れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

クズ(葛)

2019-08-31 05:39:01 | 野の花日記

クズ(葛)
<マメ科クズ属>
山野のいたるところに見られる大形のつる性草本で、
茎の基部は木質となる。

根は太く大きく、多量のでんぷんを含んでおり、
葛粉(クズコ)がとれる。

 

葉のわきから総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)
をだし、紅紫色をした蝶形の花をたくさんつける。

花には甘い香りがある。



葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)
で、互い違いに生える。(互生)
小葉の形は卵円形や楕円形で、浅く3つに裂けるものもある。
葉には長い柄があり、裏面には白い毛が密生する。


豆果は線形で5~10センチあり、
褐色の毛におおわれている。

和名は大和(奈良県)の国栖(くす)が
葛粉の産地であった事に由来する。
秋の七草のひとつ。

 

 

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ガガイモ(蘿藦)

2019-08-30 05:13:15 | 野の花日記

ガガイモ(蘿藦)
<キョウチクトウ科イケマ属>
多年生のつる性。


横に這う地下茎で繁茂し、茎は切ると白い乳液がでる。
葉は対生し長卵状心形で長さ5~10センチ、 幅3~6センチあり、
全縁で裏面は白緑色を帯びる。




葉のわきから長い花柄をだし、
淡紫色の花を総状花序に咲かせる。
花冠は5裂し、裂片の先は反り返る。





ガガイモの名前の由来は、
カガミ(かがむ)と言う動作を意味していて、
屈むような低い場所に太い茎があるという事からついた。


あるいは、ガガはスッポンの事で、
葉の形がスッポンの甲羅の形に似ている事からと言う説もある。



袋果は長さ8~10センチ、幅2センチほどあり、
表面にいぼがある。




まだ青い袋果。




奇麗に折りたたまれた綿毛の種子の姿は
いつ見つけても嬉しいものです。



袋果が割れると中の種子が風によって散布されます。

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スズメウリ(雀瓜)の花

2019-08-29 04:51:59 | 野の花日記

スズメウリ(雀瓜)の花
<ウリ科スズメウリ属>
水辺や平地の湿ったところに生える1年生のつる草。

 

雄花、雌花ともに同じ株の葉のわきにつく。
茎は針金状で長く伸び、巻きひげで他の植物に絡まる。
葉は巻きひげと対生状に互生し、
 長さ3~6センチの三角状卵心形で先はとがる。
質は薄く縁に粗い鋸歯がある。


雄花、雌花とも葉腋に単生するが、
枝先では雄花が総状につくことがある。
花冠は白色で直径6~7ミリで先が5~6深裂した鐘形。

雄花は3個の雄しべが、
雌花は花の下に楕円形の子房がある。

 

果実は直径1~2センチの球形または卵形の液果で
はじめは緑色だが熟すと白色になる。



↓は11月末頃の白く熟した果実。


果実がカラスウリに比べて小さいことからこの名がついた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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トチカガミ(水鼈)

2019-08-28 08:01:35 | 野の花日記

トチカガミ(水鼈)
<トチカガミ科トチカガミ属>
池や溝の浅い水中に生える多年草。


葉は長さ4~7センチの円心形で長い柄がある。




葉の裏面には空気の入った細胞があってふくれ、
水面に浮かぶ。



花弁は3個で長さ1~1,5センチ。


花は雌雄の別があり、1日でしぼむ。


和名のトチはスッポン(鼈)のことで、
スッポンの鏡の意味。

 

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キセワタ(着綿)

2019-08-27 04:54:43 | 野の花日記

キセワタ(着綿)
<シソ科メハジキ属>
山地の草原に生える60~100センチの多年草。


葉は卵形でふちに粗い鋸歯があり、
長さ5~9センチで毛がある。



花は2,5~3センチで葉の付け根に輪生する。
8~9月頃、葉腋に淡紫色または白色の唇形花を
輪生状につける。
上唇と下唇に別れ、上唇全縁で外面は白毛が密生して白く見えます。
下唇は3裂し、紅紫色の縦の条がある。



和名は着綿(きせわた)で、
白い毛が花を覆っていることによる。
緑色でつんつん生えているのは萼。


「菊の着綿」(重陽の日、9月9日の前夜に、
菊の花に綿を被せて霜除けとした)の風習から、
本種の花冠の上の白毛を花に着せる綿に見立てたものという。
(なんて素敵なお話♪)
森林公園にて。

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アギナシ(顎無)

2019-08-26 13:27:12 | 野の花日記

アギナシ(顎無)
<オモダカ科オモダカ属>
水田などにはえる多年草。


葉は細い矢じり形。
花茎は高さ40~80センチで、
花は3個づつ数段に輪生する。


和名は顎無(あごなし)から転じたもので、
若い葉がヘラ形で分裂しないことによる。

アギは顎の古名。初期の葉は基部が裂けず、
顎のような張り出しがないことから、この名がある。


葉よりも高く伸びた花茎の節に3個の白い花をつけるが、
上部に雄花、下部に雌花が別々に咲く。
雄花は黄いろい葯が目立つが、
雌花は雄しべが多数集まって緑色の球形をしている。

 

 

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オグルマ(小車)

2019-08-24 04:11:10 | 野の花日記

オグルマ(小車)
<キク科オグルマ属>
湿地や田の畔に生える20~60センチの多年草。


鮮やかな黄色の舌状花が放射状に並んだ姿を
”金の小車”に見立てた。

 

根生葉や下葉は花の頃には枯れる。
茎葉は長楕円形で基部はなかば茎を抱き、
長さ5~10センチ、幅1~3センチでやわらかい。

 

頭花は3~4センチで、
総苞片は5列に並ぶ。
茎の上部で分かれた枝先に1個ずつつく。



そう果は有毛。
中国、朝鮮にも分布する。


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キツネノカミソリ(狐剃刀)

2019-08-23 05:19:46 | 野の花日記

キツネノカミソリ(狐剃刀)
<ヒガンバナ科ヒガンバナ属>
丘陵や山野などの肥沃な土地に生える。



葉は夏には枯れ、その後で30~50センチの花茎をだし、
黄赤色の花を3~5個散形状に咲かす。


花被片は6個。雄しべは花被片より短い。



ヒガンバナやナツズイセンは実を結ばないが、
キツネノカミソリは、結実し直径5ミリの黒い種子を作る。




葉は早春から伸び始め、高さ30~40センチあたりで
成長を止め、初夏には枯れてしまうので、
花と葉は一緒には見られない。

よく似たオオキツネノカミソリは、
雄しべが花から大きく飛び出すので、見分けることができる。




地下に鱗茎がある。
葉の形を剃刀に例えて名づけられた。

 

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レンゲショウマ(蓮華升麻)

2019-08-22 04:07:12 | 野の花日記

レンゲショウマ(蓮華升麻)
<キンポウゲ科レンゲショウマ属>
日本の固有種。
本州の太平洋側の深山に生える多年草。

茎は高さ40~80センチになる。



茎は高さ40~80センチになる。

葉は大形で2~4回3出複葉となる。

 

茎の上部に淡紫色の美しい花をまばらに下向きにつける。

 

花は径3,5センチ。

外側にあって白い花びらのように見えるのは萼。
萼片の数は7~10枚。
内側にあって雄しべを取り囲むようにしている紫色の部分が、
本当の花びら(花弁)である。
花弁の数は10~12枚。

 

和名は蓮華升麻(れんげしょうま)で、
升麻はサラシナショウマの漢名。
花が蓮の花に、葉がサラシナショウマに似ている事から、
この名がある。
(武蔵丘陵森林公園にて。)

 

 

 

 

 

 

 

 

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ズダヤクシュ(喘息薬種)

2019-08-21 05:54:01 | 野の花日記

ズダヤクシュ(喘息薬種)
<ユキノシタ科ズダヤクシュ属>
深山の樹林下に生える多年草。

走出枝を出す根生葉は心円形で腺毛を密生し、
長い柄がある。

花茎は高さ10~25センチで、2~4枚の小さな葉を互生する。
花茎の先に総状花序をだし、白色の小さな花を斜め下向きに数個から25個つける。

花弁は線形で目立たない。
和名は喘息薬種(ズダヤクシュ)で、長野県では喘息のことを
ズダといい、この植物が喘息に効くというので名づけられた。

草姿は、等しくユキノシタ科のチャルメルソウに似ている。
栂池にて。


(実は、チャルメルソウに会いたいと思って高尾山に行くのだが、
まだ、出会ったことがなく・来年こそチャルメルソウとハナネコノメに会いたいと思っている)

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