欠かなかったが、関東地区は千葉・埼玉県民以外はテレビ東京だよりだったはずだ。私と同年代を関東で過ごした人にとってのアニメ再放送の思い出は、私とはかなり違っているのではないだろうか。



 今回、補足記事を書いてみて、余計に現在の再放送が少ない状況を寂しく感じるようになってしまった。
 もっとも、今の子供は学校から帰って夕方のアニメ再放送を観る習慣ははじめから無いに等しいし、テレビ以外の娯楽もたくさんあるのだから、寂しいとは感じないのかも知れない。このようなエントリは、結局はいい歳した大人の戯れ言なのだろう。
 正直、このように書いていて愚痴っぽくなるのは自分でも好きではないので、このネタはひとまずここで打ち止めとさせていただきます。
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東海地区アニメ再放送のお寒い状況

 テレビ大阪では、17日から「機動戦士ガンダム」の再放送が始まるそうで、羨ましい。
 と言っても、「ガンダム」自体は別にどうって事はない。それどころか、名古屋テレビでさんざん再放送してきたせいで、お腹いっぱいになっている作品だ。羨ましいのは、深夜に番宣を何度も流す程、ローカル枠でのアニメ再放送に力を入れている局があるという点だ。


 東海地区では、ローカル枠でのアニメ再放送が1990年代後半から徐々に減ってきていたが、ここ2,3年は特に少なくなってきて、非常にお寒い状況だ。
 現時点で、東海地区ローカルで行われているアニメ再放送を挙げると、



 ・こちら葛飾区亀有公園前派出所(東海テレビ)月~木曜 16:00-16:30
 ・まじめにふまじめ かいけつゾロリ(名古屋テレビ)日曜 6:30-7:00
 ・トランスフォーマー ギャラクシーフォース(テレビ愛知)水曜 7:30-8:00
 ・ワンワンセレプー それゆけ!徹之進(テレビ愛知)土曜 6:30-7:00



 この4作品しかない(テレビ愛知の平日17時30分枠は系列全局ネットなので除外)。
 しかも、名古屋テレビとテレビ愛知の3本は近年放映された自局制作作品であり、古めの作品を流す枠がない。10月17日までは中京テレビで金曜深夜に「CITY HUNTER 2」があったのだが、「ONE OUTS」放映開始に伴って途中打ち切りになり、枠が消滅してしまった。


 古いアニメを見たいのなら、今はCSでいくらでもやっているが、誰でも観られる地上波で過去の名作を観られる枠がないのは残念だ。自分は小中学生時代に再放送枠で過去の名作を色々と観てきただけに、今の子供にもそんな機会があったらと思ってしまう。
 その点、東京MXテレビは、そのうちアニメ専門局になるのではと思うくらい、新作・再放送問わずアニメ枠が増えていて、実にうらやましい。今や、関東や関西の広域局からもアニメ再放送枠がなくなっているので、かえってU局で放映しやすいのだろう。関東地区は、MX以外も一定以上の再放送枠があるので、どの県でも旧作アニメに接する機会は設けられている(茨城県を除く)。同じ独立U局でありながらアニメ再放送の無い三重テレビとは、実に対照的だ。

 三重テレビでも、以前は金曜夕方にサンライズ作品の再放送枠が設けられていたが、2004年の「魔神英雄伝ワタル」を最後に枠が無くなってしまった。「ワタル」は、中京テレビでの本放送と同じ金曜17時枠の放送で懐かしい感じだったが、これが再放送枠最後の作品になるとは思わなかった。
 今も、三重テレビの平日17時台はアニメ枠だが、全てテレ東系アニメの遅れ放送で占められている。関東地区とは違って、一部のテレ東系アニメが地上波で2回観られるのだが、あまりありがたみはない。何かあった時の補完に使えそうなのは、木曜日の「しゅごキャラ!!どきっ」くらいか。
 広域局でアニメ再放送が少なくなっている今こそ、東海地区でも独立局に期待したいのだが、三重テレビにそんな余裕はないのだろうか。北関東のU局にできるのだから、三重テレビだって何とかなりそうな気がするが。今こそ「宝珠山 大観音寺」がスポンサーとして復活すべき時だ(一応補足:昔は、三重テレビ夕方のアニメ枠は全て「宝珠山 大観音寺」がスポンサーだった。「純金大観音」CMのインパクトが強くて忘れられない)。


 広域局からどんどん再放送枠が減っていく中で、東海テレビ平日16時の「特選アニメ劇場」が続いていることは頼もしいが、最近のこの枠は「ちびまる子ちゃん」に「こち亀」と、話数の多い作品ばかりを流しており、なかなか作品が入れ替わらない。休止の多い枠なので、1話完結で長く放映できる作品を選んでいるのだろうか。
 そんなわけで、今や三大都市圏で唯一となった夕方のローカルアニメ再放送枠なのに、いまいちありがたみが感じられない。話数の多い作品なら、新作に対抗して久しぶりに「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」でも流せば面白いのに。


 と、そんな中、「TV Japan」の最新12月号を読むと、12月よりテレビ愛知の平日朝8時台がアニメ&特撮の再放送枠になることが判明した。放映作品は「トミカヒーロー レスキューフォース」と「デルトラクエスト」。やはり、自局制作作品か。「レスキューフォース」は本放送中の作品だが、どこまで再放送するつもりなのだろう。
 それでも、最近は長期休暇にしか平日朝にアニメ再放送を行わなかったテレビ愛知が、朝8時台に新枠を設置した点は評価したい。テレビ大阪だって、「ガンダム」は自局制作の「おねがいマイメロディ」とのカップリングなのだし。テレビ愛知の新枠でテレビ大阪のように「ガンダム」をやったら面白いが、東海地区は名古屋テレビが放映権を手放さないから無理だろう。


 とにかく、東海地区の各局には、もう少しアニメ再放送にも力を入れていただきたい。平日夕方枠の復活はもう難しそうだが、早朝や深夜でもいいから何か放映して欲しいものだ。
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2008年秋の東海地区深夜アニメ事情

 これまで、東海地区の深夜アニメと言えばテレビ愛知の独壇場だったが、それが今年に入って変わってきた。

 以前も書いたが、いわゆる「UHFアニメ」(主に関東では独立UHF局で放映される、キー局を持たない「製作委員会方式」のアニメ。ただし、MBS・CBCや読売テレビなど関西・東海地区の局が製作委員会に加わる場合もある…と、今更ながらの注釈)が、テレビ愛知以外の局で放映される事が増えてきたのだ。その傾向は、秋まで続いている。
 テレビ愛知は最高で週に18本の深夜アニメを放送していた事もあるので、その気になれば枠は増やせるはずだが、現在は週13本でピーク時よりは減っている。
 と、言う事は製作委員会側にそれなりの理由があって、テレビ愛知以外の局を選んだのだろう。その理由としては、


 ・東海広域局で岐阜・三重も完全にカバーする
 ・テレビ愛知の表現規制を避ける
 ・三重&岐阜の2局で効率よく愛知県をカバーする


 などが、考えられる。

 特に、今年に入ってからテレビ愛知の表現規制がかなり厳しくなっており、「ロザリオとバンパイア」「恋姫†無双」の規制はひどいものだった。
 その結果、「ロザリオとバンパイア」の2期シリーズ「ロザリオとバンパイア CAPU2」は、東海地区のみ三重テレビ・岐阜放送の独立UHF局コンビに変更となった。
 昨日から三重テレビの放送が始まったので観てみたが、さすがに「ストライクウィッチーズ」第3話・第5話無規制版を放映した局だけあって、鬱陶しかった子安コウモリ規制が完全消滅しており、実にすっきりした画面になっていた。
 関西では1期から引き続いてテレビ大阪で放映されているが、随所に子安規制が入ったようだ。もしこちらでもテレビ愛知で放映されていたら、よくてTVO並みか、更にひどい事になっていたかもしれない。

 また、製作委員会と放映局の顔ぶれから「恋姫†無双」の事実上の後番組と言える「あかね色に染まる坂」も、関東・関西は放映局が変わらないのに、東海地区のみテレビ愛知ではなく名古屋テレビでの放送となった。テレビ愛知規制を製作委員会側が嫌ったのだろうか。
 こちらについては、県域局から広域局に変わった事で視聴可能エリアも拡大しており、怪我の功名で良い結果になったと言える。

 それでも、まだまだテレビ愛知の枠には需要があるようで、7月期と10月期を比べても深夜アニメの本数は減っていない。水曜が3本→2本、木曜が3本→4本に変わっただけだ。



 ここまで、テレビ愛知について書いてきたが、放映本数が現状維持に留まっているせいもあって、秋になってテレビ愛知が特に大きく変わった印象はない。
 今期の東海地区の台風の目は、4本も枠を増やして週9本の放映となったCBCだろう。今期、TBS系列局が製作に関わったテレビアニメ全てを放映するのは、日本中でもCBCだけなのだ。
 CBCのアニメ新番組を製作局で分けると、


<CBC製作>
・のらみみ2(関東はMX、関西放映無し)
・鉄のラインバレル(関東はTBS、関西はサンテレビ)

<TBS製作>
・CLANNAD ~AFTER STORY~(TBS・MBS・CBC・RKB)
・夜桜四重奏(TBS・MBS・CBC)

<MBS製作>
・黒執事(TBS系列10局)
・TALES OF THE ABYSS(関東はMX)

<UHFアニメ>
・地獄少女 三鼎(製作委員会にMX)
・とある魔術の禁書目録
・かんなぎ


 と、このようになる。要するに、MBSやCBC製作のアニメは関東や関西で独立局送りになる場合があるので、ちょうど上手く全て放映できるのがCBCだけになる訳だ。
 また、CBCでは自社製作アニメの扱いが一番いいのは当然だが、MBS製作の2本も約1時間の遅れで同日放映しており、かなり優遇している。3週遅れのTBSアニメとはえらい違いだ。
 それだけMBSアニメを優遇しているのに、逆にMBSのCBCアニメに対する扱いは冷たく、今期の2本もMBSでの放映はなし。この2局の温度差には、何とも言えない物を感じる。

 ともかく、テレビ愛知を含めて他局の深夜アニメ放映本数はほぼ変わっていないのに、CBCだけが急激に増加した。
 他地域の局と比べると、新作深夜アニメの本数ではテレビ東京を超えているし、テレビ大阪とも並ぶ勢いだ。CBCでここまで深夜アニメの本数が増えるとは、全く予想できなかった。本当に、一体何があったのだろう。もしや、CBC側から売り込んだのだろうか。


 と、言うわけで、秋の東海地区深夜アニメは放映本数でテレビ愛知とCBCが二大巨頭として並ぶ感じになった。来年以降どうなるかはわからないが、最近のテレビ愛知は表現規制の点で信用できなくなっているので、CBCや三重テレビには、ぜひもっと頑張っていただきたい。
 …これで、TBSアニメの遅れさえ解消されれば、「CBC最高!」と素直に言えるんだけどなあ。まあ、放映されるだけまだいい方か。
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東海地区深夜アニメ・夏の混乱

 毎週のようにどこかへ出かけていた8月も終わり、もう9月だ。
 今年の夏を振り返ると、深夜アニメの休止や時間変更がやたらと多くて、それらに振り回されてしまった。


 その原因は、自然災害と北京オリンピックの二つで、災害時の緊急報道と五輪の中継延長で放映時間変更や休止が相次いだ。もちろん、アニメに限らず深夜番組全般が影響を受けたのは言うまでもないが、なぜか放映時間変更や休止になるような事態は、東海地区で深夜アニメが集中する水・木曜深夜に頻発しており、特にアニメファンにとっては困った事だった。

 以下、具体的にどのような影響があったかを、発生順に振り返ってみる。



・7/23(水):岩手県で震度6の地震が発生
○CBC「イタズラなKiss」→放送事故を繰り返しながら放送したが結局翌週に再放送
「鉄腕バーディ DECODE」「To LOVEる」→地震特番で休止
○名古屋テレビ「セキレイ」→地震特番で休止
○中京テレビ「RD 潜脳捜査室」「乃木坂春香の秘密」→地震特番で休止

※テレビ愛知の3作品は通常通り放映


・8/13(水)
○中京テレビ「乃木坂春香の秘密」→五輪中継延長のため休止


・8/14(木)
○CBC
「マクロスFRONTIER」→五輪中継延長のため95分遅れで28時5分(4時5分)より放映
「ひだまりスケッチ×365」→五輪中継延長のため休止


・8/21(水)
○テレビ愛知「スレイヤーズREVORUTION」→五輪男子バレーボール中継を見越して休止(実際には中継無し)
○中京テレビ「乃木坂春香の秘密」→五輪中継延長のため休止


・8/28(木):関東・東海地区に集中豪雨
○東海テレビ・CBC・テレビ愛知の深夜アニメ7本全てが豪雨情報を伝えるL字画面で放映



 以上のように、特に「放映休止」と言う形での影響が大きかった。
 この中では、3回も休止になった「乃木坂春香の秘密」が一番悲惨だった。ただ、中京テレビは遅れを放置しない方針を取っており、2話連続放送を3回行った事で現在は放映開始当初と同じく最速局から6日遅れに戻っている。
 放映状況をまとめてみると、

 ・7/16 第1話
 ・7/23 休止
 ・7/31 第2話
 ・8/7 第3・4話
 ・8/14 休止
 ・8/21 休止
 ・8/28 第5・6話
 ・9/3 第7・8話
 ・9/10 第9話

と、なる。
 始まったと思ったら翌週いきなり休止になり、3・4話連続放映で遅れを取り戻したら、その後2週続けて休止になるなど、運が悪すぎる。
 第2話休止分の連続放映は翌週ではなく、第2話放映中に告知した上で更にその翌週に行っていたが、8月14日・21日の連続休止で余裕が無くなったらしく、28日はいきなり2話連続放映になっている。さすがに28日以降に休止はなく、9月10日放映分でようやく第1話以来久々にまともな枠で遅れもなく放映された。あとは、何事もなく最終話まで放映される事を祈りたい。

 ただ、少々無理な編成ではあるが、遅れを拡大させない中京テレビの姿勢は評価できる。なにしろ、中京テレビ以外で代替放映を行ったのは、テレビ愛知8月21日休止分の「スレイヤーズREVORUTION」のみ。これは突然の休止ではなかったのだから、振り替えができて当然だ。突発的に休止になった残りの番組は、今も遅れが広がったままだ。
 現状でわかる範囲では、CBC「イタズラなKiss」は9月24日を最終回スペシャルとして2話連続放映で帳尻を合わせる予定になっている。「To LOVEる」は現在TBSから27日遅れだが、後番組の「CLANNAD ~AFTER STORY~」は20日遅れでの開始と発表されているので、どこかで1話分の遅れを取り戻すのだろう。「鉄腕バーディー DECODE」は、後番組の「かんなぎ」が10月15日開始なので遅れはそのまま放置のようだ。「ひだまりスケッチ×365」の対応は、今のところ不明。おそらく後番組になる「夜桜四重奏」の開始日がわかれば推測できるのだが。
 また、名古屋テレビ「セキレイ」も、アニメ誌各誌10月号によると10月1日までの放映となっているので、遅れを縮める予定は無さそうだ。


 この夏の深夜番組の混乱を体験して思ったが、中京テレビやテレビ愛知はいいとして、CBCはもう少し柔軟な対応が出来なかったのだろうか。特に「イタズラなKiss」はせっかくの自社製作なのだから、放送事故の翌週に2話連続放送を行って欲しかった。
 まあ、北京五輪が終わるまでは、代替放映を組んでもそれが無事に放映できない危険性もあったわけで、実際に中京テレビが被害を被ってしまったが、五輪が終わって9月に入っても休止分の代替放映を行わないとは、ちょっとCBCはやる気が無さすぎるのではないか。
 10月からCBCは更に深夜アニメが増えるだけに、今後も今回のような事が起きやしないかと不安にならずにはいられない。



(追記)

 「夜桜四重奏」は、こちらの記事でCBCは10月23日開始予定と判明した。つまり、「ひだまりスケッチ×365」も、このまま遅れを取り戻す予定は無いようだ。
 それにしても、「夜桜四重奏」の放映予定はCBCの3週遅れよりもMBSの1クール遅れの方が驚きだ。最近はMBSも深夜アニメをそれほど遅らせなくなったと思っていたら、これだ。「アニメシャワー」では自社作品再放送枠を潰してまで新作を放送するようだが、それでも週に7本で限界だったと言う事か。
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岩手地震とCBC深夜アニメ

 本日未明に、岩手県で震度6の地震が発生した。
 またしても東北地方での地震が起きるとは、どうなっているのだろう。阪神大震災の時は「実は関西の方が危なかったのか」と言われていたが、新潟県中越地震以降は、大地震は東日本で頻発している印象がある。もう、日本中、地震に関して安全な場所などないと考えた方がいいのだろう。

 今回、地震に遭われた方は実に災難だが、日本列島に住み続ける限り「明日は我が身」と対策をしておく必要はある。
 特に、何十年も前から「そろそろ地震が起こる」と言われ続けている東海地区では、今のところ大した地震は起きておらず、それがかえって不気味だ。これまでためこんだエネルギーを一気に吐き出したら、一体どんな凄まじい地震になるのか、考えただけで恐ろしい。


 さて、今回の地震は発生時刻が0時26分と日付が変わった直後だったため、その後の深夜番組は各局が報道特番に差しかえて、元々放映予定だった番組の多くが休止になった。深夜アニメも例外ではなく、各地の影響の詳細は、DeepParanoiaブログ出張所の「岩手の大地震により各地で深夜アニメ大混乱」で、まとめられている。

 この「DeepParanoiaブログ出張所」でも取り上げられているが、今回の地震特番で深夜アニメが最も影響を受けたのは、東海地区で間違いないだろう。なにしろ、水曜深夜は在名5局合わせて9本の深夜アニメが放映されている(岐阜放送を入れると10本)。
 そんな中で、テレビ愛知のみは、アニメ放映にほぼ影響はなかった。「スレイヤーズ Revolution」Aパート冒頭に被害状況のテロップがしばらく出ていたが、地震関係の報道はそれで終わり、続いて放映された「ワールド・デストラクション 世界撲滅の六人」「我が家のお稲荷さま。」は通常通りの放映だった。
 考えてみれば、東北地方にテレビ東京系列局はないから、今回の地震についても積極的な取材・報道は行わなかったのかも知れない。もっとも、大事件でテレ東だけが何事もなかったかのようにレギュラー番組を流すのは「よくあること」なので、今回も特に驚くには値しないかも知れないが。


 逆に、最も混乱していたのはCBCで、「イタズラなKiss」の放映が、ひどい事になっていた。最終的には予定より13分遅れの放送に落ち着いたが、そこに至るまでが滅茶苦茶だった。その経緯はバッチリ録画に残っているので、紹介してみる。
 まず、本来放映開始時刻の25時52分には、まだ東京からの報道特番が流れていた。そして、25時54分に一瞬だけ「イタキス」が映ったかと思うと、次の瞬間には「代わって名古屋からお伝えします」と、CBCローカルの報道特番に切り替え。
 CBCローカル特番は25時56分に終わり、続いてCMタイム。番宣CMばかりが1分半にわたって流れたかと思うと、突如「イタキス」Aパート途中の映像に切り替わった。どうやら、予定通りの時間に放送をはじめていた場合に流れるべき場面が、いきなり流れてしまったようだ。
 それが3分15秒続き、またCMに切り替え。こちらも、番宣ばかりが2分近くも流れていた。と、そこへこの映像(↓)…と言うか、画像があらわれた。





 これは「イタキス」DVDのCMなのだが、なぜか動かずに静止画像のまま30秒間流れており、CBCからバカにされているような気分になった。その後は、なんの前触れもなく再びCBCローカル特番に切り替わった。
 2回目のローカル特番開始が26時03分頃で、その後3分弱ほど地震報道を流した後、やはり途中でいきなり「イタキス」アバンタイトルに切り替わり、ここからようやくまともに番組が始まった。これが26時05分40秒頃で、約13分遅れての放送となったわけだ。

 想像するに、CBCとしては他のアニメは中止にしても、自社製作の「イタキス」だけは放映したかったのだろう。しかし報道特番から切り替える段取りが上手く出来ず、こんな混乱した状況になったのではないだろうか。きちんと段取りが出来ていれば、前触れもなく番組をはじめる事はなかっただろうし、アナウンサーに「この後の番組は、予定を変更して○時○分からお送りします」くらい、言わせる事は出来たはずだ。


 結局、テレビ愛知以外で予定されていたアニメは、この「イタズラなKiss」を除いて、すべて休止になった。
 「イタキス」にしても、中途半端に13分遅れになったせいで後半が観られなかった人もいるだろう。私は、次の「鉄腕バーディー DECODE」も録画予約していたので、観る事が出来たのだが。
 そう言えば、「イタキス」は、後提供でスポンサーのクレジットが出ておらず、最後まで混乱した中での放送だった事が伺える。また、「イタキス」終了後はやはり前触れなしで報道特番(TBSからのネット)に切り替わり、「レギュラー番組は、報道特別番組の後お送りします」とテロップが出ていたので、この時点では残りのアニメ2作品も何とか放送したかったようだ。


 私自身は、昨日は地震が起きる前に寝てしまったので、岩手の地震自体を知ったのが朝起きてからだし、深夜アニメにも影響が出た事を知ったのは、仕事が終わって帰宅してからだった。もし、昨夜の深夜2時、3時と起きていたら、アニメの放映予定変更情報に翻弄されて眠れなかったかも知れない。その意味では、昨日はさっさと寝ていてよかった。

 災害時の緊急報道は必要なものだと思うので、それ自体に文句を付ける気は全くないが、これによって影響を受ける番組に対しては、しっかりしたフォローをしていただきたい。
 その点では、テレビ愛知のように完全にいつも通りか、または名古屋テレビ・中京テレビのようにきっぱりと完全休止にしてしまったほうが、下手に時間を変えるよりはいいと思う。今回、CBCはケチを付けてしまった感じだ。



(追記)

 私の地上波視聴環境はまだアナログなので、今回のCBCの混乱も全てアナログでの状況を書いたのだが、「いなかものGのきまぐれ日記」を読むと、デジタルでは少し様子が違っていたようだ。少なくとも、アナログではOP後の提供やCMには問題はなかった。同じ番組を放送していても、デジタルとアナログは別物なのだとよくわかる。
 今後の対応については公式サイトに告知が出たが、結局「イタキス」第16話は翌週に通常放送の時間帯で再放送されるので、CBCの水曜深夜アニメは3本とも一週分遅れる事になる。
 他局では、名古屋テレビ「セキレイ」も順送り、中京テレビの2本は今のところ不明。もし「乃木坂春香の秘密」が順送りなら、AT-Xの方が早くなってしまう。
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2008年春のアニメ新番組雑感(1)

 4月も3分の1を過ぎて、アニメ新番組も全体の半分以上がスタートした。
 新番組第1話のチェックに時間が取られるのはいつものことだが、それでも昨年の春に比べると放映タイトルが減って落ち着いた感じがする。


 今期は、放映2年目に入る「ゲゲゲの鬼太郎」がOP・ED変更でどうなるかの方が下手な新番組よりも気になっていたくらいで、特に開始が待ち遠しかった新番組は「コードギアス 反逆のルルーシュR2」くらいしかない。後は、一通り録画しておいて、気になった物から順にチェックしている。
 とりあえず、すでに第1話を観た作品の中では、「マクロスFRONTIER」「かのこん」「絶対可憐チルドレン」「コードギアス 反逆のルルーシュR2」「仮面のメイドガイ」「紅」は、引き続き観続けるつもり。

 純粋な新番組ではなく新シリーズに入った作品も多いが、その中で「おねがいマイメロディ きららっ☆」は衝撃的だった。今までのシリーズより時系列で前のエピソードなのでお馴染みの人間キャラが出てこないのも寂しいが、それはマリーランドキャラの活躍と、魅力的な新キャラの登場があれば補える。大きな問題は作画の方で、微妙にキャラデザからずれた顔をした、マリーランドの住民達の不気味な動きを観ていると酔いそうになる。日曜の朝から観るにはキツい作品だ。
 メインスタッフは変わっておらず、マイメロの黒い性格もそのままなので、作品全体の方向性が変わってしまう事が無さそうなのは救いだが、とにかくあの絵は厳しい。3年間も付き合った作品にさよならするのは寂しいのでとりあえず付き合うつもりだが、DVD購入は前シリーズ「すっきり」で打ち切りにする事になりそうだ。


 今後、東海地方で残っている新番組は、以下の通り。


 ・「純情ロマンチカ」(三重テレビ)4/14(月)27:00-27:30
 ・「図書館戦争」(東海テレビ)4/17(木)26:05-26:35
 ・「ゴルゴ13」(テレビ愛知)4/17(木)26:58-27:28
 ・「狂乱家族日記」(東海テレビ)4/17(木)27:35-28:05
 ・「RD 潜脳調査室」(中京テレビ)4/23(水)26:09-26:39
 ・「To LOVEる」(CBC)4/23(木)26:50-27:20
 ・「二十面相の娘」(東海テレビ)4/25(金)27:35-28:05


 関東では既に始まっている作品も多いが、東海地区は1週・2週おくれも多いなので、4月末まで新番組攻勢が続く。月の前半に集中するよりは、この方が観る側としてはありがたい。もちろん、どうしても観たい作品にはあまり遅れて欲しくないのだが。


 そんな訳で、「CLANNAD」も三日前にようやく最終話の「番外編 夏休みの出来事」まで放映終了したのだが、その番組終了時に、CBCとしては久しぶりに後番組「To LOVEる」の予告が流れた。



CBC版「To LOVEる」予告


 ちゃんと放映開始日時もCBCのものになっているが、これはTBSで流れた予告に放映日のテロップを被せてTBSでの日時を隠したらしく、コマ送りで見ると一瞬TBSの日時が見えているし、テロップを消すタイミングが遅れて、続いて流れた提供画面にも一瞬重なってしまっている。



このようにテロップが提供に被った



 CBCがわざわざTBS版の予告に加工したと言う事は、TBSは遅れ局用の素材を用意していないのだろう。予告ナレーションでは日時を言っていなかったので、放映時間だけ外した素材を作れば済む事だし、実際にテレビ東京などはそうしており、テレビ愛知は独自のテロップで放映日時を告知する事が多い。それに、同じTBS系列でもMBS製作の「マクロスFRONTIER」はCBC用の予告が流れていたし、どうもTBSは系列局への配慮という点でやる気がないようだ。よくTBSとCBC・MBSの仲が悪いなどと噂を聞くが、TBSがこんな態度では、噂は本当かと思いたくなる。

 ちなみに、CBCでTBS製作深夜アニメの新番組予告が流れたのは、2006年10月開始の「009-1」以来だ。
 「009-1」の時は、TBSの日時を隠す事をあきらめて、それとは別に「ごらんのチャンネルでは10月13日(金)深夜3時24分よりお送りします」と表示していた。この作品のみならず、CBCでTBSの遅れ放送アニメの枠が継続する時は同じ形式で予告を流していたのだが、2007年に入ってから後番組の放送があっても予告を流さなくなった(厳密には、「ひだまりスケッチ」ではANIPLEXのCM枠内で「おおきく振りかぶって」の予告が流れたが)ので、今回は久々の予告復活で嬉しかった。それで、特に取り上げたという次第。
 新番組予告については以前にも取り上げた事があるが、テレビアニメ放送事情の中では地域格差を感じる部分だと思う。


 あと、東海地区のアニメ放映事情全般に触れておくと、1月に感じた放映局の分散化がそのまま続いており、もはやテレビ愛知がそれほど飛び抜けた存在ではなくなっている感じだ。
 と言っても、新作深夜アニメ放映本数は東海テレビ3本、CBC5本、名古屋テレビ2本、テレビ愛知10本、中京テレビ2本、三重テレビ3本で、まだテレビ愛知のトップは変わらないのだが。

 そんな中、個人的には三重テレビの健闘に注目している。1月から放映中の「フルメタル・パニック!」(地上波では初放映)に加えて、今期はU局アニメ2本+テレ東「ゴルゴ13」の計3本が始まり、初めて三重テレビで同時に4本の深夜アニメが放映される。南関東U局やサンテレビに比べればたいした数ではないが、いままで多くても2本だった三重テレビとしては、大きな進歩だ。
 さらに、「増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和3」を加えれば深夜アニメ5本になるが、これは「ギャグマンガ日和2」再放送とのカップリングで15分枠のミニ番組なので、カウントするのは少々気がひける。ともかく、地元(隣の県だが)独立U局なので、さらにがんばって欲しい。夕方のアニメも、もっと充実するといいのだが、さすがに求めすぎか。


 今回はこれで終わるが、アニメ新番組については4月が終わって一通りチェックしたところで、多分また何か書く事になると思う。だから、このエントリの題には「1」と付けておいた。「2」がいつになるかは、今のところ未定。
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「アニメスピリッツ」が東海地区進出

 本日は月刊テレビ情報誌「TV Japan」の発売日。
 4月20日までの番組表が載っているので、アニメ新番組の放映枠と放映開始日を大体チェック出来た。ただし、CBCの新番組は自社制作の「イタズラなKiss」以外は全て「未定」。既に公式サイトに情報が出ている「マクロス FRONTIER」すら同様だ。
 「CLANNAD」の後に「To LOVEる」が来るとすれば、「xxxHOLiC◆継」はどの時間帯になるのだろう。1期をやった金曜枠の復活だろうか。「xxxHOLiC◆継」は1クール予定なので後番組は「ひだまりスケッチ×365」だろう。「xxxHOLiC◆継」の枠と開始時期が「ひだまり」にも影響しそうなので、気になるところだ。


 ところで、今回の改編で一番の驚きは、とうとう東海地区でも「アニメスピリッツ」枠作品が放映されるようになった事だ。新番組「純情ロマンチカ」が、三重テレビと岐阜放送で放映される

 この枠は、元々「アニメ魂」として2003年7月開始の「ダイバージェンス・イヴ」から始まった。
 最初は、地上波放映局は東京MX、tvk、KBS京都、信越放送のわずか4局で、ずいぶんケチ臭い放映形態だと思ったものだ。ただし、「アニメ魂」初期~中期はAT-Xが製作に関わっており、そのためAT-Xが最速かそれに近い速さで放映していたので、個人的には東海地区地上波での放映が無くても特に困らなかった。また、私は受信環境を持たないが、BS朝日でも放映された。
 その後に追加された放映局は、奈良テレビ、熊本放送、群馬テレビ、福井テレビと、U局アニメにあまり縁のない局ばかりであり、やはり不思議な放映形態だと思っていた。

 しかし、2007年4月より角川書店主導の「アニメスピリッツ」枠に生まれ変わると、放映局にチバテレビ・テレビ埼玉・テレビ北海道・TVQ九州放送が追加されて、ようやく関東を中心として大都市圏がかなりカバーされた。ただし、この時点でAT-Xは外れたため、CSでの放映はなくなった。
 これだけ放映局が増えても、なお東海地区は無視され続けていたのだ。さすがにこの時は、担当者が名古屋に恨みを持っているのではないかと思ってしまった。ちなみに、大阪も同様の状態なのだが、隣県のKBS京都と奈良テレビでやっているだけ、名古屋よりマシだっただろう。

 こうなると、名古屋で「アニメスピリッツ」を観る日は永遠に来ないのではと思っていた。だからこそ、今回の三重・岐阜での放映決定には驚いた。「純情ロマンチカ」は特に観たい作品ではないが、今後も続けて三重・岐阜で「アニメスピリッツ」を放映するのであれば、いつか「三重でこの枠をやっていて良かった」と思える作品に出会えるかも知れない。その点で、今回の「アニメスピリッツ」東海地区進出は歓迎している。


 それにしても、今年に入って三重テレビ・岐阜放送は、1月開始の「フルメタル・パニック!」「シゴフミ」、4月開始予定の「純情ロマンチカ」「ドルアーガの塔the Aegis of URUK」と、深夜アニメは全て二局セットでの放映だ。ようやく、関東のtvk・チバ・埼玉や関西のサン・KBSと同様に、二局合わせて東海地区の大半をカバーできると製作側から認識されるようになったのだろうか。
 この二局は、深夜アニメの放映本数が4月からは3本となり、関東・関西の各局には及ばないものの独立U局らしい編成になってきた。これまでは、「テレビ東京系もどき」の局が気まぐれにちょっとだけ深夜アニメをやっているという感じだった。

 なお、三重・岐阜で深夜アニメが増えた反動か、テレビ愛知の深夜アニメは、さらに減る予定だ。
 現状は新作12本・再放送1本の計13本だが、4月からは新作10本(「ソウルイーター レイトショー」を含む)・再放送1本の11本となる。平日一日あたり新作2本であり、まあ妥当なところだろう。ピーク時の週18本が異常だったのだ。4月以降も、テレビ愛知が新作アニメ放映本数日本一である事に変わりはないし、深夜アニメ全体の放映本数が昨年・一昨年に比べて減少傾向なのだから、テレビ愛知がアニメにやる気を無くした訳でもないだろう。



 そう言えば、「TV Japan」を読んで気が付いたのだが、明日から名古屋テレビ・日曜朝6時の枠で「ドラえもん」の再放送が始まる。「声 水田わさび」と書いてあったので、映画の宣伝を兼ねたわさドラ再放送だろう。日曜以外に、春休みには月~金曜日の帯番組で9時57分からの放映もあるようだ。
 期間限定とは言え、名古屋テレビでシンエイ藤子アニメの再放送は非常に久しぶりなので、ちょっと嬉しい。とりあえず、明日の放送分は録画しておこう。以前に関東での再放送で流れた短縮版OP・EDが観られるのだろうか。
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東海地区深夜アニメの迷走

 本日発売の隔週刊テレビ情報誌「TV LIFE」を何気なく読んでいたら、7月5日(木曜日)の東海テレビ深夜に「ひぐらしのなく頃に解」が新番組として載っていて、ちょっと驚いた。

 「ひぐらし」2期の放送局が最初にネット上で発表された時、東海地区では名古屋テレビで放映予定となっていた。それが、いつの間にか記事が修正されて名古屋テレビが削除され、公式サイトでも東海地区の放映予定が載らないまま、今日に至っていた。
 このまま放映がなければ、「アイドルマスター XENOGLOSSIA」と同じような騒ぎが起こるのではないかと楽しみに心配していた矢先に、情報が出てみれば放映局が変わっていたのだから、驚かざるを得ない。現時点では公式サイトなどでは発表されていないが、局が変わっている点も「アイマス」の件を思い出してしまう。


 問題の東海テレビ木曜深夜は、そもそも当初「アイマス」を放送するはずだった枠だ。つまり、「アイマス」が東海テレビから中京テレビに移ったために空いた枠に、「ひぐらし」が収まった形となる。
 もしかしたら、東海テレビは「ひぐらし」を放送するために「アイマス」をキャンセルしたのだろうか。それとも「アイマス」の放送がなくなったから「ひぐらし」がこの枠に決まったのか。どんな事情があるのか、ますます気になってきた。
 ただ、「ひぐらし」1期も同じく東海テレビの木曜深夜枠で放映されたので、結果的には同じ局の同じ枠で続けて2期を放映する事となり、自然な形に収まったと言える。
 しかも、このまま7月5日に放送が始まれば、7月6日開始予定だったKBS京都を抜いて東海テレビが最速となる。この局は最速放送に一番縁遠いイメージだったので、これも驚きだ。まあ、単に「TV LIFE」のミスで、実は12日スタートというオチもありそうだが。


 それにしても、「アイマス」放映中止の一件以来、どうも東海地方では深夜アニメの放映枠が決まるまでゴタゴタしている印象がある。U局アニメは全部U局で放送される関東では、落ち着いて視聴予定を立てられるだろうから、うらやましい。
 東海地区は、関東で言うところの「U局アニメ」が独立U局で放映されるとは限らず、「一騎当千」「英國戀物語エマ」のように第1期と第2期で放映局が変わる場合もある。その一方で、「双恋」&「フタコイ オルタナティブ」のように、関東ではテレ東→U局に移った作品が、東海地区では両方ともテレビ愛知で放映されていたりもするから、一長一短か。


 さて、ちょっと長くなってしまうが、せっかくだから以前から疑問に思っていた点にも触れておこう。
 先程、「関東では、U局アニメは全部U局で放送される」と書いたが、現状ではU局アニメの定義が「関東U局で放映される新作アニメ」になってしまっているから、放送されて当たり前だ。
 しかし、関東の独立U局で放映されるからと言って、それら全てを「U局アニメ」でくくってしまう事には無理があると思う。たとえば、現在放映中の作品では「ウエルベールの物語」は名古屋テレビ制作だし、過去にもMBSやCBCが製作した作品が、いくつも関東U局で放映されている。今挙げた局はいずれもアナログではVHF波の広域局であり、これらを「U局アニメ」と言われると、個人的には非常に大きな違和感がある。
 だから、少なくとも関東以外の放送局が製作もしくは制作に参加している作品は「U局アニメ」の範疇から除外すべきだと思う。「U局アニメ」の定義一つ取っても、関東中心の考え方がまかり通っており、地方在住者としては気になってしまう。


 話がそれたが、「ひぐらし」2期が本当に東海テレビで放映されるとしたら、当初発表されていた名古屋テレビの「英國戀物語エマ 第二幕」の後番組がどうなるかも気になるところだ。この枠も5月までの東海テレビ木曜深夜と同様に一ヶ月以上遅れているから、この機会に枠自体を一回なくしてしまってもいいと思うが。
 実際、それをやった東海テレビでは「ひぐらし」2期を最速で放送できる(かもしれない)のだから、名古屋テレビの枠も一端休んで、10月から他地域と足並みを揃えて新番組を開始してくれた方がありがたい。
 そうすれば、もうこれ以上の迷走と遅れもなくなる事だろう。
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アニメ版「アイマス」、意外な局で放映決定

 少し前に、東海テレビでの放映が中止になってしまった、アニメ「アイドルマスター XENOGLOSSIA」だが、サンライズ公式サイトの新着情報によると、中京テレビでの放映が決定したとの事。これには、色々な意味で驚いた。


 一つ目に驚いたのは、一度放映中止が決まったにも関わらず、こんなにも早く代替放映局が決まったと言う事。よほど東海地区で放映待ちだった人から苦情が来たのだろうか。ちなみに、私はすんなり諦めてAT-Xで観る事にしたので、苦情は出していない。

 次に、その放映局が中京テレビだという事。
 東海地区以外の方にご説明しておくと、中京テレビは日本テレビ系列局で、深夜アニメは「剣風伝奇ベルセルク」以来、日テレ・VAP製作枠は、ほとんどの作品を放送しているが、いわゆる「U局アニメ」については、これまで東海地方で唯一放送実績のなかった局だ。
 だから、もし東海テレビ以外の局で放映される事があるとしても、それが中京テレビとは全く考えなられなかった。正直なところ、今更放映局を探しても枠が取れそうなのは、せいぜい独立U局の三重テレビ・岐阜放送くらいだと思っていた。東海テレビと同様に東海三県広域局での放送となった点は評価したい。

 それにしても、このように素早く代わりの局が決まったところを見ると、東海テレビでの放映中止の原因は製作・スポンサー側ではなく東海テレビ側にあったのではないかと思わざるを得ない。
 今のところ、いつから放送が始まるのかはわからないが、少なくともAT-Xよりは遅いだろう。それでも、個人的にテレビアニメは可能な限り地上波で観たいので、中京テレビでの放送はありがたい。


 あとは、何曜日の放映となるかが問題だ。出来れば、水曜日や木曜日は避けて欲しい。いっその事、深夜アニメ空白地帯の土曜日か日曜日にして欲しいものだ。



(5/17追記)

 公式サイトに中京テレビの放映予定が掲載されたが、5/21~6/4にかけて一気に9話を放映して先行局に追いつく凄まじいスケジュールになっている。3話連続放映までやるあたりは、フジテレビの「Kanon」(東海地方向けには「動画大陸」再放送)が思い出される。
 でも、もし当初の予定通り東海テレビで放映されていたら、こんな措置はなくずっと一ヶ月半遅れのままだっただろうから、中京テレビに変わってよかった。私は、これまではネット配信で観てきたが、9話からは地上波視聴に切り替える予定だ。
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