れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

カヤツリグサ(蚊帳吊草)

2020-08-31 06:02:35 | 野の花日記

カヤツリグサ(蚊帳吊草)
<カヤツリグサ科カヤツリグサ属>

花序は線香花火のように見える分かれた枝について咲く。
懐かしいような花だが、道端に見ることも少なくなった。

角ばった茎を切り両端から引き裂くと四角形に開き、
この形を、蚊帳に見立てたのが名前の由来だが、
蚊帳など知っているのは、私たちの時代ぐらいだろう。

カヤツリグサ科の植物は、茎の断面が三角形になることが、
大きな特徴。

草丈は20~60センチで、茎の根元に細長い葉がつく。
茎の先には細長い苞葉がつき、
その間から5~10本の枝を出して、花序をつける。

(カヤツリグサの種類のパピルスは、古代エジプトで紙として使われた。)

おまけの公園の辛夷の木の近くの電柱にいた余りさえない種類の
クサギカメムシ

 

 

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アメリカホドイモ(亜米利加塊芋)

2020-08-30 08:14:44 | 野の花日記

アメリカホドイモ(亜米利加塊芋)
<マメ科ホドイモ属>
数年前から知っていたが、この頃食用に植えてあることもある。
ギリシャ語では「梨」の意味だが、
ただたんに根の塊の形が洋梨状であることからつけられたようだ。

つる性植物で、北米カナダ原産の帰化植物。
茎は他のものに絡みつく。

葉は互生して、5~7小葉からなる奇数羽状複葉。
小葉は卵形~披針形で先がとがる。托葉は小さく針状。

葉腋から偽総状花序を直立させ、花を密につける。
花は外側が黄白色~淡い紅色、内側が紫褐色になる蝶形花。

豆果は細長く扁平で、熟すと裂開。

塊茎を食用とする。
アメリカの先住民はこれをスタミナ食にしていたそうだ。
別名はアピオス。

 

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ノブキ(野蕗)

2020-08-29 04:33:43 | 野の花日記

ノブキ(野蕗)
<キク科ノブキ属>
花は地味だし、葉も蕗に似ているけれど
名前もややこしいのだけれど、道端にはえていて摘んで食べる蕗とは
違う。

湿った山や登山道沿いに生えているが、地味なので、
余りじっくり見ないかもしれない。

草丈50~80センチになり、上部で枝分かれして花をつける。
頭花は外側に雌花、中心部に雄花が集まり、白い花が愛らしい。

花後、雄花は結実せず落ち、外側の雌花は放射状に果実が実って、
花のように見える。

先端が粘り、人や動物にくっついて運ばれる。

上は10月のノブキの実
ノブキの実には、粘液がびっしりついた腺毛が生えている。

この粘液で服や毛皮につき、引っ付き虫として種子を散布する。
(この状態も見ていて楽しいですよ。)

 

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ガンピ(雁皮)

2020-08-28 07:20:41 | 木の花

ガンピ(雁皮)
<ジンチョウゲ科ガンピ属>
私は、初めて見たような気がする。
花は黄色なのだが、雰囲気的にはなぜかアベリアに似ているような気がした。
私が気が付いた時のガンピは、殆どが背の低い低木だった。
沼津の「市民の森」にて。


日当たりのよい山地に生える落葉低木。
樹皮は濃い褐色で、繊維を製紙の原料にする。

葉は互生し、長さ3~5センチの卵形または、
卵状披針形で両面に白い絹毛があるが、特に裏面に多い。

5~6月(私が行ったのはつい先だっての8月の中旬だったが)、
枝先に長さ7~8ミリの花が集まった頭状花序をつける。

萼は淡黄色の筒形で白い毛があり、
先は4裂する。

雄しべは8個。そう果は萼筒に包まれ、長さ5~6ミリの卵状紡錘形で褐色だそうです。

(静岡の市民の森、展望台に向かう途中にて。)

 

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イヌビワ(犬枇杷)の実

2020-08-27 07:10:48 | 木の実

イヌビワ(犬枇杷)の実
<クワ科イチジク属>
ビワと言うよりは無花果(無花果)に似ています。
葉が細いものでホソバイヌビワと言うのもあります。

山地や丘陵に生える落葉低木。
小枝を傷つけると白い乳液が出てくる。

葉は長さ10~20センチの倒卵形。
葉柄は1~4センチ。

4~5月、本年枝の葉腋に花のうが1個ずつつく。雌雄異株。

秋に雌花のうは直径1,5~1,7センチの果のうとなり熟すと食べられる。

雄花のうは直径約1,5センチで赤くなるが食べられない。
(イヌビワコバチが産卵します。)

 

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ショウジョウソウ(猩々草)

2020-08-26 05:56:37 | 野の花日記

ショウジョウソウ(猩々草)
<トウダイグサ科トウダイグサ属>
名前の由来は、赤くなる苞が、猩々(ショウジョウ)の
赤い頭髪を連想させることによります。
ちなみに猩々は古代中国の空想上の獣で赤く長い髪

した猿に似た生物の事です。

北アメリカ南部の減産で観賞用に栽培される1年草草本。

傷つけると白色の乳液を出す。
茎は直立してまばらに分岐し、高さ1メートルほどになる。

葉は先の尖った長卵形、通常は不規則にくびれてヒョウタン形になり、
短い柄で互生する。

夏に茎の上部に葉が集まって苞状となり、
その中心に雌雄異花の花からなる杯状花序を固めてつける。

花の周辺の苞や葉は、花時に全部または部分的に赤~淡紅色になり、
観賞用に用いたりする。

(ワンコとのお散歩途中のお庭にて)

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アキノタムラソウ(秋田村草)

2020-08-25 06:10:38 | 野の花日記

アキノタムラソウ(秋田村草)
<シソ科アキギリ属>
残念ながらタムラソウの名前の由来は解らない。
秋の野山に長い花序のうす紫の小さな花が咲く。

草丈20~80センチで、茎は四角く角ばっている。

枝先に長さ10~25センチほどの花序をつけ、
長さ1~1,3センチの筒形で先端が上下に分かれ
青紫色の花を数個づつ、数段輪生する。

雄性先熟で、はじめは雄しべを上に突き出すが、
花粉を出し終わると下向きに曲がり、次に雌しべが開いて受粉に備える。

多い毛と動く雄しべ
花の中の雄しべの形は花の上部にそつて大きくカーブしている。
咲いてから暫くすると、雄しべがだんだん下を向く。

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マツカゼソウ(松風草)

2020-08-24 04:23:01 | 野の花日記

マツカゼソウ(松風草)
<ミカン科マツカゼソウ属>
ここら辺もまた、似たような花がたくさんある。
素人の花好きと、間違ったらお許しいただきたいし、
指摘していただけるとありがたいのです。
間違ったまま掲載はしていたくないので、宜しくお願い致します。

高さ50~80センチになる多年草。



葉は3回3出羽状複葉で、小葉は倒卵形でやわらかく、裏面は白色を帯びる。

枝の先に花序を出し、白色の小さな花を多数開く。

和名は松風草(マツカゼソウ)で、その優しい草の姿に趣があることから、
この名がある。

生育地は山地。「河内の大杉」の近くにひっそりと、咲いていた。

<おまけの大杉>

道は解りにくいです。

イズセンリョウはまだ地味な実?

 

 

 

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ハナヤエムグラ(花八重葎)改めオオフタバムグラ(大双葉葎)

2020-08-23 08:19:50 | 野の花日記

ハナヤエムグラ(花八重葎)改めオオフタバムグラ(大双葉葎)
<アカネ科ハナヤエムグラ属>

オオフタバムグラ(大双葉葎)
<アカネ科オオフタバムグラ属>

植物の同定はなんと私には難解な事か・・
ブルーの文字が本当の記事です。

私が初めて出会ったのは、不思議にバラ展を見に行った時で、
西武球場の駅に降りた時、端っこの雑草に見つけたのが、
淡いピンク色をしたこのハナヤエムグラの花だった。
だから、本当はもっと早くに咲く花なのだろう。
薔薇展を見に行くのに、このハナヤエムグラを楽しみに出かけていたものだったが、
去年から西武球場のバラ展は無くなってしまった。

これもこの猛暑の最中に狩野川の川口の砂州で見つけたものです。




本来は畑などで見られる越年草。
私の植物辞典には載っておらず、「日本帰化植物辞典」に出ていた。

植物辞典には北アメリカ原産の1年草で、第二次世界大戦後、各地の海岸や河原などの
砂地に広がった。(あぁ・納得します)


初めて出会った時は、繊細そうで優しい花だと思ってひとめぼれしたが、
よくよく見ると、結構、帰化植物らしく、茎はよく分岐して地表を力強く這い、
先端が直立している。

茎は下部で枝を分け、高さ10~30センチとなり、
節ごとに4花弁で4~5ミリの花をつける。

茎は4陵で陵上に下向きの刺がある。
(こんな優しい顔をしてまぁ・)
葉は長さ2センチほどの線形、両面がざらついて4~6枚輪生する。

果実は3~4ミリで4個の耳に似た萼片がつき、
托葉の長い刺状の毛に囲まれる。

春から夏にかけて枝の先に8枚の苞葉に包まれた花序を出し、
長さ1センチほどの筒状で先端の4裂した淡紅色の花を数個付ける。

1961年に千葉県で見つかり、その後は関東、東海地方で畑などに発生している。
よく見れば、葉も分厚い感じでデリカシーがなさそうかも・・。
花は可愛いよね。お前に罪は無いし、
出会ったらとても嬉しい花には違いがないです。(#^.^#)

花期は7~9月、生育地は海岸、河原
たぶん・・私が西武球場の駅わきで見たのはハナヤエムグラで、
この狩野川の砂州で見つけた花はオオフタバムグラだと思います。
(ブルーの文字がオオフタバムグラの説明です)

 

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カワラケツメイ(河原決明)改めクサネム(草合歓)

2020-08-22 07:44:58 | 野の花日記

カワラケツメイ(河原決明)改めクサネム(草合歓)

ブルーの文字がクサネムの説明です。
<マメ科カワラケツメイ属>
名前は知っていたが、なかなか私は出会えなかったので、
沼津港の入江の雑草に見つけたのが嬉しかった。
お世話になっている方たちにお土産の干物を送ってから、
石段を下りてわんこと少し休憩しながら雑草を探して見つけたものです。

クサネム(草合歓)
<マメ科クサネム属>
水田や池、川の縁など湿り気がある所に生える1年草。
高さは50~90センチほど。茎はまばらに枝分かれする。

葉は互生し、偶数羽状複葉で、質はやわらかく、小葉は20~30対ある。

日当たりのよい河原や道端、草地に生える。
40~50センチの草丈で、葉は互生し偶数花状複葉で、
左右不均衡に多数の小葉をつけている。

花は8~10月頃葉のわきの小枝に1~2個の小花をつける。
花は黄色で約7ミリ、花弁は5弁でそれぞれの花弁はほぼ同形。

葉のわきから短い花序を出し、淡黄色の小さな蝶形花を開く。
花は長さ約1センチ、萼は長さ5ミリほど。

 

果実はさや果でひらたく、長さ3~4センチで表面に毛が生えている。
カワラケツメイの名前の由来は、薬効が決明(エビスグサ)に似ていて、
河原に多く自生していることからこの名がある。

節果は線形で長さ3~5センチ。
和名は葉がネムノキに似て、草本であることによる。

最後に「京都のぺんさん」がこのことを教えて下さったことに感謝!

<薬効>
カワラケツメイは8~9月、
花と果実をつけた全草を採集し、
日陰につるして、2センチほどの長さに刻み乾燥する。
民間薬では、一日20グラム煎じて飲みます。
強壮、利尿、鎮咳薬、脚気、腎炎、黄疸、片頭痛、
慢性便秘等々沢山利用価値があるようです。

 

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