れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

コアジサイ(小紫陽花)と燕の子たち

2021-06-30 05:50:24 | 野の花

コアジサイ(小紫陽花)
<ユキノシタ科アジサイ属>
普通の紫陽花のように花序の周りに装飾化がつかないのが、素朴でいい。
花の色は濃淡や白など、変化が多い。


山地や丘陵に林の下に生える落葉低木。
葉は有柄で対生する。


枝先に散房花序を出し、直径約4ミリの淡青紫色の花を多数つける。

花は両性花で装飾花が無い。
花弁は5個あり、小さく開く。雄しべは10個で花糸は青紫色。
花柱は3~4個。蒴果は長さ約3ミリの卵形で萼と花柱が残る。

 

    レンゲツツジ(蓮華躑躅)が残っていた。
        高原などによく生え、ツツジの中では花が大きく、
            単独で生えるよりは群生することが多い。


    ツバメの子たち元気で育て。

       俳句季語夏燕(なつつばめ)
       燕の子・子燕・親燕などとも使う。

      子燕喜遊夕やけ小やけ響くとき  岡 あきら

      四阿(あずまや)に文庫忘れて燕の子 れんげでした・

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤワタソウ(八幡草)とホシベツクカギバ

2021-06-29 07:49:27 | 野の花日記

ヤワタソウ(八幡草)
<ユキノシタ科ヤワタソウ属>
花に写真でも見える毛がたくさん生えている。
花は薄黄色で優し気な花で、石神井公園の野草園でみたことがある。
私が見たのも山梨の観光公園に植えてあったもので、

自然に生えていたわけではありません。


アップで撮ってみたら、とても毛深い花ですね。
一見しても解りませんが毛が多いのが写っていました。
先端に集散花序を出し黄白色の花を数個つける。
花弁は5個で倒卵形、萼片よりはるかに長い。



深山の林の中や湿った谷間の斜面に生える多年草。

葉は大形で長い柄があり、円形または卵円形。
太い花茎を出し2~3枚の葉を互生する。

これは花後のようだ。

          ホシベックカギバ

            俳句は季語走り梅雨
             迎え梅雨とも使う。
       合鍵の不機嫌になる走り梅雨 河合 澄子

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリンソウ(九輪草)とイチモンジチョウ

2021-06-28 05:45:47 | 野の花と昆虫

クリンソウ(九輪草)
<サクラソウ科サクラソウ属>
花に文句は無いのだけれど、特にクリンソウを見たいとは、
思っていなかった私でした。
サクラソウ類は、春によく見ているので、
特に重きを置かなかったのかもしれません。
それでも、山の静かな湿地帯で出会った時は、やはりとても神秘的でした。
出会えてよかったと思った事です。

山地、山麓の湿地帯にはえる多年草。
葉は大形で倒卵状長楕円形。


長い花茎を出し、紅紫色で2,5センチくらいの花を数層に輪生
して開く。


5つに深く裂けた花。

静かな森の中にひっそり咲いているのが、神秘的でした。

      

   イチモンジチョウに出会いました。

ゆるやかにかっ空し、白っぽい花や動物のフンなどによく集まる。
幼虫の食草はスイカズラなど。

     俳句は季語夏の蝶(なつのちょう)で、
     夏蝶・揚羽蝶・梅雨の蝶・黒揚羽などと使う。

      一日の奥に日の射す黒揚羽 桂 信子

 



  

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

センジュガンピ(千手岩菲)とクジャクチョウ

2021-06-27 07:43:21 | 野の花日記

センジュガンピ(千手岩菲)
<ナデシコ科センノウ属>
久しぶりに出会ったセンジュガンピは、緑の草の中で、
清純な感じがした。


深山の林下に生える多年草。
茎は柔らかく、枝を分けて高さ30~100センチになる。

葉は対生し披針形で長さ4~15センチで先は尖る。
茎の先に径2センチほどの清楚な白い花を開く。

花弁は5個で先端が浅く裂ける。雄しべ10個、花柱5個。萼は鐘形で
先は5裂する。


栃木県日光の千手が浜で最初に見つかったのでこの名がある。
ガンピとは中国原産の草本植物のことで,樹木の雁皮(ガンピ)ではない。

           クジャクチョウに出会った。

クジャクチョウ (孔雀蝶)
< 鱗翅(臨死)目タテハチョウ科>

クジャクの羽に見られるような目玉模様が特徴でこの名がある。
幼虫の食草はイラクサで、カラハナソウ(ホップ)なども食べ、
年に、2回発生する。

羽裏は地味です。

翅を閉じている状態。

     俳句は季語で岩菲(がんぴ)があったので紹介したい。
        剪春羅(がんぴ)とも書く。
   (この場合はこの白いセンジュガンピと言うよりは、
      センノウの橙色の方を言っているような気がします。)
         雁皮と言う植物もあるので間違えぬように。

      斜めなる漏日となりぬ花岩韮   青葉 三角草

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオヤマフスマ(大山襖)とハルゼミ

2021-06-26 07:14:58 | 野の花日記

オオヤマフスマ(大山襖)
<ナデシコ科オオヤマフスマ属>
小さいハコベのような花なのに、きりっとしていて白い花が
可憐!山梨まで行って、オオヤマフスマに出会えて嬉しい私でした。
犬も泊まれるペンションのすぐ近くに生えていました。


山地や草原に生える小形の多年草。
別名はヒメタガソデソウ
白い花びらは、星のようでよく見ると神秘的。



葉は対生し、楕円形または長楕円形で長さ1~2,5センチ。
両面に細毛がある。

少数の花が集まつた集散花序を出し、細長い花柄の先に小形の可愛い花を咲かす。

花弁は5個で、萼の二倍の長さがある。
蕊の周りに何となく白い蜘蛛の巣がかかった風に見えるのが不思議です。

別名のヒメタガソデソウの名前の由来はちょっとわかりませんでしたが、
漢字では、姫誰が袖草情緒的な漢字の名前でした。

ハルゼミ(だと思います。)に出会いました。

   俳句季語春の蝉、春蝉・松蝉とも使う。

   春蝉の嗚咽が少し若狭塗  吉田 透思朗

なんか・・面白い句だが、どう解釈すればいいのかが、愉しそう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サワギク(沢菊)とバラハタマムシ

2021-06-25 07:10:38 | 野の花と昆虫

山梨の方面までワンコと3泊4日で出かけてきた。
自動車は主人が運転するので、今はもう遠出はできない。
免許返還も私のお願い!で、やっととどめてくれているし、
行く前には腰に注射で、膝も痛がってシップを貼っているので、
無理はできない。だいたい我が家のワンコが車嫌いなのだ。


サワギク(沢菊)
<キク科キオン属>
私事で言えば、サワギクは大好きな花で、前回の高尾でひとめ、
出会っていたのだが、じっくり逢いたいと思っていた。
花が繊細そうで優しい柔らかな感じがする。

沢沿いや湿り気のある場所に生える。

ちょっと薄暗いところに生えて、優しい黄色が何とも言えない。

羽状に裂ける葉は、柔らかいが特徴的。

そう果には白い冠毛があり、果実期にはぼろくずのように見えるので、
別名がボロギク。

  今回、たまたまバラハタマフシと言う虫こぶに出会えた。
   ブログのHさんの所で、学ばせてもらった
    植物名+部位+形状+フシ (虫こぶのこと)が役立ちました。
     バラハタマバチの幼虫が中にいるようです。


       俳句季語薫風(くんぷう)で風薫るとも使う。
       
      薫風の島のポストに落とす文  星野 椿

      
薫風を入れて酢をうつ飯まろし 古賀 まり子

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハクウンボク(白雲木)の実とエゴノキ(野茉莉)の実

2021-06-21 05:10:08 | 木の実

ハクウンボク(白雲木)
<エゴノキ科エゴノキ属>
ハクウンボクの花は、大好きな木の花だ。
エゴの花が房になって下がっている風情だ。今回たまたま、エゴノキの
漢字を引いたら、野茉莉だった。
ずっと、ブログを書いてきて花の漢字は必ず調べることにしてきたが、
エゴノキは掲載しないはずがないはずなのに・・漢字を知らなかった!
まぁ・・ちょっとエゴノキが野茉莉では、覚えてないのかもしれない。

落葉高木。
葉は互生し、長さ10~20センチの円形で、縁の上部にわずかに鋸歯
がある。

ぶら下がって、実がつくのかと思ったら、この木のハクウンボクの実は
枝の横についているものが多かった。


5~6月、総状花序を出し白い花を長さ10~20センチの
房を多数ぶら下げる。

エゴノキ(野茉莉)の実
<エゴノキ科エゴノキ属>
よく、昔から行っていた大好きな里山の川には、
エゴの花が花筏のように流れるときがあり、懐かしく思い出している。
今は、そこへ自動車で入るのは禁止になってしまったから。

エゴノキの実は、卵形で、果皮にはサポニンが含まれ、
石鹸の替わりにしたりする。(あ~~古いかも)

エゴノキの花は、今年伸びた短い枝の先に白い花を1~4個、
下を向いて咲かす。はなびらは、深く5つに裂けるが、変化も多い。





エゴノネコアシ

時々、エゴの実が不思議な形になっているのは、
エゴノネコアシと呼ばれ、
今はエゴノネコアシフシが正しい言い方かもしれない。
中にエゴノネコアシアブラムシが住み着いてこんな形になる。
結構よく見られるので、探して見てね。

      俳句は季語桜桃忌また太宰忌(6月13日)

     水底に錆のヘアピン太宰の忌 本夛 和子

      桜桃忌5分進ます古時計    れんげ でした。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キリ(桐)の実と花

2021-06-20 07:02:18 | 木の実

キリ(桐)の実
<ノウゼンカツラ科キリ属>
花は端境期なのか、野の花は余り見つからない。
緑が濃く心地よい風の中でまだ青い桐の実がなっていた。
昔はお嫁に行く時の桐のタンスにするのに、(私も古いなぁ~)
庭によく植えてあったものだが、今はほとんど見ることが無い。


落葉高木。幹は成長が早く、樹皮は灰白色で皮目が多い。
蒴果は長さ約3センチの先の尖つた卵形で、熟すと2つに割れ、
翼のある小さな種子を多数出す。



葉は対生し、長さ10~20センチの広卵形で、
両面に粘り気のある毛が密生する。


花は5月、枝先に大きな円錐花序を直立し、
      長さ5~6センチの紫色の花を多数つける。


花冠は筒状鐘形で、先は唇状に避ける。

  俳句は季語桐の実(秋の季語)で桐の花は(夏の季語)
   
    桐の実鳴り暮れれば見える風の道  堀 杏子
      

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤブジラミ(藪虱)とキタキチョウ

2021-06-19 08:20:46 | 野の花日記

ヤブジラミ(藪虱)
<セリ科ヤブジラミ属>
咲いていても、当たり前であまり気にも留めてもらえない花だと、
つい、掲載したくなる。

花の名前も虱だのノミだのとつくと、結構取り上げたくなる。
名前にしては、慎ましい花が多いから。

野原の生える越年草。
全体に毛がありざらざらする。
葉は2~3回羽状複葉で、小葉は細かく切れ込む。

ちょっとボケたけれど、複数散形花序に多数の花を咲かす。
白くて小さい花は5弁。

他にオヤブジラミ(雄藪虱)があり、花色が基本は白だが赤みがかる。



オヤブジラミの実は赤いと図鑑に載っているけれど。)
ヤブジラミも茶色になる。ここら辺は、しょっちゅう見てないと
悩むことが多い。引っ付き虫で衣服につくとなかなか取れない。

     キタキチョウだと思うけれど。色が薄かった。


    繊細そうにニガナも咲いていた。

 

     ヒメコウゾの実が美味しそう。

     もっとおいしそうだったスグリの実

             俳句季語スグリの実
              「酸ぐり」とも言う。

        分校の教師声透きすぐりの実 池上 樵人 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見られなかった合歓の花とシンジュサン(神樹蚕)

2021-06-18 05:35:10 | 野の花日記

東京は、雨の激しい朝で雷もなっていた。
この木に咲くはずだった合歓の花を見に行くはずだつた。
友人は、中止にしたけれど、検索すると昼までは何とか持ちそうだ。
よし!時間は遅くなったけれど出かけよう。


オカトラノオ(丘虎尾)
<サクラソウ科オカトラノオ属>
野川公園のオカトラノオを15日にやったばかりだし・・



オヘビイチゴは5日に掲載したし・・


ナワシロイチゴ(苗代苺)
<バラ科キイチゴ属>は、5月30日にアップしたし・・・

でも、美味しそうなナワシロイチゴの実!



まだ青いサルトリイバラの実

キット、今頃咲いてるのは遠めだったけれど、クマノミズキかな?
とても奇麗でした。

ベニシジミ


夏蝶と秋蝶がいるそうだ。


栗の花に小さな栗の実


友達が見たがっていたこの里山の
     あの大きな樹の合歓の花では無いけれど・・。

今回の一番、嬉しかったのはシンジュサン(神樹蚕)に出会えた事だ。


シンジュサン(神樹蚕)
<ヤママユガ科シンジュサン属>
シンジュサンは、大型の蛾で、11~14センチあります。
私が見た時は、枝に止まってじつとしていました。
なんだか、大げさだけれど、待っていてくれたみたいな気がしました。


シンジュサンは夜に活動し、光に集まる。
口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動する。
日本では古くから「ミツキムシ」と呼ばれていた。
名前のシンジュは「神樹」でこれはニガキ科の落葉高木の、ニワウルシの別名。
成虫は、1年に2回(5月~6月)(8月~9月)、現われる。
蛹で越冬する。
    
       シンジュサンに出会えただけで超得した気になった!

 

 

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする