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れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

タコノアシ(蛸足)

2021-01-31 04:27:20 | 野の花日記

タコノアシ(蛸足)
<ベンケイソウ科タコノアシ属>
画像がうまく撮れなくて本当に申し訳ないのだが、
またここまで行けないので、使う事を許して欲しい。
ちょうどゆでだこ状態でいい具合だったのだが。
前回、見に行ったときにはまるで姿が見れなくて心配だったのです。


湿地に生える多年草。



実だけをアツプしてみました。
本当に、赤いゆでだこの足のようで、食べたくなってしまう。



10月の頃のタコノアシ。
葉は互生し狭披針形。
茎の先や葉のわきから花序の枝を数本分け、
片側に黄白色小さな花を多数つける。


9月頃のタコノアシ。
花も左隅に見えるが、もう緑の実になっている。

ちょうど花の時期にはなかなか出会えない。
数年前に畑の中で見つけた花の時期のタコノアシ。

このごろは本当に滅多に出会えない。

  俳句は特に蛸は季語ではないし、
  まして植物のタコノアシの俳句などあるのかどうか??
  申し訳ないが蛸の俳句で失礼させてもらう。

      しぐるるや切られて白き蛸の肌    鈴木真砂女 

      しなやかに鋼なり蛸泳ぐとき     三浦ミヨ子

 

 

 

 

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トサミズキ(土佐水木)の枯れた実と冬芽

2021-01-30 07:10:03 | 木の実

トサミズキ(土佐水木)
<マンサク科トサミズキ属>
はじめは何の実だろうと思った。

トサミズキの丸い優しい葉は大好きだ。
黄色くぶら下がる花も好きだけれど、冬場はこんな形になってるなんて
改めて眺めたものです。

蒴果は熟すと2裂し狭楕円形で光沢のある黒い種子を4個出す。
(もう落ちてしまった後かもしれません)


1年枝は、やや太く側芽は2列互生して枝はジグザグに曲がる。

最外側1枚の芽鱗が冬芽の大部分を包む。
花芽は長さ7~11ミリの卵形。

下は大好きな葉っぱの緑と黄色い花は終わりに近いかな。



   土佐水木(とさみずき)の俳句
   蝋水木(とさみずき)、日向水木(ひゅうがみずき)とも。

    夕空の少し傾く土佐水木  大獄青児

    土佐みづき仰ぎて星の息と合ふ 古賀まり子

 

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ニシキギ(錦木)の枯れた実

2021-01-29 07:21:57 | 木の実

 


ニシキギ(錦木)の枯れの進んだ実
<ニシキギ科ニシキギ属>
この時期、本当に何を掲載しようかと悩むのだが、
枯れの進んだ実も、それなりに味わいがあると思うのだ。
ニシキギとコマユミと間違えそうになるが、
この木にはニシキギ特有の枝に翼が生えていたので、
ニシキギと思う。


山野に生える落葉低木。
錦木の名の通り、紅葉が美しい。


上は10月の頃の、ニシキギの実
葉は対生する。

蒴果は熟して裂けると橙赤色の仮種皮に包まれた種子が現われる。
冬芽は水滴形。芽鱗は6枚ほど。



ニシキギ(錦木)の俳句・鬼箭木(錦木)とも書く。
錦紅葉(にしきもみじ)、錦木の実(にしきぎのみ)とも使う。

 錦木のいまはの紅葉忌へ保つ 渡辺千枝子
 


 

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クヌギ(椚、橡、櫟)の冬芽

2021-01-28 06:06:58 | 冬芽

クヌギ(椚、橡、櫟)の冬芽
<ブナ科コナラ属>
実を言えばいまだに、時々コナラとクヌギと間違える。
まぁ・・幹を見れば確かに違うのだけれど・
冬芽は苦手分野だ。でも、今は花が無い。冬芽を愉しもう。


樹皮は灰褐色で厚く、縦に不規則な裂け目がある。



冬芽は栗褐色で細長く灰白色の毛がある。
落葉高木。



葉は互生し、長さ7~15センチの長楕円形で、縁には針状の鋸歯がある。

冬芽は水滴形で冬芽(葉痕)は、らせん状につき5個で枝をひとまわりする。
頂芽の周囲に側芽が1~2個つく。

    くぬぎ(椚、橡、櫟)は,俳句の季語には無いので、
      枯木(かれき)、裸木(枯木立、枯木山)を使う事にします。

     葱買て枯木の中を帰りけり  与謝蕪村

     今日の日の空を支へて枯木立 星野立子

     枯木見ゆすべて不在として見ゆる 加藤郁乎

 

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スイセン(水仙)

2021-01-27 08:49:31 | 野の花日記

スイセン(水仙)
<ヒガンバナ科スイセン属>
今、咲いている花といえば水仙花。
一寸俯いてお散歩していてもよく見つけられる。
自然に生えていると言うより、園芸品として植えたものだけれど。


自然で見たい方は、暖地の海岸近くなどに群生したりします。
でも、なんだかそれも真の自生では無いとか?



線形で平たい葉の間から20~30センチの花茎を出し、
芳香のある白い花を数個付ける。

     水仙の俳句

         水仙(すいせん・すゐせん)
     水仙花(すいせんか)雪中花(せっちゅうか)などとも使う。

     水仙や藪の付いたる売屋敷  浪 化

      水仙に息深くしてわが余生   神宮司茶人
      


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コセンダングサ(小栴檀草)の実

2021-01-26 07:27:27 | 野の花日記

コセンダングサ(小栴檀草)
<キク科センダングサ属>
一応、ブログに掲載する時は植物図鑑を調べる。
「あれぇ?なんで?センダングサが出てないの?」と思った。
コセンダングサが本名だったの?・・と思ったら日本古来のセンダングサは
あるそうだ。だいたい、植物図鑑にはセンダングサで載ってないのはなぜ??
以前、観察員の方に日本古来のセンダングサが、
絶滅危惧種になっていることを聞いたことがある。
このひっつき虫は、いつもわんこと出かけるので本当に取るのが大変なのです。
それも、避けては通れないほど、里の道には生えている親しい草です。


熱帯アメリカ原産の帰化植物で江戸時代に渡来全国に広まった。
世界でも広く分布。
日本在来のセンダングサより小さいのでコセンダングサだそうだ。

細長い果実は先に3~4本の刺を持ち、人や動物にくつついて、
分布する。先がかぎ状になつていて、なかなか取れない。



コセンダングサの花が見つからないので、コシロノセンダングサの花を乗せておきます。

センダングサ(栴檀草)の実の俳句の季語は無いので
  草の実(草の実)の俳句
 他に草の実飛ぶなどとも使う。

  実をつけてかなしき程の小草かな 高浜虚子

  魚みている静かな黒猫と草の実  金子皆子

 

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ハンノキ(榛木)の実

2021-01-25 07:28:51 | 木の実

ハンノキ(榛木)の実
<カバノキ科ハンノキ属>
川辺近くに生える落葉高木で、よく見られる。
前年の果穂が残っていたりして、愉しい湖畔の木です。


裸木には前年度の果穂が残っている。

ハンノキの実の雄花序は尾状に垂れ、紫色の細い円で囲んだものは雌花序です


樹皮は不規則に裂けてはがれる。
葉は互生し長楕円状円形で基部は広いくさび形。

下は7月頃のハンノキ(榛木)と実




ハンノキ(榛木)の俳句
春の季語 榛(はん)の花
 榛(針)の花、赤楊(はんのき)の花とも使う。
   
  榛の花きょう一日をよく眠る   野崎 芦舟

 

 

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カジイチゴ(構苺)の冬芽

2021-01-24 08:38:31 | 冬芽

カジイチゴ(構苺)の冬芽
<バラ科キイチゴ属>
幼い頃、、家の庭にもあり淡橙色のイチゴの実がなると

嬉しくてよく摘んで食べたものだ。
其の頃はキイチゴと呼んでいたが、

観察会に行って、これがカジイチゴ(構苺)だと教わった。

枝や冬芽は緑色~紅紫色を帯びる。
落葉低木。よく枝分かれし、はじめは刺があるがのちに無くなる。
横に並ぶ副芽を持つ。
托葉は葉柄基部につくので托葉痕はない。

もう枯葉になつているが、葉は掌状に3~7裂する。

4~5月、冬芽から伸びた枝の先に直径3~4センチの白い花を咲かす。

果実は直径2センチほどで淡黄色に熟し食べられる。

俳句では木苺(きいちご)
  木苺熟る(きいちごうる)春に使うときは木苺の花(きいちごのはな)

  木苺の種舌に旅はるかなり  千代田葛彦

 

 

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コクサギ(小臭木)の冬芽

2021-01-23 05:15:38 | 冬芽

コクサギ(小臭木)の冬芽
<ミカン科コクサギ属>
毎年、この時期になるとコクサギのまだ小さな冬芽を見に行く。
アツプで撮らないとこの赤紫色の芽鱗の縁の稲妻模様の白色がよく見えないのだが、

とてもお洒落だ。三大美芽のひとつで、あとの二つはザイフリボクの冬芽と、
赤いネジキの冬芽がある。


冬芽はやや長い水滴形。
芽鱗は多数つき、縁は白く、紅紫色が鮮やかで美しい。

側芽は片側に2個ずつ互生してつく。(コクサギ型葉序)
枝は灰色がかつた褐色。
雌雄異株で雌株には果実が残る。

コクサギの実(フツウは4個が多いがこれは3個だった)

下はザイフリボク(采振木)の冬芽




芽鱗の縁から長い白毛がはみ出し、小枝の皮目も赤く白点が入る。

下はネジキ(捩木)の冬芽


2枚の芽鱗に包まれ、冬芽も枝も赤く艶がある。
幹は縦に裂け、らせん状に捻じれる事からネジキ(捩木)。
(捩じれないものもある)

冬芽の俳句
他に冬芽(とうが)冬萌(ふゆもえ)、冬木の芽(ふゆきのめ)などと使う、

 冬木の芽今日より明日の重さかな 宮島恵子

 

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カマツカ(鎌柄)の実

2021-01-22 08:27:55 | 木の実

カマツカ(鎌柄)
<バラ科カマツカ属>
実と言っても、もうほとんど乾燥してドライフルーツのようになっている。
本来は赤い実が可愛いのだが、今の時期は他に何もなかった。


別名はなぜかウシコロシ。
この木で鎌の柄を作つた事でカマツカ(鎌柄)。
(なぜ?ウシコロシなのかは、この木のこん棒でするのにつかったから)



各地の山野に生える落葉低木。



10月の頃のカマツカ。
赤い実が可愛い。
葉は互生、長さ4~7センチの倒卵状長楕円形。基部はくさび形。

5月に撮つたもの。
短い枝先に複数散房花序を出し、直径8~9ミリの
小さな白い5弁の花を咲かす。

鎌柄(かまつか)の俳句

 かまつかや暮れゆく色の胸騒ぎ    伊藤とら
 かまつかや先に暗示をかけておく   井上奈摘子

 

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